平成28年度議事録

平成29年3月21日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

内田 隆嗣
西川 憲雄
福浜 隆宏
松田 正
濵辺 義孝
伊藤 保
上村 忠史
稲田 寿久

 

欠席者
木村 和久
 

傍聴議員   な し

説明のため出席した者
  小倉元気づくり総本部長、伊澤総務部長、山本教育長、ほか局長、次長、課長
  
職務のため出席した事務局職員
  村中課長補佐、遠藤課長補佐、池原係長

1 開  会   午前10時00分

2 休  憩   午前10時30分 / 午前10時55分 / 午前10時59分 / 午前11時27分

3 再  開   午前10時39分 / 午前10時55分 / 午前11時05分 / 午前11時30分

4 終  了   午後0時18分

5 司  会   内田委員長

6 会議録署名委員 上村委員、福浜委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

会議の概要


午前10時00分 開会


◎内田(隆)委員長
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、上村委員と福浜委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の27議案であります。
 まず、議案第1号、平成29年度鳥取県一般会計予算について審査を行います。
 なお、お手元に配付しているとおり、議案第1号に対し、濵辺委員から修正案が提出されました。修正案及び議案第1号について、あわせて審査を行います。
 修正案について濵辺委員の説明を求めます。

○濵辺委員
 それでは、修正案並びに理由について説明させていただきます。
 議案第1号、平成29年度鳥取県一般会計予算のうち、博物館費、鳥取県立美術館整備事業を削除し、歳入歳出予算の総額を3,493億9,607万2,000円に改める修正案を提出させていただきたいと思います。細かい数字はお手元のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。
 提案理由ですが、県立美術館設置を倉吉市営ラグビー場とすることを含む本議案については、県民に十分な説明がなされておらず、理解が得られていない。しかも現博物館を拠点として活動してきた美術関係者の不安も払拭されていない。これまで東部で行われてきた地元の美術活動、イベント、鳥取市美術展を初めとする展示会などが継続できるようにすべきであると考えます。それについても言及も保証もなく、鳥取県東部の一般県民の不満の解消もされていない。よって、別紙のとおり修正案を提案するものでございます。審議のほどをよろしくお願いいたします。

◎内田(隆)委員長
 別紙はこちらです。伊藤委員、確認できますか。(発言する者あり)よろしいですか。
 以上で説明を終わりましたので、これより修正案及び議案第1号に対する質疑を行っていただきます。
 委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切り替えをお願いします。
 質疑はありますか。
 質疑がないようですので、これより、修正案及び議案第1号に対する討論を行っていただきます。
 討論はありますか。

○西川副委員長
 議案第1号、鳥取県一般会計予算に賛成の立場ですが、鳥取県立美術館整備推進事業に対して、関係市町に対する説明責任、建設コスト等の抑制、鳥取市における美術機能の配慮などを求める附帯意見を付けるべきと考えております。

◎内田(隆)委員長
 ただいま西川副委員長から発議のありました議案第1号に係る附帯意見については、議案第1号が可決するべきものと決定された場合、その後、改めて採決をさせていただきます。
 その他御意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 まず、濵辺委員から発議がありました議案第1号に対する修正案について採決いたします。
 修正案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。したがって、修正案は、否決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第1号について採決いたします。
 議案第1号について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、附帯意見についてお諮りいたします。
 先ほど西川副委員長から発議がありました議案第1号に係る附帯意見案を、皆様にお配りいただきたいと思います。
 それでは、西川副委員長、附帯意見(案)を読み上げてください。

○西川副委員長
 美術館建設に関する附帯意見(案)であります。
 1、美術館建設候補地になっていた関係市町に対して、建設地決定の経緯について十分な説明責任を果たし、理解を得るよう努めること。2、美術館の建設に当たっては、過度な施設整備を控え建設費用の削減に努めるとともに、管理運営費が過大とならないような施設とし、後世の県民負担とならないように十分留意すること。3、鳥取藩ゆかりの絵師、土方稲嶺、片山楊谷、黒田稲皐、沖一峨などの作品や当時の美術工芸品、さらには、鳥取市にゆかりのある吉田璋也に代表される民藝運動による工芸及び近現代の工芸作品は、その歴史的、地域的背景を勘案し、現在の博物館施設に残すこと。あわせて、引き続き研究・管理・展示・解説ができるよう学芸員を配置すること。4、鳥取市が美術館建設を行う際には、以前の鳥取市桂見の美術館構想の経緯もあり、県は支援協力をすること。

○伊藤委員
 ただいまの附帯意見につきまして何点かちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、いいでしょうか。

◎内田(隆)委員長
 はい。どちらに尋ねられますか。

○伊藤委員
 提案者に求めたいと思います。

◎内田(隆)委員長
 はい。

○伊藤委員
 今日までの美術館構想検討委員会を含めて県教委と長期間にわたって、我々も参画して議論したわけでありますけれども、ただいま附帯意見でありましたが、特に3番目について、ちょっと何点か質問したいと思います。
 鳥取藩ゆかりの絵師とか、民藝運動の関係の吉田璋也の作品も現在の博物館に残すというふうなことがあって、あわせて引き続き研究・管理・展示・解説できる学芸員も配置することとあるのですけれども、もともと県博の収蔵庫が狭いという中で美術館を建設という話になったわけで、それで特に検討委員会の中で検討していただいて、美術館の必要な機能として収集保管、展示、調査研究、教育普及の4つと、地域・学校・県民との連携協働と、5つの役割があるとされておりまして、この鳥取藩のゆかりの絵師をなぜ県博に残さなければならないのか。
 美術館の構想検討委員会でもし残すということになれば、結局収集保管を継続しなければならない。展示も継続されなければならない。調査研究もされなければならない。しかも教育普及もしなければならない。要するに、依然として美術館機能を県博に残すということになるのですけれども、検討委員会との関係についてどういうふうに考えておられるのかお伺いしたいと思います。

○西川副委員長
 ただいま御質問がありました鳥取に残す必要性でありますけれども、私も、この美術館建設に関していろいろな経緯があり、やり方も含めて多々問題もあった部分もあって、今日まで至ったと思っております。本来であれば、美術館というのは県民総意で喜んでここに建てていくというのが一番大きな目的でありますので、今現在この立地場所等が話題になり、県民の意見が大きく乖離しているような状況では、なかなか、本当に喜んで建設を前に進められるというのが県民の意識として難しい部分が生まれてきたと感じております。そういう意味で県の東部の関係者や県民の方、また中部の方が、ひとしく県立美術館を建設できるような方法としてこういう方法も一つの案としてよろしいのではないかという思いがしております。いろいろなやり方はこれからあるのでしょうけれども、総意を、できるだけ皆さんが喜んで美術館を建てていこうという思いでこういう発言をさせていただきました。

○伊藤委員
 私が先ほど申し上げましたのは、検討委員会の中で今後の進め方として、県博に美術館の機能をある程度維持していくことは極めて重要であると。県博が自然、歴史、民俗分野の施設となった後も、県立美術館と連携して県東部で相当規模の美術展を開催したり、教育普及活動を行うことができるようにしておくことが必要であるということで、5つの機能のうち、先ほど言いましたように、検討委員会では展示と教育普及の機能を残すということであったのですよね。だから検討委員会の結果が覆されるということになるわけで、附帯意見自体には強制力はないわけですけれども、検討委員会の方向を覆すということになることに対してどういうふうに思っておられますか。

○西川副委員長
 検討委員会の御意見も御意見ですけれども、その経緯の後、平井知事のほうからも東部の県博に美術機能を残すという御発言もありました。つまり、知事もやはり県民の総意が今のところ一つでないという思いの中でそういう御発言があったと思いますので、その辺りも勘案しながらこういう提案にさせていただいております。

○伊藤委員
 これはちょっと専門的なことになるけれども、担当課に聞いていいですか。担当部署に。

◎内田(隆)委員長
 意見を言われた後、判断しますので、先に意見を言ってください。

○伊藤委員
 まず、日本画です。鳥取藩ゆかりの絵師というのは日本画中心ですよね。日本画というのは一般的に考えると保存が非常に厳しいと、管理が大変厳しいというふうに聞いています。そして、例えば美術館を移動させることは、我々としては余り好ましくない、ということを聞いているのですよ。それについて、なかなか専門的には西川委員は答えられないと思うのですけれども、それについて聞きたいと思います。

◎内田(隆)委員長
 先に、西川副委員長が答えられますか。

○西川副委員長
 先ほど言いましたように、県博に美術館機能を残すということであれば、今後改修の中でも考慮できる部分も含まれるのではないかという思いもしております。費用負担が増えることがいいことはありませんけれども、そのような思いであれば今後県博の改修で多少なりとも対応できますし、それからスペース的にも十分確保できるのではないかというのは私の思いであります。あと、専門的なことは私にはわかりませんので、執行部のほうにちょっとお願いしたいと思います。

●大場博物館長兼理事監
 日本画は確かに古いもの、和紙なり絹本なりに記載されたものですので、洋画などに比べてデリケートな扱いが必要になるもの、保管や運搬等にわたって注意が必要になるものです。したがいまして、これを頻繁に移動させるというのは極力避けたい。また、展示も余り長期間に及びますと傷むので、表に出しておけるのは大体一月から二月が限度というようなことになります。その辺りの扱いが非常に気を使うところというものです。

◎内田(隆)委員長
 今、伊藤委員の話にはきちんと答えられていましたけれども、博物館の改修の中でという西川副委員長の問いには答えておられないのですが……。

●大場博物館長兼理事監
 それも御質問ですか。

◎内田(隆)委員長
 いやいや、ないですけれども、それについてのコメントもきちんとあわせて答えてあげてください。

●大場博物館長兼理事監
 博物館の改修の中での対応ということは、今お聞きした話ですので、今後検討しなければいけませんけれども。今でも自然や歴史のほうも収蔵スペースが足りない部分がありますので、今後、博物館協議会のほうでもいろいろ検討してもらわないと、どういうふうに対応したらいいのか、ちょっと今すぐには答えられない状況です。

○伊藤委員
 続いてお伺いしますが、鳥取藩ゆかりの絵師がそこに4人上がっていますけれども、ちょっと私どもが調べましたら、館の所蔵作品が102、寄託作品が69、合わせて171あるのですよ。寄託作品は持ち主がそれぞれありますから、持ち主の意見を聞かなければ移動はできないと思うのですよね。ただ、館蔵作品については、このうち幾らかは県の美術館の購入基金を使って、県の美術館として購入したわけですね。県の県民財産として。一般的に館蔵作品というのは県民の財産になるのですけれども、それを美術館でなく博物館に置くということは、基金の使途と県民財産という観点からすると、少し問題があるのではないかと思いますけれども、それについてどうお考えですか。

○西川副委員長
 これは皆さんの総意が必要な部分だとは思いますけれども、先ほども言いましたように、県博の中に美術館機能を維持する、残すという考え方であれば、分館などの形もありますので、それが全然不可能だという判断は私にはないです。

○伊藤委員
 けれども、県の美術館に展示するという前提でありますから、私はやはり美術館に移管すべきだと思っています。
 もう1点、近世の美術品でも約1万点中1,000点弱ぐらいあると言われているのですね。例えばゆかりの絵師の絵も、もし県博で保管するということになれば、当初の目的である収蔵庫がいっぱいだということで、新たに美術館で移動しながら展示しようということなのですが。県博の中にそれらを収納する収蔵庫が要るとするならば、多分そこは博物館長に聞かないといけないですけれども、検討委員会の中で展示室に予定していたものを収蔵庫にもう一度直さなければならない、展示コーナーが減ってくるのではないかと思うのですけれども。それについて西川委員と、もしわからなかったら県博のほうの答弁をお願いしたいと思います。

○西川副委員長
 私も全てを熟知しているわけではないのですけれども、今の収蔵部分が、もし新しく倉吉に決まれば、県博からそこにある程度の部分は行きますよね。そうするとスペース的には余裕ができるだろうし。一つ考えていただきたいのは、どんな問題はあれ、一番初めに申しましたように、美術館をいかに県民総意で向かっていけるかという状況をつくるために、こういうことへの配慮があっていいのではないかというのが前提にありまして。その問題をクリアするのは、先ほど博物館長が言われましたが、今後の検討の中でも可能な部分だと思っています。ただ、大きな費用がかかることがいいとは私も思いませんけれども、例えば一番初めは、収納場所を県博から離してつくってもいいではないかという案もありましたよね。その逆の部分になるわけです。ですから、今ある中でいかに活用できるかというのは、ちょっと私も全てはわかりませんけれども、その辺りは博物館長のほうから御説明いただきたいと思いますが、私は全然不可能ではないと考えております。

●大場博物館長兼理事監
 先ほど申し上げましたとおり、今の段階ではっきりしたことを申し上げることはできませんけれども、伊藤委員がおっしゃるように、自然なり歴史の収蔵スペースも狭くなっているということが発端で、今の計画では美術の収蔵庫があいた部分を使ってこれを収蔵しようという格好にしていますので、歴史や自然のほうに転用しようとしておりますし、それでも足りずに多少美術の展示室なども転用しようとしております。そういった中ですので、確かに展示室をさらに転用しなければいけなくなるというのもありますが、場合によってはそれ以外の対応も考えられるかもしれません。これは今いただいたばかりの話で何とも言えませんので、今後精査が必要だと思います。

○伊藤委員
 続いて、調査研究できるように学芸員を配置ということなのですけれども、結局作品が二つに分かれることによって、学芸員は研究が非常にしにくい環境になると思うのです。要するにものを移動しなければならない。学芸員も1人で済むところを2人にしなければならない。これが、絵画と民芸とありますから、多分2人の専門がダブルでなってくるのではないか。要するに二元管理制というか、研究というか。要するに過度な設備を控え、建設費用を削減ということで、美術館建設に当たっては削減を努めなさいというキャップをはめる一方で、現実的にはそういう研究をと。これは離れていてできるかできないかはちょっと私にはわかりませんから、それは博物館長にも聞きたいのですが、多分わからないと思うのですけれども、私は不可能だと思うのですね。だからそこのところが、二元管理制と含めて少し矛盾しているのではないかと。それについて、ちょっとどういうふうに考えているのか。

○西川副委員長
 私も、そこは少し危惧する部分はあります。ただ、やはり人がやることなので、知恵が出せると思うのです。例えば兼務とか、常勤をどちらにするかとか、学芸員の方の住所にもよりますよね。だから私は知恵を出せば、ある程度その部分は費用負担なしに可能ではないかと個人的には思っていますけれども、現実のことは私も十分に把握はしていないので、その辺りは館長のほうに御意見を聞いていただければと思います。私はそういう感じを持っております。

●大場博物館長兼理事監
 おっしゃるように、調査研究は収蔵作品について日常的に行いますので、収蔵機能と調査研究機能を離すのは余り適切ではないと思っております。ただ、工芸の分野の一部、日本画の一部というような形になりますと、伊藤委員のおっしゃるように二重に人が必要になるという部分はあるかもしれませんが、ではということで、オール・オア・ナッシングで日本画全て、工芸品全てというような対応も考えられるわけですけれども、そこまで移していいのかどうかという話もあります。これも今の段階で、具体的に何人必要になるとか、そういう話は具体的には申し上げにくいのですけれども、多少そういう対応を考える必要が出てくると思っています。

○伊藤委員
 西川委員にお伺いします。最後に、4点目ですけれども、鳥取市が美術館建設を行う際には、県は支援するということになっているのですね。私は議会でも議論しているように、鳥取市の桂見の美術館構想問題については、本当は県が責任を持って決着すべきだと。この議論に入る前に、本当はきれいに片づけてから美術館構想に入ってほしかったというのが私の思いなのです。当然、それは県の責任で全てやる。ただ、ここで美術館を鳥取市が行うときという表現になると、これまで米子市や日南町は単独で美術館を持っていますけれども、県の支援は一切入っていません。背景はよくわかるのですけれども、桂見は桂見の問題としてきちんと仕分けをして、附帯意見の中に入れるなら入れるべきではないかと。10年先か20年先か、いつ建てられるかわかりませんよ。桂見の問題も、ずっと引きずっていくのか。私はそれはよくないことだと思うのですよね。だから、きちんと桂見の問題は誠意を持って県が対応するというほうが私はいいと思いますけれども、あえて鳥取市が美術館を建設ということを入れられたことについて、理由をお伺いしたいと思います。

○西川副委員長
 私も十分に鳥取市がどのようなお考えであるかというのを確認はしていない中での話になりますけれども、やはり今回の立地場所の要望でも、鳥取市が多くの人の要望で2カ所提案されて建てたい、という思いは私も十分感じました。先ほど伊藤委員が言われた桂見の件は桂見の件で始末するのも一つの案ではありますけれども、では、それで物事がきれいに終わるかというと、感情というのは残るわけですね。私は、この県の支援協力というのは金銭面だけの話ではなくて、精神的な部分もいろいろとあると思うのです。この辺りはいろいろな読み方があるので、県が全てできるとは私も思いませんけれども、そのくらいの思いを持って鳥取市に配慮をお願いしたいという思いで、こういうものを入れさせていただいたのですけれども。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 例えば5年先とか、その程度だったら我々の責任の範疇でそういうことが言えると思うのですけれども、これから10年、20年先、いつ建てるかわからないものに対して、本当に継続するような附帯意見を付けることが好ましいのかどうか。私は、今ある事柄についてきちんと我々の責任で決着する、議会の判断で意見を述べて決着する、そのほうがいいと思うのですね。まあ、そこはそういうふうなことで。
 もう1点、先ほど鳥取藩ゆかりの絵師にこだわったのは、日本画が非常に多いのですね。県博のほうに置いてしまうと、美術館の日本画コーナーに展示する県の主な作品が極めて少なくなってしまう。いろいろ骨抜きになっていくと思うのです。日本画の部分がほとんど県博に置かれてしまうことになったときに、県立美術館として本当にそんな美術館でいいのかと。私は、そこのところを非常に危惧するわけでして、最後にそれについて、提案者の答弁を聞きたい。

○西川副委員長
 伊藤委員の言われることも、ごもっともな部分もあります。私も全てを分けることがベターだとは思いませんけれども、先ほど言いましたように、やはりこの美術館建設がここまでこじれたり地域間競争みたいな形になって、このまま放っておいていいのかというのが一番の思いであります。その中でこういう案を出させていただきましたので、皆さんが御判断をいただければと思います。

○濵辺委員
 今回の附帯意見の案に関しましては、1から4項目までは賛成するものです。ただ、この内容の中で、やはり東部で活動されている方、またさまざまな団体の方への配慮にちょっと欠けていると感じているわけです。そこで、項目を追加提案させていただきたいのですけれども。

◎内田(隆)委員長
 それでは、ただいま濵辺委員から発議がありました追加項目を皆様にお配りいただきたいと思います。
 濵辺委員、追加項目を読み上げてください。

○濵辺委員
 それでは、読み上げさせてもらいます。
 これまで東部でおこなわれてきた地元の美術活動、イベント、鳥取市美術展をはじめとする展示会等が県立博物館で継続できるよう努力し、関係者の理解を得ること。この項目を追加提案させていただきたいと思います。

◎内田(隆)委員長
 濵辺委員からの追加項目案について御意見はございますか。

○西川副委員長
 前段で私が提案した件につきまして御理解いただけたことには、感謝申し上げます。ただ、ただいま濵辺委員から発言がありました追加項目は、少し考える時間をいただきたいと思いますので、暫時休憩をお願いできますでしょうか。

◎内田(隆)委員長
 よろしいですか。
 それでは、暫時休憩いたします。協議終了後、再開したいと思いますので、委員会室または控室等にいていただくようお願いいたします。


午前10時30分 休憩
午前10時39分 再開


◎内田(隆)委員長
 再開いたします。
 改めて、濵辺委員からの追加項目案について、御意見がございますか。

○西川副委員長
 この追加案につきまして、少し皆さんに御意見をお聞かせいただきました。私は附帯意見の発議者ということで検討させていただいた中で、ここまで文言を詳しくする必要はないのではないかと。例えば関係者の理解を得ることということになると、余りにも過度に期待を持たせるというような部分もありますので、できれば私が提案しております附帯意見の中で酌み取っていただければと思っております。

○濵辺委員
 ただ、やはり今回の倉吉の市営ラグビー場に決定した中で、東部の芸術やさまざまな団体の方に、まだまだいろいろな問題を抱える方が多くおられるのですね。また、そういう方々の意見なりさまざまな思いを、まだまだ払拭できていないところが多くあるのです。今回いろいろ話を聞きますと、博物館に鳥取市の美術活動ができるようなものは構想としては話を伺いましたけれども、でもその担保になるようなものは、どうするのか。東部のこの拠点をどうするかとか、活動に対してどういうふうにしていくのかは、具体的には示されていないことがあって、東部の方は本当に不安を抱えておられます。そういう意味でも、しっかりとここに附帯意見に明記して取り組むことが大切ではないかと感じて、今回提案させてもらいました。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。
 意見が出尽くしたようです。
 それでは、まず最初に、西川副委員長から発議がありました附帯意見について採決を行い、附帯意見を付することになった場合、その後に、濵辺委員からの発議のありました項目を追加することについて採決したいと思います。(「済みません、ちょっと待ってください、いいですか」と呼ぶ者あり)

○福浜委員
 提案者の西川副委員長にちょっとお聞きしたいのと、具体的な中身については博物館長にもちょっと改めて教えていただきたいのですが、この1から4について基本方針としては大賛成です。ただ、これを実現するには、当然先ほどの議論の中にもあったように、やはり今の博物館の中を今後どうしていくのかというところが絡んでくる話だと思います。伊藤委員がおっしゃったように、収蔵品が満杯になったという部分がネックになってスタートした話ではあるのですが、これを全て博物館の中で展開しようとした場合に、キャパシティーとして、もう皆さん御存じのように、あれ以上大きくすることはできない中で考えていかなければいけないと。そうなると、すごく単純な言い方をすると、本当にこれ全部があの中に収容できるのかというところが、非常に疑問が残るわけです。できたら、これで博物館の中で展開していただきたいという思いはありながらも、思いだけで本当に突っ走っていいのかというふうになると、面積的にはもう限りがあるわけで、個人的には、やはり自然の一部でもほかに収蔵品を出してでも、例えば昆虫の標本とか細かいものに関しては外に出すという形ではないと。今、見える収蔵品という部分を博物館のほうでかなり打ち出されていますけれども、展示ホールも含めて収蔵庫にしなければいけないというような現状があり、果たしてこれが実現できるのかというところのある程度の見通しがない中で、採決に臨むというのは個人的にちょっと無理がありまして、そこの部分をもうちょっと詳しく教えていただければというところが本音です。

○西川副委員長
 初めにも言いましたように、これからの改修に対して、どのような内容になるかというのは、まだ具体的になっていませんよね。ですから、その中で可能な部分は余裕はあるのではないかという判断であります。それから、先ほど言われた昆虫などをどこかに運ぶというのは、今は機能の分散を美術だけしか考えていませんので、そこまでは私の頭の中には入っておりません。ただ、それが皆さんの総意で可能であれば、検討の余地はあるとは思いますけれども、今の時点では私の頭の中には入っていないということです。

◎内田(隆)委員長
 博物館長、私見ではなくて、述べられることのみを答えてください。

●大場博物館長兼理事監
 先ほどお答えしましたように、結論だけ申し上げますならば、今の段階では今日伺ったばかりですので、何とも申し上げられません。対応できるかどうか、詳細に検討しないと何とも言えません。

○福浜委員
 博物館長にちょっとお聞きしたいのです。テクニカルな部分として、常任委員会で視察に行かせていただいた静岡県の博物館の例のように、あそこは過去に高等学校として使われていた施設というものを博物館的に自然……(発言する者あり)わかりました。西川委員長に先にお聞きします。
 常任委員会で皆さんと一緒に視察に行った静岡の県立博物館の例がありましたが、あそこは旧高等学校をリノベーションして、特に自然系のものの収蔵品を、南棟を全て収蔵庫として活用していたということがありました。私は、物理的には、鳥取県内、特に多分東部になるとは思うのですけれども、そういう収蔵庫的な部分をプラスアルファでまた6年の間に考えていくというのは、テクニカル的にはありかなと思っているのですが、副委員長はどういうふうにお考えでしょうか。

○西川副委員長
 今、福浜委員から言われたことは、これから検討の余地はあるのだろうと思いますが、今日の時点ではそのような話ではなく、美術館の建設に当たってどういう問題があるかということのとりあえずの解決を考えておりますので、ちょっと答えにくいというか、検討の余地はあるというところまでしか私は言えません。(「委員長、議事進行上の」と呼ぶ者あり)

○稲田委員
 デュープロセスという言葉があるぐらいで、一つの議事手続にのっとって意見を言ったり発言をしたりする必要があるわけですね。当初、委員長が質疑がありますかという話が出たわけですから、今の福浜委員の発言は質疑のところでやる話なのですね。それが採決の間際になって、質疑も終わって討論も終わって採決になって、いや、ちょっと待ってくださいというのは、これはやはり議事手続に反することなのですね。確かに、この美術館の問題は非常に重要な問題ですから、皆さんでよく熟議をする必要があるということは、私も十分に認めるわけですが、やはり今までやってきた議論と今日の質疑と討論の議論に基づいて、今はもう既に表決をとる段階に来ているわけですから、そこで話をまた蒸し返すということは、デュープロセスの原理に反すると。

○福浜委員
 今の御指摘、大変重く受けとめさせていただきたいと思います。今後気をつけさせていただきます。

◎内田(隆)委員長
 よろしいですか。
 議案第1号、平成29年度鳥取県一般会計予算案については、西川副委員長から発議のありました案のとおり、附帯意見を付することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 次に、ただいまの附帯意見に対して濵辺委員から発議のありました項目を追加することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。よって、議案第1号については、西川副委員長から発議のありました案のとおり、附帯意見を付することに決しました。
 次に、議案第1号を除く日程に記載の26議案を一括して審査を行います。
 議案第1号を除く26議案に対する質疑を一括して行っていただきます。質疑がありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、これより議案第1号を除く26議案に対する討論を一括して行っていただきます。討論はありますか。
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 議案第1号を除く26議案を一括して採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第1号を除く26議案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、陳情の新規分4件の審査を行います。
 陳情総務29年1号、鳥取県非常勤職員及び臨時的任用職員の雇用条件の改善及び非常勤職員等の処遇改善に必要な法整備と予算措置を求める意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○西川副委員長
 私は不採択をお願いしたいと思います。理由につきましては、本県においては非常勤職員や臨時的任用職員の処遇について、一般職非常勤職員の導入や休暇制度の拡充、各種手当の支給など、地方公務員法の趣旨に沿った見直しを実施してきております。また、3月7日、地方自治体で働く非常勤職員等の採用区分の厳格化、期末手当等の支給を行う地方公務員法、地方自治法の改正案が閣議決定されたところであり、随時、処遇改善に向けた見直しが行われていることから、不採択をお願いしたいと思います。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。

○濵辺委員
 採択でお願いいたします。理由を述べます。地方公務員の臨時非常勤職員及び任期付きの職員の任用などのあり方に関する研究会で、改善について推進されているところであります。また、県においても国の法律改正の中で順次実施し対応されておりますが、これからも非常勤職員の雇用の条件、処遇の改善が求められるところから、採択でお願いいたします。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。

○伊藤委員
 閣議決定されてまだ法案は通っておりませんけれども、国家公務員法と地方公務員法との差がありますので、私は趣旨採択で提案したいと思います。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。
 確認いたします。御意見は、採択、趣旨採択、不採択です。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、趣旨採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情29年1号については、不採択と決定しました。
 陳情総務29年8号、「テロ等組織犯罪準備罪」(共謀罪)法案を提出しないことを求める意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○西川副委員長
 私は不採択をお願いしたいと思います。理由につきまして、3年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックを控え、国際的な連携でテロ等組織犯罪を阻止する体制は必要であり、そのための体制の整備については、必要性も含めて、唯一の立法機関である国会の場において熟議を重ねる必要があるため、不採択をお願いいたします。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。

○伊藤委員
 私は現行法で対応できることから、採択を主張いたします。

◎内田(隆)委員長
 確認いたします。御意見は、採択、不採択です。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情総務29年8号については、不採択と決定いたしました。
 続きまして、陳情総務29年9号、テロ等組織犯罪準備罪(共謀罪)の創設に反対する意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。(「暫時休憩してください」と呼ぶ者あり)
 暫時休憩という声が上がりましたので、暫時休憩をします。


午前10時55分 休憩
午前10時55分 再開


◎内田(隆)委員長
 再開いたします。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○西川副委員長
 私は不採択をお願いしたいと思います。理由につきまして、3年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックを控え、国際的な連携強化によるテロ等組織犯罪の阻止に向けて国際組織犯罪防止条約は早期に締結する必要があり、そのために必要なテロ等組織犯罪準備罪を新設する国内法の整備が必要であるため、不採択をお願いしたいと思います。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。

○伊藤委員
 現行法で対応できることから、採択を主張いたします。

◎内田(隆)委員長
 確認いたします。御意見は、採択と不採択です。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情総務29年9号については、不採択と決定いたしました。
 陳情元気づくり29年7号、「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律(案)」の今国会での成立を求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○西川副委員長
 私は趣旨採択が妥当だと思い、お願いしたいと思います。理由につきましては、我が国の女性の政治参画状況は、例えば衆議院の女性議員の比率は9.5%で、世界190の議会の中で155位と極めて低い状況にあり、政治分野における男女共同参画の推進を積極的に図るべきと考えるが、与野党からそれぞれ提出された2つの法案を一本化する動きもあり、今国会での成立が見込まれることから、趣旨採択が妥当と思っております。

◎内田(隆)委員長
 ほかに意見はありますか。

○濵辺委員
 今回の陳情は、女性の人材育成で重要な法律であり、国において与党、野党において共同提案が出されて取り組まれていることから、採択。

○伊藤委員
 私も、国家的課題であり、採択を主張したいと思います。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。
 確認いたします。御意見は、採択と趣旨採択です。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情元気づくり29年7号については、趣旨採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 初めに、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について行います。元気づくり総本部及び教育委員会の執行部の皆さんは御退席ください。
 暫時休憩いたします。再開は11時5分。


午前10時59分 休憩
午前11時05分 再開


◎内田(隆)委員長
 再開いたします。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 報告1、平成28年度特別交付税交付額の決定について、中西財政課長の説明を求めます。

●中西財政課長
 1ページをお願いします。先週の金曜日、3月17日に3月交付額が交付決定をなされまして、28年度の交付税の総額が決定しましたので、御報告するものです。
 県分と市町村分がありますが、財政課分は県分で、市町村分は地域振興課の担当となりますので、県分につきまして御説明させていただきます。表の上のほうをご覧いただきますと、県分で平成28年度の総額が34億4,400万円です。昨年度の決定額に対しまして約8億円の増、率にいたしまして30%のプラスということです。特別交付税につきましては内訳は明示されませんので、ここから先は推測になりますけれども、28年度は熊本の地震がありまして、かなりの部分がそちらに流れていっております。ほとんどの県で大幅減かあっても微増というところで、鳥取県につきましては8億円のプラス、30%の増ということで、やはり中部地震とか、1月、2月からの大雪が反映されたものではないかと考えております。

◎内田(隆)委員長
 報告2、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、宮脇参事監兼営繕課長の説明を求めます。

●宮脇総務部参事監兼営繕課長
 3ページをお願いいたします。中部地震による県有施設の復旧工事のうち、倉吉未来中心に係る工事について表のとおり契約しましたので、報告します。
 契約の相手方、工事内容、契約金額等は、表に示したとおりです。

◎内田(隆)委員長
 報告3、平成28年度県政モニタリング事業に係る第4回モニタリング会議の開催について、中村業務効率推進課長の説明を求めます。

●中村業務効率推進課長
 4ページをお願いします。平成28年度の県政モニタリング事業の最終回となる4回目の会議を3月5日に開催しましたので、御報告いたします。
 今回は、7月から9カ月間にわたり活動してきたまとめとして、それぞれの事業に対しての改善策や、県民としてどのように参画できるかという点の提言を取りまとめていただきました。今後そのような意見を、担当所属において新年度当初から実施できることについては速やかに事業反映させていくこととしております。意見の内容は4ページの4以下、5ページにわたって記載のとおりです。

◎内田(隆)委員長
 報告4、企画展「公文書館の仕事-歴史資料として重要な公文書等の保存と活用-」の開催について、田中公文書館長の説明を求めます。

●田中公文書館長
 6ページをお願いします。歴史資料として重要な公文書等の保存に関する条例が4月1日に施行されることを契機に、新条例の概要や公文書館の業務について紹介する企画展を開催し、公文書館の役割を情報発信しますので、御報告いたします。
 会期は3月14日から5月10日、公文書館展示コーナーで行い、主な展示内容は、資料に記載しているとおりです。展示パネルや資料の詳細は、カラーのパンフレットで公文書館の仕事というものを別にお配りしておりますが、こちらに挟んでおりますので、後ほど見ていただければと思います。また、会期中の4月10日から5月10日は鳥取大火を振り返る特別展として、公文書館と図書館の共通路で写真展を開催いたします。ぜひお越しいただき、ご覧いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎内田(隆)委員長
 報告5、首都圏における情報発信について、及び報告6、首都圏における県産食品の販路開拓について、前田東京本部長の説明を求めます。

●前田東京本部長
 7ページをお願いします。首都圏における情報発信ということで、一つは鳥取県中部地震復興応援イベントで、鳥取県出身の石浦さんと米子市出身の山根さんという方のトークショーを開催しました。もう一つ、鳥取の「いま」を伝える企画写真展というイベントを行ったところです。それから首都圏の在住外国人向けの情報発信で、鳥取に来られた外人の方のトークショーとか、あるいは8ページに記載しておりますけれども、首都圏外国人向けメディア、ジープラス・メディアというところと一緒にタイアップして、外国人の方に鳥取県の紹介をしたところです。その他のイベントとして、天然生活と因州和紙とのコラボ、鳥取ナイトということで皆生の旅館の方と岩美町のとうふるーとのおもしろいイベント、それから首都圏にある若い鳥取県応援団の方がイベントをやられたところです。
 9ページをお願いします。首都圏における県産食品の販路開拓ということで、県本部に販路開拓マネジャーがいらっしゃいますが、その方が食品スーパーマーケット等販路拡大をやったり、県産加工食品が常設的に並べられたり置くことになったり、鳥取フェアを開催したりしました。あと飲食店への販路開拓ということで、ミシュランの2つ星のレストランなどに鳥取の食材を扱ってもらっているところです。

◎内田(隆)委員長
 続きまして、報告7、関西圏での鳥取産品の販路開拓の取組状況について、伊藤関西本部長の説明を求めます。

●伊藤関西本部長
 10ページをお願いします。まず、1点目です。2月24日に大阪ガスのハグミュージアム・キッチンスタジオにおきまして、展示商談会を開催したところです。県内から32社、バイヤーさんが69社、112名がいらっしゃいました。バイヤーさんからは、今回初めてこの場所で取り組んだのですけれども、キッチン設備があって非常に試食等もしやすくて充実していたというお声をいただいたところです。また、出店者からは、会場の入り口がやや奥まったところにありましたので、この辺りの会場の案内、誘導の工夫をこれからはしてほしいという御意見をいただいたところです。商談状況については記載のとおりです。
 続きまして、2です。関西有名料理店での県産食材を食す会の開催です。3月4日に、福島区のアドックというところで鳥取和牛をメイン食材としてメニューのお披露目会をしたところです。一般参加者を含めて、「あまから手帖」の門上さん等もお越しいただいたところです。一般の方からは、鳥取和牛を今回初めて食べて非常においしかったという御意見をいただきました。また、グルメと温泉のツアーも計画してはどうかといった御意見もいただいたところです。高山シェフも、今回初めて扱われたということで、非常においしい食材があることに驚いたといった声を伺ったところで、これから定番に向けて取り組んでまいりたいと思っています。
 11ページです。クボタ社員食堂での県産食材を使ったフェアの開催です。3月13日から31日までを開催期間として、今フェアを行っております。使用食材は記載のとおりです。スタートの3月13日に、メニューのお披露目会ということで私どもが参りましていろいろな仕掛けをしました。参加者の皆さんからは、県産食材は非常においしい、加工品もおいしかったという声をいただきました。引き続き、こういった社員食堂での定番メニュー化も含めて取り組んでまいりたいと思っております。

◎内田(隆)委員長
 続きまして、報告8、名古屋における情報発信等について、門脇名古屋代表部長の説明を求めます。

●門脇名古屋代表部長
 12ページをお願いいたします。3月に入りまして、鳥取県観光PRの取り組みを行ってきております。まず、初めが刈谷のハイウェイオアシスで、こちらはここ何回か春と秋にPRを行っている場所ですが、今回は初めて島根県と一緒に観光PRの取り組みを行いました。両県のPRを行ったところです。
 2が第29回旅まつり名古屋2017でのPRで、こちらは大きなブースをつくって名古屋市内で行うものなのですが、県のブースとあわせて地元からも鳥取中部観光推進機構、大山山麓観光推進協議会にも参加をいただいて、鳥取の春旅のPRを行ったところです。
 最後に、3、情報発信で、テレビ等でのPRも行うこととしておりまして、地元テレビ愛知さんの「日曜なもんで!」という番組の中の「旅してみた。」というコーナーで、10分程度、鳥取県への旅を取り上げていただく予定となっております。

◎内田(隆)委員長
 続きまして、報告9、県公金のコンビニ収納拡大及び会計制度の改正について、田中会計指導課長の説明を求めます。

●田中会計指導課長
 会計管理者の資料の1ページをご覧いただきたいと思います。県民の利便性の向上を図るため、県公金のコンビニエンスストアでの収納を、平成29年4月から県営住宅家賃等に拡大をすることとしております。また、新たな財務会計システムの導入等によりまして、事務の的確化と効率化を図るための会計制度の改正を行います。
 最初に、県公金のコンビニ収納拡大についてです。目的としましては、先ほど申し上げましたように、県民等の利便性の向上ということです。現在、自動車税、個人事業税、不動産取得税、この3つの税目が、現在コンビニ収納できることとなっておりますが、新たに県営住宅の家賃、学校授業料、各種貸付金の返還金等がコンビニで収納できることになります。取り扱い可能なコンビニエンスストアとしましては、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンほかの主要コンビニエンスストアでありまして、これは現在と変わるものではありません。また、1件30万円以下となっておりますが、これも現状と変わるものではありません。
 次に、会計制度の改正について御説明いたします。目的としましては、29年4月、新たな財務会計システムの導入と電子決裁システムとの連携によりまして、遠隔地の会計処理が可能となります。これにあわせて、事務処理の基準額を見直すこと等によりまして、会計事務の的確化と効率化を図ろうというものです。主な改正内容は(2)のところに5項目書いております。アとイにつきましては、組織関係の改正です。ウ、エ、オにつきましては、基準額の見直し、あるいは引き上げに伴う改正です。会計管理者としましては、事務の適正性を担保しつつ、制度の効率化、簡素化ということに今後も努力をしていきたいと考えております。

◎内田(隆)委員長
 今までの説明について質疑はありませんか。

○稲田委員
 総務部の4ページ、5ページ。前から1回この県政モニタリングの話を聞いてみたいと思っていましたけれども。一つはこのテーマを、一体どういうぐあいに決めているのか。非常に新しい、アップ・ツー・デートなものを拾い上げるのか。もっと県政の根本問題についてを取り上げていくのか。その辺りのことを、ちょっと聞かせてください。
 2点目に、このテーマ1とテーマ2だけれども、テーマ2のほうが課題が非常に抽象的なのだよね。テーマ1のほうは比較的、具体的なものかなと思うのだが、そういう枠組みをつくってこのテーマを決めておるのかどうかも聞きたい。
 3点目が、このモニタリング事業の一番の大きな目的は、事業に反映することなのだけれども、以前もちょっと私は疑問に思っていたのだけれども、今回も特にこういうもろもろの議論が出てきた中で、一体どれが速やかに事業へ反映されてていくのか。簡単に、このようなことが多分こういう理由で県政に反映されるのだ、くらいなことを教えてもらいたい。

●中村業務効率推進課長
 まず、1点目です。テーマの決め方につきましては、ちょうど現在から4月の頭にかけてですけれども、県民課が県民モニターのアンケートをとることにしておりまして、その中で施策に興味のある項目を選んでいただいて、その上位から選んでおります。
 2点目、テーマの課題の枠組みのお話だったと思います。その枠組みにつきましては、このたび消費者教育という切り口で一つ枠を設けておりまして、アンケートの中で選ばれたという形になっております。
 3点目、事業反映がすぐできるものはあるかという御質問です。観光のほうでいきますと、わかりやすいウエルカニのパンフレットですけれども、文字を大きくするとか必要に応じて漫画を使うとか、こういう御意見はすぐ取り入れていくと担当課から伺っておりますし、SNSの発信やホームページのリンクの張り方なども前向きに検討していくと聞いております。それから消費者教育ですけれども、倫理的消費と言っておりますけれども、エシカルについてわかりやすく解説したパンフレットをつくるということで聞いておりますし、研究受講などもしっかり働きかけていく。そのほかスーパーマーケットなどにコーナーを設けて、エシカルフェアを開催するということで伺っているところです。

○稲田委員
 そのテーマの決定だけれども、要するにアンケートで選択させるわけでしょう。その一番大もとになる、何点か項目を上げるのだけれども、その項目は一体どうやって選ぶのか。そこのところを教えて。
 速やかな事業反映で、具体的に今これではわかったのだけれども、多分その基準はやりやすいものからやろうということのように聞こえるのだよね。要するに漫画を使おうとかということになると、至って簡単にできるから、簡単なものからやっていこうとする気持ちはわかるが、そんなしゃちほこ張ったものを私は要求しているわけではないけれども、基準めいたものはあるのだろうと思うのだよね。この程度のものならば採用しましょうと。余り法外なことなどできないわけだから。その辺り、もうちょっと詳しく話を聞かせてください。

●中村業務効率推進課長
 項目の選び方ですけれども、県政の施策の柱立てというものを全て上げておりまして……。

○稲田委員
 全部上げるの。

●中村業務効率推進課長
 はい。柱ですので、10幾つだったと思うのですけれども、それを全て上げた上でやっていただいている、アンケートで選んでいただいているという形です。

○稲田委員
 そうすると、その10数項目は年々で違うわけだね。

●中村業務効率推進課長
 そうなります。新たに追加されるものもあります。

○稲田委員
 2点目。

●中村業務効率推進課長
 わかりやすいものからやっているのではないかと、基準めいたものが必要ではないかというお話であります。時期が、現在モニタリングの事業が1年間通してやるということでやっておりまして、予算的なものを伴わず、工夫でできるものはすぐやりなさいという話をしております。予算的なものが伴うものについては、次年度の当初に向けて、前向きに検討するという仕切りにしております。

○稲田委員
 それで、そういう話が出てくるのかな。結局、ここで議論をするのだけれども、今言ったように、ざっくばらんなことを言うと金のかからないものはすぐできるけれども、金のかかるものはすぐできないという、そういう話を聞くのだけれども、それはどうなのか。

●中村業務効率推進課長
 予算の中でも趣旨の変わらない範囲で動けるものについては、当然反映はさせていただくということで話はしております。予算の目的外になるような使い方はできませんけれども、例えば情報発信で、先ほど申しましたけれども、サイトにリンクを張るとかいうのはお金はかかることではありますが、そもそも情報発信という予算があるわけですので、その中で泳いでいただくというような話であります。

○稲田委員
 ちょっといま一つわからない、まあいいです。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。

○西川副委員長
 2ページをお願いいたします。特別交付税のことですけれども、市町村分がここに出ているのですが、ちょっと私が気になるのが、増額で雪害が入っているといいながら、八頭郡はほとんど変動がないです。昨年度ほとんど雪がない中と、今年度の特別交付税は余り差がない。これは十分に反映されているのか。県で把握できるのか、意見が言えるのかどうかわかりませんけれども、その辺りの御説明をお願いしたいと思います。

●中西財政課長
 大変申しわけございません。市町村分は地域振興課が所管しておりまして、詳しいところを聞いておりません。また……。

○西川副委員長
 後で教えて。

●中西財政課長
 地域振興部のほうに申し伝えておきます。また、後で資料といいますか、説明に参らせていただきます。

◎内田(隆)委員長
 わかりました。よろしくお願いします。
 ほかにありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 その他ですが、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について、執行部、委員の方で何かございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようです。総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会につきましては、以上で終わります。
 引き続き元気づくり総本部、教育委員会について行います。
 暫時休憩いたします。再開は執行部が来次第。


午前11時27分 休憩
午前11時30分 再開


◎内田(隆)委員長
 再開いたします。
 引き続き元気づくり総本部及び教育委員会について行います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
 報告10、鳥取県×日本財団共同プロジェクトに係るモデル事業の稼働について、福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長の説明を求めます。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 元気づくり総本部の資料の1ページをお願いします。日本財団との共同プロジェクトにつきまして、財団の支援を受けて準備を進めてまいりました幾つかのモデル事業の稼働が今月末に予定されていることから、御報告するものです。
 中山間地域の生活支援プロジェクトの関係です。このプロジェクトは、住みなれた地域での生活を守るための仕組みづくりを進めるものです。このたび新たに2つの取組が稼働します。
 1つ目は、岩美町生活支援モデル事業。こちらは、高齢になっても元気に安心して暮らし続けられるまちを目指すということで、地域の高齢者等が集える拠点づくり等により、地域住民の生きがいや健康増進につなげようとする取組です。具体的には、高齢者等への配食サービスを行う漁村カフェや、高齢者や障がい者の働く場としての水産加工施設等を整備する予定です。
 2つ目は、中山間地域移動販売モデル事業です。こちらは、智頭町において福祉事業所と地元スーパーが連携して、移動販売車を運行するものです。障がい者が移動販売事業の担い手となり、地域を支える新たなモデルを構築するものです。
 次に、働く障がい者の活躍プロジェクトの関係です。このプロジェクトは、工賃3倍増の取組を進めるため、工賃向上を目指す福祉事業所のモデル的な取組を支援するものです。このたび新たに2つの事業が稼働します。
 1つ目は米子市の事業所で、既存のレストランを改修して焼きたてパンと健康志向の料理を提供するレストランにリニューアルするものです。
 もう一つは鳥取市の事業所です。2ページですが、既存のフルーツショップの隣に新鮮なフルーツを使ったジェラート、コーヒーショップを新たにオープンするものです。いずれも、新たな事業展開により大幅な工賃の向上を目指すものです。
 最後、3のところですが、以上御紹介した4つの取組については、今月の29日、30日にオープニングセレモニーも開催予定です。日本財団の笹川会長にも御来県いただきまして、知事等も出席の上で開所式等を行う予定です。

◎内田(隆)委員長
 続きまして、報告11、第78回関西広域連合委員会等の開催結果について、森田広域連携課長の説明を求めます。

●森田広域連携課長
 3ページをお開きください。3月5日に開催されました関西広域連合委員会等の概要について御報告させていただきます。
 4の主な概要に掲げておりますが、まず、(1)の地方創生推進交付金の29年度申請について議論が行われております。来年度当初予算の予算の中に組み込まれているものですが、アとイに掲げておりますけれども、インバウンドに対応するための関西周遊環境整備事業、あるいは今後活用が見込まれる水素による低炭素社会のまちづくりのためのスタートアップ事業、この2事業について申請を行う準備をしているところです。
 (2)新幹線鉄道の整備等に係る要望です。与党のPTにおいて北陸新幹線のルートが決定するに当たり、意見書を出していたところですが、関西圏域の山陰新幹線や四国新幹線等の整備についても意見を取りまとめて提出したところです。
 (3)大雪被害に対する対応についてです。1月及び2月に大雪に見舞われたところですが、関西広域連合内におきましても農業施設や道路の災害が起きたところです。このことについて特交措置や農業施設等の整備に対する支援について、国に対する要望を行ったところです。
 4ページをお開きください。(4)シンポジウムの開催ですが、お手元に別紙でカラー刷りのものをお配りしております。来る3月28日に鳥取で地方創生に関するシンポジウムを予定しております。地方創生の先駆的な取り組みや地域づくりのノウハウ等について議論いただきまして、効果的な地域の魅力づくり等を考えるシンポジウムを予定しております。地震の復興に対する関西広域連合からの支援ということで、鳥取での開催ということでもあります。年度末のお忙しい時期かとは思いますけれども、委員の方におかれましても御参加いただきますよう御検討いただければと思います。
 当日は、3月の定例会もあわせて開催されております。本県からは興治議員が出席しまして、関西圏域の移住の取組や促進について質問が行われたところです。

◎内田(隆)委員長
 報告12、「平成28年鳥取県に関するイメージ調査」の結果について、中原広報課長の説明を求めます。

●中原広報課長
 9ページをお願いします。調査の詳しい内容については、別冊のほうに取りまとめておりますので、そちらもご覧ください。
 内容を御説明いたします。平成28年鳥取県に関するイメージ調査ですが、これは毎年県外情報発信や魅力向上の方策を探るために、参考とするために行っております。今年度で6回目の調査です。首都圏以西で5,400人を対象に実施いたしました。
 主な特徴的な結果としまして、資料の囲みの中に記載をしております。まず、鳥取県と言われて連想されるものは、鳥取砂丘が断トツでトップでした。特産物の認知度については、二十世紀梨が6年連続1位となっております。観光地の認知度については、鳥取砂丘、水木しげるロード、大山の順で認知度が高くなっております。こちらも6年連続で順位は変わっておりません。見聞きしたことがある鳥取県の話題についてですが、スターバックス、すなば珈琲が1位となりました。昨年度まではゲゲゲのふるさと鳥取県が1位だったわけですが、近年のメディアでの露出なども影響があったと思われます。今年度、新しい設問としまして、鳥取県中部地震の被害状況についての設問も設定しました。被害状況がどうだと思われますかという設問なのですが、わからないという回答が非常に多くありました。こちらの設問が具体的でなかった部分があったのが、改善の余地があったかなと思っているのですけれども、いずれにしましても、被害の状況が詳しく認知されていないという部分がありました。これから被害の状況、現地の情報を魅力とあわせて発信していって、誘客につながるように情報発信をしていきたいと考えております。
 今後の対応は、次のページの一番最後に記しておりますが、これまでもテレビを中心にいろいろな情報発信をやってきました。来年度以降、大山開山1300年祭、星取県など、さまざまな取組があります。こういったものを関係部局と連携してテレビ、SNSなどのインターネットを中心に発信して、認知度を高める取組に力を入れてまいりたいと思います。
 あと、1点だけ訂正をさせていただきたいと思います。大変申しわけありません。別冊の14ページをご覧いただけますでしょうか。2-1、見聞きしたことのある鳥取県に関する話題のページです。上の囲みに概要を書いておりますが、◆の3つ目ですね、新規項目では鳥取砂丘スナホ・ゲーム解放区宣言(ポケモンGO)が6位となっているとあるのですが、5位の間違いです。大変申しわけありません。5位に訂正をお願いいたします。こちらのほうも、新しい話題でかなり報道されましたので、出てきたものだと思います。

◎内田(隆)委員長
 報告13、とっとり女性活躍拡大フォーラム(ロールモデルカフェ他)の開催結果について、及び報告14、中部の福興に向けた女性活躍円卓会議の開催結果について、鈴木女性活躍推進課長の説明を求めます。

●鈴木女性活躍推進課長
 11ページをご覧ください。とっとり女性活躍拡大フォーラムについて報告します。女性活躍の機運醸成を図るため、2月10日から県内各地で連続してフォーラムを開催しています。
 1で、2月22日に米子市で女性を対象とした育成セミナーを行いました。また2ですが、2月27日には同じく米子市で企業の人事労務担当者を対象にした女性活躍セミナー、3で2月28日には鳥取市において経営者や管理職を主に対象にした人材育成セミナーを実施しました。いずれの会場でも参加者の方々からは、何をしたらよいかわかった、勉強になったというような声をいただいたところです。
 参考ですが、今後の実施予定としまして、3月25日の土曜日、ハワイアロハホールにおいて、「これからの働き方を考えるフォーラム~震災からの復興、イクボスがとっとりの働き方を考える!~」を開催します。このフォーラムでは、特別講演として、サイボウズの山田氏、セントワークスの一之瀬氏のお二方から特別講演をいただくのとあわせて、復興メッセージ、イクボス川柳コンテストの表彰、あわせて子育て応援課が所管している子育て川柳コンテストの入賞作品の表彰と企業子宝率調査の優良企業表彰も行うこととしています。委員の皆様にもぜひ御来場くださいますようお願いします。
 続きまして、別冊になりますが、中部の福興に向けた女性活躍円卓会議の開催結果について報告します。
 1ページ目です。3月18日に倉吉市交流プラザにおいて、中部地震に際して被災者支援や震災からの復興に向けた取組を行って地域で活躍した女性たちにお集まりいただき、その経験や取組について語り合う中部の福興に向けた女性活躍円卓会議を開催しました。会議には35名の方に御参加いただきまして、第1部では女性たちがみずからが行った支援活動や課題等の共有を行いました。第2部では知事に参加いただき、知事と語る円卓会議と題して、今後の中部の復興に向けた取組について平井知事と意見交換を行いました。
 (2)のイです。主な意見として、・の2つ目、災害のときに女性が活躍するには、日ごろから発言できる場に出ていくなど、女性がリーダーとなり得るように育成することが必要であるとか、・の一番最後ですが、日ごろから地域の中でつながりを持っておくことが、今回のような災害時に地域を支えることにつながるといった、今後につながるような御意見も頂戴したところです。

◎内田(隆)委員長
 続きまして、報告15、みんなで地方創生事業の執行状況について、小谷東部振興課長の説明を求めます。

●小谷東部振興課長
 13ページをお願いします。民間団体等が取り組む地方創生に資する取組を支援する事業で、東・中・西部の各所で実施させていただきました。
 東部においては、13ページの表に載せているとおり、2件です。まず、トワイライトエクスプレス瑞風の事業ですが、瑞風が停車する東浜駅の近くに保育所を改修したレストランが整備されています。来店される瑞風の乗客の方々に美しい風景、おいしい食事にあわせて、岩井窯の魅力、伝統工芸の美をPRしようという事業です。アルマーレのオープンは4月に入ってからですが、瑞風の運行開始が6月ということで、先になりますけれども、岩美町のアピールの準備を進めることができたということです。それからジビエ活用のセミナーの開催を行っています。県産ジビエの魅力PRと販路拡大のために、11月25日にセミナーを開催しています。県内外から参加いただきましたし、県産ジビエを首都圏のシェフの方々に紹介して、高い評価をいただいております。大きなPRになったとも思っておりますし、商談会を通じて都内のレストランへの提供も始まったという成果があります。
 14ページ、15ページには、中部と西部の事業について記載しております。こちらは、地域振興の常任委員会で御報告しておりますけれども、参照いただければと存じます。28年度のみんなで地方創生事業は、東・中・西部合わせて6件、440万円ほどです。

◎内田(隆)委員長
 続きまして、報告16、米子市立米子養護学校(病弱部門小・中学部)の県への移管等について、足立参事監兼特別支援教育課長の説明を求めます。

●足立参事監兼特別支援教育課長
 県への移管要望のありました米子市立米子養護学校について、このたび米子市と合意しましたので、その内容を報告させていただきます。
 合意の内容は、1ページの四角の中です。1点目は、県への移管の申し入れを受け入れること。2点目は、建物については無償譲渡、敷地を無償貸与すること。3点目は、30年4月1日を目途に、県立皆生養護学校に病弱小・中学部を設置すること。4点目は、移管時点で市米養に在籍する児童生徒のうち希望する者は県立皆生養護学校で受け入れること。この4点を米子市と合意しております。
 1のこれまでの経緯についは、参考までに載せておりますので、ご覧ください。
 2の県移管により見込まれる教育環境の向上としては、西部地区の病弱教育、小学部から高等部まで一貫した病弱教育が見込まれること。さまざまな病気に対応した教育が推進されること。ICT機器を活用した教育の推進ができていくことなどがあります。
 今後については、規則の改正等、必要な手続を行っていくこととしております。また、ひまわり分校を現市米養の校舎に移転させることや現市米養校舎の必要な改修等についても検討を行ってまいります。

◎内田(隆)委員長
 報告17、文化財の県指定について、及び報告18、県内文化財の国重要文化財追加指定及び新規国登録について、片山文化財課長の説明を求めます。

●片山文化財課長
 2ページをお願いします。3月18日に県の教育委員会を開催して、6件の文化財を県指定することになりましたので、御報告申し上げます。
 2ページの福本70号墳出土遺物、八頭町にあり、左下に写真を掲げておりますが、金属製のさじが出ております。こういった副葬品が出るのは全国でも8例しかなく、貴重なものが出てきたということでこのたび指定しようというものです。
 3ページには、木造菩薩形立像ということで、倉吉市の大日寺というところにあります。大日寺には既に国の重要文化財になっている木像や、県の指定済みの石像等がありまして、このたびこの写真に掲げているものも新たに県指定するものです。平安時代、10世紀ごろのものであることがわかりまして、貴重なものであるということです。それから頭のところを見ていただきますと、坊主頭みたいになっておりますが、これは十一面観音とお寺には伝わっておりまして、虫食いの跡があるのですけれども、研究の結果、最大で17面あったのではないかということです。そういったところも珍しいということで、このたび指定されるものです。
 4ページをお願いします。銅鰐口伯州瀧山寺銘ということで、これは県立博物館が所蔵している鰐口です。これは、関金に地蔵院というのがありますが、そこと関係してくるのではないかということです。昔の関金には山岳寺院として瀧山寺というものがあったと推定されておりますが、この瀧山寺の銘がある鰐口であるということで、しかも出てきたものが県内の鰐口の中でも最も古いもので、一番大きく、仕上がりも非常にいいということで、貴重なものであるということで、このたび指定するものです。
 5ページは、霞の要害跡出土梵鐘鋳造関連遺物ということです。日南町の霞から出土した梵鐘、お寺のつり鐘をつくるための鋳型の壊した跡です。これが特徴的なのは、安来の清水寺に現存しておりますつり鐘と同じもとの形、原型を使って鋳造されたような特徴があります。安来の清水寺の梵鐘につきましては、年号など明らかになっておりますので、ちょうどそのころのものであることが明らかになったということです。現存する梵鐘と同型の鋳型の出土例は非常に珍しいということで、このたび指定するものです。
 6ページの大安寺文書は、南部町天萬の大安寺というお寺に伝わる文書です。戦国時代、いずれも毛利方の武将でありますが、杉原元盛や吉川氏の家臣等がこのお寺の社領を安堵した書きつけがずっと残されているということです。戦国時代からきちんと残されているということで、このたび指定しようとするものです。
 7ページは、鳥取県の絣関係資料ということで、倉吉におられる無形文化財「染織」保持者である福井貞子さんの所蔵の資料です。倉吉絣に限らず、弓ケ浜絣も含めまして、県内の絣の歴史がわかる貴重な資料で、下のほうに写真がありますが、高機といった製造の機械から、左側の布団布の製品に至るまで、多くの資料をきちんと来歴まで整理されて残しておられます。これをトータルでこのたび指定して、今後も保存していこうというものです。
 9ページ、3月10日に行われた国の文化審議会で、重要文化財の追加指定や国登録について答申がありました。
 9ページは、三徳山三仏寺にある木像蔵王権現立像その七ということで、これまで投入堂の御本尊と一緒に安置されていた6体が重要文化財になっておりましたが、7体目として、三仏寺の本堂にありました権現様も同じ時期の作品だということで、このたび国の重要文化財に追加されることになりました。
 10ページからは、登録文化財の新規登録です。まず、鳥取市三津、湖山池を臨むところにある鳥取民藝美術館別館湖山池阿弥陀堂という建物です。11ページの上のほうに下から見上げた写真と、中から湖山池を展望する写真を付けております。吉田璋也が晩年建てた別館でありまして、非常に眺めもよく、貴重な建物です。今も民藝美術館のほうで別館として使っており、公開もされておりますので、今後も整備して活用していこうということで、このたび登録されるものです。
 11ページの太田家住宅は、八頭町富枝、丹比の駅から近くにあります。旧丹比の村の村長を3代務められた太田家の住宅で、明治30年に主屋が、離れが昭和8年に建てられたということです。12ページに写真を掲げておりますが、いずれも比較的良好な状態で当時のまま残されておりまして、このたび登録して有効活用していこうというものです。

◎内田(隆)委員長
 報告19、企画展「日本民藝館所蔵生誕130年バーナード・リーチ展」の開催について、大場博物館長兼理事監の説明を求めます。

●大場博物館長兼理事監
 教育委員会資料の一番最後のページをご覧ください。バーナード・リーチ、日本に長く滞在された英国人の陶芸家ですけれども、この方が生誕130年ということで、その作品展を4月15日から6月4日まで開会します。
 柳宗悦などと交流されて民藝運動にも深く参加され、鳥取県でも戦前戦後に訪れられて作陶指導などを行われた方で、鳥取県にも非常にゆかりのある方です。NHKプロモーションの協力を得て、企画展を開催することとしており、下のほうに書いておりますように、いろいろギャラリートーク等も行うようにしておりますので、ぜひ御観覧いただければと思います。チラシも添付しておりますので、またご覧ください。

◎内田(隆)委員長
 今までの説明について質疑はありませんか。

○稲田委員
 元気づくり総本部、9ページ。イメージ調査ですけれども、私も今までの記憶をたどってみると、以前に1回か2回しか見ていないから、余り口幅ったいことは言えないのですね。これは、相当な幅広いサンプリングをやるわけだよね。ちなみにどれぐらいこのリサーチの会社にお金を払っているのか、その経費をちょっと聞いてみたい。
 もう一つ、今改めて、私たちは飛び飛びにしかこの資料を見ていないのでわからないのだけれども、毎年毎年やっているわけでしょう。これ、毎年毎年やらなければならないようなアンケートなのでしょうか。こんなものは余り目立って変わることはないと思うけれども、毎年やらなければならないものなのか。2年に1回ぐらいか、3年に1回ぐらいやったっていいのではないかなと思うけれども、それについての感想を聞かせてください。
 13ページ、みんなで地方創生事業。まず、東部が2つ、中部が1つ、西部が3つ。地方創生事業はこれだけですか、というのをちょっと教えてください。

●中原広報課長
 広報課です。イメージ調査について御質問をいただきました。まず、経費なのですけれども、今年度の契約金額は170万円余りの契約金額です。

○稲田委員
 随分かかるな。

●中原広報課長
 サンプル5,400名ということで、その年によっての変化を見たいということで、同じサンプル数で調査方法もほぼ同じような形で継続してやっております。
 委員のほうから毎年やらなくてもいいのではないか、2年に1回ということもあるのではないかという御質問をいただきました。確かに概要のところで、鳥取県と言われて連想されるものが鳥取砂丘や二十世紀梨ですとか、トップで変わらないものがありますので、そういった御意見もあるかなと思います。ただ、中を見てみますと、実は微妙に変化もありまして、我々としましてはこれも貴重なデータとして役立てたいと思っております。例えば調査概要の14ページをご覧いただきますと、見聞きしたことのある鳥取県に関する話題で、1位がスターバックス・すなば珈琲オープンといったものが新しく出ていました。それから5番目に、鳥取砂丘スナホ・ゲーム解放区宣言というのが新しく出ております。こういった事業の展開がサンプル調査で反応として現れてきますと、手応えといいますか、どれぐらい認知度が高まったという一般の方の反応がわかるということで、漠然と何となくメディアに紹介されて露出が多くなったというのではなく、こういったことでデータとしてわかるというのがあります。
 24ページをご覧いただけますでしょうか。魅力向上に必要な分野ということで、情報発信・PR・知名度アップ、また観光地の整備など観光対策の強化というものがあるのですが、こちらの数字が年々下がってきております。下がっているということは、これが必要だという御意見が減ってきているということで、この辺りは、取組を一定程度評価している方が増えているというふうにもとれます。こういったことで、我々の取組とその反応をこの調査によって読み取って役立てていきたいと考えております。

○稲田委員
 読み取って役立ててもらいたいけれども、回収数、このサンプル数だよね。5,400となっているけれども、もっと多いのだろうね。えらくこだわるようだけれども。回収率は。

●中原広報課長
 そうですね。回収は、実際のサンプルが5,400とれる形でやっていただいております。

○稲田委員
 では、5,400でやっているの。

●中原広報課長
 はい。

●若松とっとり元気戦略課長
 済みません。平成23年当時、これは私が所属していた企画課で始めた調査で、私が提案してこれは実は始めたものでして、これは大手のインターネット通販等を行っている……。

○稲田委員
 いやいや、サンプルの回収率。

●若松とっとり元気戦略課長
 そこにお願いして、要はポイントがつくのですね。アンケートに答えた方にポイントをバックする、そういう形で実はアンケートをやっています。5,400になった時点で調査を打ち切りとしますので、回収率は、アンケートに答えた人が5,400人になった時点でアンケートが終了してしまいます。

○稲田委員
 ああ、もうやめるわけか。

●若松とっとり元気戦略課長
 やめます。それを方面別、例えば首都圏、関西圏、中四国、九州、年代別、20代、30代、40代、50代、全部それをクロスできるように、それが一サンプル100人単位ぐらいで全部アンケートを打ち切ります。そういう形でアンケート調査していますので、回収率という概念がこれにはなく、むしろ答えた方が5,400人になった時点で打ち切る。それもちゃんと各年代、地域別に一定の人数が回答された段階で、そのエリアでのアンケートが終了という形になります。

○稲田委員
 そうすると、どういう形の資料かわからないけれども、資料は全部でどれだけ出ているのか。要するに5,400が回収できたら、そこで何かお土産がついて打ちどめになるわけでしょう。けれども、その資料そのものはもっと出ているよね。違うのか。このリサーチの会社は5,400だけしか出していないの。それとももっとたくさん出しているの。

●若松とっとり元気戦略課長
 これはアンケートは全てインターネットですので、紙とか資料とかの郵送等は全く行っておりません。

○稲田委員
 ああ、そういうことか。郵送ではなくてインターネットですか。

●若松とっとり元気戦略課長
 ウエブページでこのアンケートをやりますので、実際はその調査会社の集計作業、ポイントをバックするためのポイントのお金、そういったものが合わさったところで、先ほど中原広報課長から説明があった百数十万円のお金が委託料として出ているという形になります。

○稲田委員
 うん、そうか。

●小谷東部振興課長
 みんなで地方創生事業の件数の件ですが、まず、この予算が東・中・西部の枠予算という形で300万円を各事務所のほうにいただいておりまして、昨年は全体で24件ありました。今年度は6件ということで、数自体は減っているのですけれども、実際にはほかの補助事業等で対応できるもの、対応いただいたものもたくさんあるということで、本年度は6件ということになったと考えております。

○福浜委員
 稲田委員がこだわられたアンケートのことなのですけれども、ちょっと教えてください。9ページです。ちょっと細かくて済みません。鳥取県の色という項目があって、経年変化をとっておられるのですが、確かにブラウン系が10ポイントぐらい13年と比べると上がったりしているのですけれども、これはどういうふうに分析して、何の色が上がったらどうとか、どれが理想なのかという、その辺りは着地点はどういうふうにお考えなのでしょうか。

●中原広報課長
 色についてなのですけれども、ブラウン系が38.8%ということでトップです。これは、ブラウン系とイエロー系が同じグループなのかなと思って見ています。やはり鳥取砂丘というイメージが強くあって、砂などからイエロー系、ブラウン系が多いのだと思っております。
 では、着地点は何がいいのかというのは、着地点は別に定めていなくて、ブラウン系、イエロー系の砂丘のイメージが強いのか、または梨のグリーン系が強いのか、どっちのイメージが強いのかというのを、これで認識を分析をするというふうに考えております。

○福浜委員
 おっしゃる意味はよくわかるのですけれども、それは具体的に次を掘っていけば、砂丘のイメージなどでわかると思う話なのですよね。県として、例えばもっとグリーンツーリズムを売り出したいとか、何かそういう傾向に対しての働きかけみたいなところまで考えた上で、鳥取県の色イメージの経年変化を考えていくべきではないかと思うわけです。それとも、もう漠然と色は何と聞いて、ただそれだけで終わっているような気がして仕様がなくて、もう少し関連づけていって施策をあらわしていくという気もするのですけれども。せっかく聞くなら、そこまで持っていっていただきたいという気はするのですけれども、いかがでしょうか。

●中原広報課長
 確かにそういう形で展開できれば理想的かなと思います。なかなか難しいのですけれども、これから取組の際に参考にさせていただきたいと思います。

○福浜委員
 それともう1点、1ページの日本財団です。日本財団の財政的な支援でいろいろなプロジェクトが進んでいって、非常にありがたいと思っているのですけれども、未来永劫続いていくものではないというところがあると思うのです。各市町村単位でいくと、そのためのモデル事業と言ってしまえば済む話なのですが、継続性という意味で仮に日本財団さんの財政が切られてしまったが、補助金がないと事業が継続できないというものも中にはあるのかなという気がしているのです。その辺りも見るのがモデル事業なのかもしれませんが、どういうふうに継続性をと。1個モデル事業をつくればいいものができればほかに波及していくというメリットはあるのかもしれませんが、波及させていくにはやはり財源が必要で、日本財団の支援が打ち切られた場合のことは、どういうふうにお考えなのかと聞きたくて質問しました。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 日本財団の助成事業の継続性ということですが、日本財団の事業採択に当たり、まず考え方としては、まさに今委員がおっしゃった、事業の継続性がいかに担保できるかというところでの審査という形を考えております。財団の支援ですので、一時的な経費といいますか、イニシャルコスト的なところを支援させていただくのですけれども、財団のほうで運営費そのものを支援するということは基本的にはありませんので、いかに自分のところの財源でうまく回っていくかというような観点で審査をしております。財団の支援がなくなってもこの事業が引き続き回っていくような形での観点で審査をしていきたいと思いますし、事業をつくり込んでいく中で人づくりといった面もかなり重視をしておられます。そういった形で、数年後にもその事業に取り組んでいただけるような人を育てていくという観点で事業を進めていくところです。

○福浜委員
 よくわかります。例えばイニシャルコストの部分を財団のお金で使わせてもらうということですが、非常にいいものができましたと。それをほかに広げていくに当たって、またイニシャルコストが余計にかかってしまうということになるわけですね。せっかくいい事業がありながら広げていくには、人づくりにしてもそうなのですが、やはりお金が必要なのですけれども。その辺りの横展開に対する部分というのは。1個、岩美町でいいものができました。では、それをほかのエリアでも広げていくには同じようなイニシャルコストは当然必要になってくるわけなのですけれども。モデルをつくられるのは非常にいいことだと思いますし、それが人づくりにつながっていくというのは非常にいいことなのですが、やはり全県的に広がっていって何ぼ、というところもあると思うのですよね。その辺りのところはどうなのですか。

●福田とっとり元気戦略課共生社会プロジェクト推進室長
 確かにこの日本財団の支援というのは、基本的にはモデル事業というような位置づけでやっておりますので、財団のお金を入れることによってこういったいい取組ができました、ほかでもやりませんか、というような形で全県に展開していくということを念頭に置いてやっております。けれども、当然、取組をほかの地域で進めていかれる場合に、資金が必要ということも当然あると思いますので、その辺りは県のほうでも、例えば中山間地域の補助事業とかいろいろな補助事業を持っていますので、そういったものも活用していただきながら進めていただくということだろうと思っております。

○福浜委員
 わかりました。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。

○稲田委員
 もう一回、サンプルの話。こだわるようだけれども、腑に落ちないのだよ。それぞれ首都圏、関西圏、中京圏で、この数を積み上げて5,400だよね。この数字の根拠というのは何。この数字は、誰が決めたのだろう。まず、そこが1点。

●中原広報課長
 調査を開始しましたのが平成23年度だったと思うのですけれども、そのときにどういった形で調査をするのかということで、複数の会社から調査方法などの提案を受けまして、調査方法とサンプルのとり方のバランスで、5,400ぐらいで大体把握ができるだろうということで決めた数字です。明確にこの5,400だからこうとはっきりは申し上げられないのですけれども、バランス的に5,400ぐらいで大体データがとれるだろうというところで決定した数値で、その後、比較ができるようにサンプル数は同じ数で継続してやっております。

○稲田委員
 その5,400というこの数字も、今までの数字と違うような、中途半端といえば中途半端な数字なのだよね。それはどういう意味を持つのだろうか。それともう1点、まとめて聞いてしまう。大手インターネットリサーチ会社となっているね。具体的にどこの会社か教えてほしい。

●中原広報課長
 5,400の数は、また後で調べて詳しく御報告させていただけたらと思いますが、恐らく首都圏、中京圏、関西圏、中四国圏、九州圏で数を決めておりますので、人口バランス等で割合を決めて、人口バランスで割合を決めてバランスをとって、トータルで5,400で、その内訳をこうという形で決定していると思います。もしも間違っておりましたら、後ほどまた訂正させていただきます。
 委託先ですが、楽天リサーチ株式会社というところに委託をしております。

◎内田(隆)委員長
 ほかにありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、その他ですが、元気づくり総本部及び教育委員会について、執行部、委員の方でございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る本県の行財政運営、学校教育の諸問題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次回の常任委員会は、4月21日金曜日、午前10時から開催予定でありますので、よろしくお願いします。
 それでは、委員の皆様には御相談、御連絡がありますので、その場にお残りください。
 執行部の皆様は退席いただいて結構です。お疲れさまでした。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、調査活動報告についてであります。
 本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することになります。本委員会の平成28年度の活動状況についてお手元に案を配付しておりますが、いかがでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)いいですか、美術館のあたりとか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、この委員長報告でよろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、案のとおり報告することといたします。
 以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。


午後0時18分 閉会 
 
 

 

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