平成29年度議事録

平成30年1月19日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(7名)
委員長
副委員長
委員

西川 憲雄 
澤  紀男 
伊藤  保 
内田 隆嗣
藤縄 喜和 
浜崎 晋一 
前田 八壽彦 

 説明のため出席した者
高橋地域振興部長、門脇観光交流局長、山口県土整備部長、
安田危機管理局長、井上警察本部長外各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   尾﨑調査課課長補佐  小泉調査課係長  田中議事・法務政策課係長

 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前10時42分

 3 再  開   午前10時48分

 4  閉  会          午前11時20分

 5 司  会   西川委員長

 6 会議録署名委員  前田委員  内田委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり



会議の概要

午前10時00分 開会

◎西川委員長
 おはようございます。ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、最初に警察本部、危機管理局及び県土整備部、次に地域振興部及び観光交流局の順で行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と内田委員にお願いいたします。
 次に、報告事項に移ります。
 執行部の説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 まず、警察本部から、報告1、平成30年鳥取県警察運営指針及び重点目標について、柳清警務部警務課長の説明を求めます。

●柳清警務部総括参事官警務課長事務取扱
 警察本部警務課でございます。そうしますと平成30年鳥取県警察運営指針及び重点目標を定めましたので、御報告をいたします。
 警察本部資料1ページをごらんください。県警察の大綱方針である運営指針につきましては、昨年に引き続き「県民の期待にこたえる警察」、サブタイトルといたしまして「安全で安心な鳥取県をめざして」と定めております。
 重点目標につきましても県民の期待に応える警察を実践するため、昨年と同様に5つの目標を定めております。
 それでは、各5つの目標について簡単に御説明を申し上げます。
 1つ目の総合的な犯罪抑止対策の推進についてでございます。
 昨年の本県の刑法犯認知件数は、平成16年以降14年連続で減少しております。しかしながら、重大犯罪に急展開する恐れのあるストーカー、DV等人身安全関連事案、あるいはサイバー空間の脅威の深刻化、さらに特殊詐欺の増加等県民の日常生活を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。このようなことから人身安全関連事案等への迅速かつ的確な対応など5項目を推進項目として総合的な犯罪抑止対策を推進するものでございます。
 2つ目の重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進についてでございます。
 平成28年6月に公布された刑事訴訟法等の一部改正をする法律は、取り調べの録音、録画制度、あるいは被疑者国選弁護人制度の対象事件の拡大、さらには通信傍受の合理化、効率化等を内容としており、刑事手法の重要かつ多岐にわたる課題に対処するものであることから、県警察としましては、これらの新たな制度に対応した警察捜査の構築に向けた取り組みを推進していく必要があります。
 また、県民の治安体感を低下させる大きな要因となっております殺人、強盗等の重要犯罪などの発生に際しては、事件の早期検挙を図るなどして県民の治安に対する不安を払拭する必要があります。
 さらに県内の暴力団情勢、これも非常に厳しい情勢となっております。引き続いて徹底した取り締まりと暴排活動を推進する必要があります。
 このようなことから新たな刑事司法制度に対応した警察捜査等の構築に向けた取り組み5項目を推進項目として、重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策を推進するものでございます。
 3つ目の交通死亡事故抑止に資する総合対策の推進についてでございます。
 昨年の本県の交通事故件数は、発生件数及び負傷者数ともに平成17年以降13年連続で減少しております。しかしながら死者数につきましては、前年比プラス9人の26人と極めて厳しい状況にあります。
 そのため本年も引き続き交通事故死者に占める割合が高い高齢者に重点を置いた交通事故抑止対策や悪質で危険性の高い飲酒運転等の根絶対策を推進していくこととしております。
 このようなことから高齢者に重点を置いた交通事故防止対策の推進等3項目を推進項目として定め、交通死亡事故抑止に資する総合対策を推進するものであります。
 4点目でございます。テロの未然防止と緊急事態対策の推進についてでございます。
 近年、国際テロのプレゼンスの危険性が急速に高まっております。2019年にはラグビーワールドカップ大会が、2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会がそれぞれ日本で開催されることになっております。このためテロの未然防止対策等警備諸対策を推進するものでございます。
 さらに昨年1、2月の県内の記録的な豪雪、あるいは昨年7月の九州北部豪雨など大規模災害への対処能力の向上等平素から緊急事態へ備えていく必要があります。
 このようなことからテロ未然防止対策等の推進ほか3項目を推進するものでございます。
 次、5つ目でございます。警察活動基盤の充実強化についてでございます。
 警察官の採用試験の受験者数は、減少傾向に歯どめがかからない非常に厳しい状況にあります。また、時代の変化で警察を取り巻く環境が変化する中、県警察では採用後5年未満の若手警察官が全体の20%を占めており、その早期育成が喫緊の課題となっております。
 さらに全職員が前向きに今やるべきことに全力で取り組むことができる働きやすい職場環境の構築が不可欠であり、働き方改革などに継続して取り組む必要があります。
 このようなことから人的基盤の強化のための採用募集活動の推進及び人材育成の充実による事態対処能力の向上等3項目を推進項目として、警察活動基盤の充実強化を推進するものでございます。
 以上のとおり県警察では、今年も安全で安心な鳥取県を目指して全職員が一丸となって各種施策に全力で取り組み、県民の期待に応えていく所存でございます。

◎西川委員長
 続きまして、報告2、平成29年中の交通事故発生状況について、なお、報告は全て読むのではなく、簡潔に報告をお願いいたします。では、長田交通部交通企画課長の説明を求めます。

●長田交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 交通企画課でございます。それでは、警察資料2ページをごらんください。まず、資料1番でございます。昨年の発生概況と過去10年の推移でございます。平成29年中の人身交通事故は、表のとおりでございまして、件数については965件、マイナス22件でございます。死者については26人、プラス9人でございます。負傷者については1,162人、マイナス84人という結果でございました。
 資料に過去10年の推移が記載してございますが、件数、負傷者は13年連続で減少し、死者は増加したものの、この26人というのは過去3番目に少ない数でありました。
 また、高齢者の第1当事者の割合は23%で、前年より減少いたしましたが、10年前に比べて増加しております。
 高齢死者についても26人中17人、65%ということで、過去10年で最高であり、全国平均を上回る割合であります。
 その他の特徴といたしましては、何点か記載しておりますが、特殊な事故として落馬事故、除雪車による事故等がありますし、また飲酒運転による死亡事故も2件発生しております。
 続いて、2の交通死亡事故の発生状況でございます。
 (1)で統計をとり始めた昭和23年からの推移をあらわしております。昭和46年をピークに全体的に減少傾向であり、ピークから昨年は8割減少しております。人口10万人当たりでは昨年は4.56人と、この数については全国より高い状況でありました。
 (2)から(6)、それぞれ細かく分析しておりますが、年齢別では高齢者が多い、状態別では車と人、事故類型では道路横断中、昼夜間では昼間と夜間が半々、路線別では国道、県道が多いという特徴が出ております。
 以上、簡単に平成29年中の交通事故発生概況について御説明をいたしましたが、本年に入りまして1月12日に高速鳥取道、鳥取市内の2カ所で同日に2件の死亡事故が発生し、現在鳥取県交通対策協議会会長である鳥取県知事より東部地区に交通死亡事故多発警報が発令されています。1月22日までの期間中、県警といたしましても交通死亡事故の続発を防ぐべく交通指導取り締まり、広報啓発活動などを強化しているところでございます。

◎西川委員長
 報告3、一定額以上の工事又は製造請負契約の報告については、警察本部資料3ページのとおりであり、説明は省略いたします。
 次に、危機管理局から、報告4、鳥取県地域防災計画(原子力安全対策編)及び鳥取県広域住民避難計画(島根原子力発電所事故対応)の修正について及び報告5、小型無人飛行機(ドローン)の運用開始について、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 それでは、危機管理局の資料をお願いいたします。あわせて別冊も使いながら御説明させていただきます。
 それでは、危機管理局資料の1ページをごらんください。原子力防災施設及び資機材の整備、それから原子力防災訓練による知見等を反映いたしまして、これらの計画について一層充実して、新たな事項の追加、改善、細部の明確化などの修正を行いたいというものでございます。
 まず1つ目に、鳥取県地域防災計画の原子力災害対策編の主な修正項目でございます。
 大きくは4つの分野で修正をしたいと考えております。
 別冊のほうの資料の1をごらんいただけますでしょうか。この地域防災計画につきましては、災害対策基本法と、それから原子力災害特別措置法に基づいて作成しているものでございまして、今回修正する主なポイントにつきましては、真ん中の下のポイントに書いてございますが、1つ目は、原子力防災施設と資機材の整理を通じた体制の充実ということで、湯梨浜町の衛生環境研究所の横に原子力環境センターを整備しましたので、そこを中心としてモニタリングを強化するということと、安定ヨウ素剤についてはUPZ内の希望者、境港市全域と米子市の一部ですね、そこの希望者への事前配付をしていくということ、それから避難のときにバス等を手配するわけでございますが、それを運転していただく乗務員の方の防護資機材の整備とか研修ということを書いております。
 2つ目に、原子力防災訓練を通じた見直しということで、例えば原子力防災アプリで避難中の方にも空間放射線量や避難所の場所を常にお知らせできること、それから次に御報告いたします小型無人飛行機(ドローン)による情報収集の追加でございます。
 防災体制の強化といたしましては放射線防護対策施設、例えば境港の済生会病院等につきましては備蓄とか燃料補給、それから中国5県のバスとハイヤータクシー協会と協定を結びましたので、それに基づく避難車両の確保でございます。また、車を洗ったときの汚染水につきましては中国電気事業者による回収ということを書き込んでおります。
 国の制度見直しの反映ということで、原子力災害医療体制の見直しと、それから島根原発1号機の廃止措置への対応、それから人形峠環境技術センターの防災の区域に関することということで書き込んでおります。
 資料1の裏面をごらんください。地域防災計画につきましては総則と原子力災害事前対策というふうに大きく4つに分かれておりまして、それぞれに今言ったようなポイントを書き込んでいます。
 次に、鳥取県広域住民避難計画でございますが、これについては資料3をお願いいたします。資料3では、鳥取県広域住民避難計画の島根原子力発電所事故時の避難について計画をまとめたものでございまして、これについては災害対策基本法と原子力災害対策特別措置法により作成が位置づけられておりまして、避難に関する実施要領をまとめたものでございます。
 今回の改正の主な点につきましては、補完的手段ということで、これまで船舶とか航空機とかを使用してまいりましたが、それぞれ使えない場合とか使える場合をはっきりさせるということで記載しております。
 避難所の協定に基づく具体的な要請事項、それから広域的避難に関する交通規制というものを書き込んでおります。
 裏をごらんください。それぞれ先ほど説明しました地域防災計画に記載した事項について実施面から具体的に記載をしておりまして、例えば先ほどの原子力防災アプリの件とかは住民への情報伝達のところに書き込んでいるというところでございます。
 今後のスケジュールでございますけれども、パブリックコメントを実施するとともに、鳥取県の原子力安全顧問会議においても意見を頂戴いたしまして、3月下旬ごろには鳥取県防災会議において審議をお願いしたいと考えております。
 詳細につきましては、別冊の資料2と4に新旧対照表をつけておりますので、ごらんいただければと思います。
 次に、2ページをお願いいたします。既に新聞、テレビ等で御覧になっているかと思いますが、今回原子力安全対策課のほうで小型無人機(ドローン)を整備いたしましたので、それに関して御報告をさせていただきます。
 ドローンの整備の目的につきましては情報収集ということで、原子力災害時の避難経路の使用の可否、あるいは住民の捜索等に使うということで、これまで平成28年、平成29年の原子力防災訓練においてその有効性について検証してきまして、確認できましたので、今回導入したものでございます。
 運用につきましては、鳥取県の原子力安全対策課のほうの機体につきましては運用実績がありまして、操縦機能を有する職員が在籍しております林業試験場に配備しまして、平時の機体管理と操縦技能の維持向上、それから操縦士さんの育成の運用ということで、本年度については1名養成をしたいというふうに考えております。
 17日にドローンの飛行訓練を実施いたしました。林業試験場におきまして森林・林業振興局長も御参加をいただきまして、ドローンによる道路及び建物の状況の確認や映像の配信等を実施しました。
 鳥取県警にも御参加をいただきました。
 下のほうの写真がございますが、組み立てから飛行、それから映像ということで、これは上空100メートルから林業試験場を写した写真でございます。非常に鮮明な画像が得られたところでございます。
 機体は2機ございまして、1機は林業試験場、それからもう1機は鳥取県警察で運用していただきたいと考えております。

◎西川委員長
 報告6、平成29年鳥取県消防防災ヘリコプターの運航状況について及び報告7、平成29年度鳥取県消防関係表彰式及び平成29年度鳥取県消防大会・研修会の開催について、森本消防防災課長の説明を求めます。

●森本消防防災課長
 資料の3ページをお願いいたします。12月19日をもちまして新機体導入からちょうど2年を経過しました鳥取県消防防災ヘリコプター「だいせん」の昨年1年間の活動状況について御報告をさせていただきます。
 まず緊急運航のほうでございますけれども、一昨年よりも10件減の126件でございます。内訳としましては、救急活動が59件、救助活動が42件、それから島根県の豪雨災害等への出動などの広域航空応援が11件などとなっております。
 通常運航のほうは、一昨年と比べまして42件増の185件でございます。こちらの増の原因ですけれども、自隊訓練も増やしておりますが、AW139という機体を運航できるパイロットが全国的に不足しておりまして、これの運航の養成訓練に協力するという格好で、このその他の部分が大きく増えたのが主な原因でございます。
 注のほうにありますように、耐空検査や定期検査等で102日間は運航ができないわけでございますが、この間に緊急運航の要請がありました場合は島根県あるいは岡山県、広島県等の中国各県の応援をいただいて対応したところでございます。
 4ページをお願いいたします。来月17日土曜日に消防関係表彰式及び消防大会・研修会を開催いたしますので、御報告をさせていただきます。
 まず消防関係表彰式ですけれども、午前中の11時から11時50分の日程で鳥取市の人権交流プラザのほうで行います。
 表彰内容は、知事表彰、それから県消防協会長表彰を予定しておりますが、今年は消防組織法が施行されまして、いわゆる市町村消防が確立しましてからちょうど70年という節目の年に当たりますので、消防協会で消防団員の家族に対する記念表彰を予定されております。
 消防大会・研修会でございますけれども、これは同じ日の午後1時15分から4時45分の時間帯で同じ会場で行います。
 内容といたしましては、鳥取市消防団女性分団によります寸劇や倉吉市の防災安全課の吉川課長さんの中部地震に関する御発表の後、東北福祉大学の後藤一蔵先生においでいただきまして、「消防団と自主防災組織との連携のあり方について」と題する講演をいただくことにしております。多数の方にお越しいただきたいと思っております。

◎西川委員長
 次に、県土整備部から、報告8、平成30年度の建設工事入札制度の見直し案について、山本県土総務課建設業・入札制度室長の説明を求めます。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 県土総務課でございます。平成30年度の建設工事入札制度の見直し案について御報告をいたします。
 県土整備部資料の1ページをごらんください。1点目は、総合評価入札における低入札対策の見直しでございます。
 予定価格2億円未満の総合評価入札につきましては、平成19年度の制度創設以来、調査基準価格と失格基準価格を同額として運用しておりました。そしてこの価格を下回る場合は、調査をすることなく、その調査といいますのは低入札でございますので、契約の内容に適合した履行がされるかどうかという調査を行うということになるのですけれども、その調査をすることなく失格という取り扱いにしておりましたが、(2)の見直しの背景のところに記載しておりますけれども、平成29年に実施されました会計検査の結果を受けまして、国土交通省等からこの調査基準価格と失格基準価格を同額にするという運用は行わないようにという要請がございました。この要請を受けまして、調査基準価格と失格基準価格の間におおむね2%程度の幅を設けるという見直しを行うものでございます。
 この見直しによって、低価格入札が頻発、工事品質の低下や下請へのしわ寄せなどが生じないように、(1)の見直し概要の(1)、(2)に書いているとおり、総合評価の評価項目に施工体制4点を新設しました。これは調査基準価格を下回る応札に対してはこの4点を加点しないことに加え、(2)の低入札価格調査を厳格に実施し、施工体制等も事前に審査を行うことによって低入札の抑止を図り、現行の制度と実質的に変わらないような制度として4月以降調達公告を行う工事から実施をしたいと考えております。
 2点目でございます。予定価格事後公表の拡大についてです。
 土木系工種の予定価格の事後公表につきましては、適切に積算を行って入札をする業者さんによって適正な競争環境を整えるということで、平成21年度から少しずつこの施工割合を広げてきたところです。
 平成30年度につきましては、現在施工割合を2分の1としているものを3分の2に、3分の1としているものを2分の1に拡大を予定しておりますし、今までは県土整備部発注の工事ということで限定しておりましたけれども、これを全部局に広げたいと考えております。この拡大案によりまして、土木系工種の約7割ぐらいが事後公表となる見込みでございます。

◎西川委員長
 続きまして、報告9、鳥取西道路の法面変状に係る検討状況について、河田道路企画課長の説明を求めます。

●河田道路企画課長
 道路企画課です。資料の2ページをお願いいたします。鳥取西道路の浜村鹿野温泉インターから青谷インター間でののり面の変状により開通予定が見直されました。昨年末ですけれども、12月23日に第2回技術検討委員会が開催されましたので、その概要について報告をいたします。
 委員会では、現地調査を行って、その後に検討委員会を開催しております。
 現地調査の結果でございますが、最大地すべりは3町歩を超える深い位置にあること、それから対策工として水抜きが必要であること、それから当該のり面に手を加えると、さらなる変状が発生する可能性があることなど委員の方から意見があったところでございます。
 これらの意見を踏まえまして対策工について議論がなされ、のり面の安定、それから施工時の安全確保等のことからトンネル案が妥当という判断がなされたところでございます。
 4ページにトンネル案の図面をつけております。一回埋め戻しをしまして、トンネルを掘るという工法でございます。
 開通見込みでございますが、国土交通省から隣接区間との平成30年度の同時供用は厳しいということが示されまして、平成31年夏までには開通できる見込みであるということが示されたところでございます。引き続き技術検討委員会で対策工法等について詳細に検討がなされることとされております。
 県といたしましては、安全第一で一日も早い全線開通を国に求めていくとともに、供用に当たっては地元の意見を十分に考慮していただくよう要請をしてまいりたいと考えております。

◎西川委員長
 続きまして、報告10、一般県道鳥取空港賀露線の供用開始について、米谷道路建設課長の説明を求めます。

●米谷道路建設課長
 道路建設課でございます。資料5ページをお願いします。一般県道鳥取空港賀露線の供用開始についてでございます。
 鳥取空港賀露線につきましては、鳥取砂丘コナン空港と鳥取港を結ぶ延長1,580メートルの道路でございます。これは平成27年度から事業着手をいたしまして、このたびこの3月10日土曜日の午後3時に開通の運びとなりました。
 この道路の開通によって、空の駅化を推進している鳥取砂丘コナン空港と食のみやこを生かしてにぎわいづくりをしている鳥取港の移動時間が7分から3分に短縮され、直接結ばれることから、一体感のあるにぎわいのある拠点になることを期待されております。
 なお、供用開始に先立ちまして、午前10時より開通式と祝賀行事を執り行います。委員の皆様にもぜひ御臨席をいただきたいと思っております。また委員会終了後、招待状をお持ちしますので、よろしくお願いします。
 さらに11時30分からは開通記念のウオーキングも実施いたします。参加者にはカニ汁等のサービスを考えており、2月頃に500名程度の募集を考えております。
 また、鳥取砂丘コナン空港のほうにおきましても開通式に合わせてさまざまなイベントや空港見学等を計画しており、今後のツインポート化のPRやグランドオープンに向けたカウントダウンとして盛り上げていきたいと考えております。
 また、現在募集中の道路の愛称につきましても開通までには決定して、標識等でPRをしていきたいと思っております。よろしくお願いします。

◎西川委員長
 報告11、鳥取県中部の地震に伴う土砂災害警戒情報発表基準の暫定基準の廃止について、的場治山砂防課長の説明を求めます。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。引き続きまして、県土整備部資料の6ページをお願いいたします。鳥取県中部の地震に伴います土砂災害警戒情報発表基準の暫定基準を廃止しましたので、それを報告いたします。
 平成28年10月21日に発生いたしました鳥取県中部を震源とする地震を受けまして土砂災害警戒情報の発表基準を暫定的に引き下げ、運用してきましたが、融雪期、梅雨期、台風などを経験しまして、地震の影響による土砂災害の発生がなかったと判断をいたしまして、地震当日の夕方から運用していました暫定基準を廃止いたしまして、平成30年1月17日13時から通常基準に戻し、運用を開始いたしました。
 対象といたしていました市町村は、資料中ほどの地図に示すとおりで、赤色で示された倉吉市、北栄町、湯梨浜町につきましては通常基準の7割、黄色で示しました三朝町、鳥取北部につきましては通常基準の8割で運用をいたしておりました。
 暫定運用をしていました期間中に発表されました土砂災害警戒情報は10回でありましたが、土砂災害警戒情報の発表となるような大規模な災害等はございませんでした。
 なお、地震発生後実施しました緊急点検結果で応急対応及び経過観察が必要であった箇所につきましては、引き続き経過観察等を行うこととしております。

◎西川委員長
 報告12、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、県土整備部資料7ページ以降のとおりであり、説明は省略いたします。
 それでは、説明が終わりました。
 ただいままでの説明につきまして質疑を受けたいと思います。いかがでしょうか。

○内田(隆)委員
 県土の1ページ目の工事入札の制度の見直しについて、後でいいので、会計検査の内容をまたお知らせください。資料を下さい、お願いします。

◎西川委員長
 よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 そのほか。いいですか。(発言する者あり)

○前田委員
 同じところで、この図をもう一回説明して欲しい。右側の表にある「施工体制4、施工ゼロ」について説明をお願いします。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 施工体制、右側といいますと2億円。

○前田委員
 いや、4点、0点と書いてあるこの枠の意味は何ですか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 こちらは予定価格のおおむね92%程度に調査基準価格を設定しております。90%程度ぐらいに失格基準を設定した場合に、調査基準価格を下回って失格基準価格以上のところに応札された業者さんにつきましては、施工体制点は基本的にゼロ点。施工体制点を加点しない。調査基準価格以上の応札をされた業者さんにつきましては、施工体制は適正にされているものとみなして施工体制点4点を加点するというものでございます。

○前田委員
 この表は何だかよくわからない。

◎西川委員長
 前田委員、もうちょっと質問の箇所。もう一度お願いします。

○前田委員
 4点加点と0点となる意味がわからない。

◎西川委員長
 山本室長、質問の意味はわかりますか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 こちらは施工体制点と、先ほどの説明をいたしましたとおり、低入札ということでございます。今まではこれはこの調査基準価格イコール失格基準ということで、最低制限価格のような取り扱いとして失格としておりました。それにつきましてはやはり価格が低い応札ということでございますと通常よりも品質に不安といいますか、そういったこともございますので、施工体制については基本的には品質確保の体制がされていない可能性が高いということで加点をしないという制度でございます。

○前田委員
 これで業界に説明をするのだったら、もうちょっと詳しく書かないとこれは何の意味だかわからない。
 それともう一つ、見直しの背景の4行目の施工体制確認型総合評価の導入というのはこの模式図がこのことを表しているのか。

◎西川委員長
 山本室長、国交省から指摘をされての見直しなわけで、それを今の質問と一緒にもうちょっとかみ砕いて説明をお願いします。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 総合評価入札には地方自治法で最低制限価格は適用できないということになっております。鳥取県の場合は、最低制限価格の制度ではなくて、低入札の調査制度ということでは適用しておりましたけれども、その調査基準価格を失格基準価格と同額ということで運用いたしており、最低制限の適用と同じような効果をもたらすということで実施しておりましたけれども、それにつきましてこのたび正式にそれは適切ではないという判断が出ましたので、要請どおりに幅を設けるということにしております。
 先ほど前田委員からの御質問でございますけれども、施工体制確認型総合評価の導入ということですが、こちらは国土交通省の総合評価の制度の中にございまして、こちらも施工体制評価点というものを設けており、調査基準価格を上回った入札者には基本的には、国交省の場合は30点を与える。調査基準価格を下回った業者は基本的にはこれは加点せずに、施工体制が確保されたかどうかということの低入札調査に入るという制度になっております。

◎西川委員長
 前田委員、わかりますか。

○前田委員
 わからない。

●山口県土整備部長
 申しわけございません。今回の話につきましては、先ほどありましたように低入調査となったときには、これまでは低入価格調査をするということを総合評価の場合は行わずに、イコール失格基準、もう自動的にアウトというふうにしておりました。
 それ以外の一般競争の場合については、下回った場合については今までも低入価格調査を実施した上で、施工体制を確認し、その業者についてはオーケーというふうな形をとっておりまして、これまでも低入価格調査自体は実施をしてきております。それはこれまで総合評価にはなかったというものでございます。
 先ほど説明をさせていただきましたように、今回、総務省、それから国交省から指摘を受けまして、同時の格好、自動的にやるのはだめだという判断がなされましたので、これまでの一般競争同様に低入価格調査自体に総合評価を導入させていただきたいというものでございます。
 しかしながら、これまでやっていた中身と比べまして業界の皆様と御相談をしたときに、余り大きく混乱するようなことを考えてほしくないという話がございました。そこで現在の状況、運用の92%の段階、ここから下回るものと90%の部分がありましたので、シミュレーションの結果、4点ほど与えますとひっくり返らないというふうなことがわかりましたので、ここの施工体制92%というもの、これについては4点を与えてやっていくと、92%を下回るについては0点とする形にやりまして、これまで実質上と同じような効果をもたらしたいというふうなものでございます。

○内田(隆)委員
 関連してです。

◎西川委員長
 では、関連して。

○内田(隆)委員
 これはここの線の書き方がわからないですけれども、250万円から2億円の間は92%のところに調査基準価格があって、そこが加点をするかしないかの対象になるのですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それで2億円以上の場合は、つまり調査基準価格が90%になって、それが加点、非加点の対象になるということですよね。

●山口県土整備部長
 御指摘のとおりでございます。説明が不十分で申しわけございませんでした。
 2億円以上につきましては、85%のところが失格基準でございます。今まで90%から85%の間の方はたくさんおられたわけですけれども、今回は90%のところに施工体制の0点のラインを置きまして、特に2億円以上ですので、県内の業者さんは下請で入られます。そういったときに安い価格で下請を受けられることもございますので、そういった場合についての効果も狙いたいということでこういうふうな同様な措置を考えさせていただいたものでございます。

○内田(隆)委員
 最後にします。この施工体制の基礎点を見ると配置技術者の施工能力点とかぶる評価が出てくるのではないかと思うのですけれども、全く違う指標なのですか、似たような指標なのですか。

●山口県土整備部長
 あくまでもこれにつきましては低入調査になりますので、例えば上に今回の措置にありますように配置技術者の増員でありますとか、そして厳格にしっかりと品質関係、材料関係の調査をチェックできるかとか、新たなものを低入対策として体制はとれるかどうか、これを新たに加えるということで、全く別物というふうに考えております。

◎西川委員長
 もとに戻ります。前田委員、よろしいですか。

○前田委員
 92%以上だったら自動的に4点、90%以下だったら0点。だけれども、この4点の内訳、評価の中身というのはあるのでしょう。自動的に与えるものなのか。

●山本県土総務課建設業・入札制度室長
 自動的に4点ということで考えております。(「92%ライン」と呼ぶ者あり)

○前田委員
 何だかわけがわからないが、いい。後で質問する。

◎西川委員長
 また後で個別に説明をお願いいたします。
 その他御質問はありませんか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、質問はないようですので、次に移ります。
次に、その他ですが、警察本部、危機管理局及び県土整備部に関して執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 執行部のほうもよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きましたようですので、警察本部、危機管理局及び県土整備部については以上で終わります。
 それでは、入れかえ制を行いますので、5分程度休憩いたします。

午前10時42分 休憩
午前10時48分 再開

◎西川委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続いて、地域振興部及び観光交流局について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 まず、地域振興部から、報告13、鳥取市の中核市移行による鳥取県と鳥取市との連携協約の締結について、川上地域振興課参事の説明を求めます。

●川上地域振興課参事(市町村連携協働担当)
 地域振興部の資料の1ページ目をお願いいたします。鳥取市の中核市移行による鳥取県と鳥取市との連携協約の締結について御報告をいたします。
 さきの11月定例県議会において当該議案が可決されたこと、また鳥取市議会においてもお認めをいただいたことを受けまして、以下のとおり12月26日に知事公邸において知事、市長により連携協約を締結いたしましたので、御報告をいたします。
 主な知事の意見、発言ですけれども、これまで県と市がそれぞれ分断された日本の地方自治の姿から、一歩踏み出して県、市が自治体間の手を携えて住民のほうをきちんと正視し、そういう行政スタイルを鳥取から変えていければということで協定を締結したということ、連携協約によって鳥取県側も全面的に鳥取市をサポートしてまいる決意ということをお話しいただきました。
 市長のほうからは、何よりも市民、住民目線で、これからの行政を進めていくということが肝要であり、鳥取市としても全力で取り組んでいくということの決意を述べられたところです。
 連携協約につきましては、次のページに締結したものを載せさせていただいております。
 今後のスケジュールですが、2月議会に30年度の当初予算並びに4町の区域における保健所業務等の事務委託に関する規約等を提案させていただく予定としており、事務的な手続を進めていくとともに、住民、事業者への広報、窓口の手続等の周知を図っていくこととしております。
 また、3番の今後の確認事項ですけれども、中核市の関連の情報システム動作確認、市のシステムの環境下での県の派遣職員の研修等県、市職員間で事務引き継ぎをしっかりと行っていくこととし、4月1日の中核市移行に円滑に事務が引き継げるよう最後まで徹底して進めていくこととしております。

◎西川委員長
 報告14、第11回国土交通省「バリアフリー化推進功労者」大臣表彰受賞について、矢吹交通政策課長の説明を求めます。

●矢吹交通政策課長
 資料の3ページをごらんください。本県のUDタクシーの取り組みにつきまして、第11回の国交省のバリアフリー化推進功労者ということで大臣表彰を受賞いたしましたので、御報告をいたします。
 これにつきましては公益財団日本財団様、それから鳥取県のハイヤータクシー協会様と鳥取県の3団体での共同受賞ということでございまして、官民一体となってこの取り組みが先駆的であったということ、特に車椅子の使用者を初めとする鳥取県下の移動困難者の方々に極めて大きい移動支援のインフラ整備ということにあったということで評価をされたものでございます。
 取り組みの内容につきましては、中段にございますように、平成28年度に県内125台が導入いたしまして、今年度75台を追加導入中でございまして、合計200台になります。結果、県内小型タクシーの約半数がUDタクシーに転換するということでございまして、あわせてドライバーの研修や利用環境の整備なども進めています。
 そういったことで2の(3)のところでございますが、UDタクシーが配備されたことによりまして、御自分で買い物に出かけるようになった、福祉専用車両と違い、気軽に気兼ねなく利用できるといった御好評もいただいております。
 また、荷物の多い観光客の方々からは、このUDタクシーを指定して配車依頼をされるというケースも増えてきたといった効果もあらわれ始めてございまして、引き続きまして地域の移動手段としてドライバーの皆様の意識向上とあわせて、このUDタクシーの有効活用を図っていきたいと思っております。

◎西川委員長
 報告15、クロアチア・セーリングチームの境港キャンプ決定について及び報告16、第73回国民体育大会冬季大会(スケート・スキー)への鳥取県選手団の派遣について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 では、4ページをお願いします。このたびクロアチアのセーリングのチームが境港市でキャンプを行うことが決定いたしました。
 J.K.モナーという、これはクロアチアの選手だけではなくて、キプロスとかハンガリーの有力選手が在籍をしておりまして、本県の瀬川選手も在籍をしているというチームであります。このチームが今年、来年、そして2020年と3年連続でキャンプをしたいということであります。
 コーチとしては、去年来ていただいたわけですけれども、境港公共マリーナを見てすばらしい施設であるということと、それから美保湾の風とか波がすばらしいという評価をいただいておりました。
 キャンプの受け入れ体制としましては、県と境港市と、それから競技団体によります実施委員会をつくりまして、万全の体制で受け入れをしたいと考えております。
 続きまして、5ページをお願いします。今月と来月ですけれども、第73回の国体、冬季大会が開催をされます。スケート競技が山梨県で開催され、スキー競技は新潟県で開催をされます。
 選手団ですけれども、今のところスケートのみ決まっております。スピードスケートで1名の選手が出場するということであります。
 スキー競技につきましては、ことしも大体40名程度は出場の予定ですが、きょうから予選会が開催されていまして、その後に選手を決定するということであります。
 なお、フィギュアスケート及びアイスホッケーについては、このたびは出場はないということでありまして、まずは今月のスピードスケートについて選手にはベストを尽くしていただきたいと思っております。

◎西川委員長
 報告17、鳥取県日野郡連携会議における「災害に強い日野郡づくり」相互支援協定の締結について、谷口日野振興センター日野振興局参事の説明を求めます。

●谷口西部総合事務所日野振興センター日野振興局参事
 それでは、資料の6ページをお願いします。日野振興局からは、鳥取県日野郡連携会議における「災害に強い日野郡づくり」相互支援協定の締結について御報告をいたします。
 日野郡では、平成27年度に締結しました鳥取県日野郡ふるさと広域連携協約に基づきまして県と町が共通する諸課題の解決に向かうこととしておりまして、このたびは災害対策をテーマに取り組みを行うこととしたものでございます。
 近年の東日本大震災や熊本地震、鳥取県の中部地震であったり、豪雨や豪雪などによる被害に見られますように、住民の安全や安心を確保するためには迅速できめ細やかな対応が必要でございます。
 そこで資料にございますとおり、去る12月24日に知事と各町長にお集まりをいただきまして、資料にも書いてございますとおり、6つの分野を中核とします相互支援の包括協定を結ばさせていただきまして、日野郡3町と県が連携して平時から備えを進めることといたしました。それがこのたびの「災害に強い日野郡づくり」相互支援協定でございます。
 この協定の締結式の直後に開催しました会議のほうでは、早速取り組みたい3つの検討課題について具体的に御議論をいただきました。
 1つには、給食施設の相互支援でございます。一昨年の中部地震で倉吉市の給食施設が損傷するという被害がございまして、少し日にちを要したようでございますが、周辺の町の給食施設に応援をいただいたという話を聞きました。日野郡の3町の給食施設を見ますと、追加調理をする余力米がございまして、日野郡の町ならば支援配送に関して距離的にも時間的にも基準をクリアすることがわかりましたので、慌てないように平時に確認をしておこうというものでございます。
 続きまして、道路除雪について御議論をいただきました。直近では昨年の東部の豪雪被害が記憶にありますが、実はこのとき日野郡にも相当な量の積雪がございました。地域を担当する建設業界の方々の経験や除雪の技術によりまして日野郡の住民の生活が守られました。ところがこれまで日野郡を守ってこられた技術者も高齢となる中で一歩踏み込んで、これまでの日野郡の除雪レベルを持続させるためには今後どのようなことをするべきか、将来に向けて道路除雪はどうあるべきかということを行政だけではなくて、実際に除雪作業で御苦労をいただいている民間の作業者の方々を交えて現場感覚を踏まえた生の意見をもとに検討するような組織を新たに立ち上げてはどうかと提案したものでございます。
 そして3つ目です。福祉避難所についても御議論をいただきました。近年災害時の福祉避難所の必要性がクローズアップされておりまして、日野郡3町でも何か連携ができないかというものでございます。物の融通も考えられますし、専門的なケアを行う人材の融通も考えられます。日野郡としての広域的な連携も念頭に置きまして、3町で相互協力体制がとれるように平時から検討しておきたいということでございます。
 以上、連携会議で御議論をいただいた3項目について御紹介をいたしましたが、資料にも書いてございますとおり、もう少し掘り下げて検討してみようという御意見をいただきました。今回の「災害に強い日野郡づくり」相互支援協定を締結することによりまして、さらに日野郡の3町においてはより一層のきずなが強められ、そして住民の安全・安心につながるような取り組みになるものであると期待しております。

◎西川委員長
 最後に、観光交流局から、報告18、「星取県の未来フェスティバル」の開催について及び報告19、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」の受託事業者による個人情報流出について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 それでは、観光交流局の報告資料1ページをごらんください。「星取県の未来フェスティバル」の開催について報告をさせていただきます。
 星空保全条例の成立を契機に、星取県を県民が一体となって盛り上げていくため、宇宙飛行士の山崎直子さんを講師とする講演会、それからパネルディスカッションなどを開催する行事を行います。
 日時は2月3日から2月5日まで、場所はとりぎん文化会館。
 内容につきましては、山崎宇宙飛行士による「宇宙、人、夢をつなぐ」と題した講演、それから「美しい星空が見える環境を守ること、活用することについて理解を深める」パネルディスカッション。
 今言ったこちらのものは5日ですけれども、3日から5日にかけて月面をローバーが走行するバーチャル体験をできるイベント、それから星取県フォトコンテスト優秀作品の展示。それから3日、4日、土日については、さじアストロパークによる児童向け体験メニューなどを行う予定でございます。
 引き続きまして、2ページをごらんください。「蟹取県ウェルカニキャンペーン」の受託事業者による個人情報流出について報告をさせていただきます。
 「蟹取県ウェルカニキャンペーン」におきましては、3つのキャンペーンを行っております。一つは宿泊キャンペーン、それからスタンプラリーキャンペーン、それからフォトコンテストのキャンペーンを行っております。
 そのうちフォトコンテストのキャンペーンを受託しております事業者から個人情報の流出がございました。
 事案の判明日時は、昨年の年末の12月26日でございます。
 流出した個人情報は、フォトコンテストの受賞者ですね、49名おりますけれども、のうち14名に係る氏名、住所、郵便番号、電話番号でございます。
 発生原因といたしましては、受託会社のシステムのプログラムミスにより非公開となるべき情報が公開されていたということでございます。
 一つ大きな問題といたしましては、この6番の経過に書いておりますけれども、12月21日に情報の流出が始まってから5日後の12月25日まで気がつかなかったと、この長い時間気がつかなかったということが大きな問題だと考えております。
 対応状況につきましては、気がついて即時受賞者の個人情報の公開されている部分を非公開といたしました。
 県として、この実施事業者として情報流出をしてしまった方々に謝罪を行いました。
 再発防止策といたしましては、受託会社がフォトコンテスト管理システムに個人情報を公開できないようにしたのはもちろんのこと、フォトコンテスト管理システムで個人情報を一元管理しないよう受託会社に指示をいたしました。
 このたびは大変申しわけございませんでした。
 今後このようなことが起こらないよう情報管理を徹底してまいります。

◎西川委員長
 最後に、報告20、米子ソウル便増便記念式典の開催結果及び利用状況について、岡山観光戦略課参事の説明を求めます。

●岡山観光戦略課国際ネットワーク担当参事
 米子ソウル便増便記念式典の開催結果及び利用状況について説明をさせていただきます。
 式典につきましては、12月23日、増便の初日でございましたけれども、その午前中に開催をいたしました。
 地元のマスメディアの方々の取材も多くいただき、また県議会からも福間副議長、当委員会からは澤副委員長の出席も得まして、滞りなく進めることができました。
 この日は、仁川空港の濃霧のため到着が遅延いたしまして、到着客のおもてなしは午前ではなく午後開催をいたしましたけれども、皆様方にエアソウルロゴ入りどら焼きや観光パンフをお配りしまして、その初日をお祝いしたところでございました。
 ここでエアソウルが就航いたしましてからの利用実績について御報告をいたします。こちらの表に書いてあるとおりではございますけれども、12月23日から増便したということで、座席数が随分ふえてきております。
 ただ、12月の搭乗実績をごらんいただきますと、日本人の搭乗客といたしましては本年度としては最高の数値であり、また前年比、前年同月比よりも増加をしております。
 私どもといたしましては、これからも利用促進、インバウンド、アウトバウンド双方を努め、この増便が3月以降も続きますように頑張りたいと考えております。

◎西川委員長
 報告21、「生誕96年・水木しげる生誕祭」の開催について、江原観光交流局副局長兼まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局副局長兼まんが王国官房長
 4ページをお願いします。水木しげる生誕祭をことしも生誕96年ということで、県と境港市の共催により開催をさせていただきます。
 これは生誕祭として2回目ですし、それからしのぶ会を含めますと3回目になりますが、仮装での参加者も徐々にふえてきておりまして、このイベントをこの時期の恒例行事として定着させていきたいというふうに思っております。
 ことしの内容は、主に大きく3つありまして、3月3日の土曜日10時に開会をいたしまして、まず境港の駅前公園でゲゲゲ食堂という食イベントを開催させていただきます。
 11時からは、境港駅で鬼太郎列車リニューアル第2弾出発セレモニーというものを行います。第一弾は、あすから子泣きじじいと砂かけばばあのイラスト列車が運行を開始しますけれども、3月3日は第二弾として鬼太郎とねこ娘の列車がスタートするということになります。
 そして生誕祭のメーンイベントは13時30分から境港市文化ホールで行いますけれども、ことしは1968年に「ゲゲゲの鬼太郎」が初めてアニメ化されて50年という記念の年でありまして、実はけさ情報が公開されましたけれども、ことし4月1日から鬼太郎の第6期のアニメが放送をされるということで、このイベントでもこのアニメとしっかりとコラボをして実施するということにしておりまして、第6期のアニメで目玉おやじ役を努める野沢雅子さんですとか、ねずみ男役の古川登志夫さん、こういった声優らを招いて実施をすることにしております。
 今年はアニメが放送されるということで、今後も鬼太郎アニメとしっかりコラボをして鳥取を鬼太郎の聖地として発信をしてまいりたいと考えております。
 なお、この3月3日のホールでのイベントにつきましては大変好評で、既に一般の方の事前申し込みというのが定員いっぱいとなりまして締め切りをしております。議員の皆様には別途御案内をさせていただきますので、参加をしていただければありがたいなというふうに思っております。

◎西川委員長
 続きまして、報告22、フラダンス全国大会の開催について、森山地域振興局副局長兼中部振興課長の説明を求めます。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長兼中部振興課長
 失礼します。そうしますと5ページをお願いします。フラダンスの全国大会の決定について報告をさせていただきます。
 この大会は、モク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバル日本大会といいまして、毎年ハワイ島で開催されるフラダンスの世界大会への出場権をかけた日本の予選大会となっております。
 2016年までは宮崎県で開催されていましたが、湯梨浜町がハワイと交流しながらフラダンス大会を開催してきたこともあり、お話があったものであります。
 これにつきまして、中部が中心になりますが、中部の1市4町、また近畿日本ツーリスト等と連携をして開催するということが決定されたものであります。
 大会としましては、今年の9月7日から9日まで、未来中心を中心に中部地域を中心に開催をしていきたいという予定になっております。
 来場者としまして、全国から含めて延べ3,000人ほどが来られるということで想定をしております。
 内容としましては、世界大会の出場権をかけた競技としてのコンペティション、またふだんからいろいろ愛好されている方の練習の成果を披露するエキシビションというものが行われるものとなっております。また、そのほかにもいろいろな地域との交流も計画されております。
 先日、1月16日に関係者によりまして知事へ開催決定の報告をさせていただいたところであります。
 この大会は、中部地震からの福興をアピールし、また全国のフラダンスの愛好家の方が鳥取県に多く来られる大会となりますので、県としても連携して応援をしていきたいと思っております。

◎西川委員長
 報告23、伯耆国「大山開山1300年祭」関連のトピックス、行事等の開催結果について、宮永地域振興局西部観光商工課大山振興室長の説明を求めます。

●宮永西部総合事務所地域振興局西部観光商工課大山振興室長
 それでは、6ページをお願いいたします。伯耆国「大山開山1300年祭」関連トピックス、行事等の開催結果を報告させていただきます。
 まず1番目でございますが、このたび「伯耆国・大山歴史読本」の発行日が決まりました。こちらのほうを株式会社KADOKAWAさんのほうに委託をさせていただいて、制作を進めていたものでございますが、1月26日に発刊の予定ということになりました。
 規格といたしましては、全180ページの中でございますが、伯耆の国の情報を中心に、歴史に関する情報、それに加えて大山開山1300年祭の情報を盛り込んだものとなっております。
 最終的に当初7,000部以上の発行で全国の書店で販売をされるということです。
 こちらのほうは歴史専門雑誌、あるいは論文誌の中間のような形態でございますが、「読む・見る・歩くおとなのためのまち歩きガイドブック」ということがコンセプトでございますので、こういったもののツールといたしまして、伯耆の国大山圏域、1300年祭のPRも行っていきたいと考えております。
 続きまして、2番目でございます。1300年関連の行事・イベントの開催結果を御報告させていただきます。
 まず、実行委員会の役員・市町村委員会議を10月21日に開催をいたしました。
 こちらのほうは実行委員会の事業の財源が県並びに関係市町村さんの負担金で構成をしているということもございますので、予算を前に平成30年の事業の方向性、こういったものを確認しつつ当初予算要求の方針について協議をしたということでございます。
 続きまして、(2)番、大山開山1300年祭のオープニングイベントでございます。
 こちらのほうは地元大山寺地区で地元から1300年祭を盛り上げていきたいという思いの中で地元主体で企画されたもので、先週、1月11日の木曜日、今期一番寒い時期になりましたが、大山寺本堂におきまして地元の方々あるいは実行委員会、関係者の皆様50名の参加を得て、開催されました。本年大山を訪れられる多くの方々の安全等を祈願いただいたというところでございます。
 最後ですが、(3)番、第1回とっとり大山ブランド食品博の開催概要でございます。
 こちらのほうは昨年、大山ブランド会というものを立ち上げていただいておりますが、そちらの主催によるものでございまして、1月12日から17日までの間、高島屋さんにおきまして開催をされました。
 会員数85社でございますが、そのうち26社の出品によりまして開催しました。
 主な出品商品は、そちらのほうに記載をさせていただいておりますが、8ページを御覧いただきますと、今回大変好評だったのですが、今後の予定といたしましても、例えば高島屋さんでは東京、大阪等の大都市圏での店舗、あるいは山陽方面では天満屋さんの店舗で同種の催事も企画をいただいているというところでございますので、我々といたしましても一体になって大山のブランドあるいは1300年祭をPRしていきたいというふうに考えております。

◎西川委員長
 説明が終わりました。
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑を受けたいと思います。いかがでしょうか。

○前田委員
 今の説明の7ページの大山ブランドですけれども、大山地鶏、大山どりは入りますか。

●宮永西部総合事務所地域振興局西部観光商工課大山振興室長
 大山どりも入っています。

○前田委員
 入っている。

◎西川委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 はい。

◎西川委員長
 そのほかいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 時間があるようですので、では、私、ちょっと一言だけ。UDタクシーの件ですけれども、今回増台して200台ということですけれども、いずれ更新が来ますよね。そのときには補助があるのかないのかわからないのですけれども、多分このタクシーは割高感があると思うのですよ。多分5年、6年で更新が来ますので、そこら辺は今から考えておかないと、取り組みとしてはないのでしょうか。どうお考えなのか。例えば200台あるけれども、ちょっと割高感があり、買いかえのときにはもう全然やりませんよということには、表彰も受けているので、そこの辺はいかがでしょうか。

●矢吹交通政策課長
 交通政策課でございます。今のお話については、実はまだ事業者様との御相談はできておりません。やはり耐用年数が普通だと8年とか10年とか、それから走行距離にもよってくると思いますし、各事業者様のお考えにもよると思います。ですのでそういったことをタクシー事業者、それから今、委員がおっしゃっている日本財団ともあわせてちょっと改めて御相談をしてみたいと思います。

◎西川委員長
 基本的には事業者の判断なのですけれども、取り組んでおいて、更新で補助がないからやめますというのでは、取り組んだ意味がないわけで、やはり利用者の利便性を考えたら需要があるということなので、そこは業者と話をしながら、補助をつけるかつけないかはまた後の問題として、ある程度の台数の確保というのは頭へ入れながらやっていかないと、いざその段になって補助がないからやめますでは鳥取県の表彰されたのを返さなければいけないような話になりますよ。ぜひともそれは今から取り組んでいただきたいなと思います。これは要望で。(「わかりました」と呼ぶ者あり)
 そのほかよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、最後になります。その他ですが、地域振興部及び観光交流局に関して執行部、委員の方で何かございましたらお受けしたいと思います。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 文化政策課でございます。お手元のほうに文化功労賞受賞記念の講演のチラシのほうを入れさせていただいております。
 今年度文化功労賞を受賞されました短歌の池本一郎様の講演会を開催予定でございます。
 平成30年1月28日の午後2時から倉吉交流プラザのほうで開催予定でございます。
 チラシの裏のほうに今年度受賞されました池本一郎さん、それと音楽家であります鳥取大学名誉教授の新倉様のほうも載せております。
 池本様につきましては、湯梨浜町出身で、日本でも屈指の短歌結社「塔」でも選者等を務められた方で、日本歌人クラブ、毎日・朝日新聞の教室も務められるなど全国的に活躍をされております。
 また、新倉さんの受賞記念講演につきましては、3月を予定しております。また詳細が決まりましたら御報告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

◎西川委員長
 そのほかいかがでしょうか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が尽きましたので、地域振興部及び観光交流局については以上で終わりたいと思います。
 では、執行部の退席していただいて結構です。
 なお、委員の方は少し御相談がありますので、残っていただくようにお願いいたします。
(執行部退席)
 よろしいですか。
 では、事務局のほうで説明します。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 昨日までの県外調査、お疲れさまでした。今年度委員会としてやるべきものにもう一つ出前県議会が残っておりまして、先日の常任委員会で「県立の観光施設を中心とした観光誘客について」とテーマまで決まっているのですが、当初11月の議会の前、10月から11月で開催する予定だったが、なかなか日程が合いませんでした。改めて日程調整の表をお手元にお配りしております。きょうスケジュール帳があればお書きいただいて私に提出いただければよろしいですし、もしきょうわからないということであれば来週早々にでも提出していただければと思います。長くても半日程度となっていますので、例えばバツの日であってもこの日は午前中ならいいとか、午後ならいいとか、もしバツの日がありましたらそういった細かいことまで教えていただければ幸いでございますので、よろしくお願いいたします。

○西川委員長
 半日というとどのエリアで開催するか決まったの。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 メーンは、観光事業団との意見交換みたいな感じですので、東部でやるのか、燕趙園というのが今回一つのポイントですので、中部でやるのか、これから検討したいと思います。

◎西川委員長
 では、今、事務局が申しましたとおり、24日までにマル・バツをつけて事務局のほうに提出をお願いいたします。
 それでは、以上で地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。ありがとうございました。

午前11時20分 閉会 
 

 

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