平成19年度会議録・活動報告

平成19年7月19日会議録

出席者 委員長
副委員長
委員
安田 優子
浜田 妙子
米井 悟
福本 竜平
福間 裕隆
石村 祐輔
野田 修
前田 宏
小玉 正猛
 
以上 出席委員 9名
欠席委員 0名
 
傍聴議員 尾崎 薫 
 

説明のため出席した者
 青木企画部長、衣笠文化観光局長、田所県土整備部長、宮前企業局長
 ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 議事調査課  森木主幹  井嶋副主幹  吉川副主幹

 1 開会   午前10時05分
 2 閉会   午前11時55分
 3 司会   安田委員長
 4 会議録署名委員  前田委員  米井委員
 5 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


◎安田委員長
 おはようございます。ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。
 初めに、6月定例会におきまして鳥取県議会委員会条例の一部が改正され、委員会は原則公開となりました。今後は傍聴の可否を諮らないこととなりましたので、御承知ください。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と米井委員にお願いします。
 次に、異動のありました執行部職員の紹介をお願いします。

●青木企画部長
 おはようございます。7月に企画部の方で組織の改正と、それから人事異動がございました。
 最初に、組織について簡単に御説明させていただきますと、新設といたしまして次世代改革室という室が設置されております。
 それからとっとりイメージ創出室につきましては広報課と統合させていただくということにいたしました。
 それから新設の課が2つございますが、地域自立戦略課という課から連携を進めるセクションというのを独立させまして、さらにNPOだけではなくて広く県民の皆さんとの連携を強化する組織として協働連携推進課という課が新設をされております。
 それから市町村の権限移譲とか、それから市町村に対していろいろな窓口を務める課といたしまして分権自治推進課という課を独立させたというところでございます。
 こういったことに伴いまして、企画部の組織を強化し、そして人事異動がございましたので、新任の幹部職員の方を御紹介させていただきます。
 ちょっと見えませんので、恐縮ですけれども、座らせていただきたいと思います。
 まず、専任次長が1人創設をされまして参りました林次長でございます。

●林企画部次長
 7月5日付で企画部次長を拝命いたしました林でございます。前任は教育委員会事務局でございます。今、部長の方からお話がございましたように、次世代とそれから広報、それから青少年・文教を担当させていただきます。知事のお話にもありますけれども、未来を語って今を考える県政というものを大切にして頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

●青木企画部長
 続きまして、政策企画課の小林課長でございます。

●小林政策企画課長
 5日付で政策企画課に参りました小林でございます。前任は教育委員会文化課でございました。目の前にある課題を1つずつ解決しながら伸び伸び改革を進めてまいりたいと考えております。どうかよろしくお願いします。

●青木企画部長
 次世代改革室の亀井室長でございます。

●亀井次世代改革室長
 7月5日付で次世代改革室長を拝命いたしました亀井でございます。前任は政策法務室長でございました。改革のエンジンといたしまして次世代改革推進本部の運営、それから将来ビジョンの作成と力いっぱい取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

●青木企画部長
 情報発信強化・催事調整担当の参事、松田参事でございます。

●松田参事(情報発信強化・催事調整担当)
 7月5日付で企画部参事を拝命いたしました松田でございます。これまでとっとりイメージ創出室長として御指導いただいておりましたが、先ほど御紹介にもありましたように広報課と統合ということで組織改正がありまして、引き続き力いっぱい頑張っていきたいと思いますので、御指導をよろしくお願いいたします。

●青木企画部長
 協働連携推進課の小牧課長でございます。

●小牧協働連携推進課長
 7月5日付で協働連携推進課長を拝命しました小牧と申します。よろしくお願いします。いろいろな先輩の皆様方の御意見をいろいろと伺いながらしっかりと業務に取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

●青木企画部長
 続きまして、分権自治推進課の桐林課長でございます。

●桐林分権自治推進課長
 分権推進課長を拝命いたしました桐林でございます。この場で異動のごあいさつをさせていただくのは今年度に入りまして3度目でございます。業務につきましては、市町村の行財政と過疎・中山間地域の施策を担当させていただくこととなりました。市町村の意見に耳を傾けながら、よいサポート役になれるよう頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

●青木企画部長
 続きまして、交通政策課の髙山課長でございます。

●髙山交通政策課長
 7月5日付で交通政策課長を拝命をいたしました髙山でございます。地域の生活・活力の重要な基盤であります交通を担当させていただきます。地元のお話をよく伺いながら精いっぱい努めてまいりたいと思います。御指導のほどよろしくお願いいたします。

●青木企画部長
 以上、企画部の新任職員の御紹介でございます。よろしくお願いします。

○小玉委員
 委員長、ちょっと政策企画課の小林課長にちょっと。目の前の課題といって、それだけではわからない。具体的にしゃべってくれれば。

●小林政策企画課長
 政策企画課といたしましては、全庁的な企画調整がございます。それから国に対していろんな要望ですとか、そういったことがございます。鳥取県にございます課題を吸収いたしまして国に申すべきことは申す、そういったような調整に携わっていきたいと考えております。

◎安田委員長
 よろしいでしょうか、小玉委員。
 ありがとうございました。
 続きまして、宮前企業局長からお願いをいたします。

●宮前企業局長
 おはようございます。企業局でございます。
 次長兼務でありました経営企画課長に配置がありまして、西尾経営企画課長でございます。

●西尾経営企画課長
 企業局経営企画課長を拝命しました西尾でございます。よろしくお願いいたします。前任は厚生病院の事務局長ということで、5年ちょっとの間務めておりました。7月5日以降、県内産業の発展のために発電でありますとか工業用水の供給、それから竹内団地あるいは崎津団地の整備、販売といったことに力を入れております。よろしくお願いします。

◎安田委員長
 ありがとうございました。
 それでは、本日の議題に入ります。
 なお、質疑は、各部局ごとに説明終了後、一括して行っていただきます。
 報告事項の第1、「ふるさと納税」制度について、小林政策企画課長の説明を求めます。

●小林政策企画課長
 企画部の資料の1ページをごらんいただきたいと思います。「ふるさと納税」制度についてでございますが、先日12日に熊本市におきまして、そこに掲げております若手の5人の知事によりまして5県知事会議が開催され、ふるさと納税制度の導入について具体案を取りまとめたところでございます。当日の知事会議におきましても提案を行ったところでございますが、今後政府に対しても提言を行うこととしております。
 なお、反対される県の知事もございます。今後公開討論等の働きかけを行っていくことを考えているところでございます。
 納税制度の概要でございますが、そこに掲げておりますようにふるさとに貢献したいという国民の意識を制度として具体化したものでございます。だれにでもあるふるさとに貢献したいという思いに対して選択肢を提供するものでございます。選択を通じた個人と社会とのかかわり合いの再構築による税に対する意識改革、それから今後のふるさとの魅力を磨く大競争時代への大きな一歩としたいと考えております。
 概要は、そこに書いておりますが、個人所得税の税額控除制度の創設、実質的な納税、配偶者への一定の配慮、年末調整等で完結できるといった極力簡単な制度を考えております。
 16日には、菅総務大臣が来県されたのにあわせまして、県内の地方六団体との懇談の場において、上記の5県の知事を代表いたしまして平井知事から制度創設の提言を行ったところでございます。
 2ページは、その提言の内容でございます。
 3ページをごらんいただきたいと思います。2番の控除対象者、これは所得税または法人住民税の納税義務のある方、それから当人または家族がゆかりのある市町村または都道府県に寄附を行っている方、これを控除対象とするものでございます。
 税目は、そこに掲げております所得税及び個人住民税でございます。前年の個人住民税の1割程度を限度額といたしまして所得税から6割、個人住民税から4割を税額控除するものでございます。
 4ページをごらんいただきたいと思います。真ん中の寄附者というのは、例えば鳥取県出身で東京在住者を想定していただきますと、まず寄附の申し込みを電話なりホームページ等で行います。これは例えば鳥取出身であれば鳥取県に対して申し込むということでございます。納入通知に基づきまして寄附金を申し込む、払い込むという形で行われるものでございます。これによりまして寄附者は控除限度額を確認した上で寄附金を払い込むといった形になります。そういった形の年末調整または確定申告時に税額控除という形で申告を行うものでございます。こういった簡単なスキームによりまして、行政側の実務とバランスを考慮しながら現実的な仕組みとして立案したものでございます。

◎安田委員長
 続きまして、報告事項(2)次世代改革推進本部「若手職員サブチーム」の発足について、亀井次世代改革室長の説明を求めます。

●亀井次世代改革室長
 引き続き、資料の5ページをごらんいただきたいと思います。次世代改革推進本部「若手職員サブチーム」の発足について報告をさせていただきます。
 次世代改革推進本部におきましては、知事のマニフェストを実現するということで産業振興・雇用確保チームでありますとか人権、福祉、環境先進県チームでありますとか、各チームに分かれまして今検討等を進めておりますけれども、7月5日に若手職員の斬新な発想を生かした施策の展開を進めるということで新たに若手職員のサブチームというものを設置いたしました。
 資料の1番と書いてあるところを見ていただきますと、チームの概要でございます。
 このチームにつきましては、若手職員の斬新な発想を次世代改革の起爆剤にする取り組みということで、部局、それから職種を越えた若手の職員で編成いたしまして、10のテーマに分かれまして施策の企画立案、それから予算要求等を含めました事業化あるいは既存制度の改善等の実現を目指して検討等を進めるというものでございます。
 具体的には、この資料の下の方に表がございますけれども……(「ちょっと待って。資料はどれ」と呼ぶ者あり)5ページでございます。(発言する者あり)5ページの下の方の表を見ていただきますと1番から10番までサブチームで番号が振ってございますけれども、例えば1番、進出企業など民間と連携した鳥取県PR企画の作成でありますとか、2番、高齢化、中山間地域に対応した農林業振興策でありますとか、こういったものにつきまして3名ないし8名の各チームに分かれまして、それぞれ企画立案、それから予算要求等を含めたさまざまな検討を進めているというものでございます。
 サブチームのメンバーの公募につきましては、6月上旬にしておりまして、おおむね40歳代までということを条件といたしまして庁内公募いたしまして、50名が応募され、その50名の方がこの10のチームに分かれて検討等を行うということでチーム編成を行ったところでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告(3)和牛博覧会inとっとりにおける「ふるさと鳥取館」の設置について、松田企画部参事の説明を求めます。

●松田参事(情報発信強化・催事調整担当)
 資料の6ページをお開きいただきたいと思います。和牛博覧会inとっとりにおける「ふるさと鳥取館」の設置について御報告させていただきます。
 この10月11日から14日までの4日間にわたりまして、米子市の崎津住宅団地をメーン会場といたしまして和牛博覧会inとっとりが開催される予定になっております。
 このメーン会場にふるさと鳥取館というものを設置いたしまして、来場された方に鳥取県のPRをやっていきたいというふうに考えております。
 場所でございますが、次の7ページでございます。ちょっと見づらくて大変恐縮でございますが、7ページの図を見ていただきますと、これが全体の会場図の計画でございますが、大きく4つに分かれておりますけれども、4つに分かれた一番左の部分の真ん中より少し上のところ、ふるさと鳥取館という、ちょっと印をつけてございます、に設置する予定にしております。
 6ページの方に返っていただきまして、具体的な内容でございますが、現時点で考えておりますものでございますが、観光PRでありますとか中海の情報発信、それから伝統工芸、食といったようなコーナーをつくりまして、鳥取県の魅力というものを紹介していく。それから、ただ単に紹介するだけでなく、足湯コーナーでありますとか伝統工芸にいきますと機織りですとか紙すきの体験コーナーといったようなもの、それから食のみやこコーナーでは伝統料理の実演とか試食といったような形で、紹介だけでなく体験ですとか実際に味わっていただくとか、そういうことも含めまして来場された方に鳥取県の魅力を知っていただきたいというふうに考えております。
 具体的には、現時点では各関係する部局と内容を詰めて準備しているところですが、10月の開催に向けましてこれから適宜準備を進めてまいりたいというふうに考えております。
 この開催中におきまして少しでも多くの方に鳥取県の魅力を知っていただき、体験していただき、味わっていただくように取り組んでまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見等ございませんでしょうか。

○石村委員
 次世代改革本部ですが、若手職員50名応募したということですけれども、本庁と出先のウエートというのはどうですか。本庁職員と出先の職員。

●亀井次世代改革室長
 本庁と出先は大体半々ぐらいの割合です。

○石村委員
 わかりました。結構でございます。

○福間委員
 ふるさと納税制度なのですが、これは一つ間違うと、ふるさとを例えば帰れないようにしてしまう制度になります。怖さがある。ふるさと納税制度というのは、ここに書いてあるようにふるさとに思いを持つ人にみずからの意思で貢献する選択肢を提供するという言葉自体は非常によさそうだけれども、家族がふるさとによって、いや、私はやめます、嫌いです、都会地へ納税するという選択をする人も当然あるわけです。それはやはりちょっと僕は運用を間違うとかなり厳しい格好にならないかという気がする。今これを見ていて、どうなるのか知らないが。根本的には税制度のあり方を本当は変えてかからなければいけないのだ。こんなもの、こんなところへ持っていって格差解消に努めようという論は、私は何か本末転倒ではないかと本当は言いたいのだけれども。基本的にそこにまずメスを入れてから、このふるさと納税制度という幾つかの、例えば寄附制度をつくる中での一つの選択肢としてこういう選択肢もありますというようなことにしないと、逆にふるさとを出た人に全部義務づける部分があるのではないですか。ふるさとを大事にしようという気持ちを押しつけているのがあるのではないですか。違うような気がするのだけれども、本当は。国の制度上の問題で格差問題も出てきて、そこのところへ押しつけてもちょっと違うような気がするのですけれども。そのことともう一つは、僕はこれが実際に仮に軌道に乗り出したら振り込め詐欺の方で使われるのではないか。逆に物すごくいいえさになります。何かそういう運用のあり方で。けれども根本的には本当はこのふるさと納税制度創設というのは、積極的にやれということで知事がしておられるようですけれども、税のあり方の根本的なところをきちっと格差を生まないような税制度のあり方にすべきだということをまず提起した上で、当面する課題としてどうすべきではないかということも本当はあった方が本当ではないかという気がします。

●青木企画部長
 このふるさと納税制度を提起をした趣旨なのですけれども、やはり地域格差がすごく進んできているということについての非常に強い問題意識がありまして、それで今おっしゃいましたようにそれを本当に是正するためには税財源をどうするか、交付税をどうするかという骨太なところというのをやらなければいけないというのは当然なのです。我々としてもこのふるさと納税でその議論が全部おしまいですというつもりはありませんで、むしろ地域間格差が非常に開いて、それを是正しなければいけないということと、それからあとふるさとを思う、特に地方出身者がいろいろお世話になって東京に行って職を得て、何か貢献する道はないだろうかという思いにこたえてもいいのではないか、この2点において国民的な議論をやはり巻き起こすべきではないか。
 それで確かにこの税制度というのを議論されるときに、我々は今、寄附という形で提案しているのですけれども、税として本当にやるということも議論としてはあるのですが、それですと確かに余りに煩雑になり過ぎて税の実務としてたえられないということであります。そこで何とかシンプルな制度というものを提起して、ややもするとこれを反対する人の中には税制度として煩雑で実務にたえないということを反対の理由におっしゃられる方もおられるものですから、こういう制度であれば簡素な仕組みとして入れられますという問題提起をしたつもりであります。繰り返しになりますけれども、これをきっかけにして地域格差の問題に国民の目をもっと向けさせたい、こういう趣旨なのでございます。
 振り込め詐欺の問題は、実はこの検討の過程で我々事務方ではちょっとこれは危惧したところもなきにしもあらずであります。一応そんな趣旨もありまして納入通知書とかは今、全国統一の様式ということで広報するということが一つ考えられるのではないかというふうには思っておりますけれども、ただ悪いことを考える人間というのはやはりおりますので、これはまだ制度ができるかどうかという議論の途上ではありますけれども、そうなったらやはりなるべく事前に消費生活センターのようなところにもきちんと話をしながらやっていくことが必要になってくるというふうに思います。

◎安田委員長
 福間委員、よろしいですか。

○福間委員
 いい。かみ合わないから。

○小玉委員
 ちょっと私もよくわからないですけれども、個人の寄附によって、その中で格差を是正していこうということ、何かちょっと違うような感じがするけれども。それは当然国の税の仕組みの中で、例えば交付税とかの中に考えていくということであれば非常にいい仕組みだと思うけれども、何か個人の選択肢、これはいろいろあるわけですけれども、何かその辺がかみ合わない点が……。今のような仕組みの中で反対する知事はどういう反対をされるのですか。他県の知事。だから原資としては寄附ということの中で、もちろん行政実務のバランス、いろいろなそういう点もあるかもわからないですけれども、そういうことでやっていくということであれば、他県の、特に大都市の知事が反対をされる、国が反対する要素がどういう点で出てくるか。確かに実務やいろいろな面はあるかもわからないですけれども、原資的な面で本当でこれが全国の47都道府県のうちの大都市の知事にどういう格好で影響を与えていくのか、その辺ちょっと明確に説明してください。

●青木企画部長
 これはこの5県ではありませんで、富山県だったと思いますけれども、知事会で税制の小委員会というのがありまして、そこでふるさと納税で仮にたまたま私どもが提案したのと同じ1割ということで試算をした結果というのが報告されていまして、それで見ますと地方出身者の方が仮に全部やったとしても全国で1,000億オーダー。10人に1人とかとなると、それの10分の1ということになりますから、多分金額としては本当に微々たるものであります。全体の今議論されている地方の財源の不足とか偏在とかというところからいくと本当に微々たるものでありまして、逆に言うとそれが出るまでは例えば東京だとか大阪などはかなりの大きな額の住民税が移転されるのではないかという危惧はしておられたというふうに思います。
 これは水かけ論みたいなところがあるのですけれども、国から税を持ってくる、あるいは交付税をとってくるという垂直の調整ということになるのですが、それが地方間の、例えば大都市と地方の水平の争いに転化されるということを危惧する、こういう発言も大都市の方から出てはおります。
 我々は、ただ垂直も水平も両方やっていかないと、これはやはり望ましい地方税制には、税財政制度にならないだろう。だからこういうふるさと納税という仕組みで問題を提起しながらそういうことをやっていくのだと。
 この中身をごらんいただきまして一つその辺の趣旨を入れておりますのが、控除は所得税と住民税と両方からやる。ですから個人の方が例えば東京で鳥取に納税されますと、そのうちの6割は国税から税額控除されている、所得税の方から。それから東京に納めている個人住民税は4割ということで、垂直と水平両方あわせた制度として一応提起したというところで、ですからそこはちょっと大都市の危惧というのと我々の危惧というのは重なっているところなのですけれども、それはこのふるさと納税制度で裏目に出ないように、しっかりウオッチしながらやっていかなければいけない、こういうふうに思います。

○前田(宏)委員
 企画部長、このふるさと納税には、僕は基本的には賛成だけれども、平井知事が今回5県の知事と一緒になってこれをやるという説明は、この委員会にはあなた方がやっているのだけれども、他の委員会にはどうやってするのか。まずそれを。というのは言いかえれば、せっかくそういうことをやるのだから、例えばきょうでもあしたでも全員協議会でも開いて知事の姿勢を知事自身が説明して、知事やりなさい、こういう平井知事と我々県議会が心を合わせてやる、こういう姿勢が欲しいと思うのです。僕は、あなたが言ったように、大した金額ではないと思っているのです。ですから、東京都の石原さんたちが反対しているのは大変な金になるというふうに思ったのだろうと思うけれども、僕はこのふるさと納税というのは格差是正というよりもやはりふるさとをお互いに意識して、そして都会と地方とをくっつけるというような意味合いがもっと大きいと思っていますから、そういう意味で僕は基本的に賛成なのだけれども、今申し上げたように知事にやはり議会に対してこの方針でいきたいと思う、どうかひとつというのを……。しかも彼だったら例えばもっと詳しく議論とか説明できると思うから、これは早くそういう機会をつくれば、一生懸命これから推進するのであるのだから、それでいいと思いますから、言っておいてください。

◎安田委員長
 返事は要りませんか。

○前田(宏)委員
 返事はいい。希望だ。

◎安田委員長
 ほかにありませんでしょうか。

○小玉委員
 その発想はいいと思います。前田委員が言われたように、やはりふるさとを思い、その中で元気を出すということから見て、そういう点からすると非常にいい発想だと思うわけですけれども、ただ寄附者でそれをやるということは、前段としてそれはスタートはそれでいいですので、将来的にはやはり私は国がもっと地方と大都市の格差、そういうものを是正していく一つの、これは起爆剤にしてもらいたい。そういうことが私は大事なことであって、やはりそういうことを5県の知事を先頭にしてもっともっとこれから論議していただきたいと思います。そうしないと、非常に発想としてはいいことだが、ただ個人の寄附によってということでは、地方にとっては格差是正ということは大きな課題ですから、国が47都道府県が一つだという発想の中で格差是正をやっていく一つのスタートラインにしていただきたい、こんな思いがしております。今後期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

○福間委員
 ちょっと僕も一言だけ。僕はちょっと前田委員と小玉委員とちょっと違う。国民の三大義務の一つ、税ということの扱いですから、幾らきれいごとを言ってみたって納税の義務というのはあるわけだから、それが今おっしゃったように結局税の使途のあり方で地域間格差を生じてきているという分析ができるなら、変えれば済む話だ、わかりやすく言ったら。税の支出を。それをすればいい。そのことをせずにいて、ふるさとが壊れるという話を出してみたってなじまない。これを出身者の心に訴えようといったって、ちょっとどこか違うのではないかと僕は言いたいわけだ。そのことを平井知事もきちっと踏まえてかからないと、きれいごとでということにならないような気がする。一方で、鳥取県内の税金滞納者というのもいるわけでしょう。そのことも含めて僕はかなりシビアな問題になると思う。そこは今いみじくも前田委員からもお話があったけれども、知事のスタンドプレーではなくもうちょっと我々に対しての、議会全体に対しての説明というのが必要な気がします。国のこの施策としてできるからみたいな格好というのは、ちょっとなじまないような気がしますけれども、そのことも私は申し上げておきたいと思います。

○浜田副委員長
 関連してです。皆さんがおっしゃる御意見なり危惧なりというのはまさによくわかるのですけれども、最終目的は税制改革なのだということをきちっと位置づけていらっしゃるとするならば、それならばこの納入通知書、寄附申し込みがあって、送付されますね。そのときはただ送付するだけなのか、それとも、いや、最終目的はこうなのです、意識改革なのです、世の中の税に対する感覚というのを刺激したいのだ。もっとみんながこの税のあり方、それから格差の問題についてもっと真剣に考えてほしい。その一つの手助けにしたいのだということであれば、ただ納めるだけではなくてもっと違う動きをこの中にプラスアルファしていかないと、納めればいいのだ、それだけでは格差は絶対直らないと思いますので、多分見込みをどれだけ見込んでいらっしゃるかわかりませんが、ほんのわずかしかならないと思うのです。そうならば目的は達成されません。これだけでは格差は是正できない。違うところに目的を持つ。その目的達成のために違う手段をこれにプラスアルファしていかないと目的が達成できないと思うのですが、そういう手だてみたいなものはプラスアルファでお考えなのですか。

◎安田委員長
 青木部長、もろもろ出ておりますので、まとめてお願いします。

●青木企画部長
 今の御質問についてお答えしますと、恐らくこの制度ができたころというのはある種の競争になると思うのです。各県、各市町村が、我々は基金をつくったらどうかというのを提言しているのですけれども、基金をつくって、こういう使途でふるさとに寄附をしてもらえないかということを呼びかけることになる。そうなりますと恐らくホームページあるいはパンフレットのようなものを使って話をしていくということになると思います。当然そこには単にこういう制度ができましたのでふるさとを思う心をぜひというような単純な記述ではなくて、これは各市町村、都道府県の判断になりますけれども、私としては今おっしゃったような地域間格差の問題、それから本質的には税財源の問題をきちんとやらなければいけないというようなメッセージをそういったところに盛り込んでいくというのが、この制度が起爆剤として今後の国民的議論を巻き起こすということからすると、当然そういうのは載せられてしかるべきというふうな気がいたしております。
 繰り返しですけれども、この制度で今の税財源の問題をどうこうするということではありません。これはあくまでもきっかけ、国民的な議論を巻き起こすきっかけにしたい、こういう趣旨でありまして、本筋は例えば地方消費税を充実させる、あるいは交付税の総額なりで地方への配分をきちんとさせる、そこが何と言っても本筋ということは繰り返して申し上げておきたいと思います。

○米井委員
 企画部長、さっき言われたようにやはり税制の基本的な改革をしないと地域間格差ということはもう直らないということは明らかですから、それをやはり基本に考えることが大事であって……。ふるさとを思うというその気持ちをつくることが大事でしょう。だんだんとなくなってきておることは事実ですから。その気持ちを起こさせるということにプラスがあるのであって、こんなことをしたからといって本当に地域間格差が是正されるようなことは全くない。むしろそれこそそのことによってそのことが余計先へ先へと送られるではないかというそういう気持ちすら私はします。だからもっと声を上げるのなら、政党の話は知らないけれども、もっと地域間格差を是正するということに、税制上の問題で、そのことに大上段にかぶって物を言うべきだというふうに私は思います。ですからこれはほんのきっかけというか、ふるさとを思う、だんだんとそういうものがなくなってきているから、そういうことでしっかりと意識改革をするという意味では意味がありましょうけれども、これが地域間格差につながってくるというようなことは私は全くないというふうに思っております。

●青木企画部長
 ちょっと5県知事の議論を少し紹介させていただきますと、この時期にふるさと納税のスキームを発表するという趣旨は、例えば全国知事会などでは、少し報道もされていますけれども、本筋の税財源の議論というのが物すごくなされているのです。その中には微妙に大都市と地方の立場が違ったりして、激論は行われているのですが、ただ残念なことにそれがきちんと国民の皆さんに知っていただけているかというと必ずしもそうではない。現時点ではただふるさと納税というのが出てきて、それが一定の耳目を集めているのは、これはまた事実なので、ぜひそこを突破口にしてやっていきたいということで、こういう具体的な提案をして世論の議論を継続させたい、こんな思いで5県の知事として議論があったということをちょっと報告させていただきたいというふうに思います。(「頑張ってください」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。

◎安田委員長
 たくさんの御議論をいただきました。
 ほかにございませんでしょうか。
 最後にちょっと私もお聞きしたいのですが、今和牛博覧会の件なのですが、開催の日時が9時から5時までというふうになっておりますが、5時以降はここは何か門扉を閉めるとか、そういうふうな手だてになっているのでしょうか、ちょっとお願いします。

●松田参事(情報発信強化・催事調整担当)
 イベントが終わりましたら、これは閉めるというような形になると思います。

◎安田委員長
 では外に出る形になるのですね、入場者は。

●松田参事(情報発信強化・催事調整担当)
 そうですね。

◎安田委員長
 といいますのは、ここにふるさと鳥取館という形でPRを心がけるということなのですが、中海というのは宍道湖と並んで夕日がきれいなところなのです。それでこの10月11日から14日のそのときがどの程度の時間に夕日が沈むのか、ちょっと私もわかりませんが、そのことをやはりよそから来られた方に見ていただくということを心がけていただく。多分この会場からは2度夕日が、一遍沈んだのがもう一遍出てくるのです。2回見られますので、ちょっとその辺を配慮していただけたらと思うのですが、いかがでしょうか。

●松田参事(情報発信強化・催事調整担当)
 そういう時間も調べまして夕日で集まっていただくようにしたいと思います。

◎安田委員長
 対応してください。ありがとうございました。

○浜田副委員長
 関連して。100日前イベントがありました。必ずしもこれは評判がよかったとは言いがたいのです。問題点がたくさん見えてきたかと思いますが、もしまとめていらっしゃるならばどういう問題があって、どういった方向で改善していらっしゃるのか。余りにもたくさん聞き過ぎたものですから、もちろん本番ではないわけですけれども、もしわかれば。

●松田参事(情報発信強化・催事調整担当)
 100日前イベントにつきましては、全共の事務局の方が中心でやっておられますので、その辺とよくちょっと連絡をとりまして確認をした上で報告したいと思います。

○浜田副委員長
 危惧しますのは、あのときに経験したではないかと後から言われないようにきちっと押さえていただきたいということです。

◎安田委員長
 そしたら担当課の方と、よろしくお願いします。
 御意見も尽きたようですので、続きまして、報告事項(4)山陰海岸の世界ジオパークネットワーク加盟に向けた取り組みについて及び報告事項(5)鳥取砂丘ボランティア除草の開始について、加藤地域資源振興室長の説明を求めます。

●加藤地域資源振興室長
 お手元の文化観光局という資料の1ページをごらんになってください。それでは説明させていただきます。まず、山陰海岸の世界ジオパークネットワーク加盟に向けた取り組みについてということでございます。
 先般、7月16日に京都、兵庫、鳥取、3府県の日本海側市町村、山陰海岸国立公園のエリア内でございますが、この関係自治体、民間団体等が集まりまして、日本で初となる世界ジオパークネットワーク加盟に向けて山陰海岸ジオパーク推進協議会が設立されました。その概要を御説明をさせていただきたいと思います。
 まず、その前にジオパークの概要ということで若干お話しさせていただきたいと思います。
 ジオパークと申しますのは、2004年にユネスコの支援で世界ジオパークネットワークというものが設立されまして、現在日本での加盟はないのですが、中国、ヨーロッパを中心に50カ所が加盟しているということでございます。
 このジオパーク、地質遺産を含む一種の自然公園ということでございまして、世界遺産との違いということを(3)の方に書いておりますが、まず条約に基づくプログラムではない、任意に国際ネットワークへ加盟していくという制度であります。
 また、世界遺産というのは主に保護を目的としておりますが、ジオパークにつきましてはそれプラス活用、これも重視しているということでございます。
 ジオパークに加盟するメリット、(2)の方に書いておりますが、これは世界的な審査が得られるということでの質の高さが保証される。また、世界的な知名度が上がるということでございます。
 (4)に書いておりますが、ジオパークネットワークへの加盟条件ということでございますが、ジオパーク運営のための地域組織の設置というのが必須条件になっております。それに向けた協議会を設置したという位置づけでございます。今後、申請に向けた調査等をやっていくということにしております。
 あと2ページの方をお願いします。まず国内の状況でございますが、現在日本地質学会の中にジオパーク設立推進委員会というものが設置されておりまして、国内公認ジオパークというものを推薦していこうという動きが出ております。正式に日本ジオパーク委員会、仮称でございますが、こういうものを中心にするという方向で今動いております。
 また、国の所管省庁といいますのは現時点では決まっておりません。例えばユネスコの窓口ですと文部科学省、自然公園ですと環境省でございますとか、それから観光関係になりますと国土交通省といったようなことで多岐にわたっております。窓口というのはまだちょっと決まっていないというところでございまして、これにつきましては今後3府県等で協力して働きかけもしていきたいと考えております。
 それで山陰海岸の取り組みでございますが、先ほどちょっと申しましたが、7月16日に山陰海岸ジオパーク推進協議会の設立総会を開催したところでございます。
 会長には豊岡市長さん、それから副会長に鳥取市長さんということでなっていただいているところでございます。
 構成員といたしましては、現時点で34団体、うち鳥取県側は10団体ということでございます。
 ここで4の構成員の方で訂正を1カ所お願いいたします。豊岡市、温泉町と書いておりますが、新温泉町の誤りでございましたので、失礼いたしました。現在こういうところが参加しているというところでございます。
 19年度の事業といたしましては、ジオパーク基本構想の策定に取りかかっていきたいということ。また、認知度向上のためのイベント、学習会的なものを2回計画をしているところでございます。引き続きこういうものをやっていきたい。1回は鳥取県側でも開催をしていただくような方向で調整中でございます。
 続きまして、3ページをお願いいたします。鳥取砂丘ボランティア除草の開始についてということでございます。
 例年、16年度から鳥取砂丘景観保全協議会で取り組んでおります鳥取砂丘の除草ボランティアでございますが、本年も27日の金曜日から9月の2日まで金・土・日の延べ15日間、朝6時から、ちょっと早いのでございますが、実施する予定にしておりますので、報告させていただきます。
 場所は、砂丘地内ほぼ全域でございます。
 それで本年度の除草予定面積が20ヘクタールということで予定しているところでございます。
 実績といたしましては、昨年2,117名の参加をしていただいたのですが、本年につきましてはそれを上回る人数の方の参加をぜひお願いしたいということで、スタッフの方に御協力を得て募集をしているところでございます。

◎安田委員長
 今までの説明について質疑、御意見等ございましたら。

○福本委員
 ジオパーク概要についてお伺いしますが、3項にいわゆる世界遺産との関係が明記されておりますが、数年前は山陰海岸も世界遺産に名乗りを上げようかというような報道もございました。仮にこのジオパークに認定されて、その場合にジオパークに認定されたならばもう世界遺産からの候補も除外されるのか、世界的にジオパークと世界遺産ともに指定が受けているような現状があるのかどうか、世界遺産との相互の関係はどのようになっているのか、ちょっと教えてください。

●加藤地域資源振興室長
 このジオパークのガイドラインの中では、世界遺産との重複登録は妨げないということが明記されております。

○前田(宏)委員
 課長、あなた方は知っているか。山陰海岸というのは75キロあって、京都府の網野海岸から、京都府が12キロ。兵庫県が50キロ、鳥取県が13キロ。直線コースなのだ。その中で今、福本委員から話があったけれども、山陰海岸は自分から手を挙げたわけではないのに中央の方で世界遺産の候補にノミネートされたのです。鳥取県は、ああいう大変面倒な三徳山のことに金を使っているけれども、我が山陰海岸は鳥取県の一銭も金を使わずに中央の方からこれはいいではないかと言われたのだ。そのことの認識を持ってもらわなければいけない。
 ですから全国でどれぐらいの団体というか場所が、このジオパークに加盟するというような動きがあるかもし今からわかっているようだったら教えてほしい。

●加藤地域資源振興室長
 今具体的に動きがあるというふうに聞いておりますのは、例えば北海道の黒曜石など、白滝地区、紋別の地域でありますとか、有珠山の周辺エリアでありますとか、新潟のフォッサマグナ、糸魚川周辺、このエリア、それから長崎の雲仙周辺、こういうところにそういう動きがあるというふうに聞いておるところでございます。

○前田(宏)委員
 それで数は、例えば日本全国で何カ所ぐらいをというようなことを決めたというか、枠があるなどということは決まっていないわけか、そのことを。

●加藤地域資源振興室長
 正式に決まったというものは聞いておりませんが、先ほど申し上げました日本地質学会のジオパーク設立推進委員会、ここの構想としては10カ所程度というようなことも聞いておりますが、それは決定事項ではございません。ただ、世界ジオパークへの申請でございますが、登録のない国においては1年度において3件までという規定は、これは明確にございます。

○前田(宏)委員
 僕がさっき言ったけれども、山陰海岸は本当は山陰海岸(浦富海岸)なのでしょう、もともと。浦富海岸が最もこの山陰海岸の中できれいなところなのだから。それで今言ったように、もう既にノミネートされましたから。ですから手を挙げれば文句なくいけると思います。これは世界遺産に、自然遺産になるかというところだったのですから。ですから今言うように全国で何カ所、この中で手を挙げても第1番に指定してもらえると思う。頑張ってやってもらわなければいけない。頑張ってください。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そうしますと続いて、報告事項(6)次世代改革と地域づくりシンポジウム(案)について、渡辺道路企画課長の説明を求めます。

●渡辺道路企画課長
 県土整備部の資料をお願いいたします。1、2ページで、これは何度となくもう報告させていただいておりますので。パネルディスカッションのパネリストが全部決まりまして、予算も確定いたしましたので、再度出させていただいております。来月19日にハワイアロハホールで山陰自動車道等の整備促進に向けたシンポジウムを開催させていただきますので、別途また案内を委員の皆さんにも出させていただきますので、こぞって参加していただきますようよろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 続いて、報告事項(7)岩石採取場現地調査結果について、山田治山砂防課長の説明を求めます。

●山田治山砂防課長
 資料の3ページをお願いしたいと思います。岩石採取場の現地調査結果について報告いたします。
 去る5月15日から7月3日にかけまして、岩石採取場の安全性や周辺環境への影響について調査をしてもらいました。
 調査箇所は、60カ所において調査を行いました。
 その調査結果につきましては、3の表に書いておりますけれども、60カ所のうち13カ所におきまして是正措置等をやりました。是正措置の中で行政指導をやったもの、文書指導でございますけれども、10カ所。さらに是正命令をかけたものが3カ所ございます。
 点検の結果は以上でございますが、昨年度、18年度におきましても34カ所の採石場におきまして指導または是正措置命令をかけておりますけれども、これはすべて改善されております。
 また、それ以外に県下一斉点検以外に行った点検で措置命令を3カ所の採石場にかけておりますけれども、1カ所は既に履行完了しておりまして、2カ所につきましては履行中でございます。
 採石場の点検につきましては、久本の崩落というのがございまして、これを教訓にして現在パトロールの強化とか指導強化を十分にやっているところでございまして、今後も手続に基づきまして厳正な措置をしてまいりたいと思います。

◎安田委員長
 次に、報告事項(8)鳥取空港開港40周年記念式典について、山浦空港港湾課長の説明を求めます。

●山浦空港港湾課長
 資料4ページをお願いします。鳥取空港は、昭和42年7月31日に開港いたしました。ことし7月31日をもちまして40周年を迎えます。これを記念いたしまして式典を開催いたします。
 日時、平成19年7月31日、8時40分から9時40分でございます。
 場所は、鳥取空港国際会館センタープラザ。
 主催は、鳥取県と鳥取空港利用促進懇話会の共催でございます。
 出席者は、約200名を想定しておりまして、県内関係者のみならず兵庫県の新温泉町の関係者も御案内しております。
 主な内容でございますが、営業時間の延長に常々御協力いただきました自治会の方に知事の方から感謝状を贈呈したいと思っております。
 その他といたしまして、当日は朝から記念品配布とか親子航空教室等を計画してございます。
 なお、鳥取空港につきましては、平成15年7月に3便から4便に増発しております。平成18年1月につきましては、東京便のナイトステイを開始しております。18年度末につきましては、33万4,000人、東京便の乗客数を確保しておりまして、徐々にふえております。今後も皆さんに愛される空港になるように文化観光局、企画部ともども協力して進めたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 なお、当日、常任委員会の方で御出張ということですが、小玉委員の方が出席していただくということで返事を頂いております。ありがとうございます。

◎安田委員長
 報告事項(9)一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、長本道路建設課長及び桑田河川課長に順次説明を求めます。

●長本道路建設課長
 5ページをお願いいたします。道路建設課分といたしましては2件の請負契約の変更、これを行っております。
 まず1件目は、岩美広域農道(仮称)岩常トンネル工事の道交付金でございます。
 これにつきましてはトンネル坑口の地盤の安定を図るため、のり枠を増嵩いたしておりまして、620万円余の増嵩変更を行っております。この工事につきましては、既に現在までに完成をいたしております。
 次に、街路米子駅陰田線橋梁下部工事でございます。
 この工事は、山陰線の跨線橋の工事でございます。橋梁の下部工ということで、2基施工いたしておりますけれども、これの工法といたしましてくいを使うのでございますけれども、くいというものが現在需要が非常に高くてなかなか入手ができないということで、4カ月かかるということでございまして、この間、金額は変更いたしませんけれども、工期を変更したということでございます。

●桑田河川課長
 同じく5ページでございます。工事名といたしましては、一級河川千代川河川災害復旧工事(16年災37号)の吐口工でございます。
 変更の主な理由といたしましては、現地精査の結果、上流側取りつけ部のブロック積み工を一部取りやめたことによるものでございまして、それによります工事費といたしましては約165万円余の減額となっております。
 なお、このトンネルにつきましては、この前の台風4号の出水期に一部増水した水がトンネルの中に流入いたしまして地域の安全性を確保できたというふうに聞いております。

◎安田委員長
 ただいままでの説明につきまして質疑、御意見等ございましたらお願いします。

○野田委員
 4ページの今の山浦課長の説明なのですけれども、重要な40周年記念であろうと思います。これは以前から恐らく日程も決まってきちっとなったことであろうと思うけれども、うちの委員長の方にはこれをきちっと報告してあったのでしょうか。常任委員会の日程というものが県外調査ということで7月31日から入っているわけです。これが入るということは委員長に報告していたら恐らく委員長もこれを外されたと思うし、我々も外したと思うのです。そこのところが重要性という部分、それからこの土木常任委員会のメンバーに対してどういう考え方であなたはこういうことになったのかという、ちょっと詳しく説明していただきたい。たまたま小玉委員が1人出席されるということですが、本当は全員が出席するべきです。そう思います。

●山浦空港港湾課長
 正式決定が6月末ぐらいになりました。それで常任委員会の私の方が御事情をちょっと把握していなかったことが大きなミスでございまして、委員長の方に報告しましたら当日御出張ということにちょっとなっておりまして、非常に申しわけないと思っているところでございますが、我々が常任委員会の御出張の件をちょっと把握していなかったのが大きなミスでございます。(発言する者あり)今後気をつけますので。

◎安田委員長
 気をつけてください。
 私のところに報告があったときは既に決まっていましたので、大変皆さんには御迷惑をおかけしました。

●山浦空港港湾課長
 今後気をつけますので、よろしくお願いします。

○小玉委員
 1ページ、この次世代改革と地域づくりシンポジウム、これは非常にいいことですし、これは大いにやるべきだと思っています。
 ただ、このタイトルと、悪いですけれども、パネリスト、こうしたことがいかがかという思いがします。本当で確かにこれは立派な方です。悪いということではない。すばらしい方々ですけれども、次世代改革ということをうたうのであれば、もうちょっとパネリストをやはり考えるべきではないか、そんな思いがします。何でもかんでもこの方をということで、何かもうちょっと考え方があるのではないかという思いがします。もっと本当に次世代改革を真剣にとらえるならば、もうちょっとこのパネリストの選考を含めて若い者に、もっと現実にやっていらっしゃる方々がたくさんいらっしゃるわけですから、そういう方々をパネリストにして、ああ、やはりさすがだな、鳥取の平井知事、内容とも、名実ともにやはりそれを考えているのだということにならないと、これはいけないと思います。私は、この個人個人をどうと言っているわけではないのです。やはりそういうまず執行部の改革をやっていかないと、してもらわないといけないと思います。それに対して部長、どのようにお考えですか。

●田所県土整備部長
 谷口技監に来ていただくということから実はいろいろ議論しまして、今おっしゃったこともいろいろ考えたのです。草の根でやっている若いグループのリーダーだとか、そういう人に出てもらおうと思ったのですけれども、物理的にちょっとこの日はこれだけしかやはりはまらなかったという、ちょっと残念なところがあります。
 ただ、これをやったら山陰道も終わりで次世代改革も終わりではありませんので、いわゆるその火を消さないようにいろいろな取り組みをまだしていく必要があると思いますので、いろいろまた考えていきたいと思います。このPRだとか道路特定財源のことについても経済界だとかいろいろな団体に働きかけもしていますので、またその議論の発展等を見ながら今おっしゃったことを踏まえながら広く考えてみたいと思います。

○小玉委員
 部長、私は部長の答弁では納得しがたいですけれども、この日は谷口技監は、これは当然この方は忙しい方ですから、それはそれで。
 ただ、パネリストが鳥取県の中で東・中・西の青年会議所や企業団体中央会や、それから商工会議所の青年部とか商工会、いろいろな方がいらっしゃるわけです。民間の方もいらっしゃる。本当にこれではできなかったかどうかというのは、私は今のような答弁ではこれはちょっと納得しがたいわけですけれども、ただやはりもうちょっと本当でその次世代改革、平井知事が本当に鳥取県をよくしようという中でいろいろと考えていらっしゃるそういうものを推進するためには、ただやればいいというようなことでは私はいけないと思います。もう少しやはり内容、そういうものを含めて県民が納得するような、そういうせっかくやるのであればそういうものにならないと本物にはならないと思います。
 だからこれは決まっていることですからあえてそれ以上は言いませんけれども、今のような答弁では私は納得しがたいと思いますし、今後本当に考えてもらわないと。これに限らずいろいろな次世代の改革を5つのプロジェクトをやっておられるわけですから、やはりそういうことも含めて本当に次世代改革にマッチしているという、県民が名実ともに納得できるような内容にしてもらいたいと思うわけです、そういう意味のことは申し上げておきます。せっかくですから所管である企画部長の決意をお願いします。

●青木企画部長
 今、各チームでいろいろな意見、この間キャビネットも商工の方でありましたけれども、意見を聞く取り組みというのが始まっております。そこにやはり心がけたいのは、現場でいろいろな知恵の出る方から具体的な施策を提案していただくということを重視したいというふうに思っております。もちろん経験をお持ちの方の意見をやはり聞かなければいけないという場面はあろうかと思いますけれども、ある種そういう方の意見というのはこれまでずっと聞いてきているところがありますから、新しくそういう草の根で頑張っていらっしゃる方の活動というのは十分取り入れていきたい、こういうふうに思っておりますので、またよろしくお願いいたします。

○小玉委員
 もう一つ。それからこの「姫鳥3年!山陰道10年!」というの、3年はいいですけれども、山陰道10年というのは、国会議員の皆さんや、いろいろな関係者の皆さんのまちまちの表現がありまして、最短は5年、それから8年。5年というのはちょっと無理だと思いますけれども、少なくともこの8年というのが何か定説、もうそれに向かってということで私は理解をしていたわけですけれども、その辺はどうですか、これは。

○前田(宏)委員
 ちょっと関連だけれども、これは10年という書き方はさっきから思っていた。谷口さんが、何だ、鳥取県は10年であきらめたのかと思う。私たちも谷口さんに何回も行って自由に物を言えるぐらい物を言ってきたけれども、こんなパンフレットに10年と書くのは、これはいけない。これはもっと知恵を使わなければいけない。

○小玉委員
 8年ぐらいだ。国会議員みんな8年と言っている。

○前田(宏)委員
 みんな8年、8年と頑張っておられるのに、鳥取県が行う事業のタイトルに10年というようなことを書いてはいけない。

●田所県土整備部長
 後で私の気持ちも言いますけれども、ちょっと10年の理由を言います。今年度、ことしじゅうに中期計画が国でつくられて、それが向こう10年だろうと言われているというのが一つ。
 それと平井知事のマニフェストに山陰道10年と書いてずっとやられていましたので、それをそのまま使ったというのがあります。
 もう一つは、物理的に考えて、これは予算ではなくて物理的に考えて最短でもやはり私は10年近くかかると思います。用地が本当に1年とかでまとまったとしても文化財調査もありますし、大きい橋梁、トンネル工事もありますので。そういう意味で、ちょっとごろは悪いですけれども、10年という設定をしました。
 ただ、その後がありまして、私は10年よりも短くならないというつもりで話をする気は全くありません。いろいろな経済界の方に話したりいろいろな関係者に話すときに、8年という御意見があるのであれば、もう我々もそういうつもりで取り組むので、ぜひそういう機運をつくってくれというふうにお話をしています。ですから1年でも早くしてくれという要望をするのと、ではこれから8年でやってくれというのと、例えば今2007年ですから……(発言する者あり)2015年に例えば鳥取-米子間を1時間で結んでくれという県民運動がもしもっと高まってくればもっといい予算要求になってくると思うのです。そういうことも期待して取り組んでいくということです。

○前田(宏)委員
 部長、それはいけない。そんな理屈はいい。10年というのは目標だから。何回も言うけれども、これでは谷口技監は鳥取県は10年にあきらめてしまったと本当に思う、こういうのを見たら。もっと早くやりたいという意思があらわれていない。我々一生懸命そのこと言っているのに、ましてこちらに叱咤激励して嫌なことでも言っているのに、鳥取県の公式の文書に10年と書いてあるというようなことになったら困る。そんなあなたが言うようなことは聞きたくない。目標だから。だったら、もっといい知恵を働かせて10年を変更しなければいけない。

○小玉委員
 後戻りするようですけれども、部長はそのようにおっしゃいますけれども、実は過去を振り返ってみると谷口さんが道路局長のときに前田議長、それから生田企画土木委員長、それから私が特別委員長として陳情をしたときに、はっきりと谷口道路局長が確約をしていただきました。それはもういいですよといって、鳥取の事情はわかるし、おくれているということはわかるから、受け皿がきちっとできれば予算は幾らでもつきますと、そういうことを確約してくれたのです。それは間違いない。だから私は、谷口さんが技監として鳥取に来鳥される、その中で10年ということは、私はこれは変えてもらいたいと思います。やはり目標を8年ぐらいにして、それで向かっていくと。やはりそれは県民の機運だとか、そんなことよりも逆にやはり行政側の姿勢の問題の方が私は大事ではないか、そういうふうに思いますので、ぜひともこれは
10年ということではなく8年に変えていただいて、やはりそれに向かって突進するという、頑張るということでやっていただきたいと思います。

○前田(宏)委員
 関連だけれども、今、小玉委員は受け皿と言ったけれども、受け皿というのは、わかりやすく言うと、用地買収のことなのだ。用地買収は地元の責任なのだ。それをやらないから谷口さんがちゃんとやれと。こちらは予算をつけると言っておられた。それなのにこの10年というのは、我々がのんびりとやろうという一番役所のいけないところだ、これは。いけない、これは直さなければ。

●田所県土整備部長
 今回非常にいい御意見いただきましたので、実は私いろいろなところに話したのですけれども、こういう御意見出たことがないのです。(発言する者あり)ちゃんと説明しました。ですから今の御意見を含めてちゃんともっと盛り上がるようにやっていきたいと思います。(「8年に直して」と呼ぶ者あり)

◎安田委員長
 ほかの方はこの件についてようございますか。

○石村委員
 おっしゃるとおりです。

◎安田委員長
 それでは、これはシンポジウム(案)になっておりますので、再度検討をお願いしたいと思います。
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 続いて、報告事項(10)鳥取県内の源泉の緊急調査結果について、長尾企業局工務課長の説明を求めます。

●長尾工務課長
 企業局の資料をごらんください。1ページですけれども、鳥取県内の源泉の緊急調査結果についてという報告でございます。
 経緯でございますけれども、6月19日に渋谷で可燃性ガスを原因とした爆発事故が発生したわけですけれども、それを受けまして、くらしの安全推進課と消防局の方で鳥取県内の源泉の調査を行いました。
 調査結果でございますが、企業局の所有しておりますみなと温泉館の源泉でもって検出をされた。源泉タンク内と源泉タンクの通気口で検出されたということで、みなと温泉館の地下の貯湯槽があるわけですけれども、そこでは検出されなかったということでございます。
 消防局の見解は、書いてございますけれども、メタンガスと思われるということで、濃度が非常に低い。タンクには通気口も設けられていることから爆発の危険性はないものと考えているという所見でございます。
 爆発の危険性の範囲ですけれども、大体100%LELから300%LELということで、直前のデータとしてはその当時は、測定時は47%LELであったということでございます。
 企業局の対応ですけれども、7月5日に源泉タンクの周囲に火気厳禁の看板を設置したということで、次のページに写真をつけてございますけれども、対策前と対策後ということで委員さんに配ってありますけれども、上が対策前……(発言する者あり)ないですか。配ってあるでしょうか。見ていただけばわかりますけれども、これは上が対策前ということで、下が対策後。下を見ていただければ新設通気管ということで、小さい白いものですけれども、次のページの大きなものでタンクの写真がありますけれども、3カ所追加したということでございます。
 火気厳禁看板を、赤い字が書いてありますけれども、四方につけております。
 3カ所通気口を設置したわけですけれども、ガス濃度がさらに低くなっておりまして、つける前がタンクでしたら14から80というようなことであったわけですけれども、改善後は1から
39で半分に落ちている。それから通気口でございますが、9から64のデータがゼロから21に落ちているということで、今の現状では大丈夫だろうと思われております。
 みなと温泉館の地下に貯湯槽が設置してございますけれども、ガス警報機をつけようということで考えております。それから、ガスの測定を、今後とも周辺住民の安全性ということを考えて続けていこうと思っております。
 それから7月20日、あすですけれども、専門家の助言を受けるということで、さらに対応が必要なのかどうか検討するということでございますので、よろしくお願いします。

◎安田委員長
 ただいまの説明に対しましてありましたら。ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他に移ります。
 何かございましたら。

○前田(宏)委員
 加藤室長、世界ジオパークネットワークの関連のことで、推進協議会の役員構成を見ると豊岡市長さんが会長で、鳥取市長が副会長でということになっておって、鳥取県は加盟団体の中に入っているけれども、県はどういう役割を担うのか。

●加藤地域資源振興室長
 構成員の中では役員の中に入りまして、幹事ということで兵庫県、鳥取県ともに入っております。

○前田(宏)委員
 済んだ話だからやむを得ないけれども、同じようなものを言いますと、例えば余部鉄橋対策協議会と同じようなものだ。組織的に似ているのだ。これは強力に言って兵庫県の知事を会長にして鳥取県知事を副会長にした。やはり響きが違うのです。だから今からかえれないけれども、そういうこともあったぐらいだから鳥取県の役割をちゃんとしてほしいということだ。幹事で、私は幹事だからというようなことではなく、やはりこういう大きな問題は県が主導してやるという姿勢がなければいけない。だからやってください、しっかりと。

◎安田委員長
 よろしいですね。
 ほかにございませんでしょうか。

○石村委員
 入札制度ですが、僕は何か説明があるかと思ったら全くない。この前送っていただきました文書を見ると、まずこの施行と適用の案を見ると何月何日から施行して8月1日から適用するというものもありますし、8月1日から施行し、何月何日から適用するという、何か要綱、要領の中身でずれているというのがまず1点で、本当にいつから施行していつから適用するお考えなのかというのがまず1点。
 もう一つは、ちょっと今まで委員会でいろいろな意見を言いました。したがって、そのいろいろな意見についてどのような対応をした、そしてそのことが要領や要綱にどう書いてあるかぐらいなことをやはり一覧表にして示さないと、私は全部読みましたけれども、なかなか探すのが大変なのです。だからそのあたりをやはり一覧表にしてきちっと委員に確認しておくべきではないかというのが2点目。
 今まで委員会の中でいろいろ議論をしたものが、この間建設工業新聞等を見ると測量等業務の特に難易度の高い橋梁の延長が出ていました。今回皆さんから送ってきたものを見るとそのようになっておりますが、これも変わっている。何の説明もないのです。というようなこともありますので、委員から言われたこと、それからここの中でいろいろな議論をしたこと、それからいろいろな要望があったことで変更したものをこうやりました、そして要綱、要領のどこにこう書いたというようなことをやはり示していただきたいということであります。
 最後。それを見ますと、御質問等がありましたらお問い合わせくださるようお願いしますという文章なのですが、私どもの意見はどこの場で言って、今回送っていただいたものに、どのような対応をしていただけるのか。だから個別に意見を言えということであれば個別に意見を言いますので、それをやはり、委員会ではちょっと時間がないということであれば個別に意見を言いますから、それをやはりだれだれからこんな意見があってこういう判断をしているのだというものも各委員の方に私は示すべきだと思います。今までいろいろな意見を言ってきたけれども、ここの中で今まで皆さんから報告があった中で言った意見がすべて書いてない、勝手に直っているというのがあったり、書いてないときがあるので、そこはやはりきちんと確認しておく必要があるのではないか、こう思いますが、その点についての答弁を。

●横井県土総務課長
 4点御質問ございました。
 いわゆる部内といいますか、県土総務課内の案の段階でお送りをいたしましたので、まず第1点の施行と適用という関係でございますけれども、これは8月1日施行で8月1日から適用するということでございます。
 これまでの常任委員会の議論の中で各委員さんからいろいろな意見をいただきました。それをどう反映したのか、それを明らかにせよということでございますけれども、私どもといたしましてはこれまで各常任委員会のたびに意見をいただいたところを、ここのところはこう直しましたとかというのはこれまでの概要の報告の中で一応説明はしたつもりでございますけれども、それが要綱にどう反映しておるのかというのは細かい部分になりますので、4番目の質問とも重複するのですが、ここでこの部分はここの要綱の第何条のここにということはなかなか細かくなるものですから、その辺の詳細のところはお任せいただけないかというのが一つありますし、それを個々に説明をということでありましたらこれが終わりましてから御説明を委員さんにしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 コンサルの方については、技術企画課長の方からお答えをします。

●長谷川県土整備部次長兼技術企画課長
 橋梁の延長の話がございました。いわゆる今は橋長100メーター以下の橋梁は県内の業者にしていただいております。それは現在要綱でもそうなっております。今回入札制度改正にあわせてその点を点検いたしました。建設コンサルタント協会等の意見を聞いて点検いたしました。その結果、150メーター未満の橋梁についても県内の業者さんでできるということを言われ、それも確認して今回あわせて改定したということでありまして、その部分までは入札制度改正の中での説明ができなかったということで御理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。

○石村委員
 横井課長、あれだけ長期間かかって議論したことですから、もっと大切に扱うべきだろうと思います。細かくなると言われますけれども、今までいろいろな意見を踏まえてこうしましたということを要綱のどこに書いてあるのかということをやはり示しておくべきだと。約束しても要綱や要領になかったら、それは口約束でしかないわけですから、それはやはり示しておかないとこの制度を施行するというのはなかなか議会でやれないのではないかなという気がして言っているのです。
 やはりもう1回きちんと、皆さんがいろいろな制度をこう変えますということをおっしゃるけれども、私が思うのに、いろいろな意見はまだまだあったはずなのです。それもやはり整理をして、ある程度の確認というのをきちっとしておくべきではないか、そういう意味ですから、後で説明してやるというようなことではなくてよろしくお願いします。
 もう1点は、いつ意見をどの場で言わせていただくのでしょうか。それをどう対応していただくのでしょうかという回答がない。

●横井県土総務課長
 基本的には2月議会で条例が議決をされ、基本方針が承認をされたということで、その際の附帯意見を重視させていただいて、それで現在品質確保の詳細案を前回の常任委員会の際に詳細を説明させていただきました。それらはこのたびお送りさせていただいた要綱の中に書き込んであるというようなことで、それから関係者への周知ということで現在各会場分かれて業界、末端の業者、ここへの説明会を行っているところでございまして、何としてもまず8月1日から施行はさせていただきたいと考えております。
 先ほど石村委員のこの意見がこの要綱に書いてあるという整理表は、つくって各委員に送らせていただきます。
 まずは新しい入札制度を速やかに施行するということが大切ではないかというふうに思っております。きょうの新聞報道でもございましたように、昨日の八頭総合事務所の入札においても談合情報が寄せられるというようなことでございますので、その辺を速やかに新しい制度に移行させて、その施行する中でどこかいびつなところがあればまたそれは……。

○石村委員
 意見をどこの場所で言って、それをどう対応していただけるのか。だからこの場で言うと時間がかかるから、これから言おうと思うのだけれども、それはどう対応していただけるかという返答をしてほしい。

●横井県土総務課長
 それはこの後、委員のところにお伺いして意見をちょうだいしたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。

○福間委員
 僕は、石村委員の意見に反対。委員会として、例えば石村委員の方針と私の方針と違った意見になったときに執行部側はその詳細を全部書くのか。回答も。だから意見を僕は執行部側の原案を提案をして、それを意見を聞かないのではなく、いろいろなチャンネルで意見を吸い上げようとして出てきたものを、それを踏まえて修正案か何かを出すならば、議論ということにならないような気がするだけれども、どうだろうか、石村委員。

○石村委員
 それはこの送付状を見ると要綱、要領が送ってきました。それでこのほかのことについて御質問等がありましたらお問い合わせください、とこう書いてあるのです。だからここで今まで約束したことは書いていない部分があるのではないですかという質問等はきちっと整理してもらいたいということなのです。

○福間委員
 いや、それは担当者に聞かれればいい。個別に。そうすると委員会として議論をしたものを全部個別対応してくれるのか。だからそれは個々に個々対応すればいいではないか。意見があるだったら。僕はそう思いますよ。

○小玉委員
 石村委員、我々と審議した中でこれは決まって8月1日からやろうという一つの合意ができたわけですから、それ以外に対して問題点があれば言ってくださいということであって、過去のことをこうだというようなことは、そんな問題ではないわけです。そんなことを言い合ったら大変なことになる。これは今、福間委員が言われたように、それはそれぞれの思いがあるし、だからそれは必要ないと思います。だからやはりスタートしてこれから問題がいろいろあったり、そういうようなことになればやはり我々としてはこうした方がいいではないかということは言えばいいわけだ。だから今後の問題として管理課はいろいろありましたらここに言ってくださいということで言っているわけですから、それは素直にそれでいいと思います。

○石村委員
 今までの要領、要綱を読む限りでは今まで説明されているようなことが不可能ではないかという疑念がある部分があるのです。それを今後どういうような対応をされるのかという……。今のものを直せという意味ではないです。
 例をとって言いますけれども、例えば下請の部分があります。今調査員をふやしてきっちりやるのだという、この前の説明はあったのだけれども、今要領か要綱を見ますと、あくまでも事前に下請の調査は、入るところを各所属長が承認をとって決めて、ということは相手にもうわかります。それからやっている内容が指導をして直らない場合は何かペナルティーをかけるという、こうなのでしょう。ところがもう一つの下請の条件を見ると、2割以下で下請させた人にはペナルティーをかけますと、こう書いてある。それらの扱いはどうするのですかというようなことは読む限りでわからないから、だから私からこういう質問があったので、これはこういうことですということを委員の皆さんに周知が必要ではないかという意味ですから。

○福間委員
 僕は、それは手続上の問題だと思うので、例えば本会議場でやられるのか、あるいはここの委員会の中で特別に疑問のところをすればいいではないですか。

○石村委員
 直すとか直さないではなくて、こういう考えですという周知がまずないとわからないではないか。

○福間委員
 議論をしてされればいいような気がするのだけれども。意見出して。要望があったら……。

○石村委員
 要望ではない。

○福間委員
 いやいや、出した意見を執行部が受けとめるかどうかは別の話だから。逆に言うと、入札執行者というのは執行部、知事だから、と思っている。そのための意見を聞いてどうするかは執行権者が判断すればいい話ではないか。割り切って考えれば。それで極めて大きな不都合が生じる場合があれば、それを本会議や委員会等を通じて我々が意見すればいい。

○石村委員
 だから今までの制度は、すべて執行権の範疇に入札があったために議員の意見は反映できないということで条例をつくり、基本方針をつくり、そして基本方針以外の要領、要綱についても議会の意見が反映されるようにということで我々は確認をとっているわけです。何かがあったらまたこれは基本方針に書けばいいということですけれども、そのあたりの扱いを決めておかないと、いや、8月1日に施行しますと言われても何も頭がすっきり整理できないうちにオーケーですということができないのであればそこを聞いておかないといけない。

●田所県土整備部長
 できるだけのことはしたいと思いますので、いろいろ委員お一人一人疑問はあろうと思いますので、きょうこの後でもいいです、この場でもいいですけれども、なるべく早い時期に接触とらせてもらって個別に聞いて返事をします。
 それで規則、要綱等で大きい変更がまた必要なときには、それは皆さんに伝わるように連絡させていただいて、もうあと10日ちょっとのものですから、建設業係ももう火の車でやっていますので、できるだけ早い時期にそれをやらせてもらいたいと思います。よろしくお願いします。

○小玉委員
 石村委員によく説明しておいてあげて。

○石村委員
 いや、皆さんに周知してくれという意味で言ったのだけれども。

◎安田委員長
 よろしいですね。
 では、そういう扱いをいただきたいと思います。
 ほかにございましたら。

●髙山交通政策課長
 皆様のお手元にカラーのスーパーはくと車両展示会というものを1枚配らせていただいています。これについて御説明をいたします。
 智頭急行におきましては、特急スーパーはくとの快適性の向上、利用の促進ということを目的といたしまして、保有をしております全34車両、これを19年から3カ年をかけて車両のリニューアルの事業を行うことになっております。
 県といたしましても智頭鉄道の運営助成基金の中からこれを行うということにいたしまして、この経費全体8億円でございますけれども、その一部を支援をするということをしております。
 このリニューアルにつきましては、裏面をごらんいただきますと、そのデザインの中に沿線の名所を織り込んだり、あるいは設備の仕様に県の特産品を使用したりということで地元の自然や文化を強調したものになっているというものでございます。
 今回は既に改修を終えました車両の1台を用いまして、広く皆様にお披露目の機会を設けるというものでございます。このことにつきましてこの場をおかりしまして御報告を申し上げるものでございます。

◎安田委員長
 ありがとうございました。
 何かではこれについて案内とかあるのですか。

●髙山交通政策課長
 特段、御案内ということではなくて、広く皆様にこんな格好で周知をして来ていただこうというものでございます。

○米井委員
 一つだけ。課長、この新しい車両ができ上がるわけですけれども、この車両が幾らするのかという値段、それはお聞きすることはできませんか。あれば後でも結構ですから、どれぐらいかかるのかということ。
 よければそれとJRの山陰線を通っている特急列車、因美線もいなばが通っていますけれども、因美線というか、智頭線もです。それも幾らぐらいかかるのかということも一緒に出してもらえば。あれは片一方はJRですね。つかんでいないですか。これは相当金がかかっていると思いますけれども、向こうの方は安いのか。それがわかればちょっと、わかる分だけで結構ですから、後で結構ですから教えてください。

●髙山交通政策課長
 では後ほど。

◎安田委員長
 後ほど。
 ほかにございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そうしましたら御連絡をしておきます。次回の常任委員会は、8月22日水曜日の午後1時30分から開催の予定でございます。午後です。午後1時30分。(「8月22日」と呼ぶ者あり)22日の午後1時30分です。(発言する者あり)道州制の研修会がございますので、午後1時30分。よろしくお願いをいたします。(発言する者あり)2日間分けて委員会の開催になります。
 それでは、以上をもちまして企画土木常任委員会を閉会いたします。

 

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