令和3年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和3年12月1日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
川部  洋
安田 由毅
坂野 経三郎
伊藤  保
内田 隆嗣
広谷 直樹
島谷 龍司
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


説明のため出席した者

服部警察本部長、水中危機管理局長兼原子力安全対策監、

中原交流人口拡大本部長、木本地域づくり推進部長、森田県土整備部長ほか

 

職務のため出席した事務局職員

 澤田課長補佐、田中(慶)係長、田中(秀)係長


 1 開  会   午前9時59分

 2 休  憩   午前10時22分 / 午前11時42分 / 午後0時09分 /

          午後 1時40分 / 午後 2時17分

 3 再  開   午前10時25分 / 午前11時46分 / 午後1時06分 /

          午後 1時43分 / 午後 2時21分

 4  閉  会      午後3時25分

 5 司  会   川部委員長

 6 会議録署名委員  広谷委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果

    別紙日程及び下記会議概要のとおり


会議の概要

 

午前9時59分 開会

 

◎川部委員長

 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。

 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。

 なお、今回の常任委員会は、警察本部、交流人口拡大本部、県土整備部、危機管理局、地域づくり推進部の順で執行部の入替えを行います。

 初めに、会議録署名委員を指名いたします。

 本日の会議録署名委員は、広谷委員と銀杏委員にお願いいたします。

 最初に、警察本部に係る付議案の予備調査を行います。

 執行部の説明は、マスク着用のままで、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。

 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。

 初めに、服部警察本部長の総括説明を求めます。

 

●服部警察本部長

 警察本部が本議会に御審議をお願いしておりますのは、予算関係の議案1件と予算関係以外の議案1件、報告1件についてであります。

 各件名につきましては、議案説明資料2ページの令和3年11月定例会議案説明資料目次を御覧ください。予算関係として、議案第1号、令和3年度鳥取県一般会計補正予算(第8号)、予算関係以外として、議案第12号、鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例、報告第2号、議会の委任による専決処分の報告についての計3件でございます。

 詳細につきましては関係課長に説明させますので、よろしくお願い申し上げます。

 

◎川部委員長

 続いて、関係課長から説明を求めます。

 

●山根会計課長

 議案第1号、令和3年度鳥取県一般会計補正予算(第8号)について説明させていただきます。

 資料の3ページ、債務負担行為に関する調書を御覧ください。3ページの追加分、4ページの変更分とも、令和4年4月から業務を開始するために、3年度中に契約を締結する必要がある事業、または複数年契約することで安定した業務履行、業務の効率化とともにコスト削減が期待できる事業について債務負担行為の設定をお願いするものです。

 まず、3ページの追加分3件は、いずれも2年間の債務負担行為をお願いしております。

 まず、上の安全運転講習費については、1つが安全運転管理者講習の通知と開催に関する業務、2つ目が70歳以上の高齢運転者に対する高齢運転者講習及び臨時認知機能検査の通知業務について民間委託する事業となっております。

 次に、警察証明事務取扱費は、自動車の保管場所証明事務に伴う現地調査、それから自動車保管場所システムへのデータ入力事務を民間委託するものです。

 3件目の運転免許・認知症等運転者対策費は、運転免許証の更新が必要になる方に対し、運転免許証の更新期間を記載した書面を送付する事務を民間委託するものであります。

 資料の4ページを御覧ください。変更分として6件、表に記載しているとおり今回の限度額として各補正の欄に記載しております。

 それぞれの内容についてですが、まず、警察職員費については、警察本部と各警察署の間における文書等を配送する、逓送業務と言っております、令和4年4月から3年間民間委託するものです。

 次の財産管理費は、警察本部、科学捜査研究所、交通総合センターにおける清掃、それから作業環境測定、警察本部庁舎の保守管理について、同じく3年間民間委託するものです。

 続きまして、一般警察活動・人材育成費は、司法取引をめぐる詐欺等の犯罪捜査において必要となる財務捜査の知識・技能を捜査員に習得させる、簿記検定の取得に係る業務を、4年度に民間委託するものです。

 鑑識活動運営費は、科学捜査研究所で実施するDNA鑑定において使用する、不純物を含まない超純水という水を製造する装置の保守委託を4年4月から3年間民間委託するものです。

 次に、交通指導取締費は、放置車両の確認と放置車両確認標章の貼付けに関する事務を4年4月から2年間民間委託するものです。

 最後に、交通安全施設整備費は、管制センターの機能維持のための保守点検と障害時に修理する障害修理を4年4月から1年間民間委託するものです。

 追加分、変更分いずれの契約についても、これまで同一の業務を民間委託していたものであり、新たなものはございません。

 よろしく御審議をお願いいたします。

 

●山本生活安全企画課長

 警察本部資料の5ページから8ページを御覧ください。鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例について御説明いたします。

 これは、本年6月に公布されました銃砲刀剣類所持等取締法の一部改正によりまして、クロスボウの所持等に対して公安委員会の許可が必要となり、この新たな許可事務に発生する手数料を定めたものでございます。徴収する手数料の金額は、お手元の資料に記載されているとおり、クロスボウの所持許可などに区分して定めております。手数料額につきましては、全国的に統一して定めることが必要と認められる事務として、地方公共団体の手数料の標準に関する政令に定められております金額と同額としております。

 施行期日は、改正銃刀法の施行期日と同じ、令和4年3月15日としております。

 

●山本監察課長

 報告第2号、議会の委任による専決処分の報告についての8から9、職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、令和3年11月16日に専決がなされた2件について御報告いたします。

 最初に9ページをお願いします。和解の相手方は鳥取市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は損害賠償金18万5,200円を支払うというものであります。

 事故の概要は、本年7月、鳥取市内で、鳥取警察署所属の職員が捜査用車両を相手方所有の車両に追突させたものであります。

 続きまして、10ページをお願いいたします。和解の相手方は安来市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は損害賠償金29万5,504円を支払うというものであります。

 事故の概要は、本年7月、境港市内で、境港警察署所属の職員が捜査用車を後退させた際、相手方所有の車両に衝突したものであります。

 以上、2件の専決処分について御報告させていただきました。

 なお、本年9月15日の常任委員会において、職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告させていただいた際、島谷委員から、常に減らしていくような努力をしていただきたい旨の御指摘をいただきました。

 公用車交通事故防止に向けた各種対策については、これまでも継続的に見直しを行って推進しているところでありますが、今般、運転に支障を及ぼしかねない要因の把握などについて、新たに職員に通知し、平素の勤務を通じてこれら要因の把握と的確な対処を指示したところであります。今後も対策の徹底と不断の見直しを行うことにより、県民の模範となるよう、公用車交通事故防止に努めてまいります。

 相手方に多大な御迷惑をおかけし、また県有車両に損害を与えましたことをおわび申し上げます。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

 

○島谷委員

 先ほどの損害賠償の件なのですけれども、私は指摘させていただきました。

 ただ、今回見たら、県警の過失割合は10割。これは、やはりもう一度、先ほど言われたように、しっかりとやっていただきたい。動いているのであれば過失割合もあると思うのですけれども、これは完全に県警のほうが悪いということになっていますので、しっかりとその点は自覚を促すような指導をしてください。

 これは要望だけにしておきます。

 

○安田委員

 今、4ページの表で御説明いただいたのですけれども、下から2つ目の交通指導取締費のところで、駐車取締りを民間委託するということですか。

 

●山根会計課長

 はい、そのとおりです。道路交通法に基づきまして、18年6月から県下全体ではなく、鳥取警察署管内の一部について、放置駐車の取締りを民間委託で行っております。

 

○安田委員

 私は、鳥取県内でこれをやっておられるのを全然存じ上げなかったのです。都会だと、もう当たり前のように緑色の制服を着た方々が駐車禁止を切りまくって、私も何度かやられましたけれども、やっておられるのですね。結構な金額がかかるのですね。適正にお願いしたいと思います。

 

◎川部委員長

 そのほか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、次に、報告事項に移ります。

 質疑等については、説明終了後に一括して行います。

 報告1、訓練中における拳銃誤射事案の発生について、河津人材育成課長の説明を求めます。

 

●河津人材育成課長

 訓練中における拳銃誤射事案の発生について報告させていただきます。

 まずは、このたび拳銃の不適切な取扱い、保管及び管理が行き届かなかった点についておわびいたします。申し訳ありませんでした。

 それでは、お手元の資料に基づいて説明させていただきます。

 発生日時、場所、当事者については、資料記載のとおりでございます。

 発生したときの状況ですが、事案発生時、訓授室には浜村署員12人がおりました。基本的な訓練を訓練実施者全員で実施した後、男性巡査部長と犯人役の2人が想定訓練を行い、ほかの者は周りで訓練を見ておりました。その訓練は、犯人役が男性巡査部長の拳銃を奪いに来て、それを素手で制圧するという想定でした。想定訓練を進める中で、男性巡査部長は威嚇射撃が必要と判断し、天井に向けて拳銃の引き金を引き、実弾を発射してしまったものでございます。けが人はありませんでした。

 本来、拳銃の使用判断をする訓練では、訓練の場には真正拳銃や実弾を持ち込まないこととして、訓練用の模擬拳銃を用いることとなっておりますが、今回は本人も訓練指導責任者等も拳銃を持ち込んでいないことを確認していなかったものです。

 再発防止策としましては、各種訓練における現場レベルでのチェック機能の強化と事故を起こさない、起こさせない環境づくりのための関係手順等の見直しでございます。規則がしっかり守られ、基本が徹底されていれば発生し得ない事案であったという点を踏まえて、現場でしっかりチェックすることと、訓練に向けての手順を示すことによりチェックするという意識づけを徹底して、職場全体で事故を起こさせない環境をつくろうとするものです。

 具体的には、訓練の計画段階で、その訓練内容に照らし、規則に定められた禁止事項は何かなどを幹部が事前に確認することと、実際の訓練の場において、持込禁止のものを持ち込ませないように、チェック表による確認を実施させてチェック機能を強化してまいります。

 今後、二度とこのようなことがないように努めてまいります。

 

◎川部委員長

 報告2、年末及び年始における特別警戒取締りの実施について、山本生活安全企画課長の説明を求めます。

 

●山本生活安全企画課長

 警察本部資料の3ページを御覧ください。年末及び年始における特別警戒取締りの実施について御報告いたします。

 年末年始に発生が予想されます各種事件・事故等の発生を抑止して、県民生活の安全と安心を確保することを目的としまして、本日から来年1月5日までの間、特別警戒取締りを実施いたします。特別警戒取締りの期間は3期に分けて実施しまして、第1期を広報啓発期間、第2期を重点警戒期間、第3期を初詣等雑踏警戒期間として活動いたします。

 期間中の主な活動としましては、12月10日の防犯の日と12月15日の年金支給日には県下一斉の活動日としまして、特殊詐欺被害防止や自転車などへの鍵かけの徹底などを図るための注意喚起、広報啓発を行う予定としているほか、警察署の実情に合わせまして、資料に記載しております活動を行うほか、金融機関での強盗対応訓練ですとか、小学校等における不審者対応訓練なども予定しております。

 

◎川部委員長

 報告3、令和3年年末の交通安全県民運動の実施について、西村交通企画課長の説明を求めます。

 

●西村交通企画課長

 警察本部資料4ページをお願いします。令和3年年末の交通安全県民運動の実施について御報告いたします。

 1の実施期間ですが、12月13日月曜日から22日水曜日までの10日間実施されます。この時期は、1年を通じて日没が早く、降雪等による道路環境の悪化による交通事故や忘年会等で飲酒する機会が増えることで飲酒運転による交通事故の発生が懸念されます。そのため歩行者や自転車利用者の反射材用品の着用、前照灯の早期点灯、飲酒運転の根絶、横断歩道における歩行者保護の徹底等を推進するなど、広く県民に交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけてもらうことにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的として行われます。

 2の重点ですが、夕暮れ時と夜間の交通事故防止など4点です。

 3の交通安全日ですが、期間中の12月15日に設定しています。

 次に、4の主な行事予定についてですが、(1)の出発式等については、交通安全運動開始式及びパレード等が予定されています。運動重点に沿った取組としては、(2)に記載のとおりであります。今年度最後になります交通安全運動も関係機関・団体と協力し、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に配慮した運動を展開していくこととしております。

 

◎川部委員長

 報告4、サイバー攻撃への対処能力の強化のための委託セミナーの開催について、奥村警備第一課長の説明を求めます。

 

●奥村警備第一課長

 警察本部資料5ページをお願いいたします。サイバー攻撃への対処能力の強化のための委託セミナーの開催について御報告いたします。

 このセミナーは、サイバー攻撃対策に従事する職員や攻撃の対象となり得る重要インフラ事業者等のシステム管理者等に対して、サイバー攻撃への未然防止や対処能力の強化を図ることを目的として、平成25年から警察庁が民間事業者に委託し都道府県警察で開催されており、本県では4回目の開催となります。セミナーは11月22日、警察本部において、鳥取県サイバーテロ対策協議会会員ら24人が出席し、部外講師に株式会社サイバージムジャパンの河村トレーニング事業部長を招聘し、講演と演習の二部構成で実施いたしました。

 講演では、最近の情勢として、全国でランサムウェア被害の報告が増加し、中でも暗号化したデータを復元するために金銭を要求し、その後、窃取した情報を公表するとして金銭を要求する二重恐喝の攻撃方法が増加していること、サイバー攻撃への備えとして、セキュリティの導入など組織内での情報セキュリティポリシーの整備が必要であることや、事案発生時に備え平素から警察との連携が必要であることなどの解説がございました。

 続いて、演習により、出席者各人が実際にパソコンを使用して、不審なプログラムの見分け方などの対処方法や警察へ通報する際の注意点等について認識を深めました。

 出席者からは、業務に直結する内容で実際にパソコンを操作しながら対処要領の説明を受け、とても分かりやすかったなど、好評をいただいております。

 引き続き、鳥取県サイバーテロ対策協議会の枠組みや関係部署と連携し情報共有するなど、各種サイバー攻撃対策を推進してまいります。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

 

○安田委員

 4ページ、12月13日から始まるということで、この1か月、夕暮れが早くなってから、私は西部ですけれども、431号の周辺で多重事故が多発しているのではないかと思っているのです。私も何回か当事者ではないですが事故に遭遇しているのですけれども、2台、3台絡むような、中央分離帯を破いてという大きな事故がある。そういうのが報道されていない。報道されることによって危険があるという認識が皆さんに広がるのではないかと思うのですけれども。出しても新聞に載らないだけなのか、あまり報道にもならなくて出していないのか、よく分からないのですけれども、この辺りはどうなのでしょうか。

 

●西村交通企画課長

 多重事故については、多数の負傷者があった場合等に報道しております。物損事故であるときは、報道の問合せがあれば口頭で答えることはありますけれども、負傷者がないときは報道には出しておりません。

 

○安田委員

 事情は分かりました。ただ、本当に2台、3台絡んで中央分離帯を破るような大きな事故があって、それが大体決まって夕暮れなのですね、6時から7時ぐらいの間に。本当に暗くて、自分自身も老眼が進んだせいか、夜、夕方の運転は本当に厳しい。この期間中もいいのですけれども、その前の11月ぐらいからやはり暗くなりますので、その辺り、より重点的に県民の皆さんに危険を知らせて、事前に注意してもらうようにしていただければと思います。

 

◎川部委員長

 そのほか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、次に、その他です。警察本部に関して、執行部、委員から何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 意見がないようですので、警察本部につきましては、以上で終わります。

 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第。

 

午前10時22分 休憩

午前10時25分 再開

 

◎川部委員長

 それでは再開いたします。

 交流人口拡大本部に係る付議案の予備調査を行います。

 なお、本日は、一部報告事項の説明に関連して、川上子育て王国課長の出席を許可しておりますので、御承知ください。

 執行部の説明は、マスク着用のまま、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。

 質疑等については、説明終了後に一括して行います。

 初めに、中原交流人口拡大本部長の総括説明を求めます。

 

●中原交流人口拡大本部長

 交流人口拡大本部の議案説明資料を御覧ください。2ページ、3ページをお開きいただけますでしょうか。

 まず、予算関係ですが、度重なる緊急事態宣言などにより、大幅に落ち込んでおりますバスツアー造成に対する支援経費、観光戦略課の観光需要回復加速化緊急対策事業として3,000万円をお願いするものです。

 さらに、本県の誘客につなげるための情報発信事業を令和4年度当初から始動させるため、1,000万円の債務負担行為をお願いするものでございます。

 また、予算関係以外のものとしまして、議案第19号で鳥取砂丘の観光振興、活性化及び保全における鳥取県と鳥取市との連携協約の締結に関する協議について、お願いしております。これは、さきの常任委員会でも御報告いたしましたが、県と鳥取市で砂丘全体の観光振興活性化等に向けて一体的・継続的に取り組んでいくために連携していこうということで、締結に向けて準備を進めるものでございます。準備会議の内容については、報告事項のほうでも御説明させていただきます。

 以上、議案の詳細については担当課長から御説明いたします。御審議のほどよろしくお願いいたします。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 4ページをお願いいたします。新規の観光需要回復加速化緊急対策事業ということで、バスを使った旅行商品に対する支援をお願いするものです。3,000万円をお願いしたいと思います。冒頭、本部長からもありましたとおり、大幅に旅行需要が落ち込んでおります。回復させるために、本県への宿泊及び周遊を伴うバスツアーについて支援するものです。

 現在、緊急事態宣言解除後、10月、11月は予約も活発化し、昨年GoToトラベルがありましたけれども、それがない中でも健闘しているという声もありますが、一方、平日が埋まっていないとか、団体ツアーが入っていないというような声もございます。

そこで、2の主な事業、来年1月から3月までを期間に旅行会社がつくるバスツアーについて支援を行いたいと思います。3の支援内容のところですが、宿泊ありと宿泊なしに分けまして、宿泊ありの部分で、土曜日、祝祭日の前日などは1泊当たり3万円、平日など(1)以外のところは6万円、宿泊なしの場合は、土日、祝祭日は1万5,000円、それ以外のところは3万円を支援して、お客さんに来ていただこうというものでございます。

 4の支援条件ですが、バス1台当たり9名以上、それから県内の観光地を2か所ですとか食事箇所を1回利用するなどの条件がございます。旅行会社の1事業所当たりの上限額を定めておりまして、宿泊の場合は100万円、宿泊なしの場合は50万円としております。

 5ページをお願いいたします。観光情報提供事業、1,000万円の債務負担行為をお願いいたします。

 事業の目的でございますが、鳥取県に対する情報入手先として、テレビ番組がかなり大きいところを占めております。鳥取県の認知度・好感度を向上させ、県への誘客につなげるため、主にテレビ番組を活用したマスメディア、テレビ番組を誘致したいと思っております。4年度の当初から情報発信を行うために債務負担行為をお願いしたいと思っております。

 主な事業ですが、PR会社を活用して、テレビ番組を中心に鳥取県の魅力を発信するために委託して、年度当初から情報発信、テレビ番組の誘致を行いたいと思っております。

 スケジュールですが、お認めいただきましたら、12月下旬から1月下旬頃までに事業者の決定、それから、テレビ番組の招致活動を2月頃から開始して、4年度の当初から情報発信を行いたいと思っております。ポストコロナを見据えて、癒やし、本県の豊かな自然、アクティビティなど、鳥取県の魅力を発信していきたいと思っております。

 9ページをお願いいたします。債務負担行為の調書ですが、令和3年度の観光情報提供事業ということで、今お願いしました1,000万円を令和4年度の支出予定額としてお願いしたいと思います。

 10ページをお願いいたします。10ページは鳥取砂丘の観光振興、活性化及び保全における鳥取県と鳥取市との連携協約の締結に関する協議についてお願いしたいと思います。

 これは、砂丘西側エリアの、県のこどもの国のキャンプ場と鳥取市のサイクリングターミナル、柳茶屋のキャンプ場を一体的に整備することをきっかけに、鳥取砂丘の観光振興など、全体的に鳥取市と連携することを目的としております。

 提出理由といたしましては、県と市が連携して事務を処理することにより砂丘の自然・景観を保全し、それを活用した観光振興、活性化などに向けて一体的・継続的に事業を実施したいということでございます。地方自治法252条第3項の規定により、議会の議決をお願いしたいと思っております。

 この連携協約の内容、連携する内容としましては、砂丘の観光振興の推進、砂丘の保全と利活用、西側エリアにおける滞在環境の上質化の推進、それから交通環境の整備、もちろん情報共有の推進を内容としたものでございます。連携協約の発効は来年1月1日を目指しておりまして、お認めいただきましたら、12月に知事と市長による連携協約の締結を行いたいと思っております。

 下のほうに書いてありますが、根拠となる地方自治法でございます。

 11ページは、その連携協約の案をつけておりまして、基本方針のところに先ほどの砂丘の振興などの目的を達成するために定期的に協議を行う。それから、2のところでは、次条に定めるところにより相互に役割分担して連携を図るというような内容になっております。

 

●岩下ふるさと人口政策課長

 同資料9ページを御覧ください。債務負担行為で翌年度以降にわたるものの事項でございます。

 1行目の関西本部管理運営費でございます。関西本部の事務所セキュリティシステムを複数年度契約して経費低減を図るため、令和4年度から令和6年度まで33万9,000円の契約をお許しいただきたく思います。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

 

○銀杏委員

 条例ですが、概要の中で、連携する内容に鳥取砂丘の交通環境の整備と書いてあるのですが、これは一般質問でも行ったのですけれども、駐車場の整備であったり、渋滞解消であったりとか、そういうことも併せて、ソフトだけではなくてハードについても考えておられるのですか。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 委員言われましたとおり、9月の一般質問でも御質問いただきました。現在、鳥取市と渋滞の協議会をつくっておりまして、主には連休とかゴールデンウイークに交通の指導員を立てたりして渋滞緩和を目指しているところです。今後、それについても鳥取市と協議して進めていくことになります。ソフトもハードも含めて協議したいと思います。

 

○銀杏委員

 西側整備で鳥取市が進めるキャンプ場、グランピングでしたかね、整備が大きなきっかけになっているのだと思うのですけれども、委託するとき、これは連携協約ということで、経費負担のところには本来果たすべき役割、両者の受益の程度その他の事情を勘案して負担するということになっていると書いてありますよね。となると、今回のキャンプ場については多分民間事業者に委託するようになるのですけれども、やはり主体は鳥取市がするということでよろしいのですか。

 

●川上子育て王国課長

 現在予定しておりますのは委託ではなくて、公募により民間事業者が提案し、民間事業者に事業を実施していただくように進めているところです。

 

○銀杏委員

 ということは、土地とかそういうものも民間事業者に譲渡するようになるのですか。

 

●川上子育て王国課長

 土地については、現在、県と市両方とも、土地建物とも無償貸付けを予定しております。

 

○銀杏委員

 それで、経費等を払う部分についても、必要なものについては多分県市それぞれの持っている土地によってどちらが払うか決めると思うのですが、収益が上がった場合などに戻ってくる場合はどういうふうに。やはりそれも案分して、県、市が受け取るようなことなのですか。

 

●川上子育て王国課長

 収益が上がった場合の納付金等につきましても、民間提案の中に提案として盛り込んでいただくようにしたいと、今、県と市で協議を進めているところでございます。そして、行政側で支援をしなければいけないと思われる内容についても、県と市の双方で、どちらがどう整備していくかというのも、この協議の中で県と市で調整させていただきながら、役割分担でありますとか費用負担もこの中で調整を進めていくという予定にしております。

 

◎川部委員長

 そのほか。

 

○広谷委員

 今の砂丘の連携協約なのですけれど、さっきの課長の答弁にあった協議会の関係で、この連携する内容が結構ソフト面からハード面にわたってかなり幅広の内容だと思うのですよね。さっき銀杏委員が言われた交通関係は協議会を通じてというような話もあった。そのような幅広の内容の協議をする場合、第5条では必要に応じて協議の場を設定しということになっているのだけれども、それぞれの内容について協議会を設定するのか。例えば、全体を網羅するような協議会というのですか、県と市から職員を何人か出して事務局的なものをつくった上で協議をするのか、その件にもよると思うのだけれども、その辺りについてはどのような考え方ですか。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 私たちが考えているのは、今でも渋滞のことに関しては渋滞の協議会があったり、観光に関しては鳥取市で言うとジオパーク推進課というようなパートナーがあります。それから、景観の保全・利活用については鳥取砂丘の未来会議というように、それぞれ話し合うところがあります。細かいところはそこで協議を進めていきますし、今後はその協議とともに、連携協約で副知事と副市長をトップとした協議会、そういう協議の場を年数回開くようにしておりまして、その場で進めていきたいと思っております。

 

○広谷委員

 それでは、副知事、副市長が全体的な内容についてはその場で協議するという格好で、それ以外のそれぞれの細かい内容についてはそれぞれの担当部署が話合いをして検討するという格好になるということですね。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 はい。例えば、今の3施設の連携をどうするかとか、発注をどうするかというのは、うちの子育て王国課と向こうの担当課がします。おっしゃるとおり、細かいところは詰めて、進捗状況とか大きな問題があったときには副知事と副市長のところで課題を解決していきたいと思います。

 

◎川部委員長

 そのほか。

 

○内田(隆)委員

 関連で。不案内で申し訳ないのですけれども、今これからプロポーザルなのか何なのか分からないですが、出します、その中で、施設の整備も含めて幅広にプロポーザルで提案いただきたいですというような趣旨の話があった。つまり、官設民営なのか民設民営なのかも含めて提案してくれということなのかなと思ったのですが、そうではないのかな。

 何が言いたいかというと、キャッシュアウト、何らかの施設を整備するものに予算がかかるということはプロポーザルの結果によって決まるということになるのか。例えば、プロポーザルでいいやつがありました、経費は設備を整備するのに2億円かかります、それについて1億円案分してくださいみたいな話だと、何か腑に落ちないのですよね。予算がとかというようなプロポーザルで、プロポーザルによって債務負担行為みたいな話になるから、その辺りはどう・・・・・・。出てきたものに対して予算措置しなくてはいけないと思うのだけれども、キャッシュが出ていく、つまり、予算をつけていかないといけないのはどのタイミングでどのように県議会に諮られるのですか。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 委員が言われたのは、この協約によって、初めに予算がある、何か執行ありきということが決まっていることの御質問かと思ったのですけれども。

 

○内田(隆)委員

 言い直します、そうではなくて、プロポーザルの内容に応じた予算措置をするということになるのかな、となると、そのプロポーザルの予算を可決とか、これがいいよというのは、議会ではない、選定委員会だと思う。そうすると、1億円かかるのか、5,000万円かかるのか、ゼロかもしれないというのが分からない状態で、我々はこれを了としなくてはいけないと。

 

◎川部委員長

 これは担当課レベルではなくて、大きな仕組みの部分で。

 

●中原交流人口拡大本部長

 今、具体的に動き出すのは3施設の整備についてになると思います。この後は様々な課題が出てくるかもしれませんが、今具体的に整備費がかかるのは3施設に関するものになります。

 民間事業者からの提案を受けましてその内容を決定し、これでいきたいというときには、当然常任委員会なりに御報告しながら進めていくということになりまして、提案内容イコールそれでもう決定ということにはならないと考えております。御相談しながらということになると思います。

 ちょっとタイミングを。(川上子育て王国課長「来年の年明け以降、公募が2月で、4月に報告させていただきたい。あとは、予算措置等は6月に」と呼ぶ)公募が年明けとなりますので、その内容を常任委員会等で、例えば4月に御報告し、6月の補正予算に向かっていく。最終的には、御判断いただくのは補正予算で決定いただくということになると思います。

 

○内田(隆)委員

 これからのことなので、何を心配するかというと、中身にしても金額にしても、せっかくだったらいい提案をもらいたいではないですか。それが、後で議会の議決を得ないと通るものではないですよというような中途半端なことだと、プロポーザルする側として非常にやりづらいのではないかと思うです。その心配ですね。

 それについて、ではA、B、C、Dというのが出てきて取りあえずA案を採択しましたよ、これどうですかと諮られても、なかなか、どうなのだ、またそこからこねくり回すことになるから、何か不思議な案件のような気がします。今、自分の中でよく整理できていないので、また。

 

◎川部委員長

 これって、最初に言われたように、民設民営なのか公設民営なのかもまだ何も決まっていない段階でのプロポーザルということですか。そうなると、全然金額が違ってくるのだけれども。普通はある程度おおよそ分かるところが、全然分からない段階でプロポーザルをかけてしまうということになるという理解でいいですよね。

 

●川上子育て王国課長

 今は、土地建物は貸付けになるのですけれども、基本的に事業は全部民設民営の予定で、今公募の条件等の整理をさせていただいているという状況です。

 

◎川部委員長

 ということで、内田委員、また状況を踏まえながら。

 

○内田(隆)委員

 今はっきり民設民営と言われたので、あと民間に対してどれくらいのことをするかしないかということも含めてというふうに認識しているのですが、違ったらまた説明してください。

 

●中原交流人口拡大本部長

 はい。

 

◎川部委員長

 よろしいですか。

 

○島谷委員

 皆さん、ちょっと事業のほうに話が飛んでいるので。今まで砂丘に対してはカウンターパートでちゃんとやっていて、それに対して連携してやっていたと思うのですね。あえてここで連携協約を結ぶということの意義、これをちゃんと言ってくれないと、今みたいに個別の事業をやっていく話をしていたって私は駄目だと思うのです。どういう意義があるのか、それを教えてください。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 まず、施設のことは、さっき川上課長が言いましたように土地の無償貸付けなどが発生してきます。それだけではないのですけれども、例えば首長が替わるようなことがあっても、連携協約を結ぶことによって今までもやってたその目的が、両県・市、連携協約の相手の中で継続的に安定的にできるということがこの連携協約であります。

 ですから、例えば今土地のことなどがありまして、参加いただける民間の皆さんがあれば今後も安定的にそこの土地を借りて運営できるというようなことが、この協約によって継続的にできる、ますます協力的にできる。もちろん議会の議決も得てからになりますが、そういうことがこの連携協約を結ぶメリットでございます。

 

○島谷委員

 今言われたのは、一面はあるかと思うのですね。ただ、継続的にといっても、首長が替わったときに、これがあるからというけれども首長が替わったら見直すよと言われたら、それは一緒ですよ。

 そうではなくて、こういうことをやることによって砂丘全体を県・市でしっかりと、カウンターパートごともあるのだけれども県・市全体でやりましょうよということをこれでうたいたい、ということなのでしょう。

 

●中原交流人口拡大本部長

 おっしゃるとおりでして、個別の小さな目的もありますけれど、大きいところは、砂丘全体をどうやってこれから活性化していくかという広い視野を持って、相互に協力して取り組んでいきましょうという大きな目的があります。現在でも、先ほど出ました渋滞対策会議ですとか未来会議ですとか、様々な協議体がありまして、それぞれで熱心に議論を積み重ねていただいております。それは尊重していく。ただ、個別のものをつなげていく大きな視点で、双方に協力していきましょうということです。

 例えば西側を整備するについても、東側との人流をどうやって活性化していくかとか、では多鯰ケ池までそれを広げましょうとか、そのために渋滞するのであればどう解決していきましょうかという広い視点で、長期的に相互に協力していきたいという大きな目的でございます。

 

○島谷委員

 本部長言われるように、それがいいのですけれども、はっきり言って今話題になっている西側は当然すべきだと思うのですよ。今言った全体としてやるべきことは、東側の老朽化がすごい問題になっている、空き家になっている。だから、西側とかそんなことばかり言っておらずに、私としては、もう砂丘全体が鳥取県、鳥取市の財産という観点、これは本当に大きな財産なのでね、これをいかに活性化していくという目的での連携協定という位置づけをもっとはっきりと出してほしいなということで、これは要望にしておきます。

 

◎川部委員長

 よろしいですか。

 協定の中身は西側というのでありますけれども、それについてどう思うかという・・・。

 

○島谷委員

 全体でということをうたってあるのでいいのだけれども、何か西側に特化したような書き方も書いているので、西側は当然しなきゃいけないのだろうけれども、全体としてやろうよという話をしていかないと、何か矮小化されているような感覚に陥ってしまう。

 現在見えているのが西側ということで、したいのだろうけれども、私としては今本部長が言われたように、多鯰ケ池も含めた全体を、はっきりとした観光地化をもっとブラッシュアップしようよという話をしていかないといけないのではないかなと。これは私の意見ということで。

 

◎川部委員長

 答弁を。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 ちょっと私のさっきの事例が悪かったのですけれども、この締結を観光のほうが担当したのは、島谷委員がおっしゃったとおり、砂丘の全体、観光それから景観も含めて全体をやると。きっかけはあの3つの施設のことだったのですけれども、全体をやるということで協約という形になりました。さっきちょっと細かいことばかり言いましたけれども、もちろんおっしゃるとおり、砂丘全体をやるということには間違いありません。

 

○内田(隆)委員

 連携協約についてですけれども、これって、こういうことでしましょうよということだと思うのですよ。えらい具体的に書いてあるなと思ったのですが、3番の、乙甲は連携し、西側エリアの滞在環境の上質化に向けた取組を行うと、もう書いちゃっているから、これアクションプラン出してKPIつくらないと、この連携協約は何なのだということを言われちゃいますよね。アクションプランとKPIの設定と出すタイミングについて教えて。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 この西側エリアの滞在環境の上質化ということについては、鳥取砂丘未来会議のほうから、ちょっと正確には前の会議だったかもしれないですけれども、提言をいただいて、今後鳥取県と鳥取市の提言をいただいて取り組むことになっております。その項目として、西側エリアというのがございます。ですから、その提言に基づいてやっていきたいと思っております。

 

○内田(隆)委員

 分かりました。それでいいのですけれども、多分まだつくられていないと思うので、連携協約というのをただ結びましたということではなくて、これを達成するためには当然アクションプランが要って、そのアクションプランについてKPIを設定して、結果どうなっているかということでないと、これで定めて言っていることがどのぐらい進んだとか理解もできないと思うから、それについてはつくる必要があるとこの協約の中身を見てすごく感じました。非常に具体的なことを協約で結んで、それを達成されようとしているのだと思っています。それについて、ぜひ検討していただいて、出せる段階でしっかり出していただきたいと思いますけれども、いかがですか。

 

●鈴木観光交流局長

 特にこの3番目については、もともとこの協約の発端になったというところもあります。協約の発端となったのは西側だけだったのですけれども、やはり砂丘全体をしっかりとやっていこうということで、この県と市で連携するものについて、しっかりタッグを組むということで、この協約を結びます。

 おっしゃるとおり、KPIがないとちょっとぼやっとした形になりますし、目標ということは定めていったほうがいいと思うので、これはちょっと検討させていただいて、また御報告させていただきたいと思います。

 

◎川部委員長

 よろしいですか。

 これはだから、西側とうたっているけれども、全体だという理解でいいということなのですね。(「はい」と呼ぶ者あり)

 そのほか。

 では、次に、報告事項に移ります。

 質疑等については、説明終了後に一括して行うこととします。

 報告5、令和3年度上半期鳥取県への移住者数について、及び報告6、令和2年度末本県出身大学生等の県内就職状況等について、岩下ふるさと人口政策課長の説明を求めます。

 

●岩下ふるさと人口政策課長

 交流人口拡大本部報告資料の2ページを御覧ください。令和3年度上半期鳥取県への移住者数を報告させていただきます。

 令和3年度上半期の移住者数は、昨年度同期に比べ63人増プラス7.3%の919人となりました。これは、新型コロナウイルスの再拡大ですね、第四波、第五波の時期に当たる期間ですけれども、昨年の上半期も非常に新型コロナウイルスの影響で県境を越える移動が制限されていたので、昨年度よりは増えましたけれども、一昨年度には達していないという状況が、参考の近年の本県への移住状況を見ていただければ分かる状況でございます。

 市町村別で言うと、鳥取市、米子市は増加しておりますけれども、昨年大きく増加した倉吉市などは減少になっております。それから、三朝町、日野町などは昨年度よりも増加している傾向になっております。そういう状況もありますので、また鳥取で暮らす魅力を発信して、移住者獲得につなげてまいります。

 続きまして、3ページを御覧ください。令和2年度末本県出身大学生の県内就職状況です。こちらは2つの指標を示しております。両方とも大都市部の雇用環境が悪化したということもあって、県内への就職率が微増しております。

 まず、1つ目の指標ですけれども、これは県内にあります高等教育機関ですね、鳥取大学から米子工業高等専門学校までの5校に在学されて、卒業された方が県内に就職したか県外へ就職したかの割合で、県内に就職した割合が29.3%ということで、前年比0.4%上昇しております。

 2番の項目は、鳥取県の出身者が多い県外の大学ですね、これは進学者数で上位100校プラス、協定を結んでいる大学6校、106校に対して調査票を送らせていただいて、有効回答があった78校の結果を取りまとめて県内に就職された率ということで、これが40.2%、前年比0.5%上昇となっております。

 コロナ禍ということでデジタル技術を使った県内就職への誘導策を行ってきましたけれども、特に県外本部等が機能し始めましたので、県外本部等と連携して協定大学に働きかける等を強化して、今後も県内の大学生の県内就職を促進してまいります。

 

◎川部委員長

 なお、報告7、令和3年度中山間地等活性化・移住定住促進協議会の開催結果については、この後、地域づくり推進部から説明がありますので、ここでの説明は省略します。

 報告8、鳥取砂丘の観光振興、活性化及び保全における鳥取県と鳥取市との連携協約(案)について、及び報告9、鳥取県ポストコロナを見据えた観光振興推進プロジェクトチーム会議の開催結果について、濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長の説明を求めます。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 6ページをお願いします。先ほどお願いしました砂丘の連携協約の件でございます。

 6ページの上段の1番は説明を省略させていただいて、2番です。この協約の協議をするために、鳥取市と2回にわたって、10月20日、それから11月9日に副知事、副市長をトップに協議を行っております。

 7ページに移りまして、その確認事項などでございますが、この協約をどの範囲にするかということでございます。鳥取砂丘グランドデザインで示されている4つのエリア、地図にあります、左のほうから西側エリア、特別保護地区等中央エリア、それから多鯰ケ池エリア、砂丘東側エリアというふうに、先ほどお話ありましたのは全体、このエリアを包括する砂丘の全体を対象とすることにしております。

 イですが、県と市の定例議会に付議案を提案したいということで合意しております。

 柳茶屋キャンプ場とサイクリングターミナル、こどもの国のキャンプ場の3つの施設の一体整備については、次の以下の方針で検討を進めることを共有いたしました。基本的な考えとしては、3つの施設を一体的に利用、管理して行うキャンプ場を中心としたサービスを民間事業として実施する提案をいただくということでございます。

 募集条件ですが、こどもの国のキャンプ場は本体とは切り離した上で、3施設とも公の施設としては廃止手続を行って、民間事業として管理すると。それから、土地、建物ともに事業者への無償貸付けとするということです。それから、事業期間は10年から20年、長めに取って、事業者の方が提案しやすいようにするということでございます。

 施設の整備・活用についてでございます。この四角の中の施設整備に向けてということで、砂丘西側の滞在型環境上質化のために行政側で整備するものということで、裏面に地図をつけてあるのですが、一つは市道から両キャンプ場へのアクセス道路の拡幅、航空写真が8ページについております。真ん中辺りの黄色に両キャンプ場のアクセス道、赤い市道から上、南側に延びているちょっと太い線のところでございます。

 7ページに戻っていただきまして、各事業者が描くキャンプ場のイメージに沿うように、事業者からの提案を基に整備するものということで、こどもの国の本体とキャンプ場の境界整備、柳茶屋キャンプ場内から西側ビジターセンター方向へ抜ける遊歩道。8ページのほうで見ますと、こどもの国本体とキャンプ場の境界線、写真の左下のキャンプ場境界線の整備が必要ではないかと。

 柳茶屋キャンプ場からビジターセンターの方向へ抜けるというのは、黄色で左側の少し上のほうに書いてあります柳茶屋キャンプ場遊歩道ということで、先ほど説明しました赤い線のところから左側に折れて市道のほうに抜けるという道路、遊歩道の整備などを検討するということで話合いをしております。

 利活用に当たっては、3施設の利用者は子どもたちが多いことから、今後も青少年、子どもの利用に関する配慮を事業者からの提案項目へ盛り込むというようなことを共有しております。

 スケジュールについては、来年2月に募集を開始して5年4月に新設オープンするという話合いをしております。

9ページ、鳥取県ポストコロナを見据えた観光振興推進プロジェクトチームを開催いたしました。このプロジェクトチームは、9月議会で御質問いただいて、県庁内で部局横断的にポストコロナを見据えた今後の観光をどうするか考えるPTをつくるということで答弁させていただいております。

 PTの設置趣旨について、長期にわたるコロナウイルスの感染症により深刻なダメージを受けている観光業界をいかにして支えていくのかということ、それから今後の観光振興をどうするのかというようなことを話し合いたいと思っております。

 第1回は11月22日に開催しました。メンバーは、副知事をチーム長に、中原本部長、それから生活環境部長などとしております。

 概要のところですが、PTでは2つの視点、短期的な視点と長期的な視点の2つが必要ではないかと、それからPTの目標をコロナ前の観光客に戻すなどということを議題で話し合っております。それから、民間の皆さんの意見も当然聞いていくというふうに考えております。

 

◎川部委員長

 報告10、「ととのう とっとり サウナ旅」の推進について、及び報告11、海外向け情報発信の最近の主な取組について、矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長の説明を求めます。

 

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長

 資料の10ページを御覧ください。「ととのう とっとり サウナ旅」の推進ということで、今、サウナブームということもありますので、このサウナを活用した誘客を図っていきたいという取組でございます。

 今までの主な取組を御報告いたしたいと思いますが、1の(1)にありますように、熱波師の方で琴浦町の地域おこし協力隊として御活躍いただいている五塔熱子さんをとっとりサウナCEAに任命させていただきました。県内のサウナですとか観光地を巡るモデルコースの御紹介ですとか情報発信に、この方に御活躍いただきたいと思っております。

 あわせまして、11月9日ですが、県内の温泉地ですとか、サウナの特徴ですとか楽しみ方を発信する県オリジナルのホームページとかSNSを開設いたしまして、今後具体的な周遊モデルコースの造成ですとかサウナの魅力を全国に発信するサウナシンポジウム、こういったことを通じて県内の自然のアピールをしていきたいと思います。

 11ページを御覧ください。海外向け情報発信の最近の主な取組について御報告申し上げます。

 まず、エアソウルと連携しまして、韓国のソウル市内を中心に展開するコーヒーチェーンの一角、エアソウルの機内を再現したスペースで本県と香川県高松市といったところとコラボして観光情報をPR中でございます。飛行機に乗っている感じがして楽しかったと、そのようなコメントを頂戴してございます。

 次に、香港でございます。香港の都会大学、これは通信大学でございますが、そういったところと連携したオンラインの和傘製作体験を開催いたしました。淀江の和傘が今年で誕生200年を迎えるということでございまして、学生、香港在住のメディアとか16名の方に御参加いただいて、オンラインで製作体験をしていただきました。御参加いただいた方からは、鳥取県の伝統文化を学べてよかったと、そんな御報告を頂戴しております。

3番目は中国市場向けSNSでございます。中国最大のコミュニケーションアプリのウィーチャットでライブ配信をしまして、本県の観光地ですとか中国市内で扱っている県内の商品を御紹介させていただきました。

 4番目、台湾の関係でございます、鳥取応援団、そして鳥取・台湾ファンクラブの結団式を開催いたしました。本県と台湾の相互交流のさらなる発展、そして将来的には航空路線の定期便化を目指したいと思って結成したものでございまして、鳥取応援団というのは台湾現地の旅行会社で組織していただきました。それから鳥取・台湾ファンクラブは、日本側は日台親善協会の藤縄会長様を代表に、台湾現地のほうでも大山町御出身の坂端さんという方がトップに立っていただいて、いろんな魅力発信などをしてまいりたいと思います。

 最後、日本在住のフランス人のモニターツアーを実施いたしました。これは、ヨーロッパ市場向けに強いミキ・ツーリストと連携してモニターツアーを実施したものでございまして、鳥取は非常に自然が豊かで魅力もたくさんあるというコメントも頂戴しております。

 引き続き、こんなような情報発信をしてまいりたいと思います。

 

◎川部委員長

 報告12、第25回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの参加結果について、米山交流推進課長の説明を求めます。

 

●米山交流推進課長

 資料12ページをお願いいたします。10月15日に韓国江原道主催で第25回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットをオンラインで開催いたしましたので、結果につきまして御報告いたします。

 サミットのテーマにつきましては、3番に記載のとおりでございます。各地域から交流協力の強化、経済交流や貿易の促進に向けて様々な提案が行われ、鳥取県からは、国際的な往来が可能になった場合の様々な分野における交流の早期再開に向けた協力ですとか、定期貨客船航路の再開に向けた各地域の協力、また、アフターコロナを見据えた交通ネットワークの早期再開、新たな交通ネットワークの構築に向けた協力といったことを提案いたしました。

 合意事項といたしましては、今後もこのサミットの取組を維持・発展させていくこと、また、新型コロナウイルスの早期克服のための相互協力の継続、往来が可能になったときの交流の早期再開、また、様々な分野における2地域または多地域間の交流協力を活発に進めていくこと等について合意いたしました。

 なお、次回、令和4年度のサミットにつきましては、中国吉林省で開催されることに決定いたしました。

 

◎川部委員長

 報告13、まんが王国とっとりの取組について、森田まんが王国官房長の説明を求めます。

 

●森田まんが王国官房長

 13ページを御覧ください。まんが王国とっとりの取組について報告いたします。11月、鳥取砂丘コナン空港の装飾をさらに拡充し、国内線到着ロビー出入口風除室の上に怪盗キッドのカラーオブジェを設置いたしました。また、国内線搭乗ブリッジの付近の壁面に出口誘導サインも設置いたしました。両方ともお客様の目に大変留まりやすい位置にございまして、お客様が写真を撮って楽しんでくださっております。

 次に、ゲゲゲ忌について報告いたします。昨日11月30日は水木しげる先生の命日でございました。毎年、東京都調布市ではこの時期にイベントを開催しておりまして、その中でも鳥取県をPRさせていただきました。20、21日には調布駅前のステージで鳥取県物産を販売し、境港市のカニ汁振る舞いも実施いたしました。ステージも好評でしたし、梨やラッキョウ、サツマイモなども完売いたしました。23日には声優トークショーの中で鳥取県PRをしてまいりました。

 続いて、3番目、谷口ジロー原画展について報告いたします。11月27日から鳥取市内のギャラリー鳥たちのいえで谷口ジロー原画展を開催中です。今回は全てカラーで、彩り豊かな作品が並んでおります。今、東京の世田谷文学館でも谷口ジロー原画展が開催されておりまして、この世田谷文学館の館内にも鳥取県のパンフレットを置いていただいております。

 

◎川部委員長

 報告14、倉吉東郷自転車道関係者合同走行会の開催結果について、小林中部総合事務所県民福祉局副局長の説明を求めます。

 

●小林中部総合事務所県民福祉局副局長

 14ページをお願いいたします。県中部には、昭和62年度に供用開始されました県道倉吉東郷線自転車道線がございます。こちらは鳥取うみなみロードの一部として利用されておりますし、中部の観光施設等への枝線としての活用が期待されています。そのために同自転車道の合同走行会を開催しまして、意見交換等ございましたので御報告させていただきます。

 開催日時は令和3年10月8日でございます。関金の湯命館を出発しまして、自転車道に乗りまして、最後の到着地は燕趙園でございます。参加者につきましては、民間の観光関係者等19名に参加していただきました。

 参加者の感想と意見等、1つ目のポツでございますが、走りやすく、田園風景、桜並木、河川から海岸、湖畔へと風景の変化を楽しめるコースだったという肯定的な意見がございました。一方で、コースがあまり知られていないとか、路面標示や案内看板が少ない、ルートが分かりにくい、それから路面の一部修繕が必要な箇所があるといった課題を指摘される意見もございました。

 そのため、今後の取組でございますけれども、いただいた御意見を踏まえまして、沿道でのサイクルカフェ、サイクリストに優しい宿等の登録を進め、サイクリング受入れ環境の充実を図ることとしております。また、マップ作成やイベント開催等による利用促進及び自転車道の補修や案内表示の充実等を令和4年度の当初予算編成の中で検討しているところでございます。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

 

○島谷委員

 少し返るような格好になるのだけれども、連携協約の関係で、今報告があった3番目の項目、乙は甲と連携しと、乙が主となるような条文になっている。ほかは甲及び乙はというふうにしてあるのだけれども、これにした理由と、鳥取市はこれをちゃんと了としたということでいいのですね。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 11ページの鳥取砂丘西側におけるというところだと思うのですけれども、乙は甲と、鳥取市が県と連携してということで、もちろんさっきの2回の協議で鳥取市と打ち合わせしておりまして、鳥取市とは協議は調って承知しておられますし、西側のほうにはリゾートホテル構想もあったり、今の2つのキャンプ場の基になる2つの施設などもあります。一番大きなのは鳥取市が進めておられるリゾートホテル構想ということもあって、どっちかというと鳥取市のほうを主体的に書かせていただいております。

 

○島谷委員

 それは、鳥取市が主体的にやるのだというのはこれを見れば分かるのだけれども、あえてここで、この1項目だけが乙はとなっているので、なぜかなというのがあると思います。鳥取市も議会に出してくるのだわな。もし、鳥取市議会が駄目だと言ったらどうするか。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 そこは鳥取市と協議を調えておりますので、もしそういうことになれば、また協議ということになるのでしょうけれども、今は両者で、これで提案するということで合意しております。

 

○島谷委員

 あえて乙はというのを、同じにしておけばいいのに。そしたらすっと通る。

 

◎川部委員長

 いいですか。

 

○島谷委員

 いいです。

 

○内田(隆)委員

 2点お願いします。

 1点目が3ページ目。これは本当に先ほど岩下さんのほうから説明を受けて、徐々に体制が整ってきたから大分成果が上がってきておりますという報告だったと思います。先日、それこそ安田副委員長と松田議員と私はここに行ってきたのですけれども、非常に頑張っておられるなという所感でした。一方で、新しい連携協力先がなかなか出てこないという課題、今かなり連携先もたくさんあって、回るのがほとんど主で、新しい協力先というのはなかなか難しいのではないかなという次第です。

 あと、短大とか専門学校って料理とか医療とか含めて結構行っている方が多いのですよ。そこまでフォローしていったら、もっとUターンとかが増えてくるのかなと思うのだけれども、もしそこをちゃんとするのであれば、それに関して人が足りないなと思います。

 これってマター的には関西本部なのだけれども、統括をされているのは岩下さんのところなので、そこは主体的にいろいろ検討会もされたほうがいいと思いますし、私の所感としては、ここは導入すべきだなと思ったところです。

 あと、中四国については多分ここが管轄されていると思うので、ぜひ島根大学とか、島根にも結構学生出ていますし、帰ってくる割合も非常に高いものになっていると思います。この中にも正規であるとかということも含め、しっかり力を入れていってほしいなと思います。

 鳥取大学の県出身者が大体184人で150人というぐらいに思っていて、差引き30人マイナスぐらいなので、それをどんどん関東に行けば減っていくよみたいな話というのはあるのですけれども、この連携協定をちゃんと結んで増やしていって、底上げをしていくことが必要だと思いますので、改めてその辺り、来年度に向けて考え方を聞きたいなと思います。

 

●岩下ふるさと人口政策課長

 今言われましたとおり、感染状況は低くなって、いろいろと大学回りとか、関西本部それから東京本部におられる就職コーディネーター、移住コーディネーターが一生懸命働きかけをしていただいているのが原動力になっております。

 この上位100校というのがありますけれども、その他短大、専門学校というところにもこれから目配りをしていかなければいけないと思いますので、そこら辺ができるように本部全体としてサポートしていきたいと思います。

 基本的には、今年度感染環境が厳しかったもので、リアルの県内企業見学ツアーでありますとか就活バスによる帰省支援などができていなかったものがあったので、その部分は手が回せなかった、あるいはちょっと手が余っていたという部分があるのですけれども、これからどんどん忙しくなってきますので、県外本部が機能を発揮できるように、予算面、人手面についても要求していきたいと思います。

 あと、島根大学等近隣の大学への働きかけについては、ふるさと定住機構の本所が中心になって行ってまいりますので、中四国あるいは九州方面の大学への働きかけも強めてまいりたいと思います。

 

○内田(隆)委員

 広島とかは幾つか提携していっているのだけれども、まだまだあるよねというところもあると思いますので、よろしくお願いします。

 9ページをお願いします。この会議の後にテレビのニュースにもなっていて、ああ、そうなのだ、こういう取組をされるのだねと見ていたところです。その中で、具体的にもう事業を提示されて、一部テレビ放送があったのですけれども、テレビでは近隣県に対するWeLove鳥取的なキャンペーンを広げていくと発信されていたのですけれども、報告ないなと思って。その辺りはどうかなと。

 

●濵本観光交流局副局長兼観光戦略課長

 今、島根とやっているWeLoveキャンペーンですが、11月19日に観光庁が、観光庁で持っている補助金で隣接県拡大の取組を進めてもよいというような発表をされました。現在、岡山とは少し前から協議を進めております。それから、広島、兵庫とも事務的には協議を進めております。

 その隣接県への拡大をしてもいいということですけれども、実はその条件の中に両県知事の合意があることなどがございます。それから、感染状況にも配慮するというようなこともございます。相手のあることでして、今、いつということはちょっとまだ言えないのですけれども、現在、全部の隣接県と事務方同士では協議を進めております。

 

○内田(隆)委員

 感染状況とか新型の株とかのこともあると思うのですけれども、だからこそ、その隣接県との往来を強めていくというのは、GoToができるまでの間に広げていっていただきたいなということだと思います。調べてみたら、広島、岡山、兵庫県においても、やはり地域の割引というのは、額には差がありますけれども、ほぼ鳥取県と同じレベルでやっておられました。あとは本当に合意をどういうふうに結んでいくかということになると思いますし、逆に感染状況がひどいままであったら、この隣接県でやっていきなさいよという国策がずっと続くことになるわけで、それを考えた場合に、岡山であるとか広島であるとかというところの対応というのが非常に重要なのかなと思いますので。

 先日、知事が伊原木知事と蒜山で会談した際にも、具体的な内容はおっしゃっていなかったのですけれども、議事録を拝見したら観光振興については強くメッセージを発信されていました。できることからとは言わずに、本当に来年度の当初に向けて協議していくべきことなのかなと思いますし、岡山とは委員会合同で統一行動をしている場面もありますから、川部委員長からもそういった働きかけをしていただくとかということも含めて、ぜひ事業者が非常に厳しい状況でありますので、働きかけを強めていただきたいと思います。またいい報告をお待ちしております。

 

●鈴木観光交流局長

 しっかりとやっていきたいと思っております。

 この隣接県への拡大は、ようやく先週になって詳しい事業フレームが国のほうから示されました。スタートは19日だったのですけれども、事業フレームの提示は先週末ということで、我々鳥取県、あと隣接県、事務方のほうで今調整を進めております。岡山県知事とは知事同士が合意しておりますけれども、まだ事務方と詳細調整しておりますので、そう遠くない時期に常任委員会でも御報告させていただきたいと思いますし、また、さっき川部委員長の話が出ましたけれども、ぜひとも委員の隣接県に対しての働きかけもよろしくお願いしたいと思います。

 

◎川部委員長

 そのほか。

 

○銀杏委員

 13ページ、谷口ジロー先生の原画展。たしか亡くなられて、お兄さん、御兄弟の方が今こうした所有物についての管理を、法人か何かでされていると思うのですけれども、どういう形で貸出しをお願いされたのかなと思ってお聞きしたいのですが。

 

●森田まんが王国官房長

 原画は、管理する会社が設立されておりまして、そちらから借り受けております。

 

○銀杏委員

 費用とかそういうのはどうなのですか。結構、比較的容易に借りることができるのだろうかなということ。

 

●森田まんが王国官房長

 やはり適正に展示するというようなところもありますので、それなりにはかかってまいりますが、足元を見られているようなところではないです。地元でやるということで、今年で3回目にもなりましたし、大変協力的にやらせていただいております。

 

○銀杏委員

 常設展示ということは考えておられないですか。

 

●森田まんが王国官房長

 著作物は大体ほかの先生方もなのですけれど、買取りとかそういったことはされていないのですね。寄託とかお預けするような形にはなるかと思うのですけれども、今のところ常設で受け入れるようなところも、現段階では谷口先生に限ってはないです。今整備中の県立美術館が企画展などで3先生の作品を展示したいというようなことも検討中ではございますが、まだ調整中でございます。

 あと、原画の保存、これからどうしていくかというところを、著作物を管理している会社もまだ決めかねているところがございますので、引き続き相談してまいりたいと思います。

 

○銀杏委員

 ということは、こちら側の条件がほかに関しても整えば、向こうとしても好意的だということで、可能性が十分にあると考えてよろしいですね。

 

●森田まんが王国官房長

 はい、ゼロではありませんが、そもそも原画をどうしようかなというのが漫画協会全体で定まっていないところがございます。漫画の原画というのは、スクリーントーンといって、上から貼ってあるものですとか、昔ですと写植といって、文字を貼ってたのですね。そちらのほうは、のりが剥がれてくるとかいう問題もございます。そもそも漫画の原稿というのは、雑誌とかで印刷してしまったら用済みなものでして、先生によっては原画を保管していない先生もおられるぐらいで、今、国のほうとしても原画をどうしていくかみたいな話は出ているところでございます。その著作権を管理してらっしゃる会社の人も、これからどうしていくのか、これはずっと保管すべきものなのかどうなのだろうなみたいなところもありまして、ちょっと引き続き相談させていただこうと思っております。

 

○銀杏委員

 ちょっと言い間違えました。別に原画に限ったことでもないのですけれども、いわゆる谷口ジロー先生の常設展示、作品のですね、そういうものは考えておられないのですかということです。

 

●森田まんが王国官房長

 今のところは、ちょっとそういった話は出てはおりません。

 

◎川部委員長

 そのほか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 なければ、ちょっと私から2つほどお願いします。

 11ページの海外向け情報発信ですけれども、これはファンを獲得するという目的があるのはよく分かるのですが、レビューがコメントとかばかりで、やはり来られた人の目から見て、この点は足りないとか、こういう関連があったほうがいいというような辛口のレビューもあるのではないかなと思うのです。逆にそのほうを改善していくほうがいいのではないかと思うのですけれども、その辺りの取組というのはどうなっているのでしょうか。

 

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長

 おっしゃるとおりでございまして、例えば、やはり多言語表示がちょっと少ない。これは施設にしても、例えば飲食店のメニューとかといったこともあります。英語は結構いらっしゃるのですけれども、それ以外の言語がしゃべれるスタッフが少なかったりといった御意見も頂戴しております。

 そういった多言語の表示とかは、結構民間施設に、例えば補助制度を設けて取り組んでいたりしますし、そういったお話をいただければ直接その施設にお話をしたりして対応しているのですが、言われたように、そういうマイナスな御意見も今後はここに報告させてもらおうと思います。

 

◎川部委員長

 よろしくお願いします。

 報告14の倉吉東郷自転車道走行会についてです。ちょっと私も関心があって、一回聞かせてもらった後、走行会に出た民間のメンバーに意見を聞いたのですけれども、いろいろな意見があると思います。総合事務所長は観光に特化するべきだみたいなところがあるし、局長のほうはもう少し東郷池の周りをみたいなところで、多分中部について方向性がまだはっきりしていないのではないかなと思うのです。なので、この今後の取組はこの段階では具体的過ぎると思います。もう少し意見集約をして方向性をきちんと出した上で、一つ一つ取り組むべきではないかと思うのですけれども、協議会等の設置などは考えておられないのでしょうか。

 

●小林中部総合事務所県民福祉局副局長

 今のところは協議会の設置は考えていないのですけれども、この倉吉東郷自転車道につきましては、昭和54年から62年にかけて整備されまして、せっかくある自転車道であるということと、鳥取うみなみロードの一部を成している、それから観光施設等にも近いといったような、やはり利点がある自転車道と思っています。なので、今までPRもできていなくてなかなか利用されなかった面はあると思いますが、なかなかいい自転車道であることに変わりはございませんので、中部におけるサイクリングの一つの基軸ということで整備等をさせていただきながら、市民の皆様、そしてサイクリストの皆様に御活用いただきたいと考えています。

 今後、こういった自転車道以外にも、そういった方向性等を明らかにした上で、各市町と意見交換を行うなどして、中部におけるサイクルツーリズムの方向性といったものを検討したいと考えているところでございます。

 

◎川部委員長

 ちなみに、聞いた意見の中で、この自転車道は魅力がない、一部きれいな景観はあるけれどもほとんど河原、土手を走っていて景色の変化もないし単調過ぎる、聞いたのはそういう意見でした。よかったよかったばかりを聞いていてもいけないですし、目に見える改善点を直すというのは大事なのですけれども、やはり全体の方向性を定めるのが先ではないかなと思いますので、御検討ください。

 

●小林中部総合事務所県民福祉局副局長

 はい、検討させていただきます。

 

◎川部委員長

 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、次に、その他ですが、交流人口拡大本部に関して、執行部、委員から何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 意見がないようですので、交流人口拡大本部につきましては、以上で終わります。

 暫時休憩します。再開は、入れ替え次第。

 

午前11時42分 休憩

午前11時46分 再開

 

◎川部委員長

 再開いたします。

 それでは、県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。

 執行部の説明は、マスク着用のまま、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。

 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。

 初めに、森田県土整備部長の総括説明を求めます。

 

●森田県土整備部長

 令和3年11月定例会議案に関する説明の県土整備部に関する総括説明をさせていただきます。

 2ページをお願いいたします。11月定例会にお願いします議案につきましては、予算関係で、第1号議案ということで補正予算をお願いいたします。それから、予算関係以外としまして、議案第13号から第16号までの3議案をお願いいたします。報告事項、報告第2号としまして、4件について報告させていただきます。その他、翌債としまして、ゼロ県の工事につきまして箇所表をつけております。

 3ページをお願いいたします。議案第1号について、概要を説明させていただきます。

 令和3年度の補正予算でございまして、一般会計で道路関係及び空港港湾関係で1億3,600万円余の補正をお願いするものでございます。

 詳細につきましては担当課長から説明させていただきます。

 

◎川部委員長

 続いて、関係課長から説明を求めます。

 

●山本県土整備部次長兼県土総務課長

 県土総務課からは、公共事業費の総括表と繰越明許費と債務負担行為についてでございます。

 資料7ページをお願いいたします。公共事業補正予算の総括表でございます。今回補正額9,100万円で、補正後の事業費が536億2,081万9,000円となっております。

 続きまして、14ページからが繰越明許費の調書となっておりますが、総括表は18ページとなっております。今回繰越額につきましては、一番下の県土整備部計のところ、43億3,500万円余ということで、9月補正までにお認めいただいております97億6,800万円余と合わせまして総額141億400万円余となっております。繰越理由につきましては、19ページ以降に掲載のとおりでございます。

 最後、25ページをお願いいたします。債務負担行為の調書でございます。一番上の道路管理費の260万円余とは、米子駅前のエレベーターの管理費の3年間の契約を行うものでございます。

 続きまして、27ページをお願いいたします。こちらも債務負担行為の調書で、一番上の地域高規格道路整備事業、補正3,100万円とございます。こちらは、浦富高架橋上部工事の増額3,100万円をお願いするものでございます。それ以外のものにつきましては、最後の35ページに載せておりますゼロ県工事に係る債務負担でございます。

 御審議よろしくお願いいたします。

 

●小田原道路企画課長

 県土整備部の資料の4ページをお願いいたします。道路橋りょう維持費のうち、市町村受託事業についてであります。これは、岩美町役場の前を通ります県道の歩道整備事業に合わせて、岩美町が管理されていた水路の断面を拡大しようとされるものであり、同時施工となることから本県が受託して施工するものであります。9月議会でもお願いしたところですけれども、詳細調査を行ったところ地盤が軟弱であり、大型水路の設置のための基礎工の安定化に追加経費が必要となったもので、1,200万円余をお願いするものであります。

 以上、道路企画課合計として、補正後合計151億4,700万円余とするものでございます。

 続きまして、資料の31ページをお願いいたします。道路の管理瑕疵に伴う損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、令和3年11月に2件の知事の専決処分を行いましたので報告いたします。

 8月3日、鳥取市湖山町において、和解の相手方が沿道の敷地から県道に進入しようとしたところ、側溝の蓋が跳ね上がり、同車両が破損したものであります。県の過失割合を10割とし、和解の相手方に対して9,000円を支払うものであります。

 続きまして、32ページをお願いします。令和3年8月13日に鳥取市長谷地内の県道において、剥がれて路上にあったアスファルト片に相手方の車両が乗り上げ、その車両が損傷したものであります。県の過失割合を8割とし、和解の相手方に対して2万4,000円を支払うものであります。

 当該事象により多くの方に御迷惑をおかけしました。より一層道路パトロールや施設点検に留意し、このような事案が発生しないように努めてまいりたいと思います。大変申し訳ございませんでした。

 

●清水空港港湾課長

 資料5ページをお願いします。港湾管理費のうち、みなとさかい交流館管理運営費について、3,300万円余の補正をお願いするものであります。

 みなとさかい交流館は平成9年に完成し、開館当初から4階でポートサウナを運営している境港市と、1階でフェリーの切符売場事務所として入居している隠岐汽船株式会社に対して、電気料金を誤徴収していたことが判明いたしました。このため、電気料金の徴収記録が残る平成15年から令和2年までの18年分につきまして、実際にこれまで徴収した金額と本来徴収すべきであった金額の差額を、不当利得の返還金として利用者に支払うものであります。返還金の内訳としましては、境港市には2,819万1,921円、隠岐汽船には511万2,323円でございます。

 誤徴収の原因は記載のとおりでございますが、1つ目は、境港市の電灯部分と隠岐汽船の動力部分の回線が入れ替わっていたことによって、隠岐汽船に対しては境港市の電気料金分を、境港市に対しては隠岐汽船の動力に係る料金分をそれぞれ徴収していたものでございます。

 2つ目は、本来県が負担すべき1階から3階部分のところの電気料金を境港市に徴収し、逆に、境港市から負担していただくべき4階部分の電気料金を徴収していなかったことによるものです。

 3つ目につきましては、県が境港市にポートサウナを譲渡した平成25年に電気メーターを設置し、電気料金の徴収を始めたところですけれども、譲渡前からポートサウナ部分についても徴収しており、二重徴収となっていたというものでございます。

 今回の事案を受けまして、みなとさかい交流館のそのほかの入居団体のほか、県内のとりぎん文化会館等県有施設の点検を行いましたところ、問題がないことを確認しております。

 今後、工事の施工の際には施工業者と配線状況の確認をし、記録するとともに、供用後、新たに電気メーター等を設置するときには、しばらくの間、その店舗の電気利用料に見合う電力量であるかどうかを注視しながら、適切に、確認しながら再発防止に努めたいと考えております。大変申し訳ございませんでした。

 続きまして、資料6ページをお願いします。港湾管理費のうち、港湾維持管理費について9,100万円の補正をお願いするものであります。

 近年の異常気象によりまして、千代航路は度々埋塞し、1万トン級の大型貨物船の入港に支障を来していることから、西浜航路を緊急航路として確保するために昨年11月補正予算を計上していただきまして、西浜航路、航路幅80メートル部分のしゅんせつを完了したところでございます。今年7月の異常気象によりまして、再度千代航路が埋塞した際に関係機関と協議しましたところ、風浪時の影響によって西浜航路を外れた場合でも安全に航行できるように、航路の南側の50メートル部分についても水深10メーターを確保しておく必要があるとの御意見をいただき、追加してしゅんせつを行うものでございます。

 鳥取港においては、昨年港湾計画を改定しまして、主要航路を千代航路から西浜航路に切り替えるための防波堤整備等を行うこととしておりまして、このたびのしゅんせつは、港湾計画に基づく西浜航路の整備を促進するものでございます。

 続きまして、資料29ページをお願いします。議案第15号は、先ほど御説明しましたみなとさかい交流館における電気料金の誤徴収に伴い、境港市と不当利得の返還に係る和解をすることについて、本議会の議決をお願いするものでございます。不当利得の返還金として2,819万1,921円をお願いするものでございます。

 続きまして、資料30ページ、議案第16号でございます。議案第15号と同様に、電気料金の誤徴収に伴いまして、隠岐汽船株式会社と不当利得の返還に係る和解をすることについての本議会の議決をお願いするものでございます。

 御審議のほうよろしくお願いします。

 続きまして、33ページをお願いいたします。港湾施設の管理の瑕疵による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、令和3年11月2日に知事の専決処分を行いましたので報告いたします。

 令和3年4月11日に鳥取港の新ボートパークにおきまして、船舶を台車に乗せて斜路を使用して海に下ろす際に、斜路のコンクリートの継ぎ目の段差で衝撃を受けて、船舶を固定した

ロープが切れ、船舶が落下して船艇を破損したものでございます。県の過失割合を5割として、和解の相手方に1万6,500円を支払うものでございます。

 続きまして、34ページをお願いします。令和3年11月17日に知事の専決処分を行いました件について御報告します。

 令和3年7月15日深夜、鳥取港の第一防波堤の東端付近におきまして、点灯しているべき灯浮標が消灯していたため、鳥取港に寄港した小型船舶がこれに接触し、船舶が塗装面の剥がれ等の損傷をしたものでございます。県の過失割合を10割としまして、和解の相手方に3万円を支払うものでございます。

 このたびの事案につきまして、鳥取港を利用される船舶に御迷惑をおかけしました。より一層施設の点検と維持管理を適切に行い、このような事件が発生しないよう努めてまいりたいと思います。申し訳ございませんでした。

 

●石賀道路建設課長

 資料の28ページをお願いいたします。議案第13号、工事請負契約(国道313号(倉吉関金道路)橋梁上部工事)の契約の締結につきまして本議会の議決を求めるものでございます。

 工事名は、記載の国道313号(倉吉関金道路)橋梁上部工事(石塚高架橋A1~P5)(補助改良)でございます。工事場所は、倉吉市石塚。契約の相手方は、記載の日本ピーエス・打吹建設特定建設工事共同企業体でございます。契約金額6億2,139万円でございます。工事の完成期限は、令和5年5月31日でございます。

 以上、御審議をよろしくお願いいたします。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

 

○島谷委員

 6ページ、港湾。港湾計画を作成して、今現在、事業実施されているのだけれども、以前は港湾計画を改定するに当たって、港内の静穏性の関係で、漁港のほうが北東の風でかなりひどかったということでこういう港湾計画になった。今度は、ここの防波堤を撤去した関係かどうか分からないのだけれども、港湾事務所がある奥のほうの静穏性がかなり悪くなりつつあるということで、受け入れしている小型漁船の船体が破損したりいろいろあって、船体保険などの関係でかなり申請が出ていると。空港港湾課が確認されたみたいだけれども、その確認は本所の上のほうの人ばかりしか聞いていなかったみたいで、漁協のほうも漁協内部関係もあると思うのだけれども、賀露支所のほうに確認しなかったみたいで。実際には本当に影響があったみたいなので、ここの静穏性を早急に調査なりして、今回こうやって予算を計上するわけだから被害がないようにしっかりとやっていってほしいと思うのだけれども、どうなのでしょうか。

 

●清水空港港湾課長

 まず、現状の静穏の状況を確認させていただきたいと思います。あわせて、西浜の航路切替えといいますか、使用航路とするための防波堤の整備等の促進に努めてまいりたいと思います。

 

◎川部委員長

 そのほか。

 

○安田委員

 5ページ、交流館。これは、間違いはいつ判明したのでしょうか。

 

●清水空港港湾課長

 25年にポートサウナ部分に電気メーターを設置しましたが、昨年度、その電気メーターの耐用年数が来たことによって取替えを行いました。そのときに、その電気メーターの表示と、別のところにあります中央監視装置の電気量を表示する設備の数値が、同じ数字を表すべきメーターが異なっていたということで、今年全館の調査を行いましたところ、先ほど申した3つの原因が判明したというものでございます。

 

○安田委員

 分かりました。えらいお粗末というか、設置時に業者が間違えて、そのままだったということですよね。

 

●清水空港港湾課長

 3つの原因・要因のうちの、まず1つ目については、断定はできませんけれども工事によるときに配線のミスがあったと推測されます。2つ目も同様に、工事のときの設計段階もしくは工事の協議等によってこのような配線になった可能性が考えられます。3つ目につきましては、平成25年、境港市に無償譲渡した際に電気メーターを設置しましたが、それまでは県の施設でしたので、県が負担していたものと誤認していたと思います。そういったところの認識が不足しておりました。

 

○安田委員

 何にしろ、積年でこれだけの金額を払うわけなので、ミスのないようにしていただくのが一番いいかと思います。

もう1個お願いします。33ページ、結局スロープで船を下ろすときにスロープのコンクリートの継ぎ目が大きくて、台車の滑車がはまって、不安定になって船が落ちたということだと思うのですけれども、これで過失割合が5割なのです。私は、もっと県側が高くなるのではないかと思うのですけれども。

 

●清水空港港湾課長

 破損した原因は、その段差の衝撃によってロープが切れて船舶が落ちたことも要因の一つではありますが、管理者としても、その段差を以前から把握しておりながらそのままにしていたという落ち度があったということで、過失割合につきましては明確に判定する判断基準がございませんので、弁護士相談等もさせていただいて、折半がいいのではないかということで相手方と交渉し、5割とさせていただいたものでございます。

 

○安田委員

 それは分かりました。やはり、そこで船を上げ下ろしするわけで、ロープがもしかしたら弱かったのかもしれないですけれども、ここはしっかり整備を、ふだんから管理する側が管理していただくべきだと思います。船なんて軽いものではないですからね、やはり、特に下ろすときは不安定になりますので。私は何か釈然としませんけれども、以上です。

 

◎川部委員長

 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、午前中の部分は以上で終わります。

 暫時休憩いたします。再開は1時10分。

 

午後0時09分 休憩

午後1時06分 再開

 

◎川部委員長

 それでは再開します。

 報告事項に入ります。

 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。

 報告15、「第21回住みよい県土づくり表彰式」について、西村県土総務課建設業・入札制度室長の説明を求めます。

 

●西村県土総務課建設業・入札制度室長

 資料の2ページをお願いします。県土整備に係る県民の理解と協力の促進及び土木施設管理への活動の輪を広げるため、今年で21回目となる住みよい県土づくり表彰式を11月10日に行いましたので、御報告させていただきます。

 まず、1の表彰式の概要でございます。(3)に記載しておりますように、知事表彰として4つの分野、それから県土整備部長表彰として2つの分野の表彰を行っております。あわせまして、国土交通大臣表彰者及び顕彰者の披露、伝達も行っております。

 各受賞者の数につきましては、2の鳥取県知事表彰受賞者数に記載のとおりでございます。

 また、3の優良工事の広報に記載しておりますけれども、県民の皆様に理解を深めていただくためのパネル展を東・中・西の持ち回りで現在実施中でございます。

 受賞者の詳細につきましては4以降に記載しておりますので、御覧いただければと思います。

 

◎川部委員長

 報告16、鳥取県盛土等に係る斜面の安全確保に関する条例に係るパブリックコメントの実施結果について、前田参事監兼技術企画課長の説明を求めます。

 

●前田県土整備部参事監兼技術企画課長

 資料の6ページをお願いいたします。鳥取県盛土等に係る斜面の安全確保に関する条例に係るパブリックコメントの実施結果について御報告いたします。

 パブコメの実施期間は10月8日から22日までの15日間で、意見総数は146件、このうち85%が風力発電事業に関する意見でございました。

 主な意見ですが、条例を制定し盛土の規制を行うことに対して、反対の意見はありませんでした。パブコメの主な意見と対応方針は、表に記載のとおりでございます。

 7ページをお願いいたします。2番の県政参画電子アンケートの概要についてですが、実施期間はパブコメと同じ10月8日から22日まで、回答数は433名で、約9割の方が盛土等の規制は必要という意見でございました。

 今後の予定ですけれども、本議会に条例案を提案いたしまして、来年5月1日の条例の施行を予定しているところでございます。

 

◎川部委員長

 報告17、第1回米子・境港間の高規格道路地元懇談会について、及び報告18、北条道路の事業再評価について、永田道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。

 

●永田道路企画課高速道路推進室長

 県土整備部資料8ページをお願いいたします。第1回米子・境港間の高規格道路の地元懇談会について御報告いたします。

 米子・境港間の高規格道路の計画の具体化に向けた検討を進めていくため、学識経験者及び地元関係団体を委員とした第1回懇談会を10月13日に開催いたしました。

 第1回の懇談会では、米子・境港間における地域と道路と交通の課題や求められる機能・役割などを含めました将来像、また意見聴取、アンケートの実施について議論がなされたところでございます。

 資料中段にもお示ししておりますが、主な意見としましては、米子・境港間の道路は通過交通と生活交通が混在している状況であり、そこに高規格道路が整備されると産業と住民の交通分離ができて安心安全につながる。また、物流や観光では定時性を担保していくことが必要であるなどの御意見があったところでございます。

 また、懇談会の取組としましては、11月1日から14日の2週間において2市1村の住民の方々や道路利用者などを対象にしたアンケートを実施いたしました。また、11月13日と14日の土日にはイオンモール日吉津にてオープンハウスを実施し、パネル展示により事業説明を行ったところでございます。

 第1回目のアンケートについては現在集計中でございますけれども、約1,500件もの意見をいただいたところで、おおむね意見としましては、8割、9割が高規格道路の整備に期待するといったような傾向となっております。

 今後の予定でございますけれども、第1回アンケートや企業ヒアリングなどによる意見聴取結果を取りまとめまして、12月中には第2回の懇談会を開催し、引き続き地域の課題解決に向けた高規格道路の検討について議論を行ってまいります。

 続きまして、県土整備部資料9ページをお願いいたします。北条道路の事業再評価について御報告いたします。

 北条道路は、平成29年度に国土交通省が事業着手し現在工事を進めておりますが、新規事業採択時である平成28年度の事業評価から5年を経過しておりますことから、10月12日に中国地方整備局事業評価監視委員会において事業再評価が実施され、事業継続は妥当と判断されました。

 資料にもお示ししておりますけれども、再評価の概要としましては、前回評価時の平成28年度と比較しまして事業費が約160億円の増となっております。その内容といたしましては、液状化対策の増加によるものが約150億円の増、これは、平成28年10月の鳥取県中部地震の被災状況を考慮し、詳細な地質調査を行うということもありましたが、平成29年に道路土工に関する技術指針が改定され、盛土の安定計算を行った結果、液状化対策の範囲が変更となったものでございます。

 また、北条ジャンクションの構造の変更によるものが約10億円の増、これは、詳細な地質調査により盛土区間の液状化層が厚く堆積していることが確認されたため、ジャンクション構造が盛土構造から橋梁構造に変更になったことによります。

 以上を踏まえまして、国土交通省としましては、事業効果、事業進捗を検討した結果、事業の必要性・重要性は変わらないと考えられるため事業継続が妥当であるとの方針であることから、県といたしましても技術基準の改定に伴う必要なものであり、事業費増はやむを得ないと考えますが、改めて経費節減と早期供用を申し入れたところでございます。

 引き続き一日も早い供用となりますよう国へ働きかけてまいります。

 

◎川部委員長

 報告19、冬期道路交通確保対策について、小田原道路企画課長の説明を求めます。

 

●小田原道路企画課長

 資料の10ページをお願いいたします。12月になり雪の降る季節となりましたが、国土交通省では今年の冬から高速道路と一般道を同時通行止めする可能性について公表されましたので、その対策内容等について御報告いたします。

 国土交通省は、昨年の大雪時に北陸で発生しました大規模な車両の滞留を踏まえて、災害級の大雪の際には人命を最優先することとして、本県では、資料中に図を入れておりますけれども、山陰道並びに並行する国道9号の大型車両のスタックの多発が危惧される区間を同時に通行止めにする可能性について発表したところでございます。

 通行止めの目安としましては、平成28年度に智頭町の国道373号で大規模な滞留があった際の降雪規模を参考に、1時間に10センチ以上または2時間で5センチ以上の降雪が続く場合、積雪深が80センチを超える恐れがある場合に同時通行止めするという可能性について公表しております。

 国交省で、山陰道と国道9号を同時通行止めされれば、道幅も狭く勾配も急な県道に大型車が流入してきてしまうことが懸念されるため、並行する県道鳥取鹿野倉吉線も同時に通行規制することとしております。ただし、このような通行止め措置を取らなければならないような降雪は事前に気象警報や警戒情報が発出されることから、早めの広報、アナウンスを行い、大阪や九州方面からの大型車の流入を抑制し、広域迂回をしていただき、さらに県民の方に対しても不要不急の外出は控えていただくよう呼びかけることとしております。また、通行止めを行うことが確実となった場合でも、可能性のある6時間前には記者発表等をし、広く県民への周知を行います。

 いずれにいたしましても、通行規制を行わなくてもよいよう除雪には万全を期して対応してまいりますが、通行規制を行う場合であっても、国交省や県警、NEXCOなど関係機関と連携し、広報、現地誘導等についても対応してまいりたいと思います。

 

◎川部委員長

 報告20、米子駅南北自由通路等整備事業の事業計画の変更について、石賀道路建設課長の説明を求めます。

 

●石賀道路建設課長

 資料の11ページをお願いいたします。米子市が実施中の米子駅南北自由通路等整備事業につきまして、米子市から全体事業費の増額及び供用開始時期の延期を行うことが示されましたので報告いたします。

 また、今回の事業費の増額に伴いまして、県から市への補助金についても増額となる予定でございますので、併せて報告させていただきます。

 全体事業費につきましては現在63億2,000万円でございますが、今回の変更により76億6,000万円、13.4億円の増額の予定でございます。主な増額の理由としましては、自由通路に係る工事費及び公共補償費の増ということでございます。

 供用開始時期につきましては令和5年4月供用開始予定でございましたが、新たに地下埋設物などへの対応が必要になったことにより4か月程度延びるということで、令和5年8月頃の供用開始の予定となるものでございます。

 県から市への補助金につきましては、補助金交付要綱に基づきまして、自由通路に係る工事費及び公共補償費の総額10億円分に対しまして、市の実質負担額の2分の1を県が支援する予定にしております。現在、県の補助金総額7.7億円を予定しておりますが、1.8億円が増えて9.5億円になる見込みでございます。

 今後の県の対応としましては、米子駅は県西部圏域の玄関口であり地域交通の拠点であることから、財源確保に向け、国への要望や県補助金による支援を継続して行っていきたいと考えております。

 

◎川部委員長

 報告21、第12回中海会議の開催結果について、池田河川課長の説明を求めます。

 

●池田河川課長

 資料の12ページをお願いいたします。第12回中海会議の開催結果について御報告申し上げます。

 今回、中海会議は、令和3年10月13日にウェブ会議の形で開催されました。

 4の概要を御覧いただきたいと思います。次ページにわたりまして、(1)から(5)までございます。県土整備部が主に関係しております(1)の部分について御報告させていただきます。

 (1)中海及び境水道の堤防、護岸等の整備についてということで、国土交通省の出雲河川事務所長から報告がございました。主に2点書いてございます。1つ目、中海湖岸堤の短期整備箇所については鳥取・島根両県の箇所全てが完成しております。今後は短中期整備箇所の整備促進を図るとともに、浸水実績のある中期整備箇所の前倒し整備を行っているという報告でございます。ちなみに、鳥取県側の短期整備箇所は6か所、短中期整備箇所は5か所、中期整備箇所は3か所ございます。なお、先ほど報告の中で浸水実績のある中期整備箇所と申し上げましたが、これは全て島根県側の箇所でございます。

 2つ目は短中期整備箇所である米子港防波堤箇所については、一部区間がかわまちづくり計画ということで、国は県、市と調整しながら工事を進めているという報告がございました。

 これを受けての主な意見ということで、米子市、境港市の両市長及び鳥取県知事の意見を書いてございます。1つ目のポツ、米子市長の発言でございます。近年の中海の水位上昇傾向で、地球温暖化の影響もあり高潮発生が増えているように思っていると、こういうことが下流域で起きていることに気を留めていただきたいということでございます。

 2つ目のポツは境港市長の発言でございます。外水より内水の問題が起きていると。市も雨水管理総合計画に着手するので、必要な堤防等についても一体的に整備できるようお願いしたいという発言でございました。

 さらに、知事の発言としましては、大橋川の拡幅より前に湖岸堤を整備するというのがお互いの了解事項だよと、ぜひこれの進捗を図ってほしい。そして、境港市では大きな浸水が発生した、単なる内水被害と片づけることなく、今後の地球温暖化に伴う高潮や集中豪雨を勘案し、国と県との覚書に基づいて内水対策に協力いただきたいという発言がございました。

 これらを受けまして、国は、整備を急ぐことが一番重要だということを発言されてございます。

 

◎川部委員長

 報告22、大呂地すべり検討会の開催結果について、山根治山砂防課長の説明を求めます。

 

●山根治山砂防課長

 資料の14ページをお願いいたします。智頭町大呂地内の地滑りにつきまして、11月11日に第5回目の検討会を開催いたしましたので、概要報告させていただきます。

 智頭町の大呂地滑りは、平成30年度までに対策がおおむね完了していたところですが、31年2月に小崩落が起きて活動が再開したということを受けまして、この検討会を令和元年11月、約2年前に設置しております。委員は地滑りの専門家及び地元の代表者等で構成しております。

 経緯の詳細は記載のとおりでございますが、今回の会議は、地滑りの動きを見極めるため1年以上観測、収集いたしました各種観測データの解析を踏まえて地滑りの挙動を解明すると。さらには、どういう対策をするかということにつきまして議論いただいております。

 各委員からは(2)のとおり意見をいただいております。専門家からは、地滑り範囲の不明確な部分があるので、くい等を設置してさらに調査が必要等の御意見をいただいております。地元代表者の委員からは、地滑り対策が長期化する見通しなのであれば一定規模の崩落も想定して早期にトンネル等の恒久対策を検討してほしい等の意見もいただいております。

 今後、今回の御意見等を踏まえ地滑り活動を明確にし、具体的な対策方法を検討し決定することとしております。

 次に、2番としまして、対策工事の進捗状況を記載しております。(1)土砂の流出防止対策として土留め工を整備しておりましたが、写真のとおり11月に完成いたしました。また、(2)番、北股川への排水管の設置、(3)番、県道の迂回路整備、これらについては現在整備中でございまして、年度末、また新年度までに完成する予定としております。

 

◎川部委員長

 なお、報告23、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については資料に記載のとおりですので、説明は省略します。

 ただいままでの説明で質疑等はありませんか。

 

○広谷委員

 10ページの積雪時の道路の通行止めの件で、これはちょっと確認も含めて、同時通行止め区間というのが9号線と山陰道、両方とも同時に通行止めするということですか。それで区間もこの地図から見ると9号線は湖山池の近辺、桂見から気高町までだし、山陰道は鳥取インターからはわいインターまでの間になっているのだけれども、一部というわけではなしに、その区間全てということですか。それをまず確認。

 

●小田原道路企画課長

 今おっしゃいますように、山陰道は鳥取インターチェンジからはわいインターチェンジまで。9号は伏野からはわい長瀬まで同時に通行止めすると。

 

○広谷委員

 完全にもう、例えばインターチェンジ間だけを通行止めにするとかではないのですか。

 

●小田原道路企画課長

 山陰道につきましてはインターチェンジ間ですけれども、国道9号については一般道ですので、横道もありますけれども、基本的にこの区間は全て通行止めにすると発表されました。

 

○広谷委員

 それで、その通行止めに対して迂回を促すというような書き方もあるのだけれども、9号線の迂回路といったって、9号線が結局積雪があって通行止めするぐらいだから、迂回路も当然そんなに通行できるような状況ではないと思うのですよね。その中で、迂回路をどうのこうのという書き方というのがちょっと僕は理解できない。

 

●小田原道路企画課長

 この資料に書いてあります広域迂回というのは、基本的に他地域から当地域を通過される車両を想定しておりまして、主に多いのが、これまで国道9号とかで滞留の原因となっておりました県外からいらっしゃる大型トラック、これが非常に多うございますので、大阪、関西方面からこちらにいらっしゃる方につきましては、この区間の通行を避けていただくように広域の迂回をお願いするということ。例えばこれの場合だと鳥取市に来るのは可能ですけれども、米子市方面にいらっしゃる際には米子道を通っていただくとか、尾道-松江を通っていただくとかという広域迂回の選択肢を御提示させていただきまして、そういう迂回をお願いしたいということでございます。

 また、県内にお住まいの方につきましては、基本的には、判断の目安と書いておりますけれども、80センチ以上の積雪があるというような場合ですので、非常に災害級の大雪という場合を想定しております。こういう雪が降りますときには、できます限り不要不急の外出を控えていただくようにお願いをしたいと考えております。

 

○広谷委員

 今までの僕なりの経験でいうと、積雪は夜間が多いのですよね。昼間の積雪だったら、通行するに当たっても通行止めするに当たってもある程度対応できるかと思うのですけれども、夜間にかなり大雪になったときに通行止めにされたとき、車両とかが大変なことになると思うのです。

 だから、今までも智頭であったりする中でそれぞれの対応をしてこられたと思うのですけれども、通行止めにしてその間に重点的に除雪して1時間でも10分でも早く解除するという対応にするということだと思うのですよね。やむを得ない部分もあると理解しますけれども、そういう格好でなるべく除雪対応をしっかりしていただいて、特に全面の通行止めにする前に、早い段階にある程度通行止めするのだったり解除の時間も早めにしていただきたいなと思うのですけれども。

 それともう1点、今回の通行止めは鳥取市からはわいまでのこの区間ですね。例えば姫鳥線とか、はわいから西の山陰道は対象にはしていないのですか。

 

●小田原道路企画課長

 この高速道路と一般道を並行する区間の同時通行止めとして、今回公表されたのはこの区間でございます。

 ただし、先ほど申し上げましたように、鳥取自動車道、佐用から鳥取間ですとか、大栄東伯から米子までの間は、並行する一般道を同時通行止めするということを今は発表されていませんけれども、いずれにいたしましても災害級の大雪が降るときには、昨年の北陸道の経験を踏まえて早めに通行止めして集中除雪を行って、できるだけ一般の方に通っていただける状態を早めにつくるというのを基本に考えて、そちらのほうはそういう対応をするということで聞いております。

 

○伊藤委員

 関連して、緊急自動車、特に中央病院等へ救急車が結構搬送されるのだけれども、これらについての対応というのはどうするのですか。

 

●小田原道路企画課長

 おっしゃいましたように、緊急車両については通行していただけるように配慮したいと考えております。

 

○銀杏委員

 表現の問題なのですけれども、県道鳥取鹿野倉吉線も通行止めになるということですから、この区間は完全通行止めと言っていいと思うのですね。迂回路とか書くと、どっかに道があるのではないかといって探されると思うのですけれども、迂回路は基本的にはないですね。峠越えぐらいしかもうないと思うので、ちょっと表現を変えて、余計なことをされないようにしたほうがいいと思います。

 

●小田原道路企画課長

 表現については、今おっしゃった意見を基に反映していきたいと思います。

 

◎川部委員長

 ほかにありませんか。

 

○内田(隆)委員

 ゼロ県、35ページです。毎年ゼロ県をやっていただいて、ゼロ県の形も変化してきていると思う一方で、大分前の議会で、ゼロ県と当初を合わせて十何か月予算となっていって、それを基礎に予算のキャップを決めてきているような議論があったかと思うのですけれども、今回20億しか積んでない一方で150億円を積み残していますので、今年度の予算編成はどこにキャップを持ってこられますか。当初はどこでさじ加減を議論するつもりですか。

 

●森田県土整備部長

 このたびの特殊事情といいますか、このたび大型補正がございます。ゼロ県というよりは大型補正で対応したほうが財政的に有利でありますし、早期発注ができるということでありますので、ゼロ県で積めますけれども補正で積める部分は補正のほうに回したということがあります。

 

○内田(隆)委員

 私が整理しておきたいのは、予算編成の形が変わってきているのだと思うのですね。今まではゼロ県を積んで、トータルの予算枠を用意して、これでやろうよということだったのですけれども、森田部長が言うように、今回大型補正も含めて、では年間の、知事が言われたエチケットというのをどこに線引きしていくのか。私は今回、大型補正もあることだし、そのエチケットというライン自体を上げていくべきだと思うのですけれども、それについてはどうですか。

 

●森田県土整備部長

 エチケットというのが500億円だったと思います。このたびの大型補正はそれをはるかに超える補正になっております。おっしゃるようにこの16か月予算は500億円をはるかに超える予算になると思いますので、その辺りで、新しい、ちょっと通常と違うレベルで今年度は考えていると。これが毎年にはならない、また500億円に戻っていくときが来ると思いますけれども、そういう考え方でいこうと考えております。

 

○内田(隆)委員

 こういうときだからこそというのも含めて、積めるときにはやはり予算を確保して、工事の進捗、県も整備を進めていくというところも大事だと思いますので、その辺りの議論をきちんと財政課とかと整理して、こういう議論があったときにこうですって言えるように、当初までにしておいていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

 

◎川部委員長

 ほか。

 

○安田委員

 8ページです。米子・境港間高規格道路の懇談会ですけれども、主な意見の真ん中に、周辺の整備を一緒に考えるべきというとってもいい意見が出ているなと思いました。やはり道路を1本通すことだけではなくて、しっかりその周辺、県も市も国も一緒になって考えていくことが重要だと思いますので、こういったいい意見はぜひ取り入れていただきたいと感じております。要望です。

 もう1個、12ページの中海会議なのですけれども、これも4の概要の(1)の主な意見で、伊達市長からも平井知事からも境の内水についてのお話が出ています。これは意見を述べられただけで、それに対して返答とか、そういうのはなかったものなのでしょうかね。

 

●池田河川課長

 先ほどちょっとだけ申し上げましたけれども、この主な意見に対して、国の出雲河川事務所の所長が、まずは整備を急ぐのが一番の役目だろうということをおっしゃいました。

 

○安田委員

 上流の整備ですか。

 

●池田河川課長

 いえいえ、中海。鳥取県側の両市長、知事のこういった意見を踏まえて、整備を急ぐのが一番いいことだろうとおっしゃったので、そういうふうに進められるのだろうと私は思っております。

 

○安田委員

 恐らくこの内水に対して中海の役割は排出する側、内水を排出するという形になると思うのです。排水ポンプを中海側に設置して、そこから境水道に行き着く前の内水を横に向けて、中海と美保湾に向けて排水するしかないかなと、皆さんともいろいろお話をさせていただいた結果、私もそう思っておりますので、ぜひそういったとこも含めて国のほうへの働きかけを引き続きよろしくお願いいたします。

 

◎川部委員長

 ほかはありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 次に、その他です。

 県土整備部に関して、執行部、委員から何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 意見がないようですので、県土整備部につきましては以上で終わります。

 執行部入替えのため、暫時休憩いたします。再開は、そろい次第。

 

午後1時40分 休憩

午後1時43分 再開

 

◎川部委員長

 再開します。

 それでは、危機管理局に係る付議案の予備調査を行います。

 執行部の説明は、マスクのまま、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。

 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。

 初めに、水中危機管理局長兼原子力安全対策監の総括説明を求めます。

 

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監

 危機管理局の議案説明資料の2ページをお願いいたします。今回は、予算関係1件、それから予算関係以外1件お願いするものでございます。

 3ページを御覧ください。原子力安全対策課と消防防災課、2課の予算につきまして補正等をお願いするものでございますが、継続費等の設定でございますので、補正額等はございません。

 詳細につきましてはそれぞれの担当課長から説明させますので、よろしくお願いいたします。

 

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長

 危機管理局の予算説明資料の4ページをお願いします。原子力防災対策事業のうち、原子力防災支援拠点の整備に係る費用2億2,000万円余を継続費に変更することをお願いするものでございます。

 下の2の主な事業内容のところで、継続費に変更する理由を記載しております。支援拠点の建設予定地に里道ですとか水路の国有地がありまして、その占用許可等の取扱いに時間を要することや、鉄骨工事に必要な部材の調達に時間を要することが判明しましたので、年度内に工期が取れないことから、複数年契約の継続費に切り替えるというものでございます。

 5ページをお願いします。こちらは令和3年度以降の支出予定額が記載されております。令和3年度に継続費のおよそ4割に相当する額8,900万円余を前金払いし、令和4年度に残りの1億3,800万円余を支払う予定としております。

 

●谷本消防防災課長

 続きまして、資料の6ページをお願いします。債務負担行為の追加でございます。

 消防学校費ということで、令和4年度から6年度にかけての3年間での62万4,000円の債務負担をお願いしております。内容としましては、消防学校にあります浄化槽の保守点検の3年間の契約をするものでございます。

 

●福田危機対策・情報課長

 資料の7ページをお願いいたします。継続費の精算報告でございます。

 防災行政無線一斉指令システム等更新事業といたしまして、令和元年度、2年度の2か年の継続費で事業を実施しております。

 具体的には、災害時等における通信手段であります防災行政無線のうち、気象情報や災害情報を市町村等へ一斉配信するシステム等について、老朽化に伴って更新を行ったものでございます。2か年のトータルで8億800万円余の計画に対しまして、実績が7億5,900万円余ということで、差額の4,900万円余が入札に伴う執行残となっております。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について質疑等はありませんか。

 

○伊藤委員

 防災拠点施設の場所は鳥取のどこか。

 

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長

 吉岡インターチェンジの付近に防災拠点を設置しております。

 

◎川部委員長

 そのほか。

 次に、請願・陳情の予備調査を行います。

 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。

 初めに、担当課長から現状と県の取組状況について聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますがいかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、陳情3年危機管理第30号、島根原発再稼働における市民参加型の原発行政を実行するための会議の開催についてを行います。担当課長に説明を求めます。

 

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長

 陳情3年危機管理第30号の資料の2ページをお願いします。陳情事項のところ、島根原子力発電所2号機の再稼働における住民の不安や懸念を払拭するために、住民、鳥取県、中電が意見交換し、議論し、少しでも問題解決していく方法を模索すべきではないかということで、鳥取県民であれば誰でも参加することができる住民参加型の会議を、鳥取県の住民、鳥取県と中国電力の3者で開催することというものでございます。

 3ページに現状と県の取組状況を記載しております。現状、島根原子力発電所2号機については、9月15日に審査に合格し、翌16日には資源エネルギー庁長官から鳥取県知事に対して再稼働を進めていくという国の方針について理解の要請があったところでございます。また、中国電力は、県、米子市及び境港市からの要請に基づきまして、米子市、境港市の住民に対し、島根原発の概要、安全対策、新規制基準適合性審査の状況等について説明を行っております。境港市では10月15日、米子市では10月18日に住民説明会を実施しております。

 県の取組状況ですけれども、県、両市は審査合格を受けまして、島根2号機の審査結果、原子力防災の取組やエネルギー政策などの説明を聞く機会を提供するため、住民説明会を5回開催し、そのうち避難先となる県中部、東部を対象とした避難計画説明会を2回開催しております。また、県原子力安全顧問会議では、審査の申請が行われた平成25年以降、審査結果を慎重に確認しております。さらに、両市の住民団体代表で構成された原子力発電所環境安全対策協議会と県との合同対策会議を開催しまして、同協議会委員に対して、国と中国電力からは先ほどと同じ2号機の審査結果、原子力防災、エネルギー政策、島根原発の概要と必要性の説明を行っております。また、県原子力安全顧問からは、県原子力安全顧問会議での検証結果について説明を行っております。県、両市は、中国電力及び国に対し、住民に対する説明責任を果たし、理解を得るよう求めているところでございまして、県は、原子力安全顧問、住民、米子市及び境港市の意見を聞き、県議会でも協議を行い、その意向を踏まえて慎重に判断していくこととしているところでございます。

 

◎川部委員長

 ただいまの説明について質疑等はありませんか。

 

○広谷委員

 この陳情事項で括弧内に書いてある中で、住民参加型の会議を鳥取県の住民と鳥取県当局と中国電力株式会社、3者で開催することと書いてあるのですけれど、これがどういう、3者が開催するのかちょっと僕は理解できないのです。住民説明会でもないし、この住民と県当局と中電の3者が一堂に会して何をするというか、話合いをする、意見交換するというのは、住民説明会と同じようなことではないかと思う。

 

○伊藤委員

 県と米子市などは、中電と国に対してですね。中電が設置責任なのだけれども、国が国の責任において原発を推進するということで国に説明を求めるわけですね。

 

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監

 そうです。

 

○伊藤委員

 そこのところをやはりはっきりさせないと、住民の皆さんが、参加型というのはあくまでも県がやるのだよと言っているのだけれども、そこの誤解があると思うのですね。

 

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監

 今、伊藤委員から質問いただきましたように、国のエネルギー基本計画においては、新規制基準に合格した原発は、再稼働に必要な安全性を備えているという国の政府方針があって、その上で地元等の理解を得て動かしていくというふうに国のエネルギー基本計画に書いてあるので、それに基づいて国はしっかり説明責任を果たしてくださいということをここで書かせていただいたところでございます。

 

○伊藤委員

 やはりこの問題のときにその辺の勘違いというか、何か県の責任というのをすごく問われているのですね。だから、そこのところのやはりきちんと、国の責任でエネルギー政策の基本計画に基づいてそこは国がやるのだよということを、もう少し何かアピールというか、理解してもらうというか、必要ではないかと思う。そういう部分が足らないと思うのですね。だからみんな、米子市や県の責任ではないかとか、問われているのだと私は思う。

 

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監

 確かに県が主催して、国、あるいは中電が説明しているというところがあって、そういう懸念もありますので、本来誰が説明すべきかもしっかり説明していきたいと思います。

 

◎川部委員長

 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、委員のほうで、陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)

 特に願意の聞き取り、現地調査について意見がないようですので、今回につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。

 次に、報告事項に移ります。

 質疑等については、説明終了後に一括して行います。

 報告24、「鳥取県と徳島県との危機事象発生時相互応援協定」の改定について、藤木危機管理政策課長の説明を求めます。

 

●藤木危機管理政策課長

 危機管理局の報告事項の2ページをお開きいただきたいと思います。本県と徳島県は、同時に被災を受けないかつ応援に行きやすい距離感ということがあって、平成16年3月に県レベルで初の遠隔地相互応援協定を締結したところでございます。

 その後、4、協定締結の経過にありますとおり、3回にわたってバージョンアップをしてきて、応援の内容とかを拡充してきたところでございます。

 今年度、いわゆる七夕豪雨と言われる本県での大雨のときにも、鳥取市の清水川の越水に際しましてはポンプ車も来ていただいて排水していただいたりとか、土のう、ブルーシートもいち早く持ち込んでいただいたところでございます。

 11月15日、鳥取市内に飯泉知事をお迎えして両県知事会議を開き、南海トラフ地震に備える危機管理対応とか新型コロナウイルス対策と、深刻化、または新たな課題に対応すべく知事会議を開催し、協定を改定したところでございます。

 連携強化に関する合意事項を2に書いてございます。南海トラフ地震等に備える危機管理対応の連携強化ということで、例えば本県独自で展開している災害ケースマネジメント、これは全国的にも注目を浴びているのですけれども、徳島県もいち早く取り入れたいと考えているというふうにお話を伺っております。そういったノウハウの共有とかウィズコロナの成果、例えば感染症対策で避難所の間隔を随分と大きく取るようになりました。これは、ウィズコロナだけではなくて、コロナが終わった後、アフターコロナにおいてもやはり続けていくべきであろうということで、こういった取組を一緒に考えていきましょうとか、(2)新型コロナウイルス、関西のほうから徳島や鳥取にやってくる傾向がかなり似ているということで、本県ですとゲノム解析、徳島県ですと人流解析が得意だということで、お互いにそういったノウハウを共有し合って情報交換していきましょうという話。それから(3)では、これも新型コロナですけれども、例えば徳島県のほうでは外国からN95マスクとかサージカルガウンとかを調達しているというとこでございます。どうしても物資が足りなくなったときはお互いに融通し合いましょうというようなお話もさせていただいたところでございます。

 そのような合意事項を踏まえて、3にありますように、協定の改正概要で3点について改定させていただきました。

 特に最初のポツにあります全国に先駆けた連携というのは、飯泉知事と平井知事は全国知事会の前会長、現会長ということもあって、この両者の連携を広く他県にも参考にしていただけるような取組ということで頑張っていきたいという気概でやっているというとこでございました。

 方向性はこのように決めたところですけれども、実際の具体的な取組、例えばDX、デジタルトランスフォーメーションに関しては、ドローンのお話とかも出たところです。災害時において天候が悪いときでも操作できるような人員も含めた相互派遣とか、再エネを活用した連携を強く意識したような取組というのもこれから進めていきたいと思っております。

 同じように、コロナにも関連するのですけれども、今まで災害対応というと、広域支援というのは被災地において他県の応援部隊もわらわらとやってきて、そこで密が起きてしまうということもございました。コロナで随分とウェブ会議が一般的になったということもあって、そういう本部体制も広くウェブ会議を徹底的に活用しながら、例えば常時接続しながら情報交換なり支援のやり方を検討していくことができるのではないかということで、現在、徳島県の担当課とお話を進めているとこでございます。

 

◎川部委員長

 報告25、冬期道路交通確保対策については、県土整備部から説明がありましたので、ここでの説明は省略します。

 報告26、島根原子力発電所2号機に関する対応状況について、報告27、令和3年度鳥取県原子力防災訓練の実施について、報告28、人形峠環境技術センターの使用施設に係る新増設計画の報告への回答について、及び報告29、人形峠環境技術センターでの火災発生について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

 

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長

 危機管理局資料の4ページ、島根原発2号機の対応状況について御報告いたします。

 1のところ、県、米子市、境港市主催の住民説明会及び避難計画説明会を5回開催しております。10月24日、10月30日は、それぞれ米子市、境港市で開催し、さらに県民の方からの御要望がございまして、11月24日に西部総合事務所にて追加開催をしております。これらの3会場では、原子力規制庁から2号機の審査結果について、内閣府から原子力防災の取組、資源エネルギー庁から国のエネルギー政策、中国電力から島根原発の安全対策と必要性についての説明を行っております。

 また、11月18日、11月23日は、米子市、境港市の住民の方の避難先となる県中部、県東部の方を対象とした避難計画説明会を開催しまして、県、米子市、境港市から原子力防災への取組や避難計画の説明を行っております。

 下の(3)のところ、住民からの主な意見としましては、新規制基準の信頼性ですとか地震動の評価、避難計画の実効性などに関する意見、質問があったところでございます。

 2の鳥取県原子力安全顧問による視察です。顧問9名が島根原発を視察しております。事故対応の拠点となる緊急時対策所ですとか、本県が対応を求めた汚染水対策、止水壁などの安全性、専門性の高い対策を重点的に確認しております。

 5ページに移りまして、3の鳥取県原子力安全顧問会議の開催です。11月8日は顧問が国からの審査結果の聞き取りを行いまして、これまでの中国電力からの審査結果の聞き取りや現地視察等を踏まえて11月17日に顧問会議による確認結果を取りまとめまして、顧問から知事に顧問会議の意見を報告しております。

 下の4の鳥取県原子力安全対策合同会議の開催です。米子市と境港市の安全対策協議会を県と合同で開催しまして、住民の代表である安全対策協議会委員の方が、11月8日に国、中国電力から、そして11月22日に顧問からの説明を聞きまして、協議会委員からの意見を聴取しております。

 5の審査結果及びエネルギー政策に関する原子力安全対策プロジェクト会議では、鳥取県、米子市、境港市の行政職員が中国電力や資源エネルギー庁から説明を受けまして、2号機の審査結果、エネルギー政策について確認を行っております。

 6ページに移りまして、6の島根原子力発電所に関する安全協定改定に係る協議会です。安全協定の一部の文言に立地自治体のものと差異があるということで、中国電力に対し安全協定改定の交渉を続けているところですけれども、10月5日に改定協議会を再開し、これまで計3回実施しております。

 改定を求める4項目、事前報告、現地確認、意見表明、核燃料物質等の輸送計画に対する事前連絡のうち、2項目、核燃料物質等の輸送計画に対する事前連絡と現地確認については、協定を改定するとの回答があったところでございます。

 以上が2号機に対する対応状況でございます。

 続きまして7ページ、県原子力防災訓練の実施ということで、2つの訓練を実施しております。

 1つ目が、大型ヘリ輸送の訓練でございます。原子力災害時のヘリによる避難経路等の上空偵察や資機材輸送訓練を、陸上自衛隊等の協力を得て行っております。訓練では、県、西部市町が美保分屯地から大型ヘリに搭乗しまして、避難経路や県西部に予定しています防災基地の確認、また、こちらはゲートモニターという避難退域時検査で使用する原子力防災資機材と中国電力の災害復旧車両の軽自動車を鳥取空港で大型ヘリに搭載しております。下の写真の大型ヘリ、CH-47の活用訓練は、近年、3年連続で実施しているところで、初めて車両、資機材の搭載を行っております。

 目的ですけれども、原子力災害時における空路を活用した住民避難の実施及び災害対応資機材輸送について、各機関の実施手順等を確認し、原子力災害対応の実効性と各機関の対処能力の向上を図ることとしております。

 下に行きまして、(5)の訓練項目です。(ア)のところ、大型ヘリによる上空からの避難経路及び県西部防災基地の確認、そして中国電力の電力復旧に関わる資機材と車両の搬送を行うための連携を確認する訓練。そして(ウ)空路輸送による資機材の輸送。今回はゲートモニターの輸送手順を確認する訓練を行いまして、これらの訓練の一連の手順を確認しております。

 8ページに移りまして、もう一つの訓練です。人形峠環境技術センター対応の原子力防災訓練でございます。

 本訓練は、トラブル発生時の対応能力の向上を図るため三朝町及び岡山県と共同で実施し、今回で22回目になります。県庁、中部総合事務所、三朝町役場等の機関における事故発生の初動から事故進展に応じた対応手順を確認する図上訓練、機能別訓練、実動訓練を実施しております。また、今回、災害時における給水訓練も併せて実施しております。

 下に行きまして、(4)の主要訓練項目です。項目としては、(ア)の初動段階として災害対策本部運営訓練や(イ)の事象進展に応じた情報収集、各機関との情報共有方法の確認、(ウ)のテントの展開訓練などで、原始力防災資機材等の操作方法の習熟を図る訓練を実施しております。

 訓練の事故想定ですけれども、作業中に鋼鉄製のシリンダーが損傷、そして火災が発生して、このシリンダー容器の中に入っています六フッ化ウランが漏えいするという事象を想定しております。

 (6)の訓練内容です。災害対策本部等運営訓練及びオフサイトセンター訓練といった図上訓練のほか、実動訓練として、緊急時モニタリング訓練ではモニタリング車両等を使用した放射線量率の実動計測ですとか、交通規制をするための警察への情報伝達手順ですとか、警察官の要員配備手順等の確認などを実施しております。また、下ですけれども、ホールボディカウンタ車による内部被曝検査の実施手順確認とか給水訓練等を実施しているところでございます。

 続きまして9ページ、人形峠環境技術センターの使用施設の新増設計画の許可申請の報告に対しまして回答を行いましたので、その御報告となります。

 今年1月15日に、日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターが原子力規制委員会に申請した核燃料物質使用変更許可申請、核燃料物質使用施設の部分的な機器撤去等の変更が9月17日付で許可されました。

 県では、10月15日に県原子力安全顧問会議を開催しまして、機構から審査結果について説明を受けまして、顧問から、安全性の確保を前提として今回の機器撤去等の作業については実施しても差し支えないといった旨の意見報告があったことから、三朝町とも協議の上、保全協定に基づきまして了解する旨を文書回答しております。今回の新増設ですけれども、ウラン濃縮を行う施設の設備機器の解体撤去と、解体撤去した機器の放射能を測定するための装置などの設置となっております。

 2の県原子力安全顧問会議の意見としましては、安全性の確保を前提として実施して差し支えない、また、人形峠環境技術センターへの要求として、安全性の確保を最優先に関係法令を遵守し適切に実施すること、住民及び自治体への環境放射線モニタリング測定結果等の積極的な情報公開を努めること、放射性固体廃棄物の現場での分別、管理を適切に行うことを求めております。さらに、県に対しても、解体撤去等の実施状況を適宜確認し、継続してモニタリングによる測定結果を注視するよう求めるとしておりまして、引き続き顧問会議で実施状況を確認するとしております。

 このような顧問の意見報告があったことから、県及び三朝町は新増設計画を了承するとした文書回答をしております。それが次の10ページになります。

 県及び三朝町は、1月15日に許可申請の報告を受けた際、最終的な意見を留保すると回答していましたが、新増設計画書の報告について(回答)ということで、当該計画の安全性や周辺環境への影響等について鳥取県原子力安全顧問会議において検証を行った結果、当該計画について了解すると回答しております。

 ただし、計画の実施に当たっては下記事項に留意してくださいということで、先ほどの顧問の意見報告を反映する形で、下記の3点、安全性の確保の最優先と関係法令の遵守、モニタリング測定結果等の積極的な情報公開、放射性固体廃棄物の適切な分別、管理、これら3点に留意するよう求めております。

 最後、別冊になります。人形峠環境技術センターの火災について御報告いたします。

 11月29日、センターで火災が発生しました。火災は下の写真、漏電遮断機の差し込み口と、そこに差し込まれたプラグの焦げ跡が発見されたというものです。この火災によるけが人はなく、環境への影響もありませんでした。

 県では、11月30日に環境保全協定第10条に基づく現地確認を三朝町と合同で行いまして、聞き取り、現場の確認を行っております。

 また、後日と書いていますけれども、今日午後、人形峠環境技術センターからこの件について報告を受けることとなっており、現地確認の結果に基づいて、必要な措置を求める予定としております。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について質疑等はありませんか。

 

○広谷委員

 最後の人形峠の火災の件ですけれども、ちょっとこの経過を見るのに、消防へ連絡から消防が到着するまでの時間が1時間ある。3時19分に消防へ連絡して、着いたのが4時20分、ちょうど1時間。この本編のほうでは防災訓練でということがあったりするのだけれども、1時間というのは結構時間がかかっている。仮に人形峠で火災があった場合、大体こんなことになるのですか。消防に通報したら、普通の火災でも、普通のって言ったらおかしいけれども、ちょっと時間がかかり過ぎだと思うのだけれども。

 

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長

 私も、1時間というのはちょっと時間がかかり過ぎではないかと思っているところでして、この件についてはちょっと説明を求めていきたいなとは思っております。

 

○広谷委員

 ここに公設消防となっているけれども、これは三朝町の消防団ですか、中部広域ですか。

 

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監

 津山のほうから来る消防です。

 これは多分、鎮火、焦げ跡だったので、そのように通報して、ゆっくり来たのだと思います。

 このセンター自体には自衛消防隊もありますので、例えば島根原発の中にも大きな消防隊があるように、この中にも自衛の消防隊がありますので、それは問題ないと認識しております。

 

○安田委員

 4ページの原発です。説明会等を私も参加させていただいて丁寧にやっていただいている。あと、これに加えて、住民に、中国電力がやっている説明会もあるのではないですか。そういったのも参考としてぜひ載せていただいたほうがいいのではないかなと。県が関わってることだけではなくて、境港は中電さんが文化ホールでやって、あと公民館単位でもやっていますが、そういったことも。やはりどれだけあちら側も丁寧にやっておられるのか、住民の方が求めるのは、さっきの陳情もですけれども、丁寧な説明をと。自分たちが参加できる説明会をということでよくおっしゃるのですけれども、そこまで丁寧に、実は校区ごとでもやっておられる、公民館単位でやっておられるという事実もありますので、その辺りも含めて報告いただければと思います。要望です。

 

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監

 貴重な御意見ありがとうございました。

 おっしゃいますように、中国電力は米子と境港で1回、それから境港市内で各公民館単位で7回、それから、国も含めてですけれども、それぞれの市議会でも1回ずつ説明をしてもらっているところです。我々、県、市から求めたことに対して対応してもらっているところです。

 

◎川部委員長

 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 次に、その他ですが、危機管理局に関して、執行部、委員から何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 意見がないようですので、危機管理局につきましては以上で終わります。

 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入れ替わり次第で開始します。

 

午後2時17分 休憩

午後2時21分 再開

 

◎川部委員長

 再開いたします。

 まず、執行部新任職員紹介ですが、このたび、地域づくり推進部において、11月8日付で人事異動がありました。お手元に配付しております幹部名簿をもって紹介に代えさせていただきますので、皆さん、御承知ください。

 それでは、地域づくり推進部に係る議案の予備調査を行います。

 執行部の説明は、マスクのまま、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。

 質疑等については、説明終了後に一括して行います。

 初めに、木本地域づくり推進部長の総括説明を求めます。

 

●木本地域づくり推進部長

 地域づくり推進部の議案説明資料3ページをお願いいたします。

 一般会計補正予算につきましては、減額で8,700万円余ということでお願いしております。今回、新型コロナの影響によりまして、スポーツ課の事業が1億4,700万円余と大きく減額となる一方で、主な事業のところに挙げております事業につきまして、合わせて5,900万円余の増額をお願いしているところでございます。

 また、予算関係以外におきまして、県営東山水泳場に係る指定管理者の指定に関しての議案をお願いしているところでございます。

 詳細につきましては、担当課長から御説明させていただきます。よろしくお願いいたします。

 

●賴田県民参画協働課長

 議案説明資料の4ページをお願いいたします。総合受付等運営費について2,900万円余の債務負担をお願いするものでございます。

 この業務は、平成27年度から民間委託を行っておりまして、3名の派遣職員が県庁本庁舎の総合受付において、来庁者の案内、県庁代表電話の取次ぎなどの業務を行っているところであります。令和3年度末で3年間の契約期間が終了することから、このたび3年間の債務負担行為を設定しております。

 理由といたしましては、業務を年度当初から適切かつ円滑に行うことができるよう年度内に入札等を行う必要があるためと、複数年契約によりノウハウを蓄積し、質の向上と安定した業務運営を図るためでございます。

 15ページは支出予定額等に関する調書となりますので、また御覧いただけたらと思います。

 御審議のほどよろしくお願いいたします。

 

●明場スポーツ課長兼ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ準備室長

 資料の5ページを御覧ください。上段、東京オリパラ対策事業でございます。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、事前合宿がフランスのみ、それ以外の合宿がなくなったことに伴います減額補正でございます。8,700万円余の減額でございます。

 下のほう、国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会事業でございます。

 こちらにつきましても、三重国体と障害者スポーツ大会が中止になったことに伴う減額補正ということでございまして、6,000万円の減でございます。

 資料の16ページを御覧ください。議案第17号でございます。公の施設の指定管理者の指定、東山水泳場についてでございます。地方自治法の規定によりまして、公の施設の指定管理者を指定するということでございます。

 指定管理者は、新たな指定管理者として一般財団法人鳥取県水泳連盟・公益財団法人鳥取県スポーツ協会共同企業体ということでございまして、指定の期間が4年4月1日から9年3月31日まででございます。

 御審議のほどよろしくお願いいたします。

 

●齋藤中山間地域政策課長

 同じ資料の6ページをお願いいたします。空き家関係を2本お願いしたいと思っております。

 上段のほう、空き家対策支援事業。こちらは、老朽化して危険になった空き家の除却を支援する事業でございます。550万円の増額補正をお願いするものでございます。

 続きまして、下段のほう、空き家利活用推進総合支援事業。こちらは、空き家の利活用を推進する事業でございまして、改修して利活用に回すという内容でございます。950万円の増額をお願いするものでございます。

 

●野坂地域交通政策課長

 7ページ目を御覧ください。コロナ禍の影響を受けた路線バス事業者応援事業でございます。

 県内の路線バスを運行している事業者は、同時に高速バス事業も運行されております。昨年来、今年9月末まで緊急事態宣言の影響でほとんどの高速バスで減便や運休を余儀なくされておりました。高速バス事業の影響が路線バス事業に影響を及ぼすものでありますから、交通インフラを維持するため、バス車両の維持費として4,000万円を支援するものでございます。

 

●戸井とっとり弥生の王国推進課長

 資料の8ページをお願いします。新規事業で、「青谷であおーや!」青谷弥生人大捜索作戦事業でございます。

 青谷上寺地遺跡から出土した人骨を基に制作した青谷弥生人の復顔像を、とっとり弥生の王国や青谷上寺地遺跡の全国に向けたPRに効果的に活用するため、そっくりさんの募集などを行うものでございます。

 主な事業内容は、そっくりさんの募集の審査会を実施するというものと特別公開の実施でございます。そっくりさんの募集につきましては、11月2日から12月19日で既に募集を開始しております。現在のところ約150名の方に応募していただいている状況でございます。1月に審査会を実施いたしまして、10名程度の入賞者を選定し、5月にその入賞者を鳥取に御招待してグランプリを決定したいと考えております。特別公開のほうは、県外での特別展示を実施したいと考えております。2月に名古屋で行われますカルチャースクールの中での特別公開を考えております。そのほか、首都圏や関西圏で、東京本部や関西本部と連携して、鳥取県関連でのイベントの中でのお披露目などを検討しているところでございます。

 資料の14ページをお願いいたします。繰越明許費でございます。

 7月豪雨で日置川周辺が浸水しておりまして、現在進めております史跡公園の整備の関係でも排水系統の見直しが必要となったもので、6,036万7,000円を繰越しするものでございます。

 続きまして、資料15ページをお願いいたします。債務負担行為が2件ございます。

 上から2つ目の青谷上寺地遺跡出土品調査研究等事業と埋蔵文化財センター運営費でございます。それぞれ、青谷のほうは重要文化財の収蔵庫の機械警備に関するもの、埋蔵文化財センターは産業廃棄物の処分に関するものでございます。

 最後に、資料の22ページをお願いいたします。長期継続契約の締結状況についてでございます。

 デスクトップパソコン1台の令和3年11月1日から4年のリース契約を締結しましたので、御報告させていただきます。

 

●島田市町村課長

 同じ資料の15ページを御覧ください。表の4行目から6行目まででございます。東部庁舎、西部総合事務所、日野振興センターにつきまして、いずれも維持管理に係る複数年契約につきまして、債務負担行為の設定をお願いするものとなっております。

 

●堀田文化振興監兼文化政策課長

 資料は21ページをお願いいたします。令和2年度鳥取県継続費精算報告書でございます。

 令和元年度からの県民文化会館のホールの特定天井耐震改修等事業が終了したものでございます。表の中ほどに記載しております支出済額の計は7億8,000万円余でございます。また、年割額と支出済額の差の計につきましては13万円余となっております。これは、改修等事業の請負差額でございます。

 

◎川部委員長

 ただいままでの説明について質疑等はありませんか。

 

○島谷委員

 ちょっと疑問というか、22ページのデスクトップパソコン1台で68万6,000円と、僕らの感覚から言えば何かすごい高いような気がするのだけれども、どういう性能というか、物すごくいいやつというか。

 

●戸井とっとり弥生の王国推進課長

 青谷の出土品などで報告書を作ったりするのですけれども、図面を描いたり写真の加工をしたり、そういう専門のソフトを使うことになります。そのソフトのリース代といったものも含めたものになりますので、パソコンだけの経費ではございません。

 

○島谷委員

 では、パソコンだけだったらどのぐらいですか。

 

●戸井とっとり弥生の王国推進課長

 すみません、ちょっと細かい内訳は持ってきておりませんで。

 

○島谷委員

 対象物品でデスクトップパソコン1台と出たら、僕らとしてはやはり常識的なことを考えてしまうので、それが答えられるようにしてくれないと、ここでの審査などもできないではないですか。しっかりとそれは後ででもちゃんと出してください。

 

◎川部委員長

 では、よろしくお願いします。

 ほかにありませんか。

 

○広谷委員

 7ページのバス会社に対する支援の件で、これは、県内で交通バス事業やっているバス会社の支援ということだけれども、県内のバス会社というと2社ということでいいですよね。それで、4,000万円ぐらいの維持経費を支援するということだけれども、バス路線の維持経費だったら何でも構わないということですか。何に対してのどれぐらいの補助率での支援とか、そういうのが全く書いていないのだけれども、例えば定額で、2社で2,000万円ずつというようなことなのか、ちょっとその辺りどういう内訳というか、中身になっているか。

 

●野坂地域交通政策課長

 内訳でございますけれども、年間の車両の維持経費を算出いたしまして、それに対して、1月から3月の3か月分相当の維持経費を想定しております。県内の高速バスの車両が70台ぐらいございますので、おおむね4,000万円という形で要求させていただいております。

 

○広谷委員

 そしたら、このバス会社2社のバスの台数によって経費を計算した上で支援すると。

 

●野坂地域交通政策課長

 はい、そのとおりでございます。

 

◎川部委員長

 ほか。

 

○島谷委員

 21ページの継続費の関係で、これに直接関係するかどうか分からないのですけれども、県民文化会館の天井の雨漏りの関係。あれはどうなったのだろう。

 

●堀田文化振興監兼文化政策課長

 今現在、といをかけて雨を逃がす工事を継続してやっております。前回やった部分につきましてはそこで止まっていますので、一定の効果があったと思っておりまして、今そのほかの部分をやっておりますので、それでまた状況を見たいと思っております。

 

○島谷委員

 ということは、まだ完全には止まっていないということだな。そのやっていない部分から雨漏りがしていると。

 

●堀田文化振興監兼文化政策課長

 はい、完全にはまだ止まっておりません。今工事をやっております。

 

◎川部委員長

 ほかにありませんか。

 

○内田(隆)委員

 16ページ17ページ辺り、このことについてではないのですが、今後ね、今まさに議場でも議論になった、県営水泳場と皆生のプールをどうしていくかというような議論がある中で、もちろん水泳連盟さんなどともいろんな意見交換をされていると思うのだけれども、方向性としてどういうふうになっていくか、どういうふうに考えておられますか。

 

●明場スポーツ課長兼ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ準備室長

 米子のプールに関しましては、まだ米子市と県との間で水泳場の現状と課題でありますとか、どういった連携をしていくか、あるいは、新しい水泳場についての今後の検討課題等につきまして認識を共有して、今議論が始まったところで、引き続き検討していくというところでございます。水連さんとの話合いもこの前しまして、どういった形でのプールの在り方というのがいいのか意見交換をして、それを踏まえて今後の議論に生かしていくというような形で考えているところでございます。

 

○内田(隆)委員

 もちろん、大きな議論だし、国体のこともあるし、いろいろ考えていかなくてはいけないのだけれども、どういうふうに考えているかを聞いているのであって、実務者レベルでどういう協議をしているのかということは聞いていないのですよ、どういうふうに考えておられますか。

 

●明場スポーツ課長兼ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ準備室長

 具体的にどういった形での施設ということでしょうか。

 

○内田(隆)委員

 いや、どういうふうなものをどういうふうに必要なのかとか、鳥取県としてどういうふうに主体的にやっていこうというかということがないと、実務者レベルで協議していますということではないと思うのですね。

 

◎川部委員長

 もう少し分かりやすく伝えて・・・・・・。

 

○内田(隆)委員

 つまり、非常に必要な施設だし、非常に大切なことだと思うのです。そうすると、市と県、共同歩調を取って整備していきますとか、実務的なことは分かるのですけれども、そもそも1競技1施設としてきちんとしたものを造っていくのだというのが根底にあって、そこで鳥取県としては、やはり鳥取県が主体的になって整備していくものだと思うのですけれども、そういう議論をしているということでいいですか。

 

●明場スポーツ課長兼ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ準備室長

 プールにつきまして、今米子市の管理しているプール、それから鳥取県が管理しているプール、それぞれの今後に向けてのプールの在り方という部分で、いずれ改修が必要になってくるというところもございますので、お互いに新しいプールを造ることによってお互いのメリットを生かすような形でのプールの議論でございまして、統合することによってどういったメリットがあるか。まず最初には、住民の方の利便性を考えなければいけないでしょうし、あるいは一方では、競技力の向上という部分もあろうかと思います。そういったことにつきまして、現時点でまだその議論が始まったばかりでございます。

 

○内田(隆)委員

 小西さん、国体があり、県としてしっかりと競技を振興していく立場であり、私が聞きたいのは自治体と協議して利便性がどうのという話ではないのですよね。言ってる意味が分かられますかね。どういう議論を鳥取県としてしていくのかというのを聞いているのです。

 

●小西スポーツ振興局長兼関西ワールドマスターズゲームズ鳥取県実施本部事務局長

 確かに国体は十何年後にありますけれども、国体があるなしにかかわらず、この東山のプールというのは今後も必要だと思っていまして、米子市のほうから、体育館のように統合を考えませんかという話がありましたので、検討してもいいのではないかなということでこの話を進めているところです。ですから、50メートルプール、これは存続させるということで、体育館のように一緒にできればなおいいのではないかという考えでやっているところでございます。

 

○内田(隆)委員

 主体はどこですか、主体は。

 

●小西スポーツ振興局長兼関西ワールドマスターズゲームズ鳥取県実施本部事務局長

 まずはきっかけで米子市から話があって、両者が今、対等な立場でやっていると認識しております。

 

◎川部委員長

 多分言いたいことは、スポーツの競技力強化だとか、県の立場としてこの施設をどういう位置づけにするのだということだと思うのです。実務で、米子市から言われたから一緒にやりましょうというのはよく分かっているのだけれども、今後、県としてこの施設はどうなっていくのだとか、どうしていきたいのだということを答えてほしいというふうに私は思いましたし、私自身もそのことが気になります。

 

●小西スポーツ振興局長兼関西ワールドマスターズゲームズ鳥取県実施本部事務局長

 簡単に言えば、この東山の50メートルプールは、国体もありますけれども、あるなしにかかわらず、これは県の競技施設として、競技力向上のための施設として存続させる必要があると。その場合、今後単独で改修するのか、それとも体育館のように統合してやるのかというのは今後の議論ですけれども、県としてはこれを存続させたいと考えています。

 

◎川部委員長

 取りあえず内田委員、いいですか。

 

○内田(隆)委員

 いいです。

 

◎川部委員長

 ほかにありませんか。(発言する者あり)はい。

 それでは、請願・陳情の予備調査を行いたいと思います。

 今回の予備調査は、新規分の陳情3件についてであります。

 初めに、担当課長から現状と県の取組状況について聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、陳情3年地域づくり第26号、選挙における略称の表記に係る意見書の提出について行います。島田市町村課長に説明を求めます。

 

●島田市町村課長

 陳情に係ります資料の3ページを御覧いただきたいと思います。現状と県の取組状況でございます。

 委員の皆様に選挙制度について御説明するのは少し恥ずかしいところがございますけれども、1から3までのところでいろいろ書いております。かいつまんで申し上げますと、衆議院及び参議院の比例代表選挙におきまして、政党や政治団体が同一の名称を届け出るということにつきましては、政治資金規正法の規制がありますので、できないとなっておりますけれども、略称につきましては同一の名称を届け出ることが禁止されていないとなってございます。

 その上で、4に記載しております同一の名称、あるいは氏名、氏あるいは名のどちらかでもよろしいのですけれども、そういったものが同一の場合の票につきましては市町村ごとに案分することとされております。この場合、単純に2分の1というわけではございませんで、それぞれが正式名称などによる得票で得たものの比率に応じた案分ということになってございます。

 5のところ、陳情者の方が主張されておられますマークシートあるいは候補者に番号を振るといった方式については、現行の公職選挙法では認められてはおりません。1つ、記号式投票というものがございまして、候補者名が並んでいる投票用紙に丸を記載する方法でございますけれども、こちらにつきましても地方選挙のみ、条例を定めることによって適用できる規定となっておりまして、国政選挙では認められていないという現状でございます。

 県の取組状況でございます。私ども県の選挙管理委員会という立場で関わってございますけれども、この委員会につきましては、法律によって定められた選挙に関する事務の管理を行う機関となっております。公職選挙法の規定に基づきまして、適切に投票の効力の判定あるいは案分が適正にできるように、市町村選挙管理委員会に対しまして各種情報を提供して周知徹底を図っているというのが現状でございます。

 

◎川部委員長

 ただいまの説明について質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、委員のほうで、陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手でお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)

 願意の聞き取り、現地調査は必要ないということで、今回につきましては行わないことといたします。

 次に、陳情3年地域づくり第27号、比例代表を中心とする選挙制度の確立を求める意見書の提出についてを行います。担当課長の説明を求めます。

 

●島田市町村課長

 続きまして、6ページを御覧いただきたいと思います。現状でございます。現在の衆議院議員の定数については、1のところに記載したとおりでございます。

 2以下に衆議院議員選挙制度が現在の形になった経緯について記載しております。従来の中選挙区制度においては、同一政党の候補者間の争いになってサービス合戦になりやすいという指摘があったことを踏まえまして、政党本位の選挙とするために平成6年に現行の小選挙区比例代表並立制に改められたものでございます。

 そのメリット、デメリットにつきましては3に記載のとおりでございまして、内閣総理大臣の諮問機関である第8次選挙制度審議会において審議が重ねられました。この答申の内容についても書いてございますので、御覧いただければと思います。

 県の取組状況でございます。先ほどと同様、公選法の定めに基づきまして、県選挙管理委員会において処理することとされている事務の管理執行を行ってございます。

 参考でございます。さきの49回衆議院選挙の小選挙区における投票率は58.1%で、候補者別の得票数につきましては(1)及び(2)に記載しているとおりでございます。

 

◎川部委員長

 ただいまの説明について質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、委員のほうで、陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。いかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 必要なしということで、今回につきましては聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。

 次に、陳情3年地域づくり第28号、「県民の声」のウェブサイトへの公開と開かれた行政の推進についてを行います。賴田県民参画協働課長に説明を求めます。

 

●賴田県民参画協働課長

 同じ資料の9ページをお願いいたします。まず、現状であります。令和2年度以降、新型コロナに関する意見が多く寄せられる一方で、その他の意見が減少傾向にあります。新型コロナに関する意見は、とりネットの特設サイトで感染状況や感染対策、県の方針などを掲載していること、また、状況が流動的な中で感染対策などの対応を行っていることから、令和2年度から回答を差し控えております。これら新型コロナに関する意見のほか、匿名のため回答することができない意見が多くあったことから、回答件数が減少してきております。

 県民の声のウェブサイトで意見と回答を公開する趣旨としては、県の考え方や方針等を県民の皆様に広く周知することですが、令和3年度は例年と比べまして回答件数自体が少なかったことに加えまして、特定の個人や地域に関するものや県に権限がないものなど、先ほど御説明しました県の考え方等を広く周知するという制度の趣旨に合わない意見の割合が高かったということで、公開件数も減少しております。

 県民の声に対する回答期限を超過したものにつきまして、下から2行目に228件とございますが、226件の誤りでございます。訂正をお願いします。この226件のうち、期限を超えて意見者に回答したものは24件ありましたということが現状でございます。

 県の取組状況でございます。県民の声制度は平成11年度にスタートしております。

 2の公表趣旨、要件は、先ほど御説明したとおりですので省略いたします。

 県民の声はデータベースで進捗管理を行い、調査等に時間を要し回答期限を過ぎている所属に対しては適宜督促を行うとともに、意見者に回答が遅れる旨の連絡をするよう所属に依頼しているところです。また、毎年度、制度の概要について全庁に周知するとともに、別途、回答期限を遵守するよう通知を出し、徹底を図っているところでございます。

 

◎川部委員長

 ただいまの説明について質疑等はありませんか。

 

○安田委員

 今の説明の中の9ページの4番で、期限を超えて回答したものが24件、この内訳はあるのですけれども、これは内容によって時間を要したのか、それともただ単に放置していたのか、また、部署、部局による偏りがあるのかないのか、その辺りを教えてください。

 

●賴田県民参画協働課長

 まず、放置していたということはございませんが、具体的な例を申し上げますと、例えば県立学校で意見があった場合に、県立学校に問合せをする、そこの中でいろいろ調査するということで、どうしても時間がかかってしまうといった例がございます。それが3日以上とかということで時間がかかってしまっている。あと、1日とか2日超過したケースは、決裁を取らないといけないのですが、所属長が長期不在で決裁に時間がかかってしまったというような例がございます。

 

○安田委員

 では、別に部局による偏りかとはない、個別にそれぞれの正当な理由があるということでよろしいですね。

 

●賴田県民参画協働課長

 はい。

 

◎川部委員長

 ほか。

 

○銀杏委員

 確かに今年度は寄せられた意見より2桁少ない公開件数ということで、期日内にきちっと回答ができたものだけを公開しているということなのですね。陳情者は多分、どういった意見があったのかということを聞いているのですけれども、その辺の考え方というのは、そうした回答していないものについて、期限については先ほどお話があったのですけれども、それ以外のものについて回答しない理由があったり、回答できないものが何件あったのか、そういうことは公開できないのですか。

 

●賴田県民参画協働課長

 現状何件あって、回答できていないものが何件あるというようなことはしておりません。あと、回答が遅れたものについても適正に公表しております。意見だけを掲載するということになりますと、もともとこの制度の趣旨が、県の考え方や方針を公表するということでございますので、意見だけ公開してもなかなか趣旨に沿わないということで、回答したものの中から公表の要件を満たしているものを公表しているということでございます。

 

○銀杏委員

 こうやって回答件数の表のところに個別案件何件とか、権限がないものが何件とか、こういう件数が書いてあるのですけれども、こうした件数ぐらいは、全体が何件あって回答に当たらないものがこういう理由で何件ぐらいあったみたいなことは、何ていうのですかね、意見を寄せて回答が得られなかった人に対し、理由になるのではないかなと思ったりもするのですけれども、そういった考えはないですか。

 

●賴田県民参画協働課長

 委員おっしゃるとおりだと思います。開かれた県政を推進していく上で、何件意見があって回答したのはこう、内訳はこうといった、資料に書いてあることをホームページで公開していくということは有効だと思っておりますが、ちょっと研究、検討させていただけたらと思います。

 

◎川部委員長

 よろしいですか。

 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、委員のほうで、陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)

 必要なしということで、今回につきましては聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。

 次に、報告事項に移ります。

 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。

 報告30、令和2年度決算(市町村分)に係る健全化判断比率・資金不足比率(確定値)について、及び報告31、航空自衛隊美保基地における空中給油・輸送機(KC-46A)の配備に係る協議への回答等について、島田市町村課長の説明を求めます。

 

●島田市町村課長

 地域づくり推進部の報告事項の資料の2ページを御覧ください。令和2年度決算に係る健全化判断比率等につきまして御説明いたします。

 地方公共団体が財政状況を統一的な指標で明らかにして、財政の健全化が必要な場合に迅速な対応を取るといったことを目的としまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律というのが定められてございます。この法律に基づきまして、県内市町村の令和2年度決算に関する財政健全化判断指標につきまして、各市町村において、まずは監査委員の審査、そして議会への報告を経まして、このたび県に報告されましたので、その概要について報告させていただくものでございます。

 説明に入ります前に、資料の3ページの表でございます。各団体の個別の健全化判断比率、そしてまた4ページに用語の解説などをそれぞれ載せておりますので、御参考としていただければと思います。

 では、資料の2ページに戻っていただきまして、県内市町村の状況について説明いたします。

 まず、(1)のところでございます。健全化の判断比率といたしまして、4つの指標がございます。一般会計の赤字の状況を示す実質赤字比率、そしてまた、一般会計と公営企業会計、通算した赤字を示します連結実質赤字比率。これは前年度と同様に、全市町村で発生してございません。次に実質公債費比率でございますけれども、これは財政規模に対する借金返済額の占める割合を示すものでございます。こちらについては、県内市町村で減少傾向にありまして、またこれが18%を超えると起債をする際に許可が必要ということにもなってくるわけですけれども、18%を超える団体もございませんでした。

 また、財政規模に対する将来負担、負債額です。この将来負担の割合を示す将来負担比率については、350%を超えると早期健全化団体と指定されることになりますけれども、そういった団体もございませんでした。県内市町村は健全な状態となっていると言えると思います。

 また、(2)の資金不足比率は公営企業についての指標となっております。公営企業の資金不足、実質的な赤字と考えていただければよろしいと思いますけれども、資金不足が発生している会計はありませんでした。

 説明は以上でございますけれども、参考までに、5ページ以降に普通会計決算の概要、それから公営企業会計決算の概要をつけてございますので、後ほど御確認いただければと思います。

 次に、9ページを御覧いただければと思います。航空自衛隊美保基地における空中給油・輸送機の配備に係る協議への回答等についての御報告でございます。

 このことにつきましては、平成28年に最初の協議を受けましてから、ページの下半分の表に記載しておりますような経緯がございました。去る11月25日の県議会全員協議会におきまして、議員の皆様に、知事から回答案の説明をさせていただきました。

 結果といたしまして、おおむね皆様の御理解をいただけましたものと判断いたしましたので、当日お示しした案のとおり、翌11月26日に中国四国防衛局、田實博幸企画部長に対しまして、当部の部長、木本より回答を手交させていただきました。

 回答については10ページのとおりでございます。内容といたしましては、配備については実機による展示飛行、騒音測定を含めた安全性の検証、そして米子市と境港市の意見を踏まえて了承することとしておりまして、その上で両市から出された回答、これは11ページ及び12ページにつけてございますけれども、その回答に付された意見などを尊重して、記に示す6つの事項、1、安全運航と施設の安全対策、2、新たな安全上の課題が発生した場合の情報提供、誠実な対応など、3、騒音対策や生活環境整備、地域振興など6つの事項に関する最大限の誠意ある対応を要請するという内容となってございます。

 続きまして、13ページを御覧いただければと思います。こちらにつきましては、回答の手交の際に中国四国防衛局企画部長に対しまして申入れを行った事項に関する文書でございます。

 全員協議会の場で、議員の皆様から幾つかの御意見を頂戴しておりました。この申入れ書は、いただいた意見の御趣旨を踏まえまして、10ページの回答文の内容を補足するといった形となっております。

 具体的には、特定防衛施設周辺整備事業交付金及び防衛施設周辺整備事業につきまして、柔軟に地元自治体と協議に応じるように求めるべきといった御意見がございました。また、安田委員からも、関連施設の整備についての地元企業への発注の強化をといった御意見を頂戴しております。いただいた御意見の趣旨について、記の1に記載させていただいております。

 また、技術的課題の改修状況等についての情報提供をしてほしいという御意見であったり、万が一の事態の際の補償制度についての情報提供が必要といった御意見を受けまして、記の2にその趣旨を記載してございます。

 冒頭に説明いたしましたけれども、これらの回答と申入れの2つにつきましては、11月26日に中国四国防衛局に手交いたしました。その際に、中国四国防衛局企画部長からは、しっかりと受け止めて安全な運用に向けて努力したいという言葉をいただいております。これらの文書に対しましては、中国四国防衛局において準備ができ次第、県に対して回答は返ってくると考えておりますので、返ってまいりましたら、議員の皆様に対しましてその内容についてお知らせさせていただきたいと考えております。

 

◎川部委員長

 報告32、鳥取県の政策に関する県民意識調査の結果について、賴田県民参画協働課長の説明を求めます。

 

●賴田県民参画協働課長

 資料の14ページをお願いいたします。このたび、鳥取県の政策に関する県民意識調査の結果が取りまとまりましたので、その概要について御報告いたします。

 この調査は、平成28年度から、1の調査概要のとおり実施しております。

 2の調査結果の概要でございます。鳥取県に対して愛着や誇りを感じている方や住みやすいと回答した方が約7割程度おられました。また、幸福度についても、普通の5以上が全体の9割を占め、引き続き高い割合を維持しております。これは、民間調査会社の満足度ランキングでも鳥取県は幸福度、満足度が上位となっておりますので、県民の皆様が安全や安心を感じていただいていることがこのような数字につながっているものと分析しております。

 2.ですが、これは、令和新時代創生戦略に掲げる項目の施策の満足度と今後の優先度について質問したものでございます。この結果で、今年度新たに設けました感染症に強い地域づくりの満足度が最も高い結果となりました。

15ページをお願いします。個別政策について質問したところ、SDGsについて、SDGsという言葉の認知度が昨年と比べて43ポイントと大幅に向上しております。これは、県が個人や企業と連携して、SDGsの普及啓発などの取組を行っていることに加えまして、テレビ番組でSDGsの特集が組まれるなど、県民の皆様が見聞きする機会が多くなったことを反映しているものと分析しております。

 3.の重要施策への関心、認識については、今年度はSociety5.0をテーマとして調査を行いました。Society5.0を推進する7つの分野の中で、防災・減災の取組への関心が最も高く、これは近年、全国的に大規模自然災害が頻発していることが結果に反映されたものと分析しております。

 調査結果は、今後の施策立案、事業の見直し等に活用していきます。

 なお、詳細の調査結果につきましてはお配りしておりますので、また御確認いただけたらと思います。

 

◎川部委員長

 報告33、第3回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会の開催結果について、及び報告34、令和3年度鳥取県文化功労賞受賞者の決定及び表彰式の開催について、堀田文化振興監兼文化政策課長、お願いします。

 

●堀田文化振興監兼文化政策課長

 資料の16ページをお願いいたします。第3回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会の開催結果について御報告いたします。

 当該大会は、万葉の郷とっとりけんとして広く本県を周知するとともに、若い世代における短歌文化の振興のために開催するもので、本選大会を11月7日に県民ふれあい会館において、予選審査を経て選出されました6チームにより準決勝3試合と決勝の4試合を実施しました。

 なお、新型コロナウイルスの感染予防のため、審査員及び県内の出場チーム2チームのみ会場に参集し、県外の出場チームはオンラインで参加していただきました。

 結果につきまして、17ページを御覧ください。本選大会結果ですが、優勝は鳥取東高校の、チーム名「FIVE」でございました。そのほかの結果は記載のとおりでございます。

 なお、本選大会の模様は、年内を目途に県の公式のYou Tubeチャンネルへの掲載を予定しております。

 続きまして、18ページをお願いいたします。令和3年度鳥取県文化功労賞受賞者の決定及び表彰式の開催について御報告いたします。

 優れた文化芸術活動により広く文化の振興に功績のあった方の功労をたたえて、県民文化の向上、発展に資することを目的として、鳥取県文化功労賞を平成15年度に創設しております。

 今年度は2名の方を受賞者として決定して、表彰式を開催いたしました。受賞者の方は、まず、和田嘉宥様です。この方は日本建築史の専門家でございます。次に七宝作家であります橋詰峯子様です。表彰式は11月29日に知事公邸で行いました。

 なお、受賞者の方の受賞記念巡回展等の開催を、記載のとおり令和4年1月8日から3会場で行うことを予定しております。

 

◎川部委員長

 報告35、第一回「スポーツリゾートとっとり推進連絡協議会」開催結果について、報告36、鳥取県スポーツ功労賞の授与について、及び報告37、ワールドマスターズゲームズ2021関西鳥取県実行委員会第8回総会の開催結果について、明場スポーツ課長の説明を求めます。

 

●明場スポーツ課長兼ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ準備室長

 資料の19ページを御覧ください。スポーツリゾートとっとり推進連絡協議会を開催しましたので、その結果を御報告させていただきます。

 東京オリパラにおきまして、本県のスポーツ施設等の評価を受けて事前キャンプ地に選定されたという経緯もございます。そうしたレガシーを継承しながらも、スポーツ大会や合宿誘致といった従来型のスポーツ振興にとどまらず、スポーツを通じた地域活性化を進めていくことが求められているということもございまして、スポーツツーリズムの強化を図るということで、関係団体が集まって会議を開いたものでございます。10月13日にスポーツ関係団体、観光関係団体が集まって会議を開きました。

 方針案としましては、両者の実務者が情報共有して意見交換をするような形で年4回程度開催していこう、あるいはスポーツ課が事務局となる、それから、当面は国内を対象とした誘致活動に注力していくというようなことでございます。その中で出た意見につきましては記載のとおりでございますけれども、合宿誘致、大会誘致などのプレゼン資料などを県で集約しておく、準備しておくことが必要だということであったり、あるいは一口に大会、合宿といっても、エリートアスリートとアマチュアアスリートの趣向は違うというようなこともございますので、ターゲットに応じた対応を図るべきだろうということもございました。それから、県に来ていただいた方にプラスアルファでの滞在だとか、リピートの獲得につなげるような情報発信だとか、割引等の特典、そういった取組を進めていくという意見をいただいたところでございます。

 今後、スポーツリゾートの構想の具体化、実現に向けて、検討をさらに進めてまいりたいと思っております。

 続きまして、資料の20ページでございます。鳥取県スポーツ功労賞の授与ということで、東京2020オリンピックのスポーツクライミングにおいて、日本代表チームを銀メダルをはじめとした3名の入賞という結果に導きました本県出身の安井博志監督、女子では銀メダル1つ、銅メダル1つ、男子も4位入賞ということで、安井博志さんにスポーツ功労賞を授与したというところでございます。

 続きまして、資料の21ページを御覧ください。ワールドマスターズゲームズの総会についての開催結果でございます。

 来年5月にワールドマスターズゲームズ2021関西ということで開催する予定だったのですけれども、大会組織委員会のほうから2026年への再延期方針が出されたことを踏まえまして、今後の対応について協議するための総会を11月16日に開いたところでございます。

 大会組織委員会の再延期の方針につきまして説明した後で、協議事項としまして、長期の再延期となりますけれども、中止ではないので、この実行委員会の体制は存続させていこうということ、それから、未発注の案件は取りやめ、発注済みの案件を減額して変更契約する。令和5年度までの活動経費を残して予算を減額して、一旦鳥取県に返還するということでございまして、4年、5年は活動範囲を縮小して引き続き活動していくということで了解されたところでございます。

 主な意見としましては、再延期はやむを得ないということもございます。それから、今回の再延期を前向きに捉えて、プレ大会などを行って機運の醸成を引き続き盛り上げていったり、多くの人に来てもらうような今後の取組を展開していくことが必要だということでございます。今後に向けても引き続き機運を高めていくような形で取り組んでいきたいと思います。

 

◎川部委員長

 報告38、特定地域づくり事業協同組合の認定(若桜町特定地域づくり事業協同組合)について、及び報告39、令和3年度中山間地域等活性化・移住定住促進協議会の開催結果について、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。

 

●齋藤中山間地域政策課長

 資料は22ページをお願いいたします。特定地域づくり事業協同組合の認定をこのたび行いましたので、御報告申し上げます。

 10月21日に、若桜町を活動地域とする特定地域づくり事業協同組合を認定しました。

 1番に概要を書いてございます。名称はそのまま若桜町特定地域づくり事業協同組合。加盟している組合員は記載の5事業者でございます。事業としましては、主として、アに書いてありますけれども、組合員を対象とした労働者派遣事業、これによって労働者のニーズに対応していくというものでございます。派遣人材ですけれども、令和3年度は3名を予定しております。最終的には、4年度から5名を予定しているところでございます。

 2番、県の支援は、こういったことを支援させていただいておりますし、それから3番のところで、県内のこれまでの認定状況を記載させていただいております。括弧して全国の状況ですけれども、全国には24組合、この若桜町を含めて認定を受けている状況でございます。

 続きまして、資料の23ページのほうをお願いいたします。令和3年度中山間地域等活性化・移住定住促進協議会を開催いたしました。その結果概要について御報告申し上げます。

 11月1日に、オンラインの形を取りまして、表記の協議会を開催させていただきました。これは、県の中山間地域政策について幅広く各分野の委員から意見をいただいて、それを県の施策に反映していこうという趣旨の協議会でございます。委員からいただいた意見は記載のとおりで、主な意見としましては、例えば3つ目のポツ、新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインでの商談が増えて便利になったのだけれども、直接会わないとなかなか伝わらないものがあって、対面による商談も必要であるという意見ですとか、2つ下のところ、SNSで情報発信する際に、写真とか文章ですとかを更新していく作業が必要なのだけれども、結構負担であると。写真好きの人に写真を撮ってもらう、そういうお手伝いを学生などにアルバイト感覚でやってもらうと助かるというふうなことがあるのではないだろうかという御意見をいただきました。

 そのほかにもいろいろと意見をいただいておりまして、各部局のほうに、これを踏まえた予算配分を含めて対応をお願いしているところでございます。

 

◎川部委員長

 報告40、青谷上寺地遺跡の史跡公園の整備状況と公開に向けた取組について、北浦とっとり弥生の王国推進課青谷上寺地遺跡整備室長の説明を求めます。

 

●北浦とっとり弥生の王国推進課青谷上寺地遺跡整備室長

 資料の25ページを御覧ください。鳥取市青谷町の青谷上寺地遺跡で現在整備中の史跡公園につきましては、史跡公園のエントランスに建設を計画しております展示ガイダンス施設の建物及び展示物の設計を終えまして、今月から建築工事に着手という運びとなりました。工事の完了後は、展示物の制作などを経まして、令和5年11月頃に公開を予定しているとこでございます。

 施設につきましては、史跡公園のエントランスということもございますので、史跡公園の玄関として、知的探求心を刺激する、おいでになった方々のわくわくするような期待感を醸成するといったこと、それから、木造部分を取り入れまして、県産材等を使用して、青谷上寺地遺跡が弥生時代からたくさんの木製品を製作しておりますけれども、そういった弥生からの木の文化との調和を図って県産材を多用していくといったコンセプトを考えているところでございます。

 施設は、ガイダンス棟と重要文化財棟に分棟することにしておりまして、ガイダンス棟は木造1階建てでございます。遺跡の魅力でございますとか発見につきまして、楽しく分かりやすく伝える展示室及び子どもたちや一般の方々に御利用いただけるような体験学習室等を設ける予定にしております。重要文化財棟につきましては、重要文化財の収蔵及び展示をする上で環境を整える必要がございまして、文化庁の指導の下、耐火性、耐震性等の基準をクリアしたものを建築するといったとこでございます。美術工芸品としても非常に価値の高い出土品の展示にふさわしい、美術館のような展示空間を創出するといったことを計画しているところでございます。

 続きまして、26ページを御覧ください。史跡公園の公開に向けた取組でございます。令和5年秋に公開を予定しておりますが、この史跡公園の知名度向上に向けた情報発信を現在展開しているとこでございます。

 10月30日にとりぎん文化会館で、とっとり弥生の王国プレミアムシンポジウム「続・倭人の真実」を開催いたしました。それに先立ちまして、同日、同場所で、弥生人の復顔像のお披露目式を開催いたしました。これは、知事の出席及びシンポジウムの講師の先生方による除幕式を行いまして、これを契機としましてSNSを中心に大変話題になったところでございます。あわせて、青谷町のほうでもあおや郷土館で「あおや倭人伝-倭人の真実と素顔」と題しまして、この復顔像のお披露目をさせていただきました。また、復顔像を製作監修いただきました坂上先生にも講演をお願いしたとこでございます。

 今、青谷弥生人の名前、あるいはそっくりさんの募集も行っておりまして、ツイッター等でも情報発信して、青谷弥生人がつぶやくといったような形にしております。

 先般、11月26日から3日間、青谷弥生人の復顔像を東京新橋のとっとり・おかやま新橋館でお披露目いたしまして、多数の方においでいただき、ツイッターも拡散していただいたといったところでございます。

 

◎川部委員長

 ただいまの説明について質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 次に、その他ですが、地域づくり推進部に関して、執行部、委員から何かありませんか。

 

●堀田文化振興監兼文化政策課長

 資料別添の第19回鳥取県ジュニア美術展覧会のチラシを御覧いただけますでしょうか。下方に記載の3会場におきまして、知事賞受賞作品などの展示を行います。

 皆様、お近くの会場へお運びいただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

◎川部委員長

 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)

 意見がないようですので、以上で終わります。

 この後、委員の皆様には相談がありますので、この場にお残りください。

 執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。

(執行部退席)

 では、始めたいと思います。

 お残りいただきましたのは、今後の委員会スケジュールについて皆さんの御意見を聞きたいと思っております。

 まず、岡山・鳥取合同要望活動についてです。

 先月の岡山・鳥取両県議会合同常任委員会で決議されたとおり、両県の正副委員長で年内に国交省、NEXCO西日本に要望活動を行う予定としていますので、御承知おきください。(発言する者あり)一緒に県外調査をしてはどうかみたいな話はあったのですけれども、いいでしょうか、それは。(発言する者あり)

 では、県外調査については、年明けにアンケートとか実施させていただきますので、その諮り方については委員長に一任ください。いいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 次に、出前県議会についてであります。

 お手元に、日程・実施方針案の1枚物をお配りしておりますので、御覧ください。

 1月中旬から2月中旬までの間に実施したいと考えておりますが、皆さんのほうで御都合のいい日、マル・バツを12月15日までに事務局に返してください。

 実施内容につきましては、そこに書いてあるとおり、交通安全対策ということにしてはどうかと考えております。関係するこの所管の部局全てに関わってくるテーマかなと考えておりまして、全部やるわけにいかないかもしれないですけれども、これらの中からピックアップして進めていきたいと思います。

 御意見があれば。(「なし」と呼ぶ者あり)

 では、これも委員長に一任いただいていいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 では、日程のほうについては、12月15日までに提出いただくようお願いいたします。

 ここで、地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。

 

午後3時25分 閉会

 

 

 

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