令和3年度農林水産商工常任委員会議事録

令和3年10月7日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
松田  正
西村 弥子
浜田 妙子
斉木 正一
福田 俊史
中島 規夫
由田  隆
山口 雅志
山川 智帆
欠席者
(なし)


 

説明のため出席した者

  西尾農林水産部長、池田商工労働部長 ほか各局次長、課長、関係職員

 

職務のため出席した事務局職員

  堀場課長補佐  小川課長補佐  河田主事

1 開  会   午前1000

 

2 休  憩   午前1003分 / 午前1022分 / 午前1052

 

3 再  開   午前1005分 / 午前1025分 / 午前1055

 

4 閉  会   午前1114

 

5 司  会    松田委員長  西村副委員長

 

6 会議録署名委員     浜田(妙)委員  中島委員

 

7 付議案件及びその結果

   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

 

午前1000分 開会

 

◎松田委員長

 ただいまより農林水産商工常任委員会を開会いたします。

 本日の日程は、お手元のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。

 なお、今回の常任委員会は、最初に付託議案の審査を行い、その後、報告事項として商工労働部及び労働委員会、次に農林水産部の入替え制としますので、御承知ください。

 初めに、会議録署名委員を指名いたします。

 会議録署名委員は、浜田委員と中島委員にお願いします。

 それでは、ただいまより本委員会に付託されました議案について審査を行います。

 付託議案は、日程に記載の4議案であります。

 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますので、委員の皆様におかれては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。

 それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。

 ないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

 討論がないようでございますので、これより採決に入ります。

 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)よろしいでしょうか。

 それでは、一括して採決させていただきたいと思います。

 それでは、本委員会に付託されました4議案を一括して採決いたします。

 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)

 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました4議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 それでは、以上で付託議案の審査を終了いたします。

 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)

 では、そのようにさせていただきたいと思います。

 それでは、次に報告事項に入りたいと思いますが、執行部の入替えをしますので、暫時休憩いたします。

 

午前1003分 休憩

午前1005分 再開

 

◎松田委員長

 それでは、再開いたします。

 初めに、商工労働部及び労働委員会について行いたいと思います。

 執行部の皆様におかれては、要領よく簡潔な説明をお願いします。そして、マイクに向かっての説明をよろしくお願いいたします。

 なお、質疑については、説明終了後に一括して行っていただきます。

 それでは、まず初めに、報告1、新型コロナウイルス感染症にかかる対応状況について、佐々木商工政策課長の説明を求めます。

 

●佐々木商工政策課長

 商工労働部資料の2ページをおはぐりください。新型コロナウイルス感染症にかかる対応状況についてでございます。

 先般、今議会においてお認めをいただきました先議予算の執行を含めまして、現在、各種取組を進めているところでございます。本日は、その概況について御報告を申し上げたいと思います。

 まず、1点目がコロナ禍事業継続緊急応援事業、先議予算の執行状況でございます。1点目が1の(1)新たな応援金「コロナ禍緊急応援金」でございます。昨年からこれまで5度にわたりまして本県は応援金制度を執行してまいりました。直近のもので申し上げますと、右側の3ページの(2)表の一番上の行のコロナ禍打破応援金が第五弾の応援金で、9月末日をもって受付を終了したところでございます。結果として、件数は5,800件余、額につきましても18億円を超える交付申請をいただいたところでございます。

 今回、1の(1)で推進いたします新たな応援金は第六弾でございまして、制度の概要については記載のとおりでございます。飲食、宿泊、観光などを中心にいたしまして、コロナ前から30%売上げを減少した事業者の皆様方に、中小法人の皆様方は上限で20万円、個人の皆様は10万円という形で執行しております。現段階の申請状況でございますが、申請件数は10月4日段階で579件、昨日段階では今951件に上っております。また、申請額も昨日段階で1億2,000万円余となっています。

 引き続き、制度の周知、早期給付に努めてまいりたいと考えております。

 また、2点目が1の(2)の事業継続に向けた市町村との協調支援でございます。これは、地域の産業構成に応じて、市町村が独自に取り組む事業継続支援に関して、市町村が準備される額と同額を県としても支援させていただこうという市町村の交付金でございます。対象とする事業につきましては、記載のとおり給付的な事業、奨励的な事業、減収補塡を行うための助成事業などを対象としております。

 現段階の申請状況でございますが、19市町村中14の市町村から具体的な御相談を頂戴しております。そのうち、表に記載の4町村につきましては、既に正式な交付申請をいただいておりまして、執行に入っているところでございます。

 引き続き、市町村の皆様方とよく御相談をしながら、早期執行に努めてまいりたいと考えております。

 そして、国への政策提言でございます。先週土曜日、全国知事会におきまして、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の一斉解除に伴いまして、緊急提言の取りまとめが行われました。近日中に国要望が行われる予定でございます。

 経済関係では、主に記載の内容などが盛り込まれております。臨時交付金を含めまして2兆円規模の財源確保、経済対策の補正予算の早期成立、地域間格差のない持続化給付金や家賃支援給付金の再給付、雇調金の地域間の支援格差の解消などが盛り込まれたところでございます。

 まだまだ実現をしていない項目も多数ございますので、引き続き、知事会を通じて求めながら、県内事業者の皆様方の事業継続を応援してまいりたいと考えております。

 

◎松田委員長

 ありがとうございました。

 続いて、労働委員会の報告に移ります。

 報告2、令和3年度上半期取扱事件等の概要について、山添労働委員会事務局次長の説明を求めます。

 

●山添労働委員会事務局次長兼審査調整課長

 労働委員会の資料をお願いいたします。おはぐりいただきまして、2ページ目を御覧ください。労働組合と使用者との間に生ずる労使紛争、いわゆる集団的労使紛争につきまして、1の不当労働行為救済申立て事件及び2の労働争議調整事件、いずれも取扱いはございませんでした。

 次に、3の個別労働関係紛争あっせん事件の取扱状況についてでございます。あっせんは、労働者個人と事業主との間で生じた紛争について、知事の委任に基づき、公益側、労働者側、使用者側の3名のあっせん員が間に立って、自主的な交渉を側面から援助し、民事上の解決、和解に導くものでございます。

 (1)の令和3年度上半期の取扱事件については、2ページから3ページの表のとおり、前年からの繰越しの3件を含めて13件の取扱いとなっております。

 3ページの下にございます(2)の同上半期の取扱事件の分類等についてです。アの紛争内容(重複集計)では、件数は18件となっております。内容としては、嫌がらせ等の職場の人間関係に関するものが7件、解雇等の経営または人事に関するものが6件、時間外勤務等労働条件に関するものが2件などとなっております。表の中に「うちコロナ」の欄を設けております。表外の米印に表示の意図を記載しております。ゼロ件となっておりますが、事務局としましては、労働環境等への影響は少なからずあったものの、争点とならなかったために、新型コロナへの言及がなかったものと考えております。前年度上半期と比べ、嫌がらせ等が3件から7件に倍増するなど、近年、ハラスメントなどの職場の人間関係に関連した事案が増加する傾向にございます。

 4ページを御覧ください。イの処理状況(実質集計)については、取扱件数13件のうち、解決したものが6件、申請後にあっせんの継続を希望しなかったことにより取り下げられたものが2件、双方の主張に隔たりがあり被申請者があっせんに参加しなかったことなど、主張に隔たりがあったり、あっせんに参加しなかったことにより打ち切りせざるを得なかったものが4件となっております。

 ウの業種分類については、御覧のとおりでございます。

 エの処理日数・解決率については、上半期中に終結した12件の状況を挙げておりますが、処理日数は平均38日、解決率は60%となっております。

 次に、4の労働相談の取扱状況についてです。

 まず初めに、個別労働関係紛争に係る労働相談は、知事の権限に属する事務を補助執行する形で行っております。知事部局においては、一般財団法人鳥取県労働者福祉協議会が県の業務を受託し、鳥取、倉吉、米子の県内3か所にある鳥取県中小企業労働相談所、通称みなくるで年間3,000件を超える労働相談に対応しておられ、各種事業を行っておられるところです。

 相談内容(重複集計)につきましては、重複集計で160件となっておりまして、新型コロナウイルス感染拡大の影響があるとしたものが13件となっております。昨年度上期は、同じく相談件数161件、新型コロナの影響が24件でございました。若干減少とはなっておりますが、引き続き、注意深く丁寧に相談を受ける必要があるものと感じております。

 内訳を御覧いただきますと、時間外勤務等の労働条件等に関するものが51件と最も多く、次に、嫌がらせ等の職場の人間関係に関するものが45件、解雇等の経営または人事に関するものが38件、さらに、賃金等に関するものが19件などとなっております。同じく、最近、ハラスメントなど職場の人間関係に関連した事案や時間外勤務、残業代に関する相談が増えております。

 (2)の対応状況及び(3)……。

 

◎松田委員長

 簡潔にお願いします。

 

●山添労働委員会事務局次長兼審査調整課長

 はい。(2)の対応状況及び(3)の受付区分については、御覧のとおりとなっております。

 最後に、5ページを御覧ください。取扱事件等の推移についてでございます。近年、集団的労使紛争である不当労働行為事件や労働争議調整事件の取扱いは少なく推移しております。個別の関係につきましては、上半期10件、前年同期の13件に対して3件の減少となっております。実数につきましては120件で、前年同期の130件に対して10件の減少となっているところでございます。

 今後とも個別労働紛争の制度について、県民の皆様にさらに周知することに努めますとともに、引き続き、迅速、適切な対応を図るように対処してまいりたいと思っております。

 

◎松田委員長

 ありがとうございました。以上2件、報告事項でした。

 ただいまの説明について、質疑等ございませんでしょうか。

 

○浜田(妙)委員

 ありがとうございます。気になるのは、打切りの例なのですね。

 

◎松田委員長

 労働委員会ですね。

 

○浜田(妙)委員

 はい、そうですね。すみません、労働委員会のほうです。

 2ページ、3ページに具体的に当事者あっせん、被申請者が不参加の例があるのですが、これはもうどうにもならないものなのでしょうか。なぜ不参加なのかという背景がもし分かれば、教えてください。

 

●山添労働委員会事務局次長兼審査調整課長

 打切りの件についてでございます。具体的な中身は申し上げられませんけれども、やはり被使用者と使用者側の主張がかなり乖離されていて、先ほど申し上げましたように、公労使、3名の委員をもってあっせんに当たるのですが、いろいろ判例ですとか法律も引っ張り出すのですけれども、なかなかその主張の溝が埋まらない、なかなか歩み寄りが見られないということで打切りになると。

 その打ち切った後なのですけれども、やはり司法で解決いただくとかということに進む場合が多いということになります。よろしいでしょうか。

 

○浜田(妙)委員

 ありがとうございます。頼りにして来られた皆さんだと思います。それで、結局裁判に持ち込まなければ仕方がないというような事実確認などについては、労働委員会ではできるのですか。

 

●山添労働委員会事務局次長兼審査調整課長

 あくまでも双方の御意見を聞きながら、あっせんという調整を行います。いただいた情報の中で粘り強く歩み寄りを図って、その職場と従業員の方がうまくいくようにということまででございまして、警察のような捜査権はございません。

 

○浜田(妙)委員

 調査権がないというのは大変だと思うのですが、そうすると裁判に誘導してあげるという形になるのでしょうか。あとはもう御自分でということになるのでしょうか。

 

●山添労働委員会事務局次長兼審査調整課長

 ありがとうございます。必ずしも裁判で決着をと誘導するわけではございません。それ以外の手段につきまして、丁寧に申請者に手段とかをお伝えして、御本人の判断に委ねるということにしております。

 

◎松田委員長

 よろしいでしょうか。そういうことのようです。

 そのほかございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、次にその他に移らせていただきたいと思います。

 商工労働部及び労働委員会に関しまして、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

 

●内田雇用政策課障がい者・外国人就労支援室長

 障がい者テレワークセミナーにつきまして御説明をさせていただきます。お手元にチラシを1枚、お配りさせていただいております。「テレワークが障がい者雇用を変える」とタイトルを振っております。テレワークという新たな働き方が今広まってきておりますけれども、これを障がい者雇用の分野につきましても広めていきたいということで、1026日火曜日に県の主催で、初めてこのセミナーを開催させていただきます。

 このセミナーでございますが、2部構成にしております。午前につきましては、障がい者の方及び就労支援機関向けの説明会、午後につきましては企業向けということで、実際に働かれる方、採用される方双方のセミナーを開催するようにしております。

 内容につきましては、例えば障がい者の方につきましては、テレワークはどういう働き方であるとか、実際に働かれている事例の紹介をさせていただくと。また、企業の方につきましては、これも実際にテレワークを導入した事例も含めたところを御紹介させていただき、県内に広めていきたいということでございます。

 現在、午前、午後とも大体30名ずつ出席いただいております。まだ期間もございますので、引き続き、周知、広報に努めまして、多くの参加をいただけるように努めてまいります。

 

◎松田委員長

 そのほかございませんでしょうか。

 それでは、意見が尽きたようでございますので、商工労働部及び労働委員会については以上で終わりたいと思います。

 執行部入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は1025分としたいと思います。よろしくお願いします。

 

午前1022分 休憩

午前1025分 再開

 

◎松田委員長

 それでは、再開いたします。

 引き続き、農林水産部について報告事項を行いたいと思います。

 なお、本日の農林水産部の説明、質疑は、新型コロナウイルス感染防止の観点より、関連する所属に区切りまして、2部入替え制で行うこととさせていただきます。入替えは、第1部が生産振興課、市場開拓局、そして第2部は森林・林業振興局、そして水産振興局の順に行いますので、あらかじめ御了承ください。

 執行部の説明は、マスク着用の上、要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いしたいと思います。

 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うこととします。

 まず、3件ここで行います。

 それでは、報告3、主要農産物の生産販売状況について、中島生産振興課長の説明を求めます。

 

●中島生産振興課長

 2ページをお願いいたします。主要農産物の生産販売状況について御報告いたします。

 昨年からのコロナ禍、さらに、今年は度重なる自然災害が発生しておりまして、予算でお認めいただきました緊急防除対策支援などを適宜講じてきた中で、9月30日現在の本県の主要農作物である梨、白ネギ、米につきまして状況を報告します。

 1の園芸品目の生産販売状況でございます。まず、梨の生産状況でございます。主力品種の二十世紀、新甘泉とも開花時期が早く、順調に生育いたしまして、収穫前の長雨で糖度がちょっと気になりましたけれども、影響もなく、大玉で平年並みの糖度に仕上がっております。ただ、二十世紀につきましては、4月の霜とかあられにより、赤秀の品質の率がやや低下しておる状況でございます。

 販売状況でございます。両品種とも高単価で推移いたしまして、特に新甘泉では、過去最高単価を記録しております。販売額は両品種とも前年を上回る結果となっております。

 次に、柿の輝太郎の生産状況でございます。こちらも生育はよく、査定会で糖度は前年並み、生育も順調で大玉で仕上がっております。ただ、4月の霜におきまして、県東部を中心に、園によっては収量がやや減少することが見込まれますけれども、初販の単価は昨年より高く、今、好スタートを切っている状況でございます。

 次に、4月から9月までの白ネギの状況でございます。春ネギは冬の積雪、夏ネギでは8月の長雨等の影響がありましたが、数量は前年並みとなっております。

 販売状況ですけれども、今年は夏ネギにつきまして、全国的に市場に多く出回った時期もございまして、単価が下がったこともございましたが、販売金額は、今、昨年を多少下回っている状況でございます。

 県の対応状況でございます。現時点、主要な園芸品目におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響は顕在化していない状況でございます。今後も引き続きまして、おくて梨、柿、白ネギやブロッコリーなどの秋冬野菜の出荷がございますので、農業団体と連携の下で、新型コロナの感染状況、気象状況、市況の動向、生産現場の状況などを見極めながら、対応を検討していきたいと考えております。

 続きまして、3ページをお願いいたします。今年産の食用米の生産販売状況でございます。新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、令和2年産の食用米の需給が緩むことが見込まれるということで、今年度当初予算でお認めいただきましたけれども、飼料用米の生産拡大ですとか、大豆の生産性向上など、市町村さんと農協さんが構成する地域農業再生協議会と連携しまして、水田転作の推進に努めてきております。今年産の主食用米作付面積は、生産数量目標の面積の範囲内となりました。

 収穫状況でございます。コシヒカリとひとめぼれは5割程度、星空舞は1割程度の進捗となっております。きぬむすめにつきましては、先月末から収穫が始まったところでございます。

 今年度の概算金でございます。各農協さんは既に生産者に情報提供されております。1等米価格ですけれども、対前年2割安となっております。コロナ禍での業務用の需要減などによりまして、多分前年産の在庫の高止まりが続いたことが主な要因となっております。

 県の対応状況でございます。この概算金の引下げによりまして、資金繰りが大変な農家さんの経営継続支援として、昨年4月に創設しました新型コロナウイルス感染症対策資金へ利子補給をしている状況でございます。

 

◎松田委員長

 続いて、報告4、令和3年産星空舞の生産状況及び販売について、山本食のみやこ推進課長の説明を求めます。

 

●山本食のみやこ推進課長

 4ページをお願いいたします。令和3年産星空舞の生産状況及び販売について御報告いたします。

 本県オリジナル水稲品種でございます星空舞の令和3年産の生産状況、販売の情報発信につきましては、まず、初めに、生産状況でございますけれども、JAと県が定期的に巡回調査をしておりまして、8月30日から9月3日までの巡回調査によりますと、生育はおおむね順調でございます。9月中旬より刈取りが始まっておりますけれども、約6,000トンの収穫を見込んでおります。作付面積につきましては、表のとおりでございます。

 続きまして、販売とPRについてでございますけれども、販売につきましては、全農とっとりが販売ルートによりまして、県内はもとより県外では関西を中心として、東京、中京圏など、卸先や飲食店への売り込み、また、インターネット販売などにより取り組んでおられます。コロナ禍で通年行っておりました対面での試食宣伝等がいまだ困難な状況であることもございまして、SNSやラジオ、テレビ等のメディアを活用した販促活動も県も一緒になりながら取り組んでいるところでございます。

 県が主に行う全国向けの情報発信といたしまして、月曜日と昨日も知事にTOKYO FMへ御出演いただきましたけれども、首都圏、関西、山陰向けにFMラジオのCMとか番組を使いました星空舞という鳥取の新米の刷り込み、最近よく活用されておりますYou Tubeを活用しました動画配信、また、今週末、六本木ヒルズの屋上庭園で星空舞の刈取りイベントといったことをしてまいります。また、五つ星マイスターによる東京ガスオンライン料理教室を行いまして、実際に土鍋を使った炊き方を新しく提案されるようなこと、農業試験場内圃場の田んぼアートといった形でのPR発信などに取り組んでおります。

 消費と販路拡大につきましては、全農とっとりさんが行われます米袋についているシールで応募されますと、カニやお米券が当たるという星空舞、きぬむすめの新米キャンペーン、また、星空舞が食べられるお店を応援するSNS投稿キャンペーンは10月1日から行っております。また、米穀店、卸向けのオンライン商談会に参加されるといったことで、星空舞の消費・販売拡大の取組を進めてまいります。

 

◎松田委員長

 続いて、報告5、「新型コロナ安心対策認証店 特別応援キャンペーン」の開始について、上月販路拡大・輸出促進課長の説明を求めます。

 

●上月販路拡大・輸出促進課長

 9ページをお願いいたします。「新型コロナ安心対策認証店 特別応援キャンペーン」の開始について御報告させていただきます。

 9月議会先議予算としてお認めいただきました、25%のプレミアム付お食事クーポンで応援するキャンペーンでございますが、9月29日、鳥取和牛肉の日に合わせて開始いたしました。

 キャンペーンの概要でございますが、参加店舗の応募期間は9月22日から1220日とさせていただいております。お申込みのあった店舗を巡回訪問しまして、感染対策の適切な実施を確認した上で、参加店舗として登録をさせていただいております。

 販売期間は来年の1月31日まで、利用期間は来年の3月31日まででございます。

 食事券の内容でございますが、右下の画像、A4判で1冊5,000円、500円の10枚つづりでございます。販売価格は1冊4,000円で、25%分を県負担でプレミアムをつけております。県が発行しております。1店舗当たり100冊、額面は50万円で、購入の際はお一人様1回につき1冊までとさせていただいております。参加認証店で販売していただきまして、利用も食事券を販売した認証店のみとさせていただいております。

 3番に認証店の参加登録状況は、ちょっと数字が古いものですから、直近の数字をここで御報告させていただきます。参加店舗の数でございますが、本日の登録とクーポン等の発送分を含めまして、224店に増えております。東・中・西別に見ますと、東部が96店、中部が49店、西部は79店でございます。この参加認証店は、先ほどから申しておりますけれども、県の認証店のうち、申請されて、感染対策をチェックした上で登録した認証店を対象としております。

 2つ目の星印で認証店の数がございますが、これも直近の数字を御報告いたします。10月5日現在で、飲食店の認証店舗数は2,049店、東部は840店、中部は386店、西部は823店でございます。

 参加認証店の声なども幾つかお聞きしておりますので、御報告いたしますと、500円券だと利用しやすい、4,000円分が先に入ってくるのは非常によい、認証店になったかいがあったなどの声がございました。

 お手元にお配りしております緑色のチラシを、今後、人が立ち寄る施設に設置するとともに、今月中には新聞折り込みなどを行いまして、広く情報発信をしてまいります。

 

◎松田委員長

 ありがとうございました。

 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はございませんでしょうか。

 

○斉木委員

 2ページの農産物の生産販売状況ですが、梨が当初は非常に霜とかで心配しておったのですけれども、非常に結果的にはよかったということでよかったです。ただ、地域によっては、本当に一生懸命やっている生産者の方が亡くなられたりなどして、非常に全体量が落ちている、その地域の皆さん方が助け合いをしながらやっていくというのが落ちてきておるし、そういう懸念のところもあると。先の懸念があるので、今回は非常に全体的にはいいのですが、梨でも柿でもそうなのですけれども、やはり地域の支援策を、お互いに話合いをしながら、助け合いをしながら、情報公開しながらやっていくというのがこの地域のありようだと思います。中心的であった人がおられなくなると、もう非常に一気に活力が落ちていくので、ぜひその辺りをしっかりと支援体制をとっていただいて、一気に落ちないように、継続できるようにしていただきたいと思っております。

 具体的には、選果場を持っている別所地区などが非常にやはり先が心配になってきます。そういうところにはしっかりと後継者なり、環境整備をしていただくことが必要だと思うので、ぜひお願いしたいと思いますが、部長さん、どう考えておられますか。

 

●西尾農林水産部長

 御意見、よく理解できるところでございます。課題の共有はさせていただいているつもりでございます。

 ただ、現実、園主さんも第三者に継承させることを厭うところもありまして、なかなか果樹園が流動化しにくい、マッチングが難しいというのがございます。

 それと、1年遊ばせてしまうともう木が暴れてしまって、手がつかない状況がございますので、就農したい人、就農させたい人が現れるタイミングが極めて短期間でないとマッチングがうまくいかないところがございます。なかなか果樹独特の難しさがありますけれども、何度も議場でも議論しておりますように、人・農地のチーム会議等でそういう産地の状況を関係者で共有して、情報を持ち寄って、マッチングの機会を増やしていくことに努めたいと思います。

 

○斉木委員

 よろしくお願いいたします。

 それともう1点、今度は米ですけれども、全国的に2割ほど、昨年から減っていると。すなわち、食べる人が減ってきたことが一番です。今回、2割ぐらいどこも米代が減っておるらしいのですけれども、年間10万トンを割って、日本でも減ってくるので、保有米にして流通を止めるようなことをして、米の値段が下がらないような措置をぜひ国へ働きかけて。これは今、農協中央会も取組等を進めているようですので、やはり一緒になって国に対して米の生産者の手取りが下がらないように対策を取っていただきたいなと思うのですけれども、鳥取県としても取り組んでおられますか。

 

●西尾農林水産部長

 はい。今回の議場でのやり取りの中でもありましたように、需給が今非常に緩んでいるので、最適化するような取組をしてくれということは何度も、今年に限らずこれまでも、国に対してやってきたところではあります。今のところ、国からは、備蓄米として市場隔離するという話は出ておりませんけれども、何らかの対策を取っていただくようにお願いはしていきたいと思いますし、全国知事会でもそういう動きを既にしていると聞いております。

 

○斉木委員

 お願いいたします。

 

◎松田委員長

 そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、その他に移りたいと思います。

 農林水産部の第1部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

 

○浜田(妙)委員

 ここで言っていいのかがちょっとよく分からないのですけれども、全てにわたると思いますが、農林水産の現場での作業における事故などについて質問してもいいでしょうか。

 

◎松田委員長

 これは部長に。

 

○浜田(妙)委員

 部長に。

 危機管理といっていいのか、リスク管理といっていいのか分かりませんが、ここのところ、事故死が多いので、喫緊の課題と私は思っているのですけれども、ここに対する県としての姿勢というか取組というか、何か方針を出されて、具体策を構築していくようなことになっているかどうかを教えていただきたいと思いますが、いいでしょうか。

 

●西尾農林水産部長

 今議会でも代表質問で伊藤議員から農作業事故についてはございました。そのときも知事から答弁させていただいたと思いますけれども、従前から、関係機関、市町村も含めたところで農作業の安全の推進協議会、県一本の組織と併せて東・中・西でそれぞれ組織化させていただいているところでございます。その中で、情報共有とか意識統一はさせていただいているところでございますし、情報の共有の方法につきましても農作業安全の推進員さんを任命させていただいて、その方への研修等も毎年のようにさせていただいているところです。

 今まさに稲刈りシーズンでございまして、コンバインがあちこちで稼働している状況で、一番農繁期、逆に言うと危険な時期でもありますので、注意喚起はなお一層させていただいているところでございます。

 

○浜田(妙)委員

 命に関わる問題で、結構、緊張感を持たなければいけないのではないかなと思っています。女性が結構農作業にも、今回も亡くなられた方もあるわけですから、全体に緊急事態のようなものを出したほうがいいのかどうか分からないのですけれども、意識的な啓発、喚起ですよね。それが必要ではないかなと、個人的には思っていますので、よろしく締まっていっていただきたいと思います。よろしくどうぞお願いいたします。

 

◎松田委員長

 そのほかございませんか。

 

●中島生産振興課長

 その他ということで、誠に急な報告となりましたが、委員の皆様に1枚の資料を御用意させていただいております。県内初のサツマイモ基腐病の確認と今後の対応について御報告させていただきます。よろしいでしょうか。

 サツマイモ基腐病の症状につきましては、資料の下のほうに写真画像と併せて記載させていただいております。伝染方法は、苗伝染とか土壌伝染でございます。このような疑い株が9月27日に県内で初めて確認され、県の病害虫防除所で診断を行った結果、翌28日には疑いが濃厚だと判断し、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、通称農研機構に疑い株の同定を依頼した結果、昨日夕方遅く、当該病であるという確認が入りました。また今朝も、農林水産省中国四国農政局からも同じような内容の確認の連絡が入ってきております。

 国内の発生状況でございますが、平成3011月に沖縄県で初めて確認されて以降、今のところ、20都府県で確認されまして、各県の病害虫防除所が病害虫発生予察情報、特殊報ということで発表されております。

 特殊報は新規に病害虫を発見した場合に都道府県が発表する注意報のことでございます。特殊報を発表することによりまして、生産現場への注意喚起ですとか防除対策の徹底を図っていくということでございます。

 近県、中国四国地方では、現時点、高知県と愛媛県で確認されておりまして、既に特殊報も発表されております。20都府県のうち沖縄県、鹿児島県、宮崎県では、それぞれの県内で被害の拡大が確認されている状況でございます。

 県の対応でございます。国内で発生が頻発していることがございまして、県は既に今年4月に、関係機関には蔓延防止対策の徹底という通知をさせていただいております。このたびの発生圃場につきましては、病害虫防除所と西部農業改良普及所の連携の下、発病株の除去ですとか薬剤防除を既に実施しております。その後も巡回調査を行っておりまして、4か所発見されております。それにつきましても同様の防除対策を実施しているところでございます。

 特殊報につきましては、今、農水省と調整しておりますけれども、それが調整できた上で、県の病害虫防除所が発表いたしまして、防除対策等の周知に努めていきたいと考えております。また、定期的にも調査を実施しながら、蔓延防止の徹底に努めますとともに、次年作の対策につきましても農協さんですとかと一緒になって、生産者への周知を図っていきたいと考えております。

 

◎松田委員長

 そのほかございませんか。

 では、意見が尽きたようです……(「ちょっと教えて」と呼ぶ者あり)

 質問ですね。

 

○斉木委員

 サツマイモの件ですけれども、これは大規模圃場で発生した、あるいは家庭菜園で発生したということなのか、それと、芋の種類が、今は紅はるかとかいろいろ非常に有名な芋があるのですが、その辺りはどういう影響があるのですか。どこから出たのですか。

 

◎松田委員長

 圃場と品種ということですね。

 

●鈴木農業振興監

 今回発生した圃場については、家庭菜園ではなくて出荷されている農家でございます。ただ、農協出荷ではないのですけれども、個人で出荷されていると。品種は紅はるかでございます。

 西部地区のサツマイモの栽培が西部地区で大体20ヘクタールぐらい、そのうち農協で出荷しているのは5ヘクタールぐらいで、かなり個人出荷が多いということもありますし、さらに、委員おっしゃいましたように、サツマイモの特徴として家庭菜園でやられているものもかなりあるのだろうと思います。そういった点で、農協だけをターゲットにした注意喚起ではなかなか伝わりにくいところもありますので、しっかりと広く伝わるよう工夫してやっていきたいと思っています。

 

○斉木委員

 やはりこれは芋を、種芋ですね、もう芋は種苗、苗からですけれども、そういうところの感染が、系統がという疑いがあるのですか。

 

●鈴木農業振興監

 サツマイモだけで単作でずっと連作されていることはなくて、大体白ネギとサツマイモで輪作という形でした。実際、この圃場も前作は白ネギだったので、もともと畑にあったとはあまり考えにくい。やはり苗からの伝染が可能性として、疑いとしては残ります。

 苗なども自家育苗される場合と、購入苗を元にして種芋を作って、そこから増殖させて、それをまた苗用の芋として使うということもございますので、どうしてもこれだけ全国、20都県で広がっていると、購入苗だから安全ということもなかなかなくて、やはりしっかり植付け前の防除、苗の薬剤浸漬といったことを徹底していかないといけないかなと思っております。

 

○斉木委員

 なるほどね。ぜひ、いわゆる紅はるかもただ焼き芋ばかりではなくて、いろんな加工、商品化する動きがあるので、やはりこういうものが出たらすぐ抑え込むような対策をぜひ取っていただきたいと思います。

 

◎松田委員長

 では、よろしくお願いします。

 そのほかよろしいですか。

 それでは、意見が尽きたようでございますので、農林水産部の第1部につきましては、以上で終わります。

 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。1055分再開いたします。

 

午前1052分 休憩

午前1055分 再開

 

◎松田委員長

 再開いたします。

 引き続き、農林水産部の第2部について報告を行っていただきたいと思います。4項目です。

 では、報告6、盛土等の危険性を調査する緊急点検の点検結果について、前田県産材・林産振興課長の説明を求めます。

 

●前田県産材・林産振興課長

 資料の5ページをお願いいたします。盛土等の危険性を調査する緊急点検の点検結果について御報告をいたします。

 今年7月に静岡県熱海市で発生しました土石流災害を受けまして、同様の危険性が懸念される盛土について、県や市町村、また民間が管理するものも含めて、一斉に点検調査を行いましたが、そのうち当農林水産部に係る調査結果がこのたび取りまとまりましたので、御報告いたします。

 点検の対象としましたのは、農業、林業、それに使う道路、農道、林道ですね。それから林地開発許可によりまして土石流に係る土砂災害警戒区域の上流域で、谷部に盛土をしたもの、これら142か所を調査いたしております。

 現地での調査の結果、本来の計画と異なる盛土形状など、不適切と認められるものはございませんでしたが、9か所の盛土で豪雨等の浸食により変状を来して、対応が必要なものが認められました。

 点検結果を踏まえた今後の対応でございますが、県の管理施設につきましては、早急に対策工事を行うとともに、市町村、森林組合等が管理するものについても対応を要請いたしまして、管理者からは、災害復旧事業、または既存の支援事業を活用して、早期に復旧、あるいは補強対応されると伺っております。

 また、このたび、大きな変状はなかったものの、今後も雨などにより経年変化も進みますので、普段からの維持管理の徹底を図るよう、管理者への指導を行ってまいりたいと思います。

 

◎松田委員長

 続いて、報告7、「第2回日本伐木チャンピオンシップin鳥取」の開催について、三島農林水産部参事の説明を求めます。

 

●三島農林水産部参事

 「第2回日本伐木チャンピオンシップin鳥取」の開催について御報告いたします。

 本大会の目的は、安全で正確な伐木の技を習得しながら、競技形式でスポーツ感あふれる実践により、新たな林業の魅力を発信して、担い手の加入、育成につなげていくこととしております。令和元年度に引き続き、2回目の開催になります。

 開催日は、令和3年11月6日、7日の両日、場所は、北栄町由良宿の出会いの広場で開催いたします。

 主催は、実行委員会を立ち上げまして、各林業関係団体と県中部地区の行政機関で構成しております。

 大会につきましては、平成26年から隔年で青森県が全国大会を開催しておりまして、来年5月に開催予定ですが、その前年となる今年度に鳥取県においても隔年で開催するものでございます。

 競技の内容といたしましては、チェーンソーの技術の安全性、正確さ、スピードを競うもので、世界基準のルールで伐倒、丸太合わせ、輪切り等の5つの種目を競います。参加選手は、全国公募の61名で、プロフェッショナルクラス、ビギナークラスに分かれておりまして、県外から46名、県内から15名がエントリーしております。

 また、これは野外競技ですが、厳重な新型コロナウイルス感染症対策を徹底して行うことが重要になってきます。県版ガイドラインに基づいた感染症拡大防止対策マニュアルを作成し、参加者の遵守、徹底を図るとともに、出場選手のPCR検査の協力や来場者へのフィジカルディスタンス確保、声援・大声の制限等の協力をお願いすることとしております。

 このほか、一般来場者向けの催しといたしまして、協力企業の林業機械等の展示や地元特産品の販売を行います。ただし、コロナ対策のために場内での飲食は制限することとしております。

 また、開催規模につきましては、会場への入場制限を行うことから、1日300人、2日間で600人を見込んでおります。

 最後になりますが、今後の状況判断で、新型コロナの新たな感染状況にも備えるため、開催日1週間前に再度実行委員会を開催して、その時点の状況を確認しながら、開催を進めることとしております。

 

◎松田委員長

 続きまして、報告8、第67回鳥取県植樹祭の開催計画について、中尾森林づくり推進課長の説明を求めます。

 

●中尾森林づくり推進課長

 7ページをお願いいたします。第67回鳥取県植樹祭の開催計画について御報告します。

 第67回は、令和5年春に岩美町で開催することとなりました。同町での開催は、平成3年以来32年ぶりとなります。

 また、会場は、航空写真でお示ししております同町大谷の大谷海岸広場でございます。なお、植樹の会場は、開催会場及び、隣の駟馳山周辺で計画をすることとしております。

 また、1030日に日野町中菅の滝山公園で開催を予定しておりました第66回鳥取県植樹祭につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、来年5月14日土曜日に延期いたします。みどりの少年団、児童生徒や親子連れの多いイベントということ、不特定多数の参加があるイベントということ、開催町である日野町の御意向も踏まえまして、より安全安心に皆さんが集える時期に開催するものでございます。開催が近づきましたら、委員の皆様に改めて御案内をさせていただきます。

 

〔松田委員長退席、西村副委員長着席〕

 

◎西村副委員長

 それでは、報告9、第8次鳥取県栽培漁業基本計画策定協議会の開催について、細本水産課長の説明を求めます。

 

●細本水産課長

 8ページをお願いいたします。第8次鳥取県栽培漁業計画策定協議会の開催について報告いたします。

 種苗放流とか栽培技術を活用した養殖用の種苗生産、アワビ等の餌場となる藻場造成及びそれらの技術開発など、栽培漁業を計画的に進めていくため、県は沿岸漁業整備開発法に基づき、現在平成27年度に策定いたしました第7次栽培漁業基本計画に沿って事業を展開しているところでございます。

 本年度、この7次の栽培漁業計画の計画期間が終了することに伴いまして、令和4年度から8年度までの5年間の計画となる第8次鳥取県栽培漁業計画の策定に向け、このたび、県の附属機関条例に基づく策定協議会を開催することといたします。策定協議会は10月以降開催することといたしまして、漁業者とか養殖業者、消費者団体、学識経験者から任命する10名の委員により、基本計画に定めます種苗放流、養殖振興、藻場造成などの取組方針、その対象種の選定、技術開発の目標及び種苗生産数量について、審議いただくこととしております。

 今後の予定ですが、漁業者や養殖業者の現場意見を反映した計画としていくため、関係者の意見をしっかり聴取いたします。その後、海区漁業調整委員会へ諮問、同意を得まして、来年3月を予定しておりますが、常任委員会に報告させていただきまして、その後、計画を告示、公表するスケジュール感で進めていきたいと思っております。

 

〔西村副委員長退席、松田委員長着席〕

 

◎松田委員長

 ただいままでの説明について、質疑等はございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、閉会中の調査事項についてお諮りしたいと思います。

 本委員会所管に係る商工業及び農林水産業の振興対策、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとしまして、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。

 次に、その他でございますが、農林水産部の第2部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

 

○由田委員

 先ほど質問すべきことだったかも分かりません。自分の意見が入るものですから、ちょっとお聞きしたいと思うのです。

 5ページの盛土等の危険性調査です。熱海のことがきっかけとなってこういう調査をされたのですが、ここの写真等を見る限りにおいて、イメージとして、一般道路は林道であるとかなのだけれども、これが盛土を原因とする状況かというのも甚だ、僕は不思議に思うのです。もともと倉吉などでも今回の7月豪雨、あるいはお盆前後の秋雨前線等々で被害が出たのは事実であるし、道路に被害があった。これは一般県道も市道も含めて、当然、林道、農道もありました。畦畔、のり面等々もあったわけですが、近年のこの変な長雨、雨の降り方等々が原因だと思うのだけれども、以前はあまりないこういう災害の事案について、もともと施工的、工事をする際は完全だったのだろうかと思います。

 僕は、ここらを見ても一般道の道路施工について、盛土の仕方がいいか悪いか、十分だったのかなとも思うところがあるのです。僕は専門的な知見を持っていないのだけれども、道路を新設したり道路を拡幅したら、当然、土を盛らざるを得ないですよね。だから、道路工事するところの施工状況や管理はどうなっているのか。だから、ここで聞くことかなと思って、その他に持ってきたのですけれども、ちょっと何かあれば教えてほしいなと。

 

◎松田委員長

 答弁できますか。

 

●前田県産材・林産振興課長

 土木工事の関係でございますので、私ども所管しますのは農業、林道の関係に限っての話になるわけでございますけれども、当然のことながら、設計と施工に当たっては、その現場の状況等も把握しながら、必要な調査もかけて、国、あるいは県で定める技術指針にのっとった設計をしております。それを義務づける形で請負に出して、施工業者さんが工事をされると。工事をされるに当たっては、段階段階で品質の確保を図るために、例えば、締固めの状況はどうであるかとかというようなこともしっかりと監督しながら、最終的には工事検査で書類も施工の現場の状況も検査印をもらって合格ということでございます。

 ですので、設計、施工に関しては、不備があったのではないかと懸念されるかもしれませんが、発注者の側としましては、しっかりとできているものだろうと。

 ところが、例えば豪雨等での被災というような状況につきましては、やはりなかなか想定できなかった部分があると。例えば、水が想定していた量以上に流れるとか、こういう方向に流れる想定ではなかったとかいうようなこともあって、結果、被害も出たりしているということでございますので、今後、一層、設計に当たって、まずそういう不備がないかどうかというようなことは目を光らせていかなくてはいけないと思っておりますし、施工に当たっても指導を強化していくようなことは必要だろうと思います。

 

○由田委員

 ありがとうございました。

 私の地域などでいけば、例えば倉吉から琴浦町に行くとか、地域から隣の地域、まちを、いわゆる林道、農道を使って移動する。一旦下に下りてまたVの字で行くなどというのは現実的ではありません。そこにある林道や農道を使っていく、いわゆる林道、農道が中山間地に住まいする人からすると、生活道になっているのです。気になるのが、例えば、一般県道と同じ道路幅を持っているような農道や林道がありますよね。そのときに、構造計算だとか一般県道と違う施工状況で完成検査が受けられるとか、これからの時代、やはり同じレベルにしておかないといけないのかなと思うし、一番大事なことは、今言われた、大雨が降る、水の流れがある、それはやはり農道も水路がありますよ。ところが、水路の管理が全く不十分で、水路の用を供していない状況が水の流れを変えていっているのです。僕は現場を見ているから確かなこととして言えます。

 ですから、そういうところも、もう何年に1回とか計画していないと、こういう事態が幾らでも起きますよということが言いたい。道路自体の構造と、道路に必ずある水路の管理をしていないと、埋まってしまっていますから。水の流れ、もともと下に下っていくのが途中から埋まっているから、オーバーフローして、滝のようになっている状態が林道や農道の現状であるというのは、承知しておられるとは思うけれども、やはりそういうところも大事だということの着目と、中山間の人は、隣町に行くにも林道や農道を日常に生活道として使っておるということを承知しておいてほしいなと思います。

 

◎松田委員長

 答弁はいいですか。

 

○由田委員

 はい、結構です。

 

◎松田委員長

 しっかりお願いします。

 そのほかございませんでしょうか。

 それでは、意見が尽きたようでございますので、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。

 

午前1114分 閉会

 



 

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