令和3年度総務教育常任委員会議事録

令和4年3月22日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
藤井 一博
語堂 正範
福浜 隆宏
常田 賢二
森  雅幹
興治 英夫
浜崎 晋一
西川 憲雄
澤  紀男

欠席者
(なし)


説明のため出席した者

長岡令和新時代創造本部長兼鳥取県全国知事会連携調整本部長、西尾総務部長、
足羽教育長ほか

 

職務のため出席した事務局職員

   井田課長補佐、友定係長、片山係長


 1 開会   午前10時00分

 2 休憩   午前10時14分 / 午前10時42分

 3 再開   午前10時22分 / 午前10時50分

 4  閉会      午前11時20分

 5 司会   藤井一博委員長

 6 会議録署名委員  澤委員  西川委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

 

会議の概要

午前10時00分 開会

◎藤井委員長
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入替えを行うこととし、最初に付託議案及び請願・陳情の審査を行い、執行部の入替えの後、報告事項について、令和新時代創造本部及び総務部、次に教育委員会の順に行うものとします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、澤委員と西川委員にお願いいたします。
 それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案については、日程に記載の18議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいかお諮りいたします。(「一括」と呼ぶ者あり)
 それでは、御異議がないようですので、付託議案を一括して採決いたします。
 なお、本委員会に付託されました議案は、議案第1号から第4号まで、第14号から第16号まで、第34号から第36号まで、第40号、第45号、第50号、第54号、第67号から第69号まで及び第72号であります。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情3件の審査を行います。
 なお、陳情4年総務第6号、公文書作成と文書管理規程等関係規程の遵守については、陳情者から先般、陳情の取下げがありましたので、審査を行わないものとします。
 まず、陳情4年総務第3号、「とっとり電子申請サービス」の対象項目と、電子申請の活用について、審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○語堂委員
 「とっとり電子申請サービス」の対象項目と、電子申請の活用についてですが、私は、不採択が妥当だと考えます。理由といたしまして、行政不服審査法の審査請求時には、本人確認は必須とされています。現状、本県執行部に対し、電子署名を併用することにより、審査請求書のオンライン提出は可能とのことでした。また、本県では既に行政手続のオンライン提供は原則化を掲げて取り組んでいるとのことから、議会から重ねて措置を求めるまでもないと考え、不採択が妥当だと考えます。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○興治委員
 趣旨採択をお願いします。行政のデジタル化については、今、国、地方を挙げて進められているところであります。ただし、この行政不服審査に係る電子申請については、県の説明にもありましたように、オンラインで完結するためには、相当の労力と費用をかけてシステムを整備する必要があります。よって、国のほうで今、研究が進められております、国、地方公共団体の共通のシステム基盤、または共通プラットフォーム、これの導入を待つということについて、その趣旨についても理解ができるところです。よって、この行政不服審査請求に係る電子申請サービスが早期に取組が進むように、その後押しのために趣旨採択としたいと思います。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、趣旨採択、不採択です。
 それでは、まず、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 したがいまして、陳情4年総務第3号については、不採択と決定いたしました。
 次に、陳情4年総務第8号、鳥取県におけるパートナーシップ制度の制定について、審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○澤委員
 この陳情につきましては、採択を希望したいと思います。この陳情につきましては、同性パートナーシップ制度は全国で140以上の市区町村及び6府県において導入しておりまして、本県でも境港市が来年度、パートナーシップ制度を導入する予定になっております。本県では、令和3年4月に鳥取県人権尊重の社会づくり条例を改定して、性別、性的指向、性自認等のあらゆる事由を理由とする差別を禁止するとともに、人権に関する問題への取組を推進し、人権が尊重される社会づくりを図ると規定したことから、県が推進をリードすべきであると、こういう観点から、本陳情について採択すべきであると思います。

◎藤井委員長
 そのほかはございますでしょうか。

○森委員
 趣旨採択を主張いたします。本来、パートナーシップ制度は、住民票を持っている市町村が行っていかないと、具体的なことはできないと考えています。そういった中にあって、鳥取県は実態として、行政サービス等に関わる取組として、県立病院、県営住宅、県職員制度等で実質的にはやっているということでした。しかしながら、例えば県立病院でもう既に医療同意を可能としているとはしていますが、例えば救急で意識不明で担ぎ込まれた者について、自分はパートナーだからといって同意ができるかというと、実質はそこまでの検討は県立病院ではまだしていないということだそうです。また一方で、今度はパートナーシップ制度を入れるということになると、今度は自分から申告をしなければいけないということがあって、それがまた近所に広まるとか、そういったことが心配だという声もあるということであります。したがって、市町村がどんどんこれを入れていくという方向では、県は推進をすべきだろうという立場でありますけれども、県が先走ってやっていくということについてはちょっと問題があるかなと考え、趣旨採択ということで主張をいたします。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○語堂委員
 私は、不採択が妥当と考えます。理由といたしまして、本県では令和3年4月に鳥取県人権尊重の社会づくり条例を改正し、性別、性的指向、性自認等あらゆる事由を理由とする差別を禁止するとともに、人権に関する問題への取組を推進し、人権が尊重される社会づくりを図ることが盛り込まれています。そして、同性パートナーシップ制度という形によらず、実質的に同性パートナーの方もひとしく県の行政サービスを受けられるよう、県立病院での家族面会及び医療同意、県営住宅への入居などを可能にする取組を行っているところであります。県内では境港市で導入予定があるとのことですが、現在、導入をしている市町村はなく、機運が醸成されている状況には至っていないと考えます。県としては、住民にとって身近な自治体である市町村の今後の判断を見守るということが相当と考え、不採択が妥当であると考えます。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。
 それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、採択、趣旨採択及び不採択です。
 それでは、まず、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 したがいまして、陳情4年総務第8号については、不採択と決定いたしました。
 次に、陳情4年総務第9号、憲法第24条第1項の解釈を明確にするための意見書の提出について、審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○語堂委員
 私は、不採択が妥当と考えます。理由といたしまして、令和3年3月、札幌地方裁判所において、憲法第24条の異性婚について定めたものであり、同性婚について定めるものではないとする一方で、同性愛者に婚姻の法的根拠を享受する法的手段を全く提供しないことは、合理的根拠を欠く差別的取扱いであって、法の下の平等を定めた憲法第14条第1項に違反するとの判決が出ております。同性婚をめぐっては、現在、この訴訟が札幌高等裁判所に控訴されているほか、同種の訴訟が4件係争中であることもあり、現時点では各判決の行方を見守ることが適当と考え、不採択が妥当であると考えます。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○興治委員
 今の社会は、性的マイノリティーの方を含め、様々な婚姻の形態というものがあると思います。そういう中で、この札幌地裁判決にもありますように、同性婚を認めないのは、法の下の平等を定めた憲法第14条に反するという判断が示されております。その一方で、憲法24条については、異性婚について定めたものであると、同性婚については定めたものではないという判断がなされているわけですけれども、この性的マイノリティーの方に対する法の下の平等、人権の保障、そういった観点から、この陳情の趣旨については同意できるものであります。そういう社会、多様性を認め合う社会を実現するという観点から、この陳情については趣旨採択すべきと考えます。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、趣旨採択、不採択です。
 それでは、まず、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 したがいまして、陳情4年総務第9号については、不採択と決定いたしました。
 以上で付託案件の審査は終了しました。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、執行部の入替えを行いますので、暫時休憩といたします。再開は10時25分。

午前10時14分 休憩
午前10時22分 再開

◎藤井委員長
 再開します。
 それでは、令和新時代創造本部及び総務部の報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 まず、令和新時代創造本部から、報告1、第1回地方創生SDGs金融表彰の受賞について、林新時代・SDGs推進課長の説明を求めます。

●林新時代・SDGs推進課長
 それでは、令和新時代創造本部資料の2ページをお願いいたします。このたび内閣府が新たに創設しました第1回地方創生SDGs金融表彰におきまして、鳥取県、山陰合同銀行、鳥取銀行の三者共同によります県内企業のSDGsへの取組に対する総合的支援の取組が表彰されましたので、御報告いたします。
 まず、1、制度の概要でございます。SDGsを原動力とした地方創生に取り組む地域事業者への支援におきまして、特に顕著な功績が見られた地方公共団体及び地域金融機関等を表彰することによりまして、地域における資金の還流と再投資を生み出す自律的好循環の形成に資する取組を全国的に広げていこうとするものでございます。
 初回となる今回は、全国から59件の応募がございまして、5件が選定されました。県内からは、本県の取組のほか、日南町と山陰合同銀行による取組、こちらも同時受賞しております。
 2番、表彰式でございますが、3月14日にオンラインで開催されました。亀井副知事、山陰合同銀行、鳥取銀行両頭取出席の下、赤池内閣府副大臣からの表彰状の授与及び記念撮影が行われ、その後、受賞団体によるプレゼンが行われました。
 今回受賞した本県の取組でございます。「「知る」から「パートナーシップ」まで:リトルで利取る鳥取県版SDGsパッケージ支援」と題しまして、県と金融機関が共同して県内企業の段階的な取組とステップアップをパッケージで支援することで、自律的好循環の形成を目指そうとするものでございます。具体的には、最初の段階としまして、「知る」支援、既に行っておりますパートナー制度でありますとか伝道師制度、こういったもので企業の裾野を広げてまいります。続いて、「実践」支援としまして、この4月から本格スタートします企業認証制度によりまして、さらなる企業の実践を促してまいります。3番目のステップとしまして、「パートナーシップ」支援として、こちらも来年度4月から始めます表彰制度でありますとかマッチング支援制度を通じて企業間の連携、こういったパートナーシップも取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 本県が選定されたポイントでございます。SDGs達成に向けて県民運動を起こしていくため、県が官民連携のネットワークを設置していること。地域金融機関と共同して取り組んでいること。レベルに応じた段階別の支援制度を構築して、企業の付加価値を向上させ、域外からのビジネスの獲得や関係人口の創出、そういったものが期待できるということが評価されたところでございます。
 今回の表彰を契機としまして、今後とも持続可能な地域社会の実現の加速化に向けて努力してまいりたいと考えております。

◎藤井委員長
 報告2、全国知事会等の活動状況について、眞木総合統括課長の説明を求めます。

●眞木総合統括課長
 全国知事会等の活動状況についてでございます。
 資料3ページをお願いいたします。今般のオミクロン株の感染拡大を受けまして、全国知事会は新型コロナウイルス緊急対策本部を開催し、各種提言等を取りまとめるとともに、関係大臣の出席の下、国との意見交換会を開催いたしました。また、平井知事は、基本的対処方針分科会及び新型コロナウイルス感染症対策分科会に出席して、地方の現状を国に説明するとともに、そのほか関西広域連合委員会及び広域連合議会にも出席いたしましたので、その模様を御報告いたします。
 まず、(1)全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部でございます。3月4日に開催をいたしまして、年度末の人流増加対策やワクチンの交互接種、小児接種の有効性、安全性の周知等について意見が交わされたところでございます。
 (2)その提言を踏まえまして、国との意見交換会でありますが、3月14日、15日にかけまして、山際、後藤、堀内各担当大臣と意見交換を行ったところでございます。
 (3)政府分科会への出席でございますが、まず、基本的対処方針分科会が3月4日、そして、3月17日に行われまして、各都道府県へのまん延防止等重点措置の延長や解除に関して議論が行われたところでございます。
 続きまして、新型コロナウイルス感染症対策分科会でございますが、3月11日に開催をされました。まず、これまでの感染動向を踏まえた第六波対策の考え方につきまして、飲食や移動につきまして、基本的感染対策を徹底した上で行動制限は最小限にすべきという旨ですとか、あるいは、当時出されておりましたまん延防止等重点措置につきまして、新規感染者と病床の逼迫状況を注視して解除することができるのではないかといった点について議論がされたところでございます。
 また、ワクチンと検査を活用した新たな行動制限の緩和の在り方でございます。こちらはいわゆる新しいワクチン検査パッケージのことでございますが、こちらについても議論が交わされたところでございます。ただし、こちらにつきましては、政府でも十分にその議論が煮詰まっているという状況にはございませんで、まだ論点整理の初期段階という状況でございますので、今後、具体的な在り方について議論がなされていくというところになろうかとも思ってございます。
 いずれにしましても、各分科会とも今後迎える年度末のリバウンドに向けては十分に警戒する必要があるということで、多くの専門家から意見を頂戴してございますので、全国知事会といたしましても、状況を注視しながら、必要な対応を講じてまいりたいと考えてございます。
 続きまして、(4)その他の連携した動きでございます。関西広域連合委員会及び関西広域連合議会でございますが、3月5日に開催をされまして、新型コロナウイルス感染症への対応状況等について情報共有を行ったところでございます。
 続きまして、4ページに移っていただきたく存じます。関西広域連合の議会でございますが、本県の島谷県議からの一般質問で、アフターコロナ時代のジオパーク振興に向けた今後の取組について質問がされまして、平井知事より、インバウンド教育旅行の引込み等、関西広域連合と力を合わせて観光振興を進めていくという答弁があったところでございます。
 また、直近の動きでしたので、資料には反映はできてございませんが、3月16日の深夜に発生しました東北の震災に関連しましても、全国知事会として動きをしてございます。これを踏まえまして、3月17日に全国知事会の緊急広域災害対策本部会議を開催いたしました。こちらは平井会長、また担当委員長県であります神奈川県、そして、被災県であります福島、宮城県等々の参加を得たところでございます。この会議におきまして、被災県である福島県、宮城県から被災状況の報告をいただくとともに、必要に応じて国への提言を行っていくこと。そして、被災県からの各種要請があれば、ほかのブロックから応援をすることについて確認がされたところでございます。引き続き被災状況を注視しながら、全国知事会として必要な連携を図ってまいりたいと考えてございます。

◎藤井委員長
 次に、総務部から、報告3、鳥取県森林環境保全税のあり方検討会の設置・開催について、吉川税務課長の説明を求めます。

●吉川税務課長
 総務部資料の2ページをお開きください。鳥取県森林環境保全税のあり方検討会の設置・開催について報告いたします。
 県では、県民共通の財産である森林を県民全体で守り育てる取組の一環として、平成17年度から森林環境保全税を導入しております。この税の第4期が令和4年度で最終年度を迎えます。あわせまして、第4期の期間中に国のほうで森林環境税及び森林環境譲与税という新たな制度が創設されたことから、県税である森林環境保全税のこれまでの事業効果等の検証を行うとともに、本税の在り方について検討するために検討会を設置することといたします。
 検討会の委員につきましては、地方財政の専門家であります沼尾東洋大学教授、それから、森林、林業の専門であります環境大学の荒田教授、納税者の代表であります税理士の下浦先生、それから、市町村の代表といたしまして辻米子市総務部長と矢部智頭町副町長、それから、県からは西尾総務部長が加わります。
 主な検討事項につきましては、県税であります森林環境保全税のこれまでの事業実績及び事業効果等の検証及び評価、それから、国税の創設を踏まえまして、国税と県税の関係性の整理、それから、森林環境保全税の存続の要否及び在り方、その他について検討いたします。
 スケジュールについては、記載のとおりですが、第1回の検討会を来週、3月28日月曜日の午後1時30分から開催する予定としております。開催方法につきましては、オンライン開催として、議題といたしましては、検討会の趣旨と進め方について、それから、今後の論点の整理、それから、県民アンケートの実施を予定しておりますので、その内容について検討いただくこととしております。

◎藤井委員長
 報告4、「鳥取県淀江産業廃棄物処理施設計画地地下水等調査会」第8回会議の開催について、山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長の説明を求めます。

●山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長
 総務部報告資料の3ページをお願いいたします。淀江の産廃処分場計画に係ります地下水等調査会第8回会議の開催の御案内でございます。
 日時は、今週土曜日、26日午後1時からでございます。場所は、淀江のさなめホールでございまして、東部会場のとりぎん文化会館の会議室においてもオンライン中継を御視聴いただけるようにしております。また、今回、コロナの状況に加えまして、委員の皆さんの御都合も踏まえ、委員の皆さんにはインターネットを介したオンラインで参加いただきます。
 会議の内容については、3に記載しておりますが、1点目が、地下水シミュレーションの現況再現解析の内容、2点目が、これまでの調査・解析結果のまとめということでございます。したがいまして、当日の委員の皆さんの御判断が前提ではございますけれども、今回予定しておりました調査で判明しました地下水の流れ、これをお示しできるものと考えてございます。
 なお、1点ちょっと補足させていただきますが、地質構造に関して若干精査を要する点があります関係で、その扱い、追加対応の要否も含めまして、当日の会議で御審議いただく予定でございますので、併せて御報告させていただきます。
 なお、5には、会議傍聴に関する注意事項、下段には、参考として調査の経過を記載してございます。

◎藤井委員長
 ただいままでの説明について、質疑等ございますでしょうか。

○森委員
 つまらないことを聞くので、許してください。まずは、森林環境保全税の検討会です。検討会の委員で、米子市の総務部長ということで、委員になっているのですけれども、3月28日が第1回で、多分3月31日で退職だと思うのですよね。これって、米子市の総務部長を充て職という形で委員に充てているのかどうかという話を確認したいというのが1つ目です。
 あともう1個、つまらないことを聞くのですけれども、これは国も同じことをたしかやっていたと思うのですが、言葉の使い方を教えてほしいのです。新型コロナウイルス緊急対策本部を開催しというやつで、これは、私は日本語がすっきり頭の中に入らないのでね。本部会議を開催しとやられると、何となく頭の中にすっと入るのだけれども、本部を開催し、これは国も同じように使っていて、これがずっと気になっていて、本部というのは、組織があって、看板を本部だって掛けるというような、そんなイメージであって、ここで言っているのは、本部は会議のことを言っておるのですかね。つまらないことを聞いて申し訳ないけれども、言葉の使い方を教えてください。2点です。

●吉川税務課長
 委員の関係ですけれども、市町村と県の委員につきましては、充て職という形で考えております。

●眞木総合統括課長
 用語の使い方でございますが、森委員おっしゃるとおり、緊急対策本部というのは組織体のことでございまして、ここで言っている開催したというのは、その本部の会議ということでございますので、用語につきまして、今後検討したいところであります。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○西川委員
 2ページの環境税のところです。在り方をまた検討されるということで、少し私の思いを話させていただきますと、森林環境税、国税のほうですけれども、どちらかというと、私の考えでは、本来は山元の価値を見いだすというのが環境保全税の趣旨だったと思うのです。実際に環境税が入ってきて、国税になると、行政の範疇がちょっと強くなり過ぎて、山元から離れた枝葉とか、解釈が少し離れていっているような気がするのです。これはそれぞれ感じ方だとは思うのですけれども。そうすると、本来の目的から少し離れていくので、県のこの保全税の使い方にできるだけ価値があると私は見ているので。お伝え願えたらとは思うのですけれども、いかがでしょうか。

●吉川税務課長
 このたびの検討会で中身については議論していきますけれども、県税と国税の役割分担等につきましても、十分この中で検討してまいりたいと考えております。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に移ります。
 次に、その他ですが、令和新時代創造本部及び総務部につきまして、執行部、委員の方で何かございますか。

●宮田人権・同和対策課長
 皆様のお手元に人権施策基本方針第4次改訂の冊子と概要版、そして、基本方針を周知していくための1枚物のチラシをお配りさせていただいております。これまで当委員会で報告させていただいておりましたが、このたび成果物ができましたので、配付させていただきます。今後は、チラシ、「いっしょにつくりませんか。差別のない人権尊重の社会。」を活用し、人権施策基本方針をPRするとともに、機会を捉え、基本方針等を説明させていただき、県民の皆様と協力して人権施策の推進を図ってまいります。

◎藤井委員長
 そのほか何かございますでしょうか。

○福浜委員
 本来なら医療のほうだと思うのですけれども、コロナの関係で総務部長にお伺いしたいのです。議会が終わるので、もうなかなか言う機会もないので、あえて言わせていただくと、4月1日から#WeLoveの拡大等々も検討されて、国ではブロック単位という言い方もされていますが、ちょっと懸念しているのが、鳥取県は濃厚接触者の追跡は従来どおりやっていくということではないですか。これはこれで知事の方針なので、僕の思いとはちょっと違う部分はあるのですけれども、それはそれで感染の陽性者を減らすという面では必要なことかなと思っています。
 そういう中で、例えば中国5県にブロックを拡大した場合に、単なる陽性者の数だけで検討することになるのか。それとも、鳥取県のように濃厚接触者の追跡をきちんとやっていますよという県同士で交流をするのかで、僕は中身が全然変わってくるのではないかなと思うのです。県民の理解を得るにしても。だから、広島も下がった、岡山も下がった、はい、いいですよ、ブロックで開きましょうって、それは経済的にはいいかもしれませんけれども、鳥取県の方針としては、濃厚接触者の追跡もやると。だけれども、例えば広島や岡山が、いや、濃厚接触者は国が言っているからやりませんということで交流をしていくと、隠れ陽性者がどんどん入ってくることになる。特に春休み。その辺りはどう今後検討されていくのか、教えておいてください。

●西尾総務部長
 実際に相互の交流のことを考えるというのは、どちらかというと、別の部局にはなりますけれども、まず基本的な鳥取県の方針として、今、委員がおっしゃったとおりだと思います。実際にそれを相互のやり取りを始めるかどうかということについて、また双方でのどういった状況にあって、どういった対応をするかということについては、その都度協議をして決めるはずです。その際に、今、委員の御懸念のようなことについては、きちんと確認をした上で、では、こういう形で始めましょうということになると思いますので、実際にその担当部局に今の御懸念についてはお伝えをしたいと思います。

○福浜委員
 ありがとうございます。濃厚接触者の追跡云々に関しては、本当に、何だろう、国のようにやってほしいみたいな意見も結構来ているのですよ。そういう中で、そこがなし崩し的にブロックになったときに、それが適用されないということになると、また県民の中で、えっ、何でみたいな話になっていくと思うので、そこは一貫性を持って御判断いただければと思います。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、令和新時代創造本部及び総務部につきましては、以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は10時50分といたします。

午前10時42分 休憩
午前10時50分 再開

◎藤井委員長
 再開します。
 それでは、教育委員会の報告事項の前に、教育長から発言を求められていますので、お願いします。

●足羽教育長
 おはようございます。
 報告事項の前に、私のほうから1点御報告をさせていただきます。
 お手元に資料をお配りさせていただいておりますが、このたび東部地区の県立高等学校の教諭が女子生徒に対しましてわいせつ行為をしたということで、先日、3月19日、定例の教育委員会で懲戒免職の処分を決定いたしました。このわいせつ行為に係る世間の目が大変厳しい中、この女子生徒に対して心を本当に傷つける大変な過ち行為を犯してしまったこと、誠に申し訳なく思っております。今年度に入りましてからも、こうした事案に対して、より厳しく学校現場、教職員を指導してきたところでございますが、このような大変残念なこととなったこと、心からおわび申し上げます。生徒さんの一日も早い心の回復を祈りつつ、そして、他でしっかり現場で頑張っている教職員の士気、あるいはモチベーションが下がることがないように、教育委員会としても今後全力を尽くして支援を続けてまいりたいと思います。
 またあわせまして、西部地区の県立高等学校の教諭が窃盗の容疑で逮捕されております。まだ検査段階でございますので、処分まで決定はしておりませんが、このたび同じく3月19日付でもって休職の分限処分としたところでございます。この件につきましては、検察の調書、調査をしっかり待ち、そして、それを受けながら、厳正に対処をしてまいりたいと思っております。
 議員の皆様をはじめ、県民の皆様の本当に不安、そして心を傷つける、そういう行為が続いておりますこと、心からおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

◎藤井委員長
 それでは、教育委員会の報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 報告5、とっとり学校図書館活用教育推進ビジョンの改訂について、小林図書館長の説明を求めます。

●小林図書館長
 報告5、とっとり学校図書館活用教育推進ビジョンの改訂について御報告いたします。
 教育委員会資料の2ページをお願いします。まず、このとっとり学校図書館活用教育推進ビジョンですが、平成28年に策定しております。その目的は、子どもたちの学びを支える学校図書館の機能を備えるべき資料の面や備えるべき司書の能力というようなことについて方向性を明文化するとともに、幼稚園、保育園から高校卒業までの間、子どもたちにどういう情報活用能力を身につけさせたいのかという目標を発達段階ごとにまとめて提示しているものでございます。
 年が経過しまして、子どもたちの学びをめぐる状況も変わってまいりました。鳥取県教育委員会として、ふるさとキャリア教育を教育の根幹に据えたこと、GIGAスクール構想の進展など、ICT活用教育が急速に普及してきていること、また、学習指導要領が改訂されたことなどによる変更点により、この大きく3つの視点から見直しを行い、改訂を行ったものです。
 ビジョンの柱は、人と情報を結ぶ、つなげる、学びを豊かにする、広げる、未来をつくる、育てるという、これは当初から変わっていない柱でございますけれども、この3つの柱を基軸として構成をしております。
 1月の常任委員会でパブリックコメントの実施について報告させていただいているところですが、これを1月24日から2月13日までの間実施し、4名の方から29件の意見を頂戴しました。その内容を反映させて、改訂作業が終了しましたので、報告させていただくものです。
 意見については、否定的なものはなく、どちらかというと、分かりやすく追記したほうがいいというような意見が多くございました。その点を改訂しております。その他の欄にも書かせていただいておりますが、学校図書館の必要性を訴える根拠になるとか、ICT活用教育と学校図書館の関わりが明記されていて重要とか、ある意味応援といいますか、肯定的な意見を頂戴したところです。
 このビジョンの今後の取扱いですが、全教職員に概要版を配布するように、令和4年度の予算の中に入れさせていただいておりますので、予算をお認めいただいた後、4月になりましたら作成、配布作業を行う予定にしております。

◎藤井委員長
 報告6、鳥取県立美術館に設ける「美術ラーニングセンター(仮称)機能」について、住友美術館整備課長の説明を求めます。

●住友美術館整備課長
 それでは、資料の4ページをお願いします。県立美術館に設ける美術ラーニングセンター機能について報告をさせていただきます。
 令和7年春に開館予定の美術館には、子どもをはじめ、全ての方々の美術を通じた学びを支援する美術ラーニングセンター機能を設けて、県内の小学生を招待して対話型鑑賞を通した学びを提供するなど、他の施設にはない特色を持たせることとして、その準備を現在計画的に進めているところでございます。
 まず1番の美術ラーニングセンターの狙いとしましては、これまで県立博物館で実践を重ねてきました美術を通じた学びをさらに充実させ、様々な方に体験をしてもらうことにより、記載しております(1)から(3)、こういった効果を得ていくということを目指しているところでございます。まず、美術がもたらす様々な能力の向上ということで、想像力だとかコミュニケーション力のほか、見る力、気づく力、また、答えのない問いに向かい合い続ける力などの向上だとか、他者理解の深まりと自己肯定感の高まり、さらには、未知のものや異質なものを受け入れる寛容性、柔軟性、そして思考の多様性の獲得、こういったところを期待しているところでございます。
 2番の美術ラーニングセンターの活動としましては、美術を通じた学びの実践などを重ねながら、国内外の最新の知見とともに、プログラムの研究開発を進め、発信していく学びの拠点研究室として、この(1)から(5)の活動を行うこととしております。これについては、また次のページで少し説明をさせていただきます。
 このページの一番下に、美術ラーニングセンター機能の名称検討ということで、現在は仮称としておりますけれども、このラーニングセンターの活動が事業の実施だけではなくて、相談からプログラムの研究開発にまで及ぶこと、そして、狭義の美術よりも広い意味でのアートによる「アートを通じた学び」を目指していきたいという思いから、アートと学びに関する開かれた研究室の名称として「アート・ラーニング・ラボ」という名称としてはどうかということで、現在検討をしているところです。
 続きまして、5ページをお願いします。先ほど申し上げましたラーニングセンターの活動、機能とそれぞれのコンテンツを記載しているところでございます。まず、提案・実践ということで、小学生の県立美術館へのバス招待だとか、対話型鑑賞のファシリテーターの養成、また、地域で活動する方や滞在するアーティストと連携したプログラムの実践を予定しております。続いて、学びの手法の研究開発としまして、学校などと連携した様々な教科への展開だとか高等教育機関との連携、また、幼児や高齢者、障がい者など、様々な利用者に応じたプログラムの開発などを行うこととしております。また、このほか相談窓口の設置だとか効果の検証、発信等に取り組むこととしております。
 最後に、4番の今後の進め方ということで、これまで教育委員会内部で様々なワーキングの作業をしてまいりました。来年度以降としましては、市町村教育行政連絡協議会で市町村の教育長だとか、あと学校現場への周知、また対話型鑑賞のファシリテーターの登録制度の開始を行う予定にしております。これらを続けながら、令和7年春、県立美術館の開館の際には、このラーニングセンター機能をしっかり稼働させていきたいと考えております。
 次の6ページには、ラーニングセンターの活動計画の概念図をつけておりますし、7ページには、これまで実施してきております対話型鑑賞などの取組とその成果や参加者の感想を載せておりますので、また後ほど御覧いただけたらと思います。

◎藤井委員長
 報告7、鳥取県立博物館開館50周年・薬師寺玄奘三蔵院伽藍落慶30周年記念企画展「三蔵法師が伝えたもの奈良・薬師寺の名品と鳥取・但馬のほとけさま」の開催について、尾﨑理事監兼博物館長の説明を求めます。

●尾﨑理事監兼博物館長
 県立博物館は、今年、開館50周年を迎えます。それで、開館50周年に向けて比較的大きな展覧会ですとか、記念的な展覧会を準備しておりますが、その第一弾として、4月9日から5月15日まで、「三蔵法師が伝えたもの奈良・薬師寺の名品と鳥取・但馬のほとけさま」という展覧会を開催いたします。三蔵法師という名前が出ておりますが、これは分かりやすく言いますと、薬師寺の寺宝、名宝の展覧会でございます。それで、三蔵法師というのは、インドからお経を持って帰ったとかで知られていると思いますが、あの方が薬師寺の開祖になります。そういったこともございまして、関連するものもたくさんございますので、薬師寺から名宝を借りて展示を考えております。
 それで、今回の展覧会は、見どころとしましては、国宝とか重要文化財が13点ほど出ます。その中でも、そこに書いていますように、40年ぶりのものもたくさんございまして、非常に見応えのある展覧会になっていると思います。
 それと、鳥取で開催するということがございますので、関連しまして、鳥取、それから但馬ですね、そこにあります薬師寺の関連するお寺のもの、それから、関連する資料等も借り出しまして、それで鳥取と薬師寺の関係ということも分かるような展覧会として、鳥取で開く意義ということを強調してまいろうと思っております。この展覧会は、かなり日本中で開かれてきました展覧会ですけれども、そういった鳥取らしさも加味しまして、非常にこの50周年の第一弾になるにはふさわしい展覧会ではないかと思っております。
 それで、そこには書いてございませんが、実は関連事業としまして、夢枕獏という作家がいらっしゃいますが、その方の講演会等も今、企画しております。これはまほろば塾といいまして、薬師寺が毎年この展覧会と関連づけて開いているものでございますが、このチラシにございますそういったものも含めまして、春ということで、50周年の第一弾を飾っていこうと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

◎藤井委員長
 ただいままでの説明について、質疑等ありますか。

○澤委員
 この美術展というのは、音声ガイドとか、こういうような用意はしてあるのでしょうか。

●尾﨑理事監兼博物館長
 今のところ、今回、音声ガイドは準備しておりません。それで、音声ガイドというのは、巡回する前から少しかなり内容に関連したものをつくっていきますが、今回は博物館でやりますということで、その内容をかなり特化したといいますか、鳥取バージョンといたしました。当然協議する中ではそういった話も出ていたのですが、今のところ準備は考えておりません。その代わり、今回の展覧会では割とお坊さんがいらっしゃいまして、毎週ぐらいな形で講話をしていただくようなこともありますので、そういったところで言葉による解説というか、人による解説ということを考えております。

○澤委員
 分かりました。あまり知りませんけれども、美術館に行きますと、大体音声ガイドが出ていまして、それをきちっと聞くことで、大体のことは分かるのですけれども、せっかくこういう高級なものが来るということなので、そういう解説をちょっとしてもらえるとか、何かしてもらったらありがたいなという思いで聞かせていただきました。

●尾﨑理事監兼博物館長
 以後はそういうふうに取り組ませていただきます。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○福浜委員
 美術館のオープンを本当に待ち望んでいる一人なのですけれども、小学校はよく分からないのですが、中学校とかで美術の時間が以前に比べてかなり削られて、芸術の時間がなかなか取れないというようなことを聞いているのですよ。今、教科横断型でSTEAMということで、アートも中に入っているということで、そのアートの持つ重要性というのが本当によく分かって、そのSTEAMというのも出たのだなと思って、ありがたいなとは思っているのですけれども、さあ、果たしてそれが一般の5教科の先生方がアートとの関わりというのを意識して、例えば社会だったら、この作家が生まれた時代背景はこうだったみたいなことで例えば歴史のところでは連携できるかもしれないですが、そういうアートと要するにSTEAMというものを具現化するため、先生方に対する研修みたいなことというのは今後必要と思うのです。どう思われますか。

●中田教育次長
 おっしゃる部分、これから本当に求められている部分だと思います。教科横断型の取組というのは、新学習指導要領でもとても大事にされていて、カリキュラムをそれに応じたような形で組み直していきましょうということが言われています。本県は今、GIGAに関するモデル校の中の一つを、このSTEAM教育にも取り組む、そういう指定校をつくっておりまして、そこでの授業だとか、それから、カリキュラムのことだとかというのを随時発信していく予定にしておりますし、これで来年度はもう2年目になりますので、授業公開等も随時していきますので、そういった部分で県下の先生方にもその情報を発信していきたいなと思っております。

○福浜委員
 ありがとうございます。ぜひそういうモデル校で得た知見を横展開を図っていただいて、いかにアートというのが今後の子どもたちの未来にとって大切な下地の一つになるのだという、STEAMのAですから、サイエンス、テクノロジーなどと並び、アートというのがすごく大事な部分だということをぜひ先生方に理解していただきながら、どういう関わりを授業の中で持っていけばいいのだということでやっていけば、例えば美術とか音楽とかの時間が削られたとしても、補えるのかなというふうに、今、とにかく義務教育の中にいろんなものが詰め込まれ過ぎていて、なかなか消化ができないのではないかなという中で、先生方には本当に大変な思いをさせるのですけれども、国が決めたことだから、やらざるを得ないというところはありながらも、子どもにとって必要なことだから、中教審が考えていらっしゃることだと思いますので、ぜひ上手に、子どもたちが消化不良を起こさないようによろしくお願いしたいと思います。併せて、もう1点だけ、全県の小学校4年生、もしくは3年生が美術館に行かれるのですけれども、前学習はそうでもないにしても、後学習できちんと消化させるということがすごく大事だと思うのですよね。そこで、あっ、こういう見方があったのかって、多分驚きが子どもたちの中には芽生える。それをその場だけで終わらせるのではなくて、終わった後の振り返りということを必ずやっていただいて、少しでも深まりのある体験学習になってほしいなと思います。ここは要望で、当然考えていらっしゃると思いますので、釈迦に説法ですから、よろしくお願いしたいと思います。

○西川委員
 2ページのとっとり学校図書館で、直接学校とは関係ないのですけれども、福浜委員が言われたような内容になるのですが、反映のところ、人と情報を結ぶというところで、地域人材や施設の部分とかを見ると、対応策として、施設の具体的な表記とかで終わっているのです。というのが、先日、智頭の図書館で、地元の偉人ということで、蚊取り線香の安住さんを取り上げた講演会みたいなものがあったのですけれども、これは博物館の学芸員さんが来て説明され、いい取組だなと思っているのです。というのが、図書館と博物館は分野は違うようだけれども、連携できる部分がいっぱいあって、例えば歴史教育であったり、人材の紹介であったり、ここに本当は人と情報を結ぶ中に入ってほしいなとは思ったのだが、施設の表記だけで、ちょっと物足りない。そこら辺はいかがでしょうか。

●小林図書館長
 表記としては施設名だけを書いておりますけれども、中の人を含めた説明というイメージをしておりまして、やはり一番情報を持っておりますのは館ではなくて人ですので、そこを学校の人とつなぐとか、あるいは授業の先生とつなぐとかという、日常的にも意識して仕事をしているところですので、そこは落とさずにやっていきたいと思っております。

○西川委員
 では、具体的に博物館とか図書館の交流というか、情報交換というか、そういうのは日々ある、日々というか、それは定期的にあるのですかね。いかがでしょうか。

●小林図書館長
 今、博物館、それから図書館、公文書館、それから埋蔵文化財センターで、4つの館でアーカイブを構成していまして、デジタルアーカイブということで、今情報発信を始めておりますけれども、定期的に連絡会のような形で持たせていただいていまして、その分野についての情報交換もしておりますし、これまでも博物館で展示されるものについて、図書館の中でコーナーを作って本を発信したりとか、そういうような連携は日常的にやっておるということでございます。

○西川委員
 いい人材は多分学芸員の中にもおられるので、十分活用されると、より効果が出ると思うので、そこは今以上にやっていただきたいなと。もうこれは要望になるかもしれませんけれども、お聞きさせていただいて、本当によかったので、お願いいたします。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○森委員
 まず不祥事、多くはいいませんが非常に残念でした。今後、これを特異な人、特異な者という形で捉えることなく、たくさんの教員ですから、いろんな者が来ると思います。ただ、それが周りが気づいてあげる、周りが注意をしてあげる、そういった必ず何かのサインがあるはずですので、それが誰でも何か物が言えるような明るい職場というかね、そういったことが私は一番重要ではないかなと思います。締めつけでがんがんがんがん、絶対こんなものはもうすぐ処分だぞみたいな形でやることは簡単かもしれないけれども、それでは、これは止まらないと私は思っていて、隣の教員が、何かおまえ最近おかしいぞみたいな形でいつでも声がかけれるような仕組み、そういった関係づくりというのが一番重要ではないかなと私は思います。ぜひそういった取り組み方をお願いしたい、これはお願いです。
 それで、美術ラーニングセンターですけれども、いろいろ御検討いただいて、また新しい名前についても検討中のお名前も聞かせていただきました。ちょっと親しみやすくなったなというような印象で、好印象を持ちました。
 能力の向上の中で具体的にいろんな言葉を書いていただいて、具体化していただいたこと、本当にありがたいなと今思います。
 先ほど福浜委員からも、美術がほかの教科にどうつながってというような御発言もありました。ほかの教科につながるものだとは考えています。今日は、ここの狙いという中に1、2、3と書いていただいて、直接美術とは関係ないのだけれども、こういった美術の描き方とかテクニックとか、そんなことではなくて、こういったものが全てのことにつながっていくのだ、基になるのだよということで位置づけをしていただいたということは非常に美術館の役割としての一番の根幹の部分だと私は思っていまして、それを具現化していただく組織がこうやってはっきりと書いていただき、また、ほかの館とは違う一番の特徴ということで位置づけをしていただいたということについても非常によかったとは思っています。今後も私は、これをよくよく見させていただいて、また意見交換もさせていただいて、よりいいものにしていきたいと思っておりますので、お願いをいたします。

●足羽教育長
 まず、処分の点で御指摘をいただきました。私も同様に、非常に大切な点で、対症療法ではいけないと思っております。こういうことが生まれた背景に何があったのか。そして、では、それを生み出す土壌、風土というもの、そこに反省すべき点がなかったのかどうか。これは一人の教員の取った行動で、そこで終わらせるのではなくて、そうした風土や土壌、あるいは職場の雰囲気、全体が反省すべきところがあったのではないかと受け止めております。風通しのよい、そのためには、管理職が日頃から教職員にどのように接して、どのような雰囲気をつくっていくのかという点で非常に大事な御指摘だったと思いますので、取り組んでまいりたいと思います。
 2点目、美術館のほうもいただきました。本当に非常に私もうれしくなるような応援をいただいたと思っております。先日の議会で正しいとはということで議論させていただきましたが、解のないこの問いに対して、どのように自分が感じ、そして、それをどう表現し、周囲の人がそれをしっかり受け止めていく、これからの社会、時代、そうした動きが、資質が求められていく中で、この美術館自体がそうしたものの発信になるような形で狙いをしっかり定め、それに向けた具体の取組を積み上げていきたいと思います。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。

○常田委員
 2ページの学校図書館についてです。まだちらっとしか見ていないのですけれども、学校図書館における電子書籍とか電子絵本とか、その辺がちょっとリンクしない部分もあったりするのですが、今後はどのように活用していくみたいなイメージとかあれば、教えていただきたい。

●小林図書館長
 今の県内の電子書籍の学校における導入状況ということでお話をしますと、公立の中学校で1校、電子書籍を導入しました。これはコロナ対策ということで、コロナの時代でも直接行かなくても家でそれを読めるようにというようなことで、入れた学校が1校あります。それから、私立の学校で入れている学校が1校ある。まだそういう状況でございます。ただ、これからの教育を考えていきますと、1人タブレット1端末ということになったときに、インターネットの情報だけでいいのかという。より確かな情報、事典の類いとか、そういうようなものを例えば電子で提供されているものから調べていくというようなことも今後の学習の中では十分あるのではないかなと思っておりまして、今度のビジョンの中にも、電子書籍なり、インターネットではない電子メディア、そういうようなものを学校図書館としても意識してそろえていくことは必要だというようなことを書き込んでおります。これからの時代、より確かな情報にアクセスしていくということが必要だと思いますので、これからは外せない分野になるのではないかなと思っております。ただ、県立図書館もまだ電子は入れておりませんので、今後の課題として考えております。

◎藤井委員長
 そのほかございますでしょうか。
 それでは、次に移ります。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る本県の行財政運営、学校教育の諸課題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることについて御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、教育委員会につきまして、執行部、委員の方で何かございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
 次回の常任委員会は、4月21日木曜日午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、委員の皆様には協議事項がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆様は、御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、調査活動報告についてであります。
 本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することとなっております。本委員会の令和3年度の活動状況について、事前に委員の皆様に御確認をいただいておりますが、内容についていかがでしょうか。御意見がございましたら、お願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、案のとおり報告することといたします。
 なお、趣旨を変えない範囲で字句修正をさせていただく場合がありますが、その際の対応につきましては、委員長一任とさせていただいてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。

午前11時20分 閉会

 


 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000