令和3年度福祉生活病院常任委員会議事録

令和3年7月1日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
尾崎  薫
鹿島  功
市谷 知子
濵辺 義孝
藤縄 喜和
浜田 一哉
内田 博長
福間 裕隆
野坂 道明
欠席者
(なし)


説明のため出席した者

   植木統轄監兼新型コロナウイルス感染症対策本部事務局長、中西福祉保健部長兼健康医療局長兼新型コロナウイルス感染症対策本部事務局副局長、池上生活環境部長、広瀬病院事業管理者、中西子育て・人財局長ほか各次長、局長、課長、関係職員

 

職務のため出席した事務局職員

  村中参事、田中課長補佐、有間係長


1 開  会   午前1001

 

  休  憩   午前1013分 / 午前1104

 

  再  開   午前1016分 / 午前1110

 

  閉  会   午前1157

 

5 司  会   尾崎委員長

 

  会議録署名委員  藤縄委員、福間委員

 

  付議案件及びその結果

   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 

会議の概要

 

午前1001分 開会

 

◎尾崎委員長

 ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会します。

 本日の日程は、お手元の日程のとおりです。この順序に従って議事を進めさせていただきます。

 まず、会議録署名委員の指名をさせていただきます。

 本日の会議録署名委員は、藤縄委員と福間委員にお願いします。よろしくお願いします。

 それでは、付託案件の審査に入ります。

 本委員会に付託された議案について審査を行います。付託議案は、日程に記載の8議案であります。

 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いしたいと思います。

 それでは、質問のある方はお願いします。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 ないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

 

○市谷委員

 議案に対する賛成討論を行います。

 まず、議案第1号、一般会計補正予算です。鳥取県として、新型コロナ対策に全力を尽くしておられることに改めて敬意を申し上げます。同時に、昨日クラスター、それからデルタ株の確認がありました。感染力2倍と言われるデルタ株やワクチン効果を弱めると言われている新たなデルタプラスという株も、国内で37例確認されています。知事は第五波になったという認識を述べられたわけですが、これ以上感染を拡大させない対策にやはり全力を尽くすことが求められているというふうに思います。

 そういう目で本委員会所管の予算を見ますと、コロナ対策として県内での変異株、デルタ株の出現に備えた対策事業、ワクチン接種推進事業、病床確保の予算、また教育ではもっと支援をとも思いますが、病院や保育現場で実習する学生のPCR検査などの支援、学校で安全な部活動をできるようにする感染対策、これらはいずれも必要な事業です。また、障害者差別解消法の改正で、民間にも合理的配慮が義務づけられることに対するあいサポート事業、がんにかかっても妊娠ができるようにするための対策事業は、一人一人の生き方を大切にする社会につながるものであり、賛成です。

 次に、議案第2号は県立中央病院の電子カルテシステムに必要な更新であることから、次に議案第4号の権限移譲の条例改正は県石綿条例及び県食品衛生条例に関して既に中核市の鳥取市に権限を移譲している事項であることから、次に議案第5号は保護施設及び授産施設の災害時の対応を充実させるものであることから、次に議案第6号は税制改正による税控除の縮小によってこれまで特別医療費助成を受けていた障がい者の方が医療費助成を受けられなくならないようにするための措置であることから、次に第7号は国の制度改正でバリアフリー基準が一部引き下げられましたが、鳥取県は今までどおりの基準で障がいのある方が過ごしやすい建物環境を維持するものであることから、次に議案第9号は法改正で新たに医薬品などの保管のみを行う製造所が規定されたため、その新たな手続のための手数料の設定が必要であること、また医薬品製造業者などの製造管理、品質管理の点検項目の追加に伴う手数料の引上げは必要であることから、最後に議案第11号、療育手帳の誤記載により特別医療費助成が受けられなかったことへの償いは当然であることから、以上議案第1号、第2号、第4号、第5号、第6号、第7号、第9号、第11号に賛成です。

 

◎尾崎委員長

 討論はほかにないようですので、これにて採決に移ります。

 採決については、一括して採決するのがよろしいかお諮りします。いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 では、議案を一括して採決します。

 それでは、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)

 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 次に、請願・陳情の審査に移ります。

 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。陳情3年コロナ対策第13号についてです。

 それでは、陳情3年コロナ対策第13号、精神疾患患者等の新型コロナウイルス感染症受入体制について審査を行います。

 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方。

 

○鹿島委員

 本案件については、結論は不採択という意見です。

 理由について申し上げます。本県では、現在新型コロナウイルス感染症対策を県の最重要課題と位置づけ、全庁一丸となって一人も取り残されることのない支援体制の構築に取り組んでいるところです。新型コロナウイルス感染症対策において、早期検査、早期入院、早期治療の鳥取方式を基本戦略に据え、新型コロナウイルス感染症の陽性となった方全員が入院し、メディカルチェックを受けることになっており、精神疾患、障がいのある方も同様に受け入れ、対応することとしています。

 また、新型コロナウイルス感染症の重症度に応じた入院受入れ体制の整備はもちろんのこと、精神疾患の程度や特性に応じた医療や措置の在り方については一定の配慮や対応が必要であることから、患者の命と健康を守るために、各圏域において医師会や医療機関での組織する協議会での情報を共有しています。あわせて、必要な措置が可能となる他の医療機関への搬送については、圏域を問わず調整する仕組みも整っています。

 このように、入院先の病院と主治医が連携し、精神疾患のある方の特性に応じた支援が行える体制が整備されているところです。現時点において、本県の取組はおおむね願意に対応したものとなっており、議会としてはこれらの進捗や効果を引き続き慎重に見守っていくことが相当と考えますので、不採択が妥当と考えます。

 

○福間委員

 今、鹿島委員から御発言がありました。内容的には私もほぼ同じ思いを持っています。繰り返しになりますけれども、特に鳥取県では、早期検査、早期入院、早期治療といういわゆる鳥取方式という対応方式を採用されて、これを新型コロナウイルス感染症対策の基本戦略と位置づけて取組を強めておられる、このことは非常に心強い、県民にとっては安心できる対応だという具合に私は思っています。

 とりわけコロナ患者用病床として最大323床を確保して、陽性者が全員入院できる体制が整えられており、精神障がいのある方についても圏域ごとに精神疾患の度合い等に応じて入院の受入れができる体制ができている、このように私は承知をしています。

 また、入院後に症状が軽く回復した方のうち、住み慣れた住宅環境で療養するほうが望ましい方については、在宅で療養できる体制を整備するための予算が5月臨時議会において計上されているなど、本陳情で求められている体制がおおむね整備されていると私は考えています。

 しかし、精神疾患の特性等に配慮した受入れ体制等を整備することを求める本陳情の願意はもっともなことであり、引き続き精神疾患のある方等に寄り添った対応が必要である。このことから趣旨採択が妥当であると私は考えます。

 

○市谷委員

 私は、採択を求めたいと思います。

 先ほどからもお話がありますように、本陳情は精神疾患を持っておられる方の新型コロナの入院の受入れ体制、それから障がいの度合いに合わせた、特性に合わせた支援体制の整備を望んでいる陳情です。

 これも先ほどありましたが、鳥取県においては最大323床の病床を確保し、精神科の病院や精神科の先生にもお願いもしてあって、精神疾患の度合い、特性、そういうものに合わせて、重症になっても受け入れられるということが各圏域ごとに構築されているということは伺いました。

 ただ、どこがその病院になるのかというのは、コロナ対策の性質上言えないとも聞いたのです。そうすると、やはり県民の皆さんは知らないわけですから、どうしても不安になるのでこういう陳情が出てくるのは当然だと思います。私は不採択にしてしまってはいけないし、やはりこういう体制ができるのだ、あるのだということを県民の皆さんや当事者の方にお知らせする意味でも、やはりこれは採択をしてそのことをしっかりお知らせすることが大事だと思いますので、採択を主張したいと思います。

 

○濵辺委員

 県において体制がおおむねできているということで、不採択でお願いします。

 

◎尾崎委員長

 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、議論は出たようです。今のところ採択、趣旨採択、不採択と御意見があります。

 これより採決に入りたいと思います。

 確認します。御意見は、採択、趣旨採択、不採択です。

 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)

 賛成少数であります。

 次に、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)

 賛成少数であります。

 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)

 賛成多数であります。したがいまして、陳情3年コロナ対策第13号については、不採択と決定しました。

 以上で付託案件の審査は終了しました。

 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 では、御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。

 では、次に報告事項に入ります。

 福祉保健部、子育て・人財局及び病院局からは報告事項がありませんので、先にその他について伺います。

 福祉保健部、子育て・人財局及び病院局に関して、執行部、委員の皆様から何かありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、ないようですので、以上で終わりたいと思います。

 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。ありがとうございました。

 

午前1013分 休憩

午前1016分 再開

 

◎尾崎委員長

 再開します。

 報告事項は、最初に新型コロナウイルス感染症対策本部事務局、次に生活環境部の順で入替えを行います。

 初めに、新型コロナウイルス感染症対策本部事務局について行います。

 執行部の皆様におかれましては、要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いしたいと思います。

 質疑等は、説明終了後に一括して行います。

 報告第1、新型コロナウイルス感染症への対応について、荒金新型コロナウイルス感染症対策推進課長の説明を求めます。

 

●荒金新型コロナウイルス感染症対策推進課長

 新型コロナウイルス感染症対策本部事務局資料の2ページを御覧いただきたいと思います。新型コロナウイルス感染症への対応です。

 まず、1の県内における感染者の発生状況ですけれども、(2)の感染者数の推移のとおり、6月1日の発表から28日ぶりの6月29日、3名が確認されました。この3日間で、昨日確認し本日発表した中部地区1名も加えて15人を確認し、累積で481名が確認されているところです。県内に第五波の兆しが来ているのではないかと推測しているところです。

 また、(3)ですけれども、昨日6月30日には県内で12例目のクラスターとして、県外団体が管理する東部地区の滞在施設で7名の陽性者を確認したところです。このクラスターは、県外との往来がある方で当該施設に滞在しておられる方から陽性が確認されたところです。県内他者との交流はなく、県内で感染拡大するリスクは少ないと考えられますが、7件ともデルタ株特有のL452R変異が確認されており、デルタ株が県内にも近づいてきているのではないかと推測されているところです。

 2の検査の実施状況です。変異株のスクリーニング検査の実施状況ですが、衛生環境研究所と県が委託した民間検査機関で検査を行っていまして、昨日時点でN501Y変異が5件、L452R変異が7件を確認しており、現在ゲノム解析を行い、変異株の種類を衛生環境研究所で分析しているところです。

 3ページの現在の警戒情報の発令状況です。県内においてL452R変異が初めて確認されたことから、デルタ株の感染リスクが県内でも高まってきたとして県民の皆様に感染対策を徹底していただくために、デルタ株感染警戒情報を発表したところです。また、東部地区においては、ウイルス量の多い事案が複数確認されており、地域内での感染リスクが高まっているものとして、昨日6月30日に感染増大警戒情報を発令し、正しいマスクの着用、換気徹底、密を避けるなどの感染対策の徹底をしていただくように県民に啓発したところです。

 なお、現在、県内の全ての地区において感染者が確認されたことから、全ての地区に注意報を発令したところです。

 

◎尾崎委員長

 続いて報告2、新型コロナウイルスワクチン接種に向けた取組状況について、西尾新型コロナウイルスワクチン接種推進チームサブチーム長の説明を求めます。

 

●西尾新型コロナウイルスワクチン接種推進チームサブチーム長

 資料の4ページをお願いします。新型コロナウイルスワクチン接種に向けた取組状況について御報告します。

 まず、1のワクチン接種のスケジュールです。絵の真ん中にある高齢者向けの優先接種についてですけれども、順調に進んでおり、予約もだんだん頭打ちになってきているようです。高齢者のめどがついた市町村の中には、次のステージの基礎疾患を有する者など、65歳未満の方に対する接種を始めているところも出てきています。それから、職域、大学等における接種ができるようになったことから、本県においても6月21日から職域接種を開始する団体が出ているところです。

 次に、医療従事者向けの先行接種、優先接種の実績についてですが、5万98回の接種が行われ、2万5,247人が接種しています。2回目の接種の方が少し少ないのは、都合で打てなかったとか当日の体調などにより少し減っているものです。

 次に、市町村における接種です。まず、ファイザーワクチンの供給状況なのですけれども、この表でいいますと第8クールになる6月末までに予定どおり高齢者約18万人が2回接種するのに十分な量が確保できているところです。ただ、その後の7月分の配分については、国全体のファイザーの配分量が減少しており、本県についても7月前半、ここでいうと第9クールになりますけれども、この7月前半については65箱ということで、少し少なくなっているところです。7月後半、第10クールについては、現在国に対してワクチン要求中なのですけれども、国の配分計画で本県に最低限保証されている箱数は40箱とされており、これに対して現在本県が要求しているのは100箱でして、どこまで上積みしてもらえるのか、今国からの回答を待っているところです。

 その後の8月から9月にかけてははっきりしたことはまだ分かっていないのですけれども、国全体で2週間ごとに1万箱程度が配分されるというように聞いていますが、本県にそれがどのぐらい配分されるのかというのはまだ分かっていません。

 河野大臣は、その配分の考え方として、今後自治体の在庫の状況を見ながら、在庫の少ないところ、つまりどんどん打っているところに優先的に配分していくと言っておられますので、先日火曜日に市町村の担当者会議を開き、在庫が多いとワクチンの配分が少なくなりそうなので、できるだけ接種のスピードアップを図っていただくようにお願いしたところです。

 次に、高齢者接種の状況です。現在まで181,866回接種が行われており、1回目の接種をした方は116,441人で接種率は65.86%、それから2回目が済んだ人は6万5,425人で接種率は37.01%となっています。

 次のページ、高齢者を含む鳥取県民全体の接種の状況ですけれども、接種回数が189,285回、1回目の接種をした方は122,082人で接種率は21.75%、それから2回目も済んだ人は6万7,203人で接種率は11.9%となっています。

 次に、副反応の疑いのある報告についてです。本県において副反応の疑いがある事例として、医療機関などから国に報告されて国から県のほうに情報提供があったのは、ファイザーワクチンの29件となっています。モデルナワクチンはまだあまり使っていないせいか、今のところゼロ件となっています。

 因果関係は不明なのですけれども、この29件のうちワクチン接種以降に死亡された方が5件、またアナフィラキシーの疑いがあるとして報告されたのが7件ありました。そのほかの副反応疑いの報告としては、蕁麻疹とかぜんそく発作、目まいなどが見られましたけれども、ほとんどが短期間で回復や軽快をしているようです。

 次に、5の県が設置する臨時接種会場についてです。高齢者に対するワクチン接種を後押しするために、モデルナワクチンを使い、特に高齢者の多い鳥取市、米子市で県営の接種会場を設けているものです。東部、西部それぞれ現在1回目の接種を行っているところでして、この週末の7月3日に1回目が終了する予定になっています。予約枠が埋まらなかった場合とか、あと当日のキャンセルが出た場合については、鳥取、米子両市の保育士さん等の接種に充てるなど、両市と協議して対応しているところです。実績としては、東部会場597回接種しまして、高齢者530人、保育士等67人となっています。西部会場は610回接種し、高齢者220人、保育士等390人となっています。

 次に、職域、大学等における接種についてです。本県においても、6月8日から職域、大学等の接種の申請受付を開始したところでして、早いところでは6月21日から接種を開始したところですが、国があまりに申請が殺到してワクチンの配送が限界に達しているとしまして、6月25日をもって申請受付を今中断しているところです。

 本県の申請状況は6ページに一覧表をつけていますけれども、現在、全部で42件の申請が上がっているところです。既に国の承認を受けているものは1番から14番までの14件となっており、既に国の承認を受けているものについては、おおむね申請どおりの内容で実施される見込みとなっているところです。それ以外のものについては、現在国において申請内容を精査中でして、人数とか開始予定時期がずれ込んだりする場合もあるかとは思います。

 県としては、国が今週中に何らかの方針を出すと言っていますので、そうした国の状況ですとか申請団体の現在の状況などについて情報収集しながら、申請団体の支援を行っているところです。

 

◎尾崎委員長

 これから報告事項に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様は、マイクのスイッチの切替え、簡潔な質問をお願いします。

 

○濵辺委員

 5ページの職域、大学等における接種の件なのですけれども、今職域、大学の接種会場の申請があって、あまりに申請が多いということでワクチンの供給が止まっているということなのですが、今後、承認されている14団体、14者ですかね、それ以降も、結局トータル42団体、企業関係があるのですけれども、今説明があった予定というのは、国からのそういう方針といいますか、話がどうなのかということと、あと、今東部と中部でモデルナのワクチンで接種をやっていますけれども、申し込んだ方々は大丈夫なのか、その辺のところを聞かせてください。

 

●西尾新型コロナウイルスワクチン接種推進チームサブチーム長

 承認がまだなされていないものについては、国もできるだけやる方向でして、日程を後ろ倒しにするとか人数を精査するとかといったことはあると思うのですけれども、今申請が上がっているものについては、やる方向で検討しているとは聞いています。

 2つ目のは県営接種会場の話でしょうか。県営接種会場については、これは既に、何というか、決定しているものでして、モデルナのワクチンを途中で止めるといったようなことはありませんので、これについては予定どおりやる予定です。

 

○濵辺委員

 最後に。今県内に配布されているワクチンがありますよね。それは精査が進んでいるところもあればこれからというところもあるのでしょうけれども、その辺の精査というのは、県の中でどう考えておられるかお願いします。

 

●中西福祉保健部長兼健康医療局長兼新型コロナウイルス感染症対策本部事務局副局長兼新型

 コロナウイルスワクチン接種推進チーム長

 県内の各市町村の在庫の状況ということかなと思いますけれども、数日前に河野大臣が会見でおっしゃっておられましたけれども、全国的には1日当たりの接種回数というのがあり、1日当たりの全国の接種回数で全国の在庫数を割ると、大体80日分の在庫はあると、80日間同じペースで打っていくと在庫は尽きてしまうというぐらい全国的には在庫があるようです。多分それが一つの基準になるかなというようなことを会見でおっしゃっておられました。ただ、80日間在庫があるといいましても、1回予約を取って、そうすると2回目というのは必ず要りますので、80日の在庫があるといっても2で割ると40日。40日分の予約が取れるような在庫は全国的にあるということです。では鳥取県がどうかということですが、鳥取県の現在のこの2週間の平均で1日当たりどれくらい打つかというので県内の在庫を平均しますと、大体55日分ぐらいです。ですので、全国平均の80日よりもやはり接種のペースが速い関係があり、在庫は少ないような感じで受け止めています。

 ですので、今すぐ打てなくなるというわけではありませんけれども、8月とかという予約を市町村が受け付けようとしたときに、ちゅうちょされる状況にはあるのかなと思っています。その辺りを国も今検討していらっしゃると思うのですけれども、本来ですと次の配分計画はその数日前に国から示されるつもりでしたけれども、調整ができませんでしたという連絡が来て、それから何もない状態が続いています。多分、今、在庫の日数とかを全国的に考えながら、どういったところに配分したらいいかというのを検討していらっしゃると思います。鳥取県は全国平均よりも在庫が少ないので、手厚く配分していただければいいなと今期待しているところです。

 

○市谷委員

 まず2ページです。この変異株スクリーニングの検査実施状況という報告があったのですけれども、L452Rというのがデルタ株ですかね、何かそう言われなかったので分からないので、そのことをはっきりと教えていただきたいです。

 あと今回の感染が11名だと思い……28日以降、13人ですかね、確認されたということなのですけれども、無症状の方がどれぐらいあったのか、それから県外との往来があったのですけれども、県外との往来で感染したであろうと思われる人がどれぐらいあるのか、教えてほしいのです。それによっては、やはりこれ以上感染拡大させないためには、対策を発展させないといけないのではないかと思うのです。だから、この間も議場で言ったのですけれども、これから夏休みに入って移動が増えるわけですから、やはり県外と往来したり移動する人については、どうぞ検査を受けてくださいというチャンネルをもう一つ用意しておかないと。出ました、検査しましたということも当然大事なのですけれども、移動する人たちについて早めに感染が確認できるということを用意しておく必要があると思うのです。なので、13名の方の無症状だとか県外との往来がどれだけあるのかというのを教えてください。

 ワクチンですけれども、ファイザーにしてもモデルナにしても、どれだけ確保できているかということを言ってもらわないと結局困るなと思うのです。そうしないと計画も立てられないし、何かどれだけあるかが分からないのにどんどん接種の申請してくださいということではまた同じことの繰り返しになってしまうので。ファイザーについてはさっき御説明があったのかなと思うのですけれども、モデルナについても政府としてはどれぐらい確保できていると。配分の仕方はさっきの説明ということだと思うのですけれども、確保数を教えていただけないかなと思います。

 それと、5ページの副反応です。前回私も気がつかずに、3名の方が亡くなられていて、今回さらに2名増えて5名ですが、数だけ言われると非常に心配になるので、因果関係はよく分からないということかもしれませんけれども、どういう状態でお亡くなりになっているのかということを数字だけではなくてもう少し言える範囲で、特徴を言っていただけるといいかなと思います。

 

●荒金新型コロナウイルス感染症対策推進課長

 スクリーニングにおけるL452Rについて、デルタ株かどうかという発言がなかったということなのですけれども、現時点では、L452番目の変異があったというところまでの確認というところです。L452Rについては、デルタ株が主なのですけれども、同じ変異を持っているものの中にはイプシロンとかほかの変異株もあるものですから、今の現時点ではL452Rということで説明させていただいたものです。もちろんデルタ株の疑いがあるということです。

 

◎尾崎委員長

 無症状かどうか。

 

●荒金新型コロナウイルス感染症対策推進課長

 無症状の方として、クラスター事案以外の方については、1例あるというところです。その方は、県外の陽性者との接触があったということです。

 あと、クラスター関連については、無症状の方が3名おられます。クラスターは、県外との往来等の影響があったものかと考えています。また、県外との往来については先ほどの話のもの、あともう一方の関連がありますけれども、そちらのほうは今現在、確認、調査中です。

 あと、今の時点において、やはり県外との往来はあるかと思いますけれども、そのために昨日の本部会議においても、県外と往来される場合にやはり大事なのは感染対策を現地に行かれたときにすることかと思いますので、そちらを重点的に啓発させていただければと考えています。

 

●西尾新型コロナウイルスワクチン接種推進チームサブチーム長

 モデルナワクチンの供給量の御質問でしたけれども、モデルナワクチンは9月末までに2,500万人分が国として確保できるとなっており、そのうち職域、大学等の接種に回せるのが大体1,600万人から1,700万人分ぐらい、1,650万人分ぐらいと言われています。ただ、6月25日時点で職域接種の申請を締め切った段階で既にこの1,650万人を超えているらしくて、既に承認がなされているものについてはおおむねこのとおり配分されると見込まれます。それ以外のまだ承認されていない分については、先ほど言いましたように計画を精査して、人数などももっと絞られるところがないかというのを精査してやる方向を国は検討しているようです。本県にどれぐらい配分されるのかというのは、今の段階では分からないところです。

 副反応疑い報告の件なのですけれども、死亡案件の内容については、個人情報の問題もありましたので詳しい話は申し上げられませんけれども、年代とか性別、そういったものを参考までに申し上げると、5件のうち70歳代の方が1名、これは女性です。それから、80歳代の方が2人おられて、女性1人、男性1人。それから、90歳代の方が2人、これはいずれも女性ですね。この5件となっています。

 死亡報告なのですけれども、一応念のために申し上げますと、因果関係は今のところは分からないとさっきも説明したのですけれども、ワクチン接種によって死亡したということと、ワクチン接種した後で死亡された方という意味は少し違います。この5件というのはワクチンを接種された以降に亡くなられた方ということで、あまり詳しくは申し上げられないのですけれども、何日もたってから亡くなられた方とかも含まれているようです。なので、何といいますか、必ずしもワクチン接種に直接起因してということが5件という感じではないとこちらでは受け取っています。

 

◎尾崎委員長

 よろしいですか。

 

○市谷委員

 ワクチンと死亡との関係です。今説明していただいて、ああそうかと思って、そういう説明があるとやはりいいなとも思いました。亡くなられた方には本当に残念なことだなと思います。

 モデルナワクチンですが、確保数は示していたけれども、申請をどんどん受け付けていて、申請がいっぱいになってしまって結局承認までは行っていないという状況だったことが分かりました。だけれども、手を挙げておられる団体が多分会場を押さえていたりとか、いろいろ準備されていたと思うのです。そこについてどう対応されるのかなと思って。会場を借りていたのに例えばキャンセルしたりとかいろいろ出てきていて、予算もそこにつけたりはしていると思うのですけれども、そういうことにも県がきめ細かに対応していただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。

 

●西尾新型コロナウイルスワクチン接種推進チームサブチーム長

 そうですね、その辺りは既に確保した会場が無駄にならないように、例えば市町村のファイザーのワクチンをそちらに回して打っていただくとかということも方法の一つとして一応考えたりはしているところですけれども、いずれにしても無駄にならないようにしたいとは思っています。

 

●中西福祉保健部長兼健康医療局長兼新型コロナウイルス感染症対策本部事務局副局長兼新型

 コロナウイルスワクチン接種推進チーム長

 若干補足を。42の団体に申請をいただいています。国が今精査を進めているということですけれども、鳥取県は他県に比べて一つで何十万人というような大きな企業が申請されたりということが多分そんなにありませんので、本当に適切な規模で申請されていると思います。時期の早い遅いはあっても、多分できるのではないかなという見込みを持っているところです。

 ただ、会場確保の関係ですとか、あと医療従事者の確保の関係、こういったことで予定をされていたところがやはり計画どおりいかないというところで、それぞれの団体で苦労されていると思いますので、そこは県もそれぞれの個別の団体にきちんと寄り添ってバックアップをしていきたいと思っています。

 

◎尾崎委員長

 市谷委員、簡潔にお願いします。

 

○市谷委員

 すみません。モデルナワクチンの職域の分は、ぜひお願いしたいと思います。

 あと、検査の関係なのですけれども、やはり県外との往来の関係でというのが感染のきっかけに主になっていると思うのです。さっき私も昨日の対策会議も見ましたし、とにかく気をつけてくださいと言われて、それはそうなのだけれども、やはり気をつけるだけでは感染したかどうかの確認はできない。東京などでは駅に検査センターがあったりして、無料ではないのですけれども、いつでも検査を受けられることになっています。県のホームページを見ると、ここで有料で検査を受けられますよと呼びかけているのも知っているのですけれども、それだけではやはり足りないのではないかなと思うのです。だから、要望ですけれども、いつでもここで検査してくださいという体制をぜひ夏休みに向けてつくっていただきたいなと思います。要望しておきます。

 

◎尾崎委員長

 コメントはいいですか。

 

○福間委員

 4ページ、5ページ関連で、何点か教えてください。1つは、私は今議会から福祉常任委員会に所属したものですから、今までの経過で分かっていないところもありますのでとんちんかんな質問になる部分もあるかもしれませんが、お願いをしたいと思います。

 1つは、鳥取県の新型コロナウイルス感染症対策については、先ほども申し上げましたけれども、鳥取方式なるものを策定されながら非常に一生懸命取り組んでおられる。知事が陣頭指揮を執られて、しかも対策本部の会議をされる都度、あらゆるところで知事が県民にメッセージを送っていくというのは、私はやはり非常に大事なことだなと思っているのです。あるときは知事が前面に出て、あるときは福祉保健部長がどこかでコメントを出すとか、そんなことではなく、ほとんどのところで知事が県民に姿を見せてメッセージを送っている。このことが県民の皆さんにとっては、メッセージをもらう人が1人で、特定されている人ですから、非常に安心感と情報がいろいろぶれないわけですよね。国とは違っているということが言いたいのですよ。国は総理大臣が言っていること、あるいは担当大臣というものが何人かおられて、誰の言っていることを信じればいいか訳が分からぬ、混乱してしまう、私はそう見ている。鳥取県の場合は、県民に対して責任を持ってぶれない格好できちっとメッセージを送っている。その分知事は大変でしょうけれども、そのことが県民に非常に大きな安心感を与えていると、こう思っています。

 そのことを含めて、何点かお尋ねしたいのですが、ワクチンが最大のコロナに対応する処方箋だということを菅総理が今おっしゃっているわけですね。だから、あらゆる機会を通じてワクチンをやはり積極的に打っていこうという呼びかけをされて今に至っているわけですけれども、これが何でストップしたのかが私はよく分からないのです。しかも今頃、今お話もありますけれども、国の認可を受けなければどうのこうのという、県民の皆さんはそのことが皆分かっているのですかね。そこら辺が何でなのかというのは、私は一つよく分からない。

 

◎尾崎委員長

 まずそこまででいいですか。

 

○福間委員

 全部。それと、やはりいろんな機会を通じて国へきちっと要望を続けられて、例えば6ページにあるように職域接種が今時点でこれだけあって、まだまだこれから増えるのでしょうけれどもね、やはりあらゆる機会を通じてとにかく一人でも多くの方にいろんなところでワクチンをやってもらおうという取組に、何で国の方針でストップがかかるのかというのはどうしても納得がいかない、分かりづらい。だから、いろいろ事情はあるでしょうが、あるとするなら、それを県民の皆さんに理解できるような方法でお知らせすることも必要ではないのかなと思いますね。

 それと、国にはとにかく一刻も早くやはりワクチンを、保管方法が足りなかったら足りるようなことを考えればいいわけでしょうし、これが今最高の対応策だといっているなら、そのできるような対応策というのが一つは必要ではないのかなと、これが1点です。

 先ほど申し上げたように、県民への説明と今後の展望、先ほど市谷委員からもお話がありましたけれども、具体的には間もなく夏休みに入ります。お盆もやってきます。しかも、7月23日からオリンピックも開会していきます。どういう格好にせよいわゆる人の流れが動く7月、8月だと思うのですよ。これに対して、今までどおり三密、あるいは鳥取方式でということよりも、鳥取県はどうしますというのをもう一歩踏み出した県民への協力要請というのがあっていいではないかと。例えば、大学で東京にいた子どもが夏休みになって帰っていいのですか、いやもう少し頑張ってくれということにするのか。それは本人の自由かもしれないけれども、やはりこの7月、8月の2か月間をどうするのかということをもう少し具体的に、私は踏み込んだ問題提起、県民の皆さんへの協力のありようというのをね。その上で、例えば三密は、手洗いをしてください、マスクは絶対してくださいみたいなことを言いながら、もう少し具体的なものを県民の皆さんに呼びかけるという方法があってもいいのではないかなと思いますけれども、これはどうなのでしょうか。

 

●中西福祉保健部長兼健康医療局長兼新型コロナウイルス感染症対策本部事務局副局長兼新型

 コロナウイルスワクチン接種推進チーム長

 まず、ワクチンの関係で御意見、御質問がありました。おっしゃるとおりで、一つの大きな出口としてワクチン接種というのが急がれるというのは御指摘のとおりです。もちろん国のほうもそういったことで、とにかく早くワクチンを全国にということで進めておられますけれども、今ここでワクチンの供給ペースの関係で自治体にストップ、停滞感が出ているのは、私の考えでは2つの要因があると思っています。これまでと今後のワクチン供給のペースの問題が1つと、あともう一つはワクチンの偏在の問題、この2つがあるのかなと思っています。なるべく早く全国民にワクチンを届けたいという思いは国にもあると思いますけれども、やはり外国から輸入していますので、その関係でいつまでに入るというところがまだきちんと見通せていない部分があるのではないかなというのが1つあります。

 ファイザーに関しては、多分輸入の関係とかそういったこともあるかもしれませんけれども、7、8、9の3か月については6月までの大体7割ぐらいのペースになるというのが国の説明です。

 あと、モデルナに関しては2,500万人分を9月までにということで、これは国が言っています。ではその2,500万人分がいつまでに来るかというと、ここが実は明確ではありませんで、最初は2,500万人のうち2,000万人分を6月までにというような話がありましたけれども、今実はそれは否定されており、いつまでに入るというのはまだきちんと明確に示されていません。

 ということで、6月までの供給ペースよりもこれから落ちていくというのは明らかですので、その時点で自治体が困っているというのが1つと、あともう一つ、鳥取県に関して言いますと、偏在の問題があるかなと思っています。モデルナのワクチンが職域を中心に配分されますので、そうするとやはり大企業が集中している東京とか大阪のほうにどうしても行ってしまうことがあります。本来ですと東京にたくさん行ったとすると、そこでファイザーが余ってこちらに回ってこなければいけないはずなのですけれども、そこの調整が今時点でうまくいっていないという印象を持っていますので、都会よりも鳥取のほうが少し困っている感がさらに大きいのかなということがあります。

 その2点で、国としても県としても、もちろん市町村としてもワクチンを早く打ちたいという気持ちはありますけれども、ここに来て少し停滞感が出ているのかなと私としては思っています。

 ただ、知事ももちろん、機会を捉えて国に本当に頻繁に意見は申し上げています。そこで明らかになったことに関しては、コロナの対策本部ですとか、あと折々に県と市町村と、あと医師会、そういった関係団体が集まったワクチン接種体制協議会というものを開いていますので、そういった場ですとか、あと定例会見とか、そういったところで知事もメッセージをこれまでも出してきていますし、今後も積極的に出していくことになるだろうと思っています。

 あと、夏休みを控えて、人の移動に関するメッセージをもっと明確に出すべきではないかということがありました。鳥取県のこれまでの方針として、かなり臨機応変にメッセージを出しているかなと思っています。その時々の感染状況とかどういったことで感染が広がっているかという状況に応じて臨機応変に、1か月同じメッセージというわけではなくて本当に折々でやっているということでして、昨日も対策本部がありましたが、今回やはり県外との移動が始まったことによって感染が広がる端緒になったのかなと分析していますので、昨日の会議では県外との往来に関して少し強めのメッセージを出しています。駄目とまでは言いませんけれども、感染が拡大している地域に行く場合にはきちんとマスクをつけてくださいとか三密をそれぞれ避けてください、県外に行かれる場合はとにかく注意してくださいということを昨日は申し上げています。また、夏休みまでにはまだもう少し時間がありますので、また国のほうでも蔓延防止の重点地域ですとか、そういったところの変更とかがあるかもしれませんので、そういった折を見まして、次に向けてのメッセージというのは考えていくのかなと考えています。

 

◎尾崎委員長

 よろしいですか。ほかに。

 

○野坂委員

 私もワクチン接種で何点か教えていただきたいのですけれども、まず職域接種で14まで承認が下りて、あと42はまだ今後ということですよね。ここを見ると、大体どこの職域もある程度概算だろうと思うのですよね。ある一定の会員数とか、そこの家族も見られるのかどうか、その一定の計算で、国がどの程度の緻密な申請要件を求めているのかというのは分かりませんよ。そういうことではないのだろうと思いますから、ある程度の積算で総数を出して承認と。多分それが全国になると大変なことになりますから、今の混乱ぶりというのはそういうところに大きく起因しているのではないかとも思うわけですね。もちろん、先ほど部長が言われた偏在という問題も、これは普通に考えれば、重層的にワクチン接種の取組が始まっていくので当然出てきますよね。ただ、そういう理解でいいのかどうか。

 この42というのも、申請どおりいくのかどうなのかというのも疑問を感じますし、例えば米子市の公的接種の場合でいけば一般接種の申込みがスタートしますよね。そうなってくると、これは多分職域と重なる方も少なからず出てきますよね。そうした場合には、早いタイミングで接種できるほうを優先的に選んでいくのが最良かなと思うのですけれども、それはいかがでしょうか。そうなったときに、例えばいわゆる自治体の一般接種の案内と職域接種の、これは何というか、調整ですよね。要するにきちんと把握、管理しないと駄目なわけですよね。この辺のタイムラグが偏在とかいろんな問題に出てくるのだろうと思うのですけれども、この点について県は、自治体、職域、こういったようなところの現状把握はどうされているのか、それを1点教えてください。

 次に、これは報道ベースで聞くのですけれども、種類の違うワクチンを打つと、モデルナとアストラゼネカで、2回目はアストラゼネカを打つと、いわゆる抗体の反応がよくて免疫の効果が高まるというような報道も聞くのですよ。イギリスだったかな、これは出ていますよね。日本の場合、今の公的接種にはアストラゼネカというのを今まで使わないという方針だったのですけれども、これも走りながらですから、今後そういったところの見直しみたいなものはあるのか。それはどのような見通しになっているのか。なぜ言うかというと、効果が高くて早くできるのが一番だろうと思いますから、アストラゼネカも一定量確保しているということでいけば、その点はどういう議論になっているのか。

 

●中西福祉保健部長兼健康医療局長兼新型コロナウイルス感染症対策本部事務局副局長兼新型

 コロナウイルスワクチン接種推進チーム長

 何点か御質問をいただきました。まず、職域の申請の関係ですけれども、今上がっている人数は、確かに御指摘のとおり、かなり概算に近い部分かなと思っています。国からも、緻密な積み上げはあまり求められていないのが実態です。

 そうはいいましても最低1,000人ということですので、御覧いただくと分かるように、鳥取県の場合は最低の1,000人はクリアしていますけれども、何万人のところはありません。一方、都会のほうを見ると、大企業では10万人とかそういったレベルで申請しておられますので、そういった意味で都会のほうに偏在しているのかなということはあると思います。国も多分そこに着目されて、他県の状況とかを聞いてみますと、大きな申請をされている企業のところに国から本当にこれだけ必要ですかというような精査が入っているようです。鳥取県に関しては今のところは減らしてくださいとか、そういった調査までは入っていませんので、楽観的かもしれませんけれども、鳥取県の場合はこれぐらいの申請は認めていただけるのではないかなと考えているところです。というのが1つです。

 あと、市町村の一般接種との関係で重複が出てくるのではないかと、それをどうクリアするのかという御指摘で、非常に頭の痛い課題でして、先日、市町村の担当者を集めて会をしたときも同じ指摘があり、やり方としては、やはり早いほうを取っていただくというのは多分どうしようもない部分があるかなと思います。その場合には必ず片方に早めにキャンセルを入れてくださいということをお知らせして徹底していくのかなというところを今の時点では考えています。また、もしもっといいやり方があれば検討していきたいと思っています。

 あと、アストラゼネカとファイザーの混合、そういったことですけれども、最近のニュースを見ていますと、アストラゼネカの後にファイザーを打つとアストラ2回よりもかなり効果が高いという実験結果が出てきているようです。ただ、まだ日本ではそこまで積んでいませんし、アストラゼネカに関しても、今時点の検討としては、最初は海外に拠出するみたいな話がありましたけれども、現時点では高齢者の方に打ってはどうかというような議論がされているというところまででして、まだ具体的に決まったものはありません。もちろんアストラゼネカとファイザーの混合についても、日本国内では何か決まっているということはまだありません。ですので、現時点での見通しというものは私はまだ持ち合わせていないところです。

 

◎尾崎委員長

 よろしいですか。

 ほかにないでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 そうしましたら、新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に関して、その他ありませんか。

 御意見がないようでしたら、新型コロナウイルス感染症対策本部事務局については、これで終わりたいと思います。

 執行部の入替えのため、暫時休憩します。

 

午前1104分 休憩

午前1110分 再開

 

◎尾崎委員長

 再開します。

 引き続き、生活環境部について行います。

 執行部の皆様におかれては、いつものことですが、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。

 質疑等については、説明終了後に一括して行います。

 報告3、令和3年度鳥取砂丘ボランティア除草について、平木緑豊かな自然課長の説明を求めます。

 

●平木緑豊かな自然課長

 資料2ページをお願いします。鳥取砂丘未来会議では、平成16年度から県民の皆様と一緒になって、美しい鳥取砂丘の維持保全のためにボランティア除草に取り組んでいるところです。今年度のボランティア除草の実施について、その概要を報告します。

 除草には、3パターンあります。1つが早朝除草で、早朝6時から集まっていただいて行っています。7月10日土曜日から9月5日までの期間になります。2つ目が夕方除草で、これも既に始まっています。5月28日から7月2日までの金曜日の午後6時に行っています。今年は既に4回、雨天で一度中止になりましたけれども、4回実施して約113人の方に参加いただいています。3つ目としては観光客除草で、鳥取砂丘に来られる観光客の方に声かけをして除草を体験していただくというのがありますが、新型コロナウイルス感染防止のため、昨年と同様にこれは中止しています。

 除草時の新型コロナウイルス感染防止対策として、記載のとおりの対策を講じています。

 参考までに、昨年までの5か年の状況を記載しています。平成30年、令和元年については、夏期は非常に猛暑でして、観光客除草を控えたために半減しています。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症対策により夕方除草、観光客除草を控えたために大きく減っています。

 今年も様々な感染防止対策を取り、除草に努めてまいりたいと思っています。

 

◎尾崎委員長

 報告4、第11次鳥取県交通安全計画(案)に係るパブリックコメントの実施について、山根生活環境部参事の説明を求めます。

 

●山根生活環境部参事

 資料3ページをお願いします。第11次の鳥取県交通安全計画(案)に係るパブリックコメントを実施する運びとなりましたので、御報告します。

 計画案の概要について2に掲げていますが、交通安全対策基本法に基づく令和3年度から7年度までの5か年間の計画となっています。基本理念として交通事故のない鳥取県を目指すということで、道路交通の安全、鉄道交通の安全、踏切道における交通の安全の3部構成となっています。県は、このうちの道路交通の安全に係る部分を担当しており、鉄道交通と踏切道については中国運輸局が策定しています。

 2の(5)に、充実する主な交通安全施策として5項目上げていますが、第10次計画期間の平成28年から令和2年に発生した交通事故等の状況を踏まえ、自転車の安全利用の推進、高齢者等の移動手段の確保・充実、子ども等の通学路の歩道整備等の促進、ICT・新技術を活用した安全対策の促進などに係る交通安全施策を充実させ、交通安全対策の取組を進めてまいりたいと考えています。

 4ページ、3、計画(案)における数値目標の道路交通に係る部分ですが、年間の24時間死者数を16人以下、年間の交通事故重傷者数を85人以下、いずれも可能な限りゼロに近づけることを目標に考えています。この数値目標ですが、国が策定している交通安全基本計画の数値目標に基づいて算出をしたものです。第10次計画までは死傷者数が数値目標とされていましたが、先進技術や救急医療等の発展等により、従来であれば死亡事故に至るような場合であっても重傷にとどまる事故も少なくなく、日常生活に影響の残るような重傷事故を減らすことに注目していくため、第11次計画では数値目標が重傷者数に変更されています。

 参考として、過去の計画における目標と達成状況を掲げています。第10次の数値目標は年間の死者数20人以下、死傷者数950人以下でしたが、令和2年の死者数17人は、平成28年と並んで、交通事故統計を取り始めた昭和23年以降、昭和24年の9人に次いで2番目に少ない数値となっています。死傷者数については、令和2年度に目標を達成しており、平成17年から16年連続で減少しています。

 パブリックコメントの実施ですが、7月8日から30日まで実施しまして、8月に県の附属機関である鳥取県交通安全対策会議による審議を経て、9月にこの計画を策定、公表したいと考えているところです。

 5ページに計画案の概要をつけていますので、後ほど御覧いただけたらと思います。

 

◎尾崎委員長

 次に報告5、日本風景街道「新因幡ライン」景観形成行動計画の策定について、森山住まいまちづくり課景観・建築指導室長の説明を求めます。

 

●森山住まいまちづくり課景観・建築指導室長

 資料7ページを御覧ください。日本風景街道「新因幡ライン」沿線の景観自然の保全・活用等に取り組んでいくため、若桜町、八頭町、県で風景街道の行動計画を策定しましたので、御報告します。

 まず、日本風景街道「新因幡ライン」についてです。日本風景街道は、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を生かした原風景を創生する運動を促すことにより、地域活性化、観光振興に寄与する目的で、国土交通省により全国で144ルートが登録されています。県内では3ルートが登録され、国道29号、兵庫県宍粟市山崎インターチェンジから鳥取市鳥取城跡まで及び若桜町、八頭町内の国道482号線の区間が新因幡ラインとして平成28年3月に登録されています。県内の残りの2ルートは、倉吉市から犬狭峠までの国道313号線、あとは鳥取県、島根県をまたがるのですが、大山から松江、出雲までの中海宍道湖沿岸の道路が選定されています。

 次に、1の行動計画策定の経緯です。新因幡ライン沿線では、民間団体と県、町が連携して、ガードパイプの色塗り、清掃、緑化活動などの美化活動に加え、イベント開催などの沿線の魅力向上、情報発信に取り組んできています。しかし、景観形成向上につながる取組が不足しているところがあり、景観上好ましくない屋外広告物等も多く存在しています。そのため、令和2年8月から若桜町、八頭町、県、オブザーバーとして国土交通省鳥取河川国道事務所、若桜鉄道、R29活性化委員会、さらにアドバイザーとして東京大学名誉教授の堀繁先生、この方は景観まちづくりの専門家で、水木しげるロードリニューアル等にも携わっていらっしゃいます。また、鳥取県屋外広告物審議会会長の宮川淳子氏にも御参加いただき、景観形成に向けた行動計画を策定し、八頭町、若桜町、国道29号、482号線沿線の地域の原風景を守り、景観形成に取り組むことになったものです。

 次に、2の行動計画の概要の(1)目的です。新因幡ラインと若桜鉄道沿線における景観形成に向け、若桜町、八頭町、県が連携、率先して実行し、さらに民間の取組を誘導していくことを目的としています。

 補足として、この計画は景観形成を進めていくために行政機関が取るべき行動を任意として定めたものです。景観法や景観条例に基づく計画ではありませんので、住民や企業の行為を規制や制限するものではありません。

 次、(2)です。新因幡ラインの景観特性を生かし、磨き上げていくためには、以下の表の整理、保全、創出の3つの観点から取り組むこととしています。下表を御覧ください。最初に、美しい景観資源への配慮が必要な要素を整理するということで、次の8項目に取り組みます。公共広告物として、公共広告物の必要性を判断し、不要なものは撤去し、設置を継続するものは維持管理等の計画を策定し、周囲の景観に調和するようなシンプルなデザインで統一していきたいと考えています。次に、民間広告物・建築物等です。公共広告物の取組を周知し、そういったものになるように民間広告物等の誘導を図りたいと考えています。特に、ほかの地域でも取組事例があるようなコンビニとか金融機関、郵便局、そういった公的なところには特段の配慮の協力を働きかけていきたいと考えています。次に、道路附属物等です。こちらでは、八頭ブラウンという名称で、地域になじまれたダークブラウンのカラー基調があります。道路附属物、ガードパイプ等のこういったものへの塗り替えをワークショップ等により行うという取組をしています。次に、柿畑の防風ネットです。柿畑の防風ネットは、青色のネットが周辺の農村風景の景観とマッチしていないということもありますので、黒またはダークブラウンの防風ネットが使用されるように誘導を考えています。

 次に、次世代に残していく景観を保全するということで、次の4項目に取り組みます。まず、若桜鉄道です。若桜鉄道は、利用者の視点という形で列車や駅舎、登録有形文化財等の撮影スポットの整備、情報発信等を考えていきたいと思っています。次に、駅舎等で当時の写真などを展示し、博物館として見立てた打ち出しというものも検討しています。次に、若桜宿です。若桜宿は、5月21日に国の文化審議会が重要伝統的建造物群保存地区に答申したところです。今後選定されるわけですけれども、こういったところの町並み保存とにぎわい創出を今後検討していきたいと考えています。

 次に、人が集う空間を整備した景観とにぎわいを創出するということで、次の4項目に取り組みます。道の駅若桜「桜ん坊」、氷ノ山自然ふれあいの里、道の駅はっとう、徳丸親水公園、こういったものの取組をしていきたいと思います。

 次のページを御覧ください。本計画では、重点的に景観形成に取り組む区間を定めています。国道29号線八頭町西御門から若桜町浅井、氷ノ山入り口までの区間、あとは国道482号線で氷ノ山入り口から舂米まで、それらの区間で重点的に景観形成に取り組んでいこうと考えています。

 3、行動計画に関する専門家、アドバイザーの意見ということで、御覧のとおり意見をいただいています。

 4、今後の主な取組についてです。住民への周知を図ります。計画策定に当たっては、4月30日に地域住民等にも参加していただいたワークショップを開催しており、御参加いただいた柿農家の方、地域おこし協力隊の皆様にもお知らせし、景観形成の活動に一緒に取り組んでまいりたいと考えています。

 (2)、民間活動への支援制度の創設。八頭、若桜両町は、広告物の改修、ガードレールの塗装、柿畑の防風ネットの交換など、地域住民との活動に対する補助制度を検討されています。八頭町ではこの6月議会で予算が成立し、若桜町では9月議会で向かわれると聞いています。県は、広域景観形成事業により支援を行います。

 (3)、公共広告物の整理・改修です。公共広告物は、不要なものは撤去し、残すべき広告物は景観に溶け込むデザインなど統一したものにし、両町と考え方を統一するためにガイドラインの策定を今検討しています。

 (4)、景観資源の保全・活用、ビューポイント・滞留拠点の整備ということで、両町に本行動計画に掲げる整備等の方向性について、専門家等の意見を聞きながら具体策を検討していただきます。

 参考については、御覧のとおりです。

 9ページ以降に本計画の概要版を掲載していますので、後ほど御覧いただけたらと思います。

 

◎尾崎委員長

 執行部の説明は以上です。

 ただいまの説明について、質疑等はありますか。

 

○市谷委員

 2ページの砂丘のボランティア除草です。コロナ対策のことは書いてあるのですけれども、これから暑い時期になってくるので、やはり熱中症対策をちゃんと取ることを呼びかけたり、水分などを持ってもらうとかしないと、コロナだからマスクつけると今度は熱中症のことが出ているので、そのことの呼びかけを強くしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

 3、4ページの交通安全計画です。特に充実する主な交通安全施策のウの子ども等の通学路のことですけれども、この間、飲酒運転だったトラックが、子どもさんの列に突っ込んで子どもさんが亡くなるということがあって、結局そこはすごく狭くて危ないところだったと。だけれども、優先順位を後にしてしまっていたということで、何か市長さんが謝罪するようなこともありました。これには点検しかないのですけれども、点検だけではなくて、早期に対策を取るというところまでやらないといけない状況ではないかなと思うのです。もう少し強く、そこの対策を早期にやるということを書いてほしいと思うのです。

 4ページの数値目標で、道路交通に何人以下というのがあるのですけれども、ほかはゼロになっています。これは実態や到達に合わせてということかもしれないのですけれども、16人とか85人までは亡くなることを前提にするような計画でいいのかなと。可能な限りゼロに近づけると書いてあるのですけれども、これではこの数まで亡くなることを前提にする計画なので、私はそれでは駄目ではないかなと。やはりゼロにしていくのだということをちゃんと目標にするべきだと思います。ずっと今まで気がつかなかったのですけれども、何人までは亡くなったり大きなけがをされる方があるという前提の計画だったのだなと思うのです。やはりこれはゼロにするということにしないと、県民的にもお互いに起こらないように気をつけましょうというメッセージにならないと思うので、この目標については考えていただけないかなと思うのですけれども、その部分。

 

◎尾崎委員長

 関連ですか。はい、どうぞ。

 

○福間委員

 3ページ、4ページの、パブリックコメントを求められるということ、これはこれでいいと私は思うのですよね。ただ、市谷委員も指摘されましたが、数日前の千葉県の八街市での悲惨な交通事故を踏まえて、鳥取県でああいう事故が、類似して、道が狭い、なかなか手が行き届いていませんねというところがあるのかないのか。危険な箇所というのは、たしか国交省かどこかの指令かどこかで全部調査したはずなのでしょう。そのことを踏まえて、鳥取県として該当する場所をリストアップしてみて、一番悪いところをランクアップしてどうかなと。当該の市町村や、あるいは県や警察、公安委員会、あるいは道幅を広げるのか何とか、そんな当面のいろんな具体的なことを私はやるべきではないかなと思うのです。それについて何かコメントがもらえませんか。千葉県の八街市の事故を含めて、鳥取県は対応しようとしているのか、しないのか。するとするなら、どこがリーダーシップを取ってやるのか。

 というのは、はっきり言わせてもらうと、これはスケジュール闘争になってしまうのだな。スケジュールを組んで、それで県民に対する協力要請をするほうが主体的な事柄で、行政がやっていかなければならない道幅を広げていこうとか一方通行にしろとか、もう通学路に限定してしまえとかというようなところまで踏み込んだ対応が今までの交通政策ではできていないのですよ。スケジュールを立てても、5年、10年、20年先の話だ。そのことを含めていくと、千葉の悲惨な事故というのは、私はこれを踏まえて鳥取県として反応しなければいけないのかなという気がする。それについて、さっきの市谷委員の話と関連して、お考えをお聞かせいただければなと思います。

 

◎尾崎委員長

 では、まず砂丘から。

 

●平木緑豊かな自然課長

 市谷委員から御指摘いただいたのは、砂丘での熱中症対策はどうなっているのかということだと思います。早朝除草で極力温度の上がらない時間帯からさせていただきますけれども、当然砂丘内は暑くなりますので、熱中症対策はしっかり取っていきたいと思っています。参加者には必ず飲物を持つようにという声かけもしていますし、終わった後は当然配布もしています。

 

◎尾崎委員長

 そうしましたら、先ほどの件。

 

●山根生活環境部参事

 3ページの子ども等の通学路の歩道整備等の促進のことで、千葉県八街市の例を挙げられて御質問がありました。本県では、平成24年4月に京都府亀岡市で児童や保護者10人が死傷した事故を機に、通学路の安全強化を進めてきています。毎年市町村教委や道路管理者らと危険箇所を点検し、路肩を目立つ色で舗装するなどの対策を講じてきています。今年度、まだ点検中でして、結果は出てきていませんが、昨年度は通学路の中の県管理道路で、そういった対策が必要だとされたところは44か所ありました。14か所は既に対策を講じていますし、残りの30か所についても対応中です。国の管理道路、市町村道については、それぞれの道路管理者で対策を進められていると承知しています。

 また、千葉県八街市と同様の類似箇所があるのではないかという御意見がありました。これについては、今年度調査している中でそういう箇所がないかどうか、それはリストアップしたいと思っています。

 どこがリーダーシップを取るのかということですが、小学校、中学校になるとどうしても市町村教育委員会が主となります。29日には県教育委員会から市町村教委に通達が出て、毎年点検はしているのだけれども、今回の事件を踏まえて再度点検をするようにというような通達も出されています。

 4ページの計画の数値目標をゼロにすべきではないかということですが、この数値目標については改定のたびに議論があり、これはくらしの安心推進課だけで決められるものではありません。県警とも協議させていただきながら設定しているというところで、この算出については国の数値目標を参考に設定しており、今回の16人というのも過去にはない数値となっています。あくまでも目標ということで括弧書きをしていますけれども、可能な限り限りなくゼロに近づけるということで数値目標を設定しているところです。

 

○市谷委員

 今の数値目標のことです。やはりこれからパブリックコメントを取られるということなのですし、ここだけで話し合いしているものでもないので合意がないといけないというのは分かるのですが、非常に数字というのはメッセージを持つので、今までよりは数を少なくしているかもしれないけれども、やはりこれだけの方が亡くなることを前提にしてしまうというメッセージにもなりかねないので、私はよく考えてほしいなと思います。

 道路の子どもの通学路の点検をしようというのは分かったのですけれども、早期対策ということも書いてほしいのですが、どうですか。

 

●山根生活環境部参事

 それについても、計画の中に盛り込むよう検討したいと思います。

 

◎尾崎委員長

 よろしいですか。

 

○福間委員

 私は、さっきおっしゃったように平成24年の事故以降、それから何年かたっていますよね、相当たっているでしょう。その中で県管理のものが44件で14件が対策済みというのは、残り30件はまだ全然対策ができていないということで、そのまま危険な状況になっているのではないでしょうか。残りの30件はいつ解決できる見通しがあるのですか。それは県管理のものでしょう。県民側からすると、国管理だろうが県管理だろうが市町村管理だろうが関係ないわけで、通学のために危険な道路、子どもたちが命がけで通っていることに変わりはないわけなので、それは行政でもう少し知恵の出し合いができませんか。教育委員会なり、あるいは公安委員会なりが呼びかけるのか、県知事が市町村にも呼びかけるのか、国交省に呼びかけるのか、国、県、市町村レベルで統合的に対策会議をするというのか、いろんなことがありますよね。そんなことでもしてやはり努力することを考えられないと、例えば県で何ぼやられても、国管理の道路だったら手が出せないということになって何にもできないということになる、国へただ要望するだけの話になってしまわないか。

 だから、私は今回の千葉県八街市の問題には、敏感に反応してほしいなという気がするのです。ですから、どこかに声をかけられて、やはりいち早く子どもたちの命を守っていくことに具体的な対応策、それを県行政の政策に反映させて、道路の修理あたりも前倒しにしていくということをやってほしいなと私は思うのですけれども、お願いできませんか、いかがでしょうか。

 

●遠藤くらしの安心局長

 確かに委員御指摘のとおりだと思います。今回非常に重大な事案ですし、これまで点検はやってきたわけですけれども、やはり進捗が芳しくないという状況もあります。改めて関係機関で集まって、今後の点検、それと先ほど市谷委員からもありましたけれども、早期是正に向けた進捗管理の仕組みも持った形の対応というものについて検討していきたいと思います。

 

●山根生活環境部参事

 先ほどの説明が悪くて申し訳ありませんでした。44か所のうち14か所は対策済みで、30か所については単年度で対策が終わらなかった、複数年にまたがっているということで今も対策中です。県管理道路に関しては、未対策の箇所はありません。

 

◎尾崎委員長

 よろしいでしょうか。

 

○野坂委員

 2点お願いします。最初に、先ほどのボランティア除草です。今回コロナで中止ということなのですけれども、多分これは除草ですから、ごみ袋か何かを配布して、それに入れてもらうということだろうと思うのですよね。そうだとすれば、そのごみ袋はどういったものを使われているのか、細かしい話ですけれども。

 私がいいなと思ったのは、例えば日本財団などは全国的にビーチクリーンをやっているのですけれども、専用の袋を作って、どういうのかな、同時にPR効果というか、見せる効果、参加意識の向上とかね、なかなか考えた感じのものをやっているのですよね。イメージカラーをつくって、例えば鎌なども何ということもない、あまりおしゃれな鎌はないのですけれども、ブルーに塗ったり、統一の色でやっていたり、これも一つのアイデアかなと思って、そんなのも考えてみられたらどうかなと思ったのです。これは意見ですね。要望というところまで行きませんけれども。

 そういうことも考えながら、観光客に参加してもらうというのは、単に直接的な除草の目的だけではないでしょう。だから、観光におけるPR効果とか、いろんなものを求めるのであれば、そういう細やかな、どういうのでしょう、気配りといいますか、そういったようなことも事業の付加価値を高めていくのだろうと思いますから、これについてはいかがでしょうか。

 それと、4ページ、先ほどから議論になっていますけれども、残念ながらこういう事故が繰り返されるのですよね。横断待ちの幼稚園児に車が突っ込んだというのはありますし、歩行者天国をなぎ倒していったというのもありますしね、歩道に乗り上げてはねたというのも残念ながら繰り返されて、それで防護する観点からいったら、どういう対策を取っていけるのかなというのは本当にいたちごっこみたいな話になって、運転者のモラルということも徹底的にやっていかないといけないのだろうなとは感じるところなのですよね。

 そこでね、さっきゼロにしろという議論もありましたけれども、ここに年間の24時間死者数16人以下という表現があるのですけれども、24時間死者数というのは結局何が言いたいのかなと、ぱっと見たとき分からない。即死ということが言いたいのか。たしか24時間以内に亡くなられたら即死ですよね。いや、違っていたら言ってください。どういう分け方かなと、ぱっと見たとき分からないので、それを教えてください。

 

●平木緑豊かな自然課長

 砂丘の除草に使っています袋は、通常のごみ袋のようないわゆるビニール袋ではなくてネットの形のものを使っています。単純に言うとミカンが入っているようなああいうネットの巨大なもので、その青い色のものなのですけれども、要は砂を一緒に運んでしまうといけないので、草だけが残るようにそういうものを使っています。除草全般でそれを使っています。観光客除草も含めてなのですけれども、一応のぼり旗を一緒に持っていって、ここでやっていますというPRはしています。

 ただ、今言われたように、例えばビブスだとか、観光客除草とかをもっとPRできるようないろんな工夫については、考えてみたいと思っています。

 

●山根生活環境部参事

 交通死亡事故の死者数も24時間以内がどうかということですが、交通死亡事故の死者としてカウントされるのが24時間以内に亡くなられた方ということで、決して即死ということではありません。24時間を超えてしまわれた方は、統計上死者としてカウントがされていませんので、国の計画においても24時間死者数が数値目標とされているところです。

 

◎尾崎委員長

 よろしいですか。

 

○濵辺委員

 要望になるのですけれども、児童に車が突っ込んだ先ほどの件なのですけれども、これは結局通学中の児童に車が突っ込んだ要因は幾つかあり、ドライバーの飲酒運転であったり、それから運転中にてんかん、いろいろな病気を持っている人がハンドルを握って突っ込んだとか、要因にはすごくいろんなことがあるのです。

 だから、そういうことを考えると、実は京都の亀岡の事故の後に質問させてもらい、それで通学路の安全点検ということでした。要は教育委員会で地域の方と先生とで、通学路の安全点検をするということで、毎年春に、これは行われているのですね。それで市のほうに要望を出して、児童生徒が安全に通学できるように対策は取られているという話は以前から聞いているのです。ただ、安全対策を取っても、ハンドルを握る側が飲酒運転であったり、それから高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いで突っ込んだりとかという要因があるので、これは関係部署でそういうことが起きないような対策をしっかり取られるかどうかというところが一番大切と思いますので、そこの辺のところに県庁内でしっかりと取り組んでいただきたい。要望です。

 

○野坂委員

 すみません、一つ言い忘れました。通学路の件ですね。千葉県の分は路肩も何にもないというような道路で、前々から危険だと指摘されていたと。鳥取県の道路を見ると、県管理の道路は路肩に色を塗っていたりする。そこから市町村管理になるといきなり塗っていないわけですよ。滑稽なのは、通学路の区間だけれども、県管理と市町村管理でそういう違いが出ているのですよね。そういう実態は御存じなのかなという。まさにこういうのは調整されればいいのではないかなと思うのですね。

 以前にあったではないですか。除雪で国道は一番早いと、次に早いは県道、市町村道はなかなか除雪が行かないと。一つの路線だけれども、管理者で対応が変わってくると。だけれども、それはおかしいので、まさにこういうところは全体で会議の場をつくって調整を図っていかないと、本当の意味での効果というのは発揮していかないと思うのです。

 

◎尾崎委員長

 それはいいですか、コメントで。答弁。(発言する者あり)よろしいですか。

 

●山根生活環境部参事

 毎年点検はして、教育委員会で所管されて結果を取りまとめられてということなのですけれども、こちらのほうに情報が来るのは県管理道路に関してこういう箇所がありましたということで、市町村道との連携というか連結ですかね、その部分については承知していないところがありましたので、そこは情報共有をして把握に努めたいと思います。

 

○藤縄委員

 交通安全ですけれども、通学路に話が特化されています。これは重要なことですからしっかりと対応してください。

 それで、これは飲酒運転です。これは許されないことでして、僕も地域の委員会にいる頃に県警に随分とこの件も言ったのです。菅総理も飲酒運転撲滅のコメントを出されたから、これは県警と公安としっかり協議していただいて取り組んでください。飲酒運転は、被害者は泣くに泣けないから。局長、いかがですか。

 

●遠藤くらしの安心局長

 今回の交通安全計画の中にも、飲酒運転の撲滅に向けてハンドルキーパー運動ですとか、あるいは例えばコンビニエンスストアの皆さんに御協力をいただいて、飲酒運転で来られているような方の通報をいただくとか様々、あと警察のほうでは取締りの強化ということも進めていかれるというような形を盛り込ませていただいており、やはり危険箇所ももちろん必要なことですけれども、そもそも飲酒運転自体がやはり問題だと思います。やはりそれを撲滅するための計画にしていく必要がありますし、当然それを推進していくことも大事なことですので、その辺りはしっかりやってまいりたいと思います。

 

○野坂委員

 今答弁を聞いていて、確かにそういうのも必要なのかも分かりません。そういう情報提供というのもそうかも分かりませんけれども、今回の事故は運転手でしょう。運送会社、運転をなりわいとしている方の話でしょう。だから、飲酒運転に区別はないですけれども、これは違う問題も非常にあるのだろうと思うのですよね。これは業としてやっている方の責任というのも当然出てきますよね。そうなってくると、今、タクシー会社だとアルコール検知とか、それが仕事のルーチンになっているではないですか。むしろ、そういう業に向けてそういう機器をきちんと導入しているとか、そういう仕組みがちゃんとできているのか、そういったような、何というか、普及啓発というのを県として進めていかれたほうがいいのではないかなと思うのですよね。意見として。

 

◎尾崎委員長

 コメントがあればどうぞ。

 

●遠藤くらしの安心局長

 御指摘のように、例えば始業時に呼気の検知をするような機器を導入するようにということは当然されているとは思うのですけれども、そういったものもきっちりやっていきますよという内容もこの計画の中には入れていますので、そういった形で……(発言する者あり)あの会社はですね。(「今回の」と呼ぶ者あり)はい。(「やっていないの」と呼ぶ者あり)はい。

 

○福間委員

 私ももう一言だけ、これは要望です。いろんな意見が出ていて、交通安全計画を改めて見直ししようというのも大事なのだけれども、私が一番こだわっているのは、今御指摘のある飲酒運転も、本来あってはならぬ話なのでね、それをなりわいとするところも呼気検査などを義務づけていかないといけないと思う。当然の話だと思う。

 ところが、PTAの皆さんが八街市に対して、何年も前からここの道路は危険だから何とかしてほしいという要望を出している中で、いやいや、行政サイドの優先度のつけ具合が幹線道路を優先的にしたものだから下位に置かれていて手がついていないというのをマスコミでコメントしているのですよ。私はみんなでトータルでいかないと、国だわ県だわ市町村だわ、県民、子どもたちから見れば関係ない。しかも、あそこをテレビで見る限りでは、物すごいスピードで、子どもたちはどうして逃げられるかなみたいなことをしているのだ。僕はやはり行政責任を問われると思うよ。そういう意味で、今回は行政サイドとしてこの事件の捉え方というのは、今までと違う、スケジュールと違ったやり方というのを何か工夫をされないといけないではないかと、してほしいという要望なのです。要望で受け止めてもらえれば結構ですから。

 

◎尾崎委員長

 では局長、もう一回お願いします。

 

●遠藤くらしの安心局長

 そういった御指摘も踏まえて、しっかりと対応してまいりたいと思います。

 

◎尾崎委員長

 お願いいたします。

 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、次にその他です。生活環境部に対して、執行部、委員の方で何かありませんか。

 では、ないようですから、生活環境部については以上で終わります。

 では、閉会中の調査事項について、皆さんにお諮りします。

 本委員会所管に係る新型コロナウイルスへの対応、社会福祉の向上及び子育て支援、生活環境の保全、病院事業並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続審査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。

 委員の皆さんに御連絡します。次の常任委員会は、8月20日金曜日午前10時からの開催予定でありますので、よろしくお願いします。

 委員の皆さんには御連絡がありますので、お残りいただきたいと思います。ありがとうございました。

(執行部退席)

 お残りいただきましたのは、県内調査の実施及び出前県議会の開催についての御相談です。

 前回アンケートを配布しまして、回答をいただきました。ありがとうございました。お配りした別紙のとおりの御希望がありました。御覧いただければと思いますが、県内調査の実施日程については、8月4日、5日、6日でした。ついては、開催日程、開催場所等の調整を進めたいと思いますが、今申し上げた日時を取りあえず空けておいていただけたらと思います。よろしくお願いします。

 開催日と併せて、実施内容についてこちらで検討したいと思いますので、御一任いただけますでしょうか。(発言する者あり)8月4日水曜日、5日木曜日、6日金曜日です。4、5、6を取っておいていただきたいということです。あと、内容については、こちらの中から検討して、相手先とも検討して決めたいと思います。御一任いただけますか、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 では、内容が決定しましたら、皆様にすぐに御報告しますので、よろしくお願いします。

 ほかに何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会します。

 

午前1157分 閉会

 



 

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