平成27年度決算審査特別委員会議事録

平成28年3月18日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(29名)
委員長
副委員長
委員
浜田 妙子
島谷 龍司 
木村 和久  坂野 経三郎
福浜 隆宏  市谷 知子
錦織 陽子  西川 憲雄
野坂 道明  
浜田 一哉  松田 正
川部 洋
濵辺 義孝  興治 英夫
伊藤 保   福間 裕隆
長谷川 稔  内田 隆嗣
福田 俊史  安田 優子
山口 享   稲田 寿久
内田 博長  浜崎 晋一
前田 八壽彦 広谷 直樹
横山 隆義  澤 紀男
銀杏 泰利
欠席者
(2名)

松田 正 山口 享
 

説明のため出席した者 
 渡部病院事業管理者 山本教育長 伊澤総務部長 岡﨑地域振興部長 松田福祉保健部長
 岡村商工労働部長 岸田農林水産部長外関係職員

職務のため出席した事務局職員
  尾坂事務局長 谷口次長兼調査課長外関係職員

1 開会 午前10時00分

2 閉会 午前10時35分

3 司会 浜田妙委員長   

4 会議録署名委員 内田博委員、市谷委員  

5  付議事件及びその結果
      別紙日程表記載のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎浜田(妙)委員長
 ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりです。この順序に従って議事を進めてさせていただきます。
 最初に、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、内田博長委員と市谷委員にお願いします。
 それでは、議題に入ります。
 初めに、指摘事項に対する対応状況について、執行部から概要説明を求めます。
 これは昨年12月、平成26年度の決算を認定するに際し、今後の行財政の運営に当たり改善する必要があると指摘した事項に対し、その後の対応状況を聴取するものです。指摘事項は、文書指摘11件、口頭指摘8件でございましたが、聴取に当たりましては、口頭指摘に対する対応状況の説明は省略し、文書指摘についてのみ聴取することとしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、さようさせていただきます。
 また、口頭指摘への対応状況につきましては、お手元に配付しています資料で御確認ください。
 それではまず、文書指摘事項に対する対応状況について、執行部の説明を求めます。
 なお、質疑、御意見については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 それでは最初に、1、高等教育機関の研究支援について及び2、文化芸術の振興についてを、岡﨑地域振興部長に説明を求めます。

●岡﨑地域振興部長
 おはようございます。地域振興部です。座って説明をさせていただきます。
 お手元の指摘事項の1ページをお開きください。文書指摘として2つあります。まず、1つ目は、高等教育機関の研究支援についてであります。指摘事項は、下のほうに書いていますけれども、この研究に関しての県として期待する成果の整理及び県民への公開への方法の充実を図るべきだという御指摘であります。
 対応欄に書いていますが、そもそも研究は、実用化研究のみならず、基礎研究あるいは開発研究という、大きく3つに分けられると思います。例えば、基礎研究でありましたら、去年ノーベル賞をおとりになられました物理学賞の梶田先生、これは基礎研究の分類になりますし、大村先生ですが、これは実用化研究、薬の開発になっています。それで実際にアフリカの子供たちを救ったというような形での研究分野があるということで整理いたしまして、それぞれにわかりやすくなるような整理あるいは研究成果の反映状況がわかるようにしたいということで整理しました。そして、この中で課題の把握、対策の研究、検証等が一体となったようにするためにも、研究機関は例えば最大5年まで広げて、公開もしていこうと。今まで公開はポスターセッションとか掲示的なものしかしていませんでしたが、これからは電子媒体を使って、ホームページとか各大学での発表とかいうことも考えてまいりたいというように考えております。
 2点目ですが、文化芸術の振興についてであります。この指摘内容としましては、とりアートと鳥取藝住祭の2つの事業について、縦割り的に進められているのではないかということですので、両事業の連携を図りながらさらに充実させるべきだというふうな指摘であります。真ん中に書いていますが、とりアートにつきましては、具体的に言いますと、県民一人一人が芸術文化活動を実践するのだということでして、平成14年の国民文化祭を契機として、その個々の文化事業と、あと地区事業ということでやっています。あと、鳥取藝住祭は26~27年度の事業として行っておりますが、これらも地区の中で連携を図っていこうというふうな概念に立ちまして、この後段に書いていますけれども、市町村とより一層連携した取り組みへの支援に組み替えすると。アートピア、アートによる地域活性化事業として組み替えていって、情報共有の場を創設したり、交流機会の場、そして市町村を舞台とした連携という形で組み替えて実施したいと考えております。

◎浜田(妙)委員長
 それでは、3、重度障害がい児者医療型ショートステイ整備等事業と療育支援のあり方についてから6、喜多原学園についてまで、松田福祉保健部長の説明を求めます。

●松田福祉保健部長
 福祉保健部でございます。それでは、4項目につきまして御説明をさせていただきます。座って失礼いたします。
 まず、2ページをお願いいたします。重度障害児のショートステイの関係につきまして、利用が1割にとどまっていると、これについて受け入れ環境を整備すべしということで、3点、専任コーディネーターの配置でありますとか、ヘルパーの報酬の引き上げあるいは訪問介護のヘルパーと日常的なかかわりの機会等につきまして御指摘をいただきました。
 今後の対応でありますけれども、まず専任コーディネーターの配置につきましては、各医療機関の病床の確保時におきます支援というものも出しておりますので、それらによって各医療機関に受け入れ体制の整備をより一層強化するように、これは要請させていただきたいというふうに思います。
 ヘルパー事業所に対する報酬につきましては、今回28年度の当初予算におきまして引き上げをお願いしているところでございます。これによって訪問介護事業所がふえることで、ヘルパーの日常的なかかわりの機会もふえ、より一層使いやすくなるのではないかというふうに期待をするものであります。それから、急性期病院等ではなくて、慢性期病院への変更をという御提案もございました。それにつきましても、慢性期病院への変更を検討するとともに、今後とも療育支援のあり方について引き続き検討してまいりたいというふうに考えております。
 続きまして、3ページをお願いいたします。4番目として、鳥取県型強度行動障がい者入居等支援事業ということであります。高度行動障害者を受け入れる施設に対する1対1相当の人員配置に必要な人件費を加算、それから3年限定としていますけれども、これについてより一層推進をというふうなことでありました。補助期間等の見直しにつきましては、強度行動障害者に対する適切な支援のあり方につきまして、障害者を受け入れている施設あるいは法人及び専門家の意見を聴取するとともに、共同で事業を実施している市町村と今後とも検討をしてまいりたいというふうに考えております。アドバイザー配置につきましては、強度行動障害の支援に当たりまして、事例検討及びアドバイザー招致に必要な経費につきまして助成する事業というものを新規に立ち上げまして、28年度検討をさせていただきたいというふうに考えております。
 その下の5番目でございますけれども、中山間地域市町村保育料無償化等モデル事業と保育料についてということであります。地域によっては対象となる地域と対象とならない地域が混在するという自治体があり、一つの自治体で保育料に格差が生じることについてはどうかと。結局全域が中山間地域となっている自治体の利用のみにとどまっているがということであります。一方で、少子化対策アンケート等では、保育料軽減制度を中山間地域対策としてでなく、子育て支援対策としての視点から改善する必要があるというふうな御意見を頂戴したところでございます。
 保育料につきましては、保育の実施者であります市町村さんの地域の実情を勘案いたしまして定めることとされておりまして、保育料の無償化、軽減につきましては、県単独で対策を講ずることはできないというふうに考え、市町村と従前からも十分に協議をしながら、合意形成を図りつつ進めている状況であります。保育料の無償化等の実行につきましては、県もでありますけれども、市町村ともに相当の財政負担を伴うものでありますが、一方で少子化対策は喫緊の課題でありますので、これは重要な課題だというふうには捉えております。これまで県では多子世帯の保育料軽減につきまして先進的に展開をしてきたところでございまして、27年9月からは第3子以降の保育料の無償化も実施してまいりました。また、当初予算でお願いをしておりますものは、同時在園の場合の第2子の低所得者世帯の保育料の無償化ということをお願いしているものでございまして、今後とも市町村とよく協議をさせていただきながら進めてまいりたいというふうに考えております。
 4ページをお願いいたします。喜多原学園につきまして指摘をいただきました。保護者から虐待を受けた児童や愛着障害、発達障害などの診断を受けた児童が増加し、従来の非行でありますとか加害性の強い児童の入寮とは少し状況が変わりまして、それらが一緒に入っていらっしゃるというような状況が続いております。支援が非常に難しいというふうな状況であります。そのような状況を勘案し、完全個室とすべきである等の御指摘をいただいているところでございます。
 対応のほうでございますけれども、発達障害その他の特別な支援が必要な児童が増加していることを踏まえまして、これまでも児童の特性等に合わせました個室整備でありますとか、職員体制について検討を行ってまいったところでございます。それにつきまして、単年度内で十分な検討が中途ということでございます。それでありますので、引き続き就労支援体制についてもあわせて検討してまいりたいというふうに思っております。また、学校教育につきましても、喜多原学園分校におきます現場へのフィードバックという仕組みについても、あわせてより一層教育委員会と連携のもとに検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。

◎浜田(妙)委員長
 それでは7です。障がい者の就業支援について、岡村商工労働部長の説明を求めます。

●岡村商工労働部長
 それでは、5ページをお願いいたします。座って説明をさせていただきます。
 商工労働部では、障害者就労支援のためのジョブコーチの支援体制の強化や雇用条件、相談環境の改善等について指摘をいただきました。ジョブコーチの確保につきましては、来年度の当初予算においてジョブコーチを設置する法人等への人件費の助成や、研修派遣費用の支援、体験講習会の開催などを新たに行いまして、支援体制の強化に努めてまいります。
 また、具体的に例示いただきました障害者就業・生活支援センターくらよしにおきましては今年度ジョブコーチ配置は1名にとどまりましたが、28年度からは3名体制となる見込みであります。当センターの運営委託先であります厚生事業団と協議しながら、相談室の個室化等環境の改善を検討してまいります。

◎浜田(妙)委員長
 8、畜産試験場の整備につきまして、岸田農林水産部長の説明を求めます。

●岸田農林水産部長
 それでは、農林水産部でございます。畜産試験場の整備について御説明いたします。座って説明をいたします。
 まず、指摘事項でございます。畜産試験場が今後も研究成果を上げて和牛のブランド化でありますとか、酪農発展につながるように施設の整備、人員確保について真剣に対策を講ずるべきという指摘をいただいております。対応でございます。畜産試験場の整備につきましては、本年度各施設の老朽の度合い、必要性等をもとに、優先度を含めた検討を行いました。それでまず改修が急がれます種雄牛舎のゲートの整備を緊急的に実施をしているところでございます。また、優秀な種雄牛の誕生によりまして、県内外から見学者が急増しておるということで、今後とも万全な防疫体制を構築するために、入り口の車両消毒施設並びに職員、それから見学者、外来者用の消毒施設の設置、また場内への進入路のつけかえと外来者の駐車場の整備について2月臨時議会で認めていただきまして、今後順次整備をしていく予定でございます。
 その他の施設等につきましては、試験研究の内容も踏まえまして、早急に緊急性、必要性を精査いたしまして、また畜産農家、関連する農協さんの意見、さらには畜産議員連盟さんからのアドバイスもいただきながら、早急に順次対応していくこととしたいと思います。また、現業職員で対応しております種雄牛の造成業務につきましては、これらの技能・技術が今後とも的確に確保できるように対応してまいりたいと思っております。

◎浜田(妙)委員長
 では、続きまして、9、施設の見直しについて、渡辺病院事業管理者の説明を求めます。

●渡部病院事業管理者
 資料の7ページをお願いいたします。病院局では、施設の見直しについて御指摘をいただいております。内容的には、厚生病院の化学療法のスペースが狭隘で、患者やスタッフにも負担になっていること、並びに院内保育所も狭隘で、さらに外来の診察室に近いため、感染も心配されるということで、両施設とも配置場所や施設の増設などを検討するようにという御指摘でございます。
 中ほどに今後の対応を書いておりますけれども、外来化学療法室は急変時に直ちに医師が対応する場所になければならないということもありまして、緊急エリアに隣接した今の場所が最適と思っておりますけれども、現実的には拡張スペースがございません。このため、診察の時間を早めて治療の時間帯を見直すとともに、現在8床ありますベッドを6床に減らしまして、1床当たりの面積を広げると、こういったことで患者数の確保と狭隘感の緩和を図ってまいりたいと考えてございます。
 また、院内保育所についてですけれども、利用者は近年大きな変動はありませんし、今後も同様な傾向だろうと思っております。さらに職員の意見を聞いてみましたところ、出退勤や授乳等の際に利便性が非常に高いということで、今の場所での存続の意見が非常に多く出されておりました。このため屋外活動をふやすことなどによりまして、できる限り狭隘感を感じさせないように工夫してまいりますとともに、感染症の流行時にはスタッフ専用の動線を活用するなど配慮してまいりたいと思ってございます。いずれにいたしましても、中長期的な施設のあり方につきましては、引き続き検討してまいりたいと考えてございます。

◎浜田(妙)委員長
 それでは、10、育英奨学資金貸与者で県内就職する者への返還優遇について、及び11、教育センターについて、山本教育長の説明を求めます。

●山本教育長
 座って失礼をいたします。10番、育英奨学資金貸与者で県内就職する者への返還優遇ということで、今、県内の生徒で経済的理由により就学が困難である者に対して、就学中に貸与している資金等について減免等を検討すべきという御指摘でございました。本会議の中でも議論があったところでございますが、現在、知事部局のほうでこれにつきましては本県へのUターン就職等を促進する、そうした趣旨も含めて、基金によりましてその返還の減免等を行っておるところでございます。こうした制度を来年度に向けて拡大、拡充をしていくという方向で今回の議会に御提案をさせていただいておるところでございます。こうした制度を活用しつつ、国や他県の動向等も注視しつつ、必要な対策を検討してまいりたいと考えております。
 11番につきましては、教育センターについて、研修機能のほかに学校教育の支援機能というのがあるわけでございますが、近年の教職員の多忙化等々を含めて、この学校支援機能を充実し、教職員の心の悩みも含めて相談支援できる体制強化をという御指摘でございました。これにつきましては、従来の学校支援機能を一層充実するということで、教職員が孤立しないような、そうしたことに向けての研修の充実でありますとか、新たに校内で悩みを抱えて孤立することがないような、そうした校内のシステム化といったことを目指して、教育センター内にOJTのアシストチームというものを新たに立ち上げて、そうした支援体制の強化を図っていきたいと考えておるところでございます。

◎浜田(妙)委員長
 以上で執行部の説明は終了いたしました。
 ただいままでの説明に対し、質疑、御意見がありましたら挙手をお願いします。ページ数と項目をおっしゃってください。

○錦織委員
 私からは、6ページの畜産試験場の整備についてちょっとお尋ねしたいと思います。ハード面については、今後も整備されていくということは理解できましたが、現業職員を採用している種雄牛造成業務においては的確に技能・技術が確保できるように対応していくというふうに今後の対応が書いてあるのですが、結局外部委託が不可能であるし、最低でも5人の現業職員が必要とされているが、もうこの方たちが退職されるということについて、何か今の今後の対応ではちょっと見えてこないので、例えばこういうことについて、この人たちに技術継承だとかをやっていこうとしているということが全くちょっと見えてこないので、そこら辺がどうなのかなと思って、もう少し具体的に言ってもらえればと思いますが、どうでしょうか。

●岸田農林水産部長
 種雄牛造成の業務に携わっております現業職員、議員からも御紹介がありましたように、現在、5名おります。それで、そのうち28年度末をもって1名が退職をする予定になっております。それからは29年度にさらに1名、それから平成34年にさらに3人目がということで、来年、再来年にかけて1名ずつという退職になりますので、残る3名に重点的に今、ベテランの現業職員のほうがOJTによりましていろいろな技術を継承をしているところであります。それで、来年度末でございますので、来年1年というか、半年ぐらいをかけまして、その退職者に係る技能の継承、それから人員確保について検討をしていきたいというふうに思っております。

○錦織委員
 わかりました。それで、1年後には確実に1人退職されるということで、その人のかわりをすぐ新人にということにはならないと思うのですけれども、そういう対応をされる方というのは、この1年のうちに4人体制になるので、5人になるようにもう計画はされているのですね。4人で何とかしようということではなくて、5人体制というのは一応維持されるということが目標になっていますか。

●岸田農林水産部長
 今の業務のボリュームでやはり5人という人員は確保していかなければいけないと思っておりますので、その確保に向けてこの半年で対応を検討していきたいというふうに考えております。

◎浜田(妙)委員長
 ほかにはいかがでしょうか。

○前田委員
 補充するという意味ですね、現業を。(「募集しておるわけだ」と呼ぶ者あり)

●岸田農林水産部長
 今、その件につきましては、総務部と検討しているところでございます。(「間に合わないな」と呼ぶ者あり)

●伊澤総務部長
 現業職員の人材確保のことでございますので、私のほうからお答えいたします。
 現業職員の定数につきましては、先ほどからお話がありますとおり、畜産試験場については、この5名体制を維持するということで、必要な人員は採用または配置がえで確保していくということであります。現業職員につきましては、御案内のとおり、現業職員全体でのスリム化を順次進めている中で、その職種の廃止等によってその有効活用が必要な人材も抱えています。そういったことも含めて、人材配置を考えていきたいと思っておりますし、それから先ほどありましたとおり、技能の伝承という部分においては過去にもしたことがありますけれども、いわゆる引き継ぎ期間といいましょうか、例えば半年とか1年前から1名増員配置をして、円滑な技術伝承を図っていくといったような工夫もこれまでしてきたところでありますので、そういったこともやっていきたいと思っております。

○伊藤委員
 種雄牛を管理する現場がどういう形で管理してきているのか。本当に認識は薄いと思う。それは1トンもする種雄牛、オスを運動させないといけない。牛は人を見るのだよ。そこを本当に配置がえでできるのか。しかも、全国で1、2、3位の牛を持っているのだ、鳥取県は。私から言わせると、本当にその辺の認識が極めて遅い。もしトラブルがあったら大変なことだ、本当に。(「殺される、角で」と呼ぶ者あり)殺される、本当に。

●伊澤総務部長
 再度お答えいたします。
 この話につきましては、以前からもそういう御指摘を受けておりますし、私も十分でないかもしれませんが、二度、三度と現場を訪れて業務の実情も拝見させていただいたところであります。おっしゃるとおりでありまして、非常に大きな体の種雄牛を肥育する、あるいは扱うということは非常に危険な仕事でありますし、そんなに簡単なことではないということはおっしゃるとおりだと思っています。非常にそれを限られた人員でやっているというのもおっしゃるとおりであります。そこにどういう体制を維持していくのかということは大きな課題だと思っておりまして、先ほど言いましたとおり、単純に、ではあしたからやってということにはならないということで、例えば過去にも1年間習熟期間を設けるとか、あるいはそういったような工夫をして体制の維持を図ってきたところであります。単純な配置がえと言ったのはそういう意味ではありませんで、そういった必要な習熟期間なども置きながら人員の確保を図っていきたいということを申し上げたわけでありまして、御指摘はそのとおりだと思っておりますので、心がけていきたいと思っております。(「しっかり。何かあったら大変です。基金を使ってでも人を雇わないといけない」と呼ぶ者あり)

○伊藤委員
 最後の言葉が気になるのですよ、努めていくというのが。努めたけれどもできなかったという言いわけもできるわけですよ。どうですか、総務部長。

●伊澤総務部長
 私は言いわけをすることはありませんので、そういうことをしっかりやっていかなければならないということを申し上げたつもりであります。(「よし、わかった」と呼ぶ者あり)

○川部委員
 今、努めていきますの表現のことがあったのですけれども、全般的に検討しますとかいろいろあるのですが、一個一個言ったほうがいいですか。2ページであったら、当初予算において引き上げを検討していますとか、今後も引き続き療育支援のあり方について検討しますとかというふうな表現があって、例えば当初予算において引き上げを検討していますであったら、ではそれがどうだったのかとか、それから今後も引き続きということであると、期限を切っていつまでに検討をして、それがどういうふうになったのかということがあって対応というふうになるのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

◎浜田(妙)委員長
 これは全般についての。

○川部委員
 全般にいっぱいあります、検討をしたいとか考えますとか。

●伊澤総務部長
 全般に係ることでございますので、私のほうからお答えをさせていただきます。当初予算の関係で検討していますというのは、基本的には当初予算で御提案を申し上げているということであります。ただ、議会で今、御審議いただくまさに真っ最中でございますので、検討していますと、そして議会のほうにお諮りしていますという意味で記載させていただいておりますので、そのように御理解いただければと思っております。
 それ以外の事項で検討しますというのは、ちょっとすぐには答えが出ない、なぜすぐに答えが出ないのかということの理由背景をお示ししながら、検討しますということを申し上げております。その後の検討状況等につきましては、これは適宜常任委員会等で御報告させていただくようになりますので、御理解いただければと思います。

◎浜田(妙)委員長
 ほかにはございませんでしょうか。

○木村委員
 3ページの保育料の関係です。以前もたしか聞いたような気がするのですけれども、中山間地を抱えているのだけれども、ずうたいが大きい例えば鳥取市とか米子市がなかなかこんな部分が進まないというお話をしたかと思います。あえてここに中山間地とずっと載せてあるし、指摘のほうも中山間地域対策としてではなく、子育て支援としてというふうな、そういう視点が必要であるという御指摘があります。それで今後の対応についても、中山間地域というところは落としていないわけですよね。であれば、やはり鳥取市などにおいても旧佐治村だとかは、例えば若桜町さんとか日南町さんとかと同じような環境を抱えている。そういうようなところというのは当然あるわけです。できればそういう部分からしても、まず鳥取市あるいは米子市、そういうできないところに対して、なるべく速やかに実施するように促していただくということをぜひしていただきたいですね。できれば本当は全体にしていただきたい。県としてもしっかり前に進んでやっているというのはもう十分評価した上で、できればなるべく完全に県下全域に浸透するようにぜひ協議をしていただきたいのですけれども、障害になっている内容というのは、どのような内容が具体的に各基礎自治体のほうから出てくるのでしょうか。

●松田福祉保健部長
 これはひとえに負担金額だというふうに感じております。ただ、中山間地域の保育料無償化が先行して事業化になりましたけれども、今回第3子の無償化を今年度全市町村で足並みをそろえていただいております。それから、来年度については第2子の低所得者の部分でありますけれども、同時在園の第2子以降の無償化というふうなこともありまして、おおむね中山間地域の方々との均衡がとれてきつつあるのではないかというふうに考えております。大きなところで鳥取市さんについて、圏域も広く、そういうふうな状況はありますけれども、そこは鳥取市さんの御判断というものを尊重しているところであります。大きな負担要素にはなりますので、そこら辺ということであります。

○木村委員
 事情はよくわかります。その上で言っておりますので、できればここまで来たのだったら、やはりもう一歩踏み込んでいただくための、まあ言えば強い協議を要望しておきます。

◎浜田(妙)委員長
 ほかにはいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、指摘事項に対する対応状況については、これをもって終了させていただきます。
 なお、本委員会は、通年設置することとされています。閉会中も指摘事項の対応状況について、引き続き調査を行うとともに、財政的援助団体の経営状況に関する調査などを行うこととし、その旨議長に申し出いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。
 次に、22日の本会議における委員長の調査活動報告についてでございます。
 お配りしております案でございますが、一部字がちょっと抜けておりまして、上から4行目ですかね、県営病院という「院」が抜けておりますので、前もっておわび申し上げます。
 この案のとおりとさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、さよう決定させていただきます。
 最後に、そのほかの事項で皆様から何か御意見がございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、委員会はこれをもって閉会とさせていただきます。

午前10時35分 閉会 
 
 

 

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