平成27年度議事録

平成28年2月5日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長、長谷川県土整備部長、 城平危機管理局長、山岸警察本部長外各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 田中調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

1 開  会   午前10時12分
2 休  憩   午前11時53分
3 再  開   午後1時41分   
4   閉  会          午後1時43分
5 司  会   福田委員長
6 会議録署名委員  浜崎委員  長谷川委員
7 付議案件及びその結果
  別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時12分 開会

◎福田委員長
 ただいまから、地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、本日の常任委員会は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩をとり、本会議において付議案に対する質疑、付議案を各常任委員会へ付託された後、付託議案の審査を行うことといたしますので、委員及び執行部におかれましては、御承知いただきますようにお願い申し上げます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と長谷川委員にお願いしたいと思います。
 それでは、付議案の予備調査を行います。
 質疑につきましては、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきますので、よろしくお願いします。
 なお、既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 また、警察本部及び危機管理局の報告第3号、長期継続契約の締結状況につきましては、それぞれ議案説明資料に記載のとおりでございますので、特に説明は要しないことといたします。
 それでは、最初に、警察本部から説明を求めます。
 岩田警務部監察課長、上田警務部会計課長、お願いします。

●岩田警務部監察課長
 監察課、岩田でございます。よろしくお願いいたします。座って報告させていただきます。
 資料の1ページをお願いいたします。報告第1号は、議会の委任による専決処分の報告についてであります。職員の公務中に絡む交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について専決処分がなされた3件について報告するものであります。
 初めに、資料1ページの説明をさせていただきます。本年1月7日になされた専決処分であります。
 事案の概要は、平成25年1月2日午後3時ごろ、西伯郡伯耆町の県道、大山寺から桝水に抜ける大山環状道路でございます。その県道において、八橋警察署の職員が交通用務のためパトカーで現場に向かう途中、新たな事故を認め、停車して事故処理をしていたところ、5分後に後続から現場に進行してきた車がスリップして衝突した事故以降、約30分間の間に現場で8台が絡んだ交通事故が発生いたしました。凍結した路面によるスリップ事故による多重事故でございます。
 本件事故の賠償について、県側の過失はないものとして、それぞれの示談が進められておりましたが、平成26年8月に、同事故で一番最後にスリップして衝突された和解の相手方である神戸市内の個人の方が県を含む事故関係者全員を相手として、連帯として車の修理費用の支払いを求める訴訟を提起されました。当初はそれぞれが応訴しておりましたが、裁判所における審議の過程において、裁判官から和解の勧めもあり、これを受けて県からは6万円の支払いを行うことで和解したものであります。
 続きまして、資料2ページを説明させていただきます。本年1月27日になされた専決処分であります。
 和解の相手方は鳥取市内の個人の方で、和解の要旨は、県側の過失割合を1割、相手方の過失を9割とし、県は相手方に対して損害賠償金5,508円を支払うというものであります。
 事故の概要は、平成27年2月9日午前7時50分ごろ、鳥取市秋里地内の信号交差点において、鳥取警察署の職員が警ら用務でミニパトカーを運転して交差点を右折するに当たり、一旦交差点の中央付近で停止した後、青色矢印に従って右折進行したところ、赤色信号を無視して対向から進行してこられた和解の相手方所有の軽乗用自動車と衝突し、双方の車両が破損したものであります。
 続きまして、資料3ページを説明させていただきます。本年1月27日になされた専決処分であります。
 和解の相手方は鳥取市内の個人の方で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は相手方に対して損害賠償金25万6,103円を支払うというものであります。
 事後の概要ですが、平成27年10月4日、午後2時55分ごろ、鳥取市東町1丁目地内の警察本部庁舎先の駐車場、本部前の駐車場において、公務である施設整備のため本部庁舎に訪れていた警察本部生活安全部地域課所属の職員が普通貨物自動車を運転して場内で後退した際、右前の安全確認が不十分であったため、右側に駐車していた和解の相手方所有の小型乗用自動車に接触し、同車両を破損したものであります。
 以上でありますが、相手方及び県民の皆様に多大な御迷惑をおかけし、また、県有車両に損害を与えましたことを深くおわび申し上げます。
 職員に対しましては、平素におきます運転訓練や指導教養を徹底しているところであります。今後、職員の交通事故防止対策の推進に一層努めてまいりたいと思っております。大変申しわけございませんでした。

●上田警務部参事官会計課長事務取扱
 会計課でございます。引き続き議案説明資料の4ページをお願いします。座って説明させていただきます。
 工事請負契約((仮称)八橋警察署庁舎等新築工事(庁舎棟・建築))の締結についての議決の一部変更について、平成28年1月27日、専決処分がなされましたので、報告するものであります。
 概要、変更理由につきましては、地盤改良工事に着工いたしましたところ、固まらない不良土壌が発見されたことから、不良土壌を良質土壌に入れかえることに伴い、請負代金額の増加と工期の延長が必要となったものであります。
 契約金額につきましては、6億2,100万円から6億3,642万4,560円に1,542万円余を増額し、また、工事完成期日につきましては、平成29年2月28日から平成29年3月14日に2週間延長するものでございます。
 以上、御説明申し上げました。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)ありませんね。
 以上で警察を終わりたいと思います。
 次に、県土整備部から説明を求めます。
 初めに、長谷川県土整備部長の総括説明を求めます。

●長谷川県土整備部長
 それでは、本議会に提案いたしました一般会計補正予算を初めとする諸議案の概要につきまして御説明いたします。
 県土整備部関係の資料の1ページをお願いします。国の補正予算を活用しまして、公共事業については、防災安全対策に係るものを提案しております。一般公共、単県公共、一般直轄ということであります。それと、一般事業につきましては、地方創生加速化交付金を活用するということで、境港管理組合の負担金……。

◎福田委員長
 部長、座ってください。

●長谷川県土整備部長
 負担金、境港流通プラットホームの関係を提案するものであります。総額としましては、35億3,800万円余ということであります。
 予算関係以外につきましては、議会の委任による専決処分の報告ということで、2件ございます。
 詳細につきましては、関係課長から説明させていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。
 なお、公共事業実施地区の概要につきましては、議案説明資料29ページ以降のとおりであり、特に説明は要しないことといたします。
 最初に、山内道路企画課長、お願いします。

●山内道路企画課長
 道路企画課でございます。資料の2ページをお願いいたします。落橋防止装置の溶接ふぐあいに係る橋梁調査費といたしまして、1,880万円の補正予算をお願いするものでございます。この件につきましては、政務調査会で御説明申し上げておりますので、簡単に説明させていただきたいと思います。
 落橋防止装置の溶接ふぐあいは、12月に国土交通省の調査結果が公表されました。これを受けて、鳥取県においても12月の常任委員会でも御報告申し上げたとおり、この下の表に書いてありますけれども、落橋防止装置を設置した71橋のうち過去10年間で落橋防止を設置した橋梁24橋につきまして、調査を進めてまいりました。今もまだ調査中でございます。
 このたびの予算は、黒四角、太い線で囲わせていただいております。過去10年以前に設置した橋梁47橋がございます。これについては、瑕疵担保期間が過ぎているということを受けて、施設管理者でございます鳥取県でやむなく調査をするということで、予算をお願いするものでございます。
 3番の現在までの取り組み状況でございます。国の調査で不正が疑われた12社がございまして、県内橋梁につきましても、鳥取市のキシマ製作所と広島市の太陽工業、この2社の製品が県管理の5橋に使われております。現在、調査結果は全て溶接のふぐあいが確認されたということでございます。現在、業者へのヒアリング、確認等をやっているところでございます。
 あわせて、上の表の国の調査でふぐあいが確認された113社の製品を使用している1社1橋及び国の調査に入っていない製品会社につきましても調査を実施しているというところでございます。また調査結果が出ましたら報告させていただきます。
 3ページをお願いいたします。このたびの国の補正予算の対象でございます災害時の安定的な道路交通を支える防災といった観点で、防災、震災に対する道路災害防除事業につきまして補正予算をお願いするものでございます。事務的経費を含めまして3億1,000万円余の補正をお願いするものでございます。
 その下、直轄道路事業負担金でございます。国におきましても、このたびの補正予算で鳥取西道路、鍵掛峠道路、合わせて事業費にいたしまして約8億円の補正予算を組まれております。それに対する鳥取県の負担金として、1億3,800万円余をお願いするものでございます。道路企画課分、4億7,000万円余の補正予算をお願いするものでございます。御審議よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、河田道路建設課長の説明を求めます。

●河田道路建設課長
 道路建設課です。資料の4ページをお願いいたします。道路橋梁新設改良の一般公共事業のうちです。下の表にあります国道、県道の改築の促進ということについて、今回の補正をお願いするものでございます。
 地域高規格道路の整備事業といたしまして、国道178号(岩美道路)、それから国道313号(倉吉道路、倉吉関金道路)及び国道181号の江府道路、4カ所の地域高規格道路につきまして、このたび17億2,000万円の補正をお願いするものでございます。
 また、防災の観点から、防災・安全交付金(国道改築)につきまして1億2,600万円余、それから、防災・安全交付金の県道改良につきまして、1億9,100万円余の補正を行うものでございます。
 道路橋りょう新設費の補正といたしまして、合計で21億2,400万円余の補正をお願いするものでございます。
 道路建設課といたしまして、補正後合計119億3,700万円余のものにするということでございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、丸毛河川課長の説明を求めます。

●丸毛河川課長
 同じ資料の5ページをお願いいたします。河川課関係、いずれも国の経済対策に伴う防災事業でございます。
 河川総務費、一般公共事業でございますが、防災・安全交付金(情報基盤整備)3,800万円でございます。水害への警戒避難、ソフト対策を強化する河川カメラ等の設置を行うものでございます。補助事務費190万円、その事業の実施に付随する事務的経費でございます。
 最後に、直轄河川海岸事業費負担金でございますが、6,900万円余、千代川等の河川改修や堤防補強、斐伊川・中海湖岸堤短期・中期箇所の新規着手など、国直轄事業の県負担金でございます。
 以上、河川課合計といたしまして1億900万円余の補正をお願いするものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、的場治山砂防課長の説明を求めます。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。資料の6ページをお願いいたします。治山砂防課といたしまして、国の補正に対応するものとして、防災・減災対策に対応するための治山事業及び砂防事業で、事業執行に伴います事務的経費を含めまして、治山費に関しまして、上萩山地区ほか1地区において9,500万円余、砂防費に関しましては、音谷川ほか4河川におきまして、3億9,400万円余の補正をお願いするものでございます。治山事業、砂防事業含めまして、治山砂防課合計といたしまして4億9,000万円余の補正を行うものでございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、森田空港港湾課長の説明を求めます。

●森田空港港湾課長
 7ページをお願いいたします。境港管理組合の負担金でございまして、境港流通プラットホームによる日本海側国内RORO船定期航路化推進事業として2,880万円の補正をお願いするものでございます。これは地方創生加速化交付金を充当して行う事業として予定をしておるものでございます。
 事業の目的、概要は、現在、境港では、中海・宍道湖・大山圏域を中心とした物流拠点を境港に形成し、物流、商流の課題を解消するための枠組みとして、鳥取県と島根県の産学金官が広域的に連携し、境港流通プラットホーム協議会を設立しております。その協議会の取り組みの一環としまして、国内海上輸送網のミッシングリンク解消による物流コスト低減のため、日本海側国内定期航路開設の推進の取り組みを進めようとするものでございます。
 主な事業内容としましては、国内RORO船の試験輸送としまして、苫小牧から敦賀航路の延伸や九州方面航路、国際航路の境港をハブとした連結など、複数の船社の協力を得ながら、定期化に向け最適な航路を検討するための試験輸送を行うこと、それから、国内RORO船の試験輸送を行った結果の検証を行うこととしております。
 なお、この事業は鳥取県と島根県が連携して行う事業でありまして、負担は、境港管理組合の規約で定められております鳥取県3、島根県1の割合で負担し合って行う事業でございます。
 次に、8ページをお願いいたします。漁港事業に係る国経済対策としまして、3億1,500万円の補正をお願いするものでございます。内訳といたしましては、境漁港の岸壁の増深のために3億円、漁港建設事業に付随する事務的経費としまして1,500万円をお願いするものでございます。
 空港港湾課といたしまして、合計3億4,300万円余の補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 最後に、宮本次長兼県土総務課長の説明を求めます。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 では、引き続き9ページをお願いいたします。こちらは公共事業の総括表でございまして、今回、補正額は35億円余をお願いするものであります。お認めいただきますれば、補正後の公共事業のボリュームは503億円規模ということになります。これを昨年度の経済対策補正後の予算額と比べてみますと、昨年度が501億円規模でございましたので、額にして1億6,600万円の増、率にして0.3%の増ということになりましたので、例年並みのボリュームが確保できたということになります。
 続きまして、22ページをお願いします。22ページは繰越明許の表でございまして、先ほどの経済対策の補正額ですけれども、年度末までに期日が余りございませんので、一部直轄負担金を除きまして、全額34億円余を繰越明許をいただきたいと存じます。
 次は、26ページをお願いいたします。またこれとは別に、今回の補正予算でゼロ国が設定されたものがこの4カ所ございますので、それに伴いまして、県のほうもゼロ県債を設定いたします。箇所はごらんのとおりでございます。
 続きまして、27ページをお願いいたします。報告物、損害賠償に係る和解及び額の決定について、2件報告させていただきます。
 このページにつきましては、平成27年4月、和解の相手方が自転車で境漁港内の道路から沿道の駐車場に進入しようとした際、歩道内の側溝のふたのすき間により転倒され、けがをされた案件でございます。相手方とお話をいたしまして、県側の過失割合8割ということで折り合いがつきました。自転車修理代や治療代など、合計で133万円余をお支払いしようとするものであります。
 めくっていただきまして、28ページは、平成27年9月、岩美町内にて和解の相手方が自動車で国道178号から沿道の駐車場に進入しようとした際、歩道内の側溝のキャップが外れておりまして、そこに乗り上げて車両が破損いたしました。そのことによりまして、県側の過失割合を10割といたしまして、タイヤ1本分ですが、1万2,000円余をお支払いしようとするものであります。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。なしでよろしいですか。

○前田委員
 4ページ。道路橋りょう費で、8,700万円の道路に付随する事務的経費ですね。これの内訳は15ページですよね。これを見ると、事務費8,700万円というのは15、16、17ページのどのあたりに該当するのですか。この時期に人件費などは使えないわね。この8,700万円は何に使っているのと言いたい。4ページの8,700万円は15、16、17ページのどこに使ったのですかと。答えられなかったら後でいいよ。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 全て繰り越しになっておりますので、27年度の歳出の内訳としては上がってこない。

○前田委員
 ここには上がってこない。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 ええ。

○前田委員
 議会にいつ上がってくるの。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 済みません。補正額……。

○前田委員
 補正額。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 ええ。

○前田委員
 補正額、4ページの8,761万7,000円の事務費があるでしょう。これはどこに出てくるのですか。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 申しわけありません。補助事務費ですので、人件費や、いわゆる事務費にも当たるものですが、後ほど内訳を出させていただきます。

○前田委員
 わかりました。どうも細かいことを聞いて。

◎福田委員長
 前田委員、もういいですか。
 ほか、ございますか。

○野坂副委員長
 7ページですけれども、国内のRORO船の試験輸送ということでなのですけれども、これは荷主といいますか、対象のものはどういったのを想定されているのでしょうか。

●森田空港港湾課長
 これまで九州方面の試験輸送、それから北海道、新潟方面への試験輸送をやってきておりますが、その中の荷主さん、紙製品でありますとか、それから農機具でありますとか、合板でありますとか、それから、北海道でいいますと農産品でありますとか、さまざまなものを運んでおります。今後、試験輸送をやっていく中で、貨物の確保というのが大きな課題になってきておりますので、それらに加えまして、新たな荷主の開拓もしながら事業をやっていきたいというふうに考えております。

○野坂副委員長
 そうすると、まだ具体的にはこれからの取り組みだということですか。貨物、荷主みたいなものは、今言われたものでは今後定期化していくのに難しいと思うのですよね。トライアルですから、そういうところを模索していくというなのでしょうけれども、境港を拠点としたこの圏域の貨物を、例えば今現状の輸送、物流というのをこれに誘導していかないといけないわけでしょう。そこら辺は想定されるようなものというのはないのでしょうか。

●森田空港港湾課長
 現在運んでおりますものプラス、それだけではまだ定期航路化できるほどの物量が実際はございません。現在、国土交通省さんにもお願いしたりして、物流調査を行っております。この調査とか、それからこれからのトライアル輸送、試験輸送の取り組みの中で貨物を開拓していくということでございます。

○野坂副委員長
 どうなのでしょうね。定期便化するのには、物がどういうふうに動いているというのを把握して、ある程度の貨物の総量というのはあるみたいなことは押さえて向かっていくのが本当ではないかなと思うのですね。このごろも、RESASでしたか、大体どういうものの動きがあるかというのは、データ的にも調査するのはそう難しくないと思うのですね。その点はもうちょっと想定されないといけないと思うのですけれども、どうなのですか。

●森田空港港湾課長
 今、RESASの話もございましたけれども、いろいろな統計データから航路を開設するための潜在的な物流量はございます。その物流量をこのモーダルシフトをさせていくという取り組みがこの試験輸送だと思っておりますので、それを進めていきたいというふうに思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 ほか、ございませんでしょうか。

○長谷川委員
 6ページ、河川海岸費、砂防費のところです。土石流危険渓流箇所、1,600カ所ということであるわけですが、最近ずっと続けておられますイエローゾーン、レッドゾーンの指定との関係で、この箇所数というのはふえていくということは想定はしなくてもいいものなのでしょうか。このあたりの関係はどういうふうになるでしょうか。

●的場治山砂防課長
 土石流危険渓流の箇所数ということのお尋ねでございまして、この箇所数は、一応固定的なものでございます。ただ、現在、完璧というわけでもありませんので、例えば支川の渓流であったりとか、そういうものが少し追加で出てきたりすることはございます。

○長谷川委員
 そうしますと、いわゆる住宅用地を含めたレッドゾーン、イエローゾーンの指定を計画していったところ、今、整備率が高まってきております。そういう数字との関連は大きくはないということですね。

●的場治山砂防課長
 数字との関連について、大きな変動はございません。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 わかりました。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 7ページの野坂副委員長の質問の関連で、試験はいいのですよ。試験はやらなければいけないわけで。境港の物流の量を幾らぐらいRORO船に転換させて、実現をさせる道筋というのはどういうことを考えておられるのですか。

●森田空港港湾課長
 今、RORO船の定期航路化のための物流量というのをおおよそ30万トンから40万トンということで想定しております。まずその物流の量を確保していくこと、これは境港から出すものもあれば、入ってくるものもあります。それを確保していくことに今取り組んでいます。道筋ということですけれども、最終的には竹内南の岸壁が平成31年度末に完成いたします。その完成後には航路が就航するように、そこを目標に取り組んでいるところでございます。今現在、これまでにミッシングリンクの中の境港から北九州に向けてのトライアル輸送を昨年の12月にやりました。それから、境港から北海道にかけてはこれまで4回やってきております。今年度はこれをつなぐということに取り組んでまいりたい。そういう段階的に取り組みながら、航路の就航に向けて取り組んでまいりたいというふうに思っております。

◎福田委員長
 前田委員、よろしいですか。

○前田委員
 いいです。

○森委員
 2ページの橋梁の調査の関係なのですけれども、過去10年で設置した橋梁が24橋ということで、これは国交省が調査した会社ごとにいろいろ分けて報告を行っているのです。その中で、国交省の調査で不正やふぐあいがなかった会社のものが15橋あって、これは10年以内だから定期点検のときにあわせてそれが本当にいいかどうかということを見るのだということが書いてあるのですけれども、それとあわせて、今回は10年以上前の47橋ということで、この47橋のいわゆる会社の内訳的なものはどういうふうになっているのかを教えてください。
 また、どうせ47橋やるのだったら、あわせてこの15橋も一緒にやってしまったほうがいいのではないのかなという気もするのですけれども、これは定期点検のときにやるということですので、定期点検は何年ごとにやっておるのかということもあわせてお願いします。

●山内道路企画課長
 まず、定期点検で実施する15橋でございます。これについては基本的に、国の調査で不正行為、ふぐあいが確認されていなかったということを受けまして、県としても安全なものだろうと考えております。そういった意味で、定期点検は5年に1度でございますけれども、この15橋につきましては前倒しさせていただいて、28年度に調査をさせていただきたいなというふうに考えております。
 10年以上前の橋梁47橋でございます。これについては、もう瑕疵担保期間も過ぎておりますし、さらに資料の保存期間も過ぎております。工事関係資料が一切ございません。そういった意味で、今、当時担当した職員等からの聞き取りで、どこの会社がやったかというようなことを聞き取りしながら実施しております。元請業者がわかったところについては、その元請業者にどこの製品を使ったかということを聞き取りしておりますけれども、やはりもう10年以上前の話なので、なかなか覚えておられません。今、どこの会社か突き詰めてできていないということを受けて、いろいろ工事関係資料がないかどうか、倉庫も探したわけですけれども、やはりございません。業者の聞き取り、職員の聞き取りを実施しました。元請業者はある程度わかっておりますけれども、製品会社等につきましては一切わかりません。そういった意味で、今回、47橋につきまして、補正予算をいただいて、県で調査をさせていただきたいと思っております。

○森委員
 そういうものですか。建物などは例えば50年とかあって、設計図とかなんとかいろいろ残っているものだと思うのですけれども、こういった外の構築物というものについての保存年限の話をもう1回教えていただきたいと思います。
 ふぐあいがたまたま国交省の調査でわかって、それで初めて県がわかるということなのですけれども、本来は、県も完了検査から何から検査をやっているわけで、そういったところでこうしたことがわかるということが必要であったのではないかと思うのですね。例えば5橋については、現地調査の結果、溶接不良を確認したということですので、本来は完成時にうちで確認ができなければならなかったものではないかなと思うのですけれども、そういったことも含めて、どういうことなのかということもちょっと教えてください。
 それと、今後、どんどん道路をつくっていくためにはまた橋梁をつくっていくわけですけれども、この国交省の結果の12社やら、それからふぐあいを見つけた113社ですか、そういった会社の取り扱いというか、今後、発注していくときの取り扱いについての対応をお願いします。

●山内道路企画課長
 文書の保存期間でございますけれども、10年でございます。これは文書規程で決めております。それ以前のものについては保存していないというのが基本的な考えでございます。
 47橋についてですけれども、検査時がどうだったかという話でございます。当時の検査資料等も全て見させていただきました。この中で、工事検査時に現地で溶接を確認するという基準はございません。製品とかが来たときに、その工場で検査する検査というのはございます。その資料はついてございます。それは工事関係資料として合格という形でついてきております。そこにどういった経緯でそうなったかというのがございまして、国の検査では、そこに不正があったりとか、そういったことが聞き取りでわかったということ、工事検査時にはわかっていないというところでございます。今回の調査の経緯になったのも、情報提供があったことを受けて、国が検査をやったということでございます。さらに、溶接でございますので、現場で目視しても一切わからないということでございますので、なかなか検査時にはわかりづらいというところだと思います。
 この47橋につきましては、今後調査して、さらに、113社のふぐあいがあったところでございます。これにつきましても今後調査しますけれども、国の調査では不正がなかったという結果になっております。ここで我々の検査でふぐあいがあったということであれば、5社と同じように業者のヒアリングをして、不正があるかどうかというのを確認させていただきたいなというふうに思っております。不正があるということが確認されれば、建設業法違反があれば、そういったところとの対応というのは今後検討は必要だろうというふうに思います。
 今後、新しい橋梁が出てくるのは当然でございます。国も今後の取り扱いということを有識者の意見を聞きながら決めておられまして、県のほうもそれに準じて、1月末でございましたけれども、各事務所のほうには特記仕様書等を決めて周知をするように、今、徹底を図っているところでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○森委員
 はい。

◎福田委員長
 次に、地域振興部から説明を求めます。
 初めに、岡﨑地域振興部長に総括説明を求めます。

●岡﨑地域振興部長
 おはようございます。地域振興部です。よろしくお願いします。
 座って説明させていただきます。
 地域振興部の議案の関係ですが、1ページを開いていただいて、総括目次があります。地域振興部では、予算関係で、交通政策課3事業、これは、世界に開かれたゲートウエーを推進して交流推進、創出による元気づくりを図ろうとするもの、そして、スポーツ課の1事業は、本県発祥のグラウンドゴルフを推進して、生涯スポーツ、健康づくりを図ろうとするものでして、いずれも地方創生加速化交付金の充当、あるいは早急に対応してとっとり創生の本格展開をしようとするものであります。
 報告が1件あります。これは専決処分の報告であります。
 以上、詳細は各担当課長により説明いたしますが、酒嶋地域振興課長が選挙管理委員会用務で出張中ですので、高橋参事が説明を申し上げます。
 以上、よろしくお願いします。

◎福田委員長
 それでは、関係課長からの説明を求めます。
 最初に、寺口交通政策課長の説明を求めます。

●寺口交通政策課長
 そういたしますと、資料の2ページをお願いいたします。空の駅推進事業ということで、こちらは既に政務調査会のほうで御説明させていただいておるところでございますが、4,183万円の補正予算をお願いするものでございます。地方創生加速化交付金を活用いたしまして、県内両空港のにぎわいの創出ですとか、早朝便利用者のおもてなし向上に係る取り組みを進めていくものでございます。
 続きまして、資料は3ページをお願いいたします。国際定期便誘致事業でございます。こちらも既に政務調査会のほうで説明させていただいているところでございますけれども、1,194万円の補正予算をお願いするものでございます。先般1月29日に香港航空が、香港政府のライセンスを前提としてはおりますが、3月27日からの米子-香港国際定期便の新規就航を表明したことを受けまして、就航に向けて必要となる米子空港ビル内の国際カウンターの改修ですとか、就航路線のPR等を実施したいものでございます。
 続きまして、4ページをお願いいたします。公共交通施設多言語化事業でございまして、こちらにつきましても既に政務調査会で説明させていただいたものでございますが、2,590万円の補正予算をお願いするものでございます。地方創生加速化交付金を活用いたしまして、県内の空港や主要駅、主要バスターミナル内の各案内サイン等の多言語化を充実させまして、外国人観光客の受け入れ体制の強化を図りたいものでございます。
 事業につきましては以上でございますが、あわせて資料9ページをごらんいただければと思いますが、先ほどの空の駅推進事業と今の公共交通施設多言語化事業につきましては、年度内に十分な事業期間が確保できないことから、明許繰り越しをお願いしたいというものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 では、5ページをお願いいたします。生涯スポーツの振興を図っていく中で、特に本県発祥のグラウンドゴルフのブランド化を目指すものであります。600万円をお願いしております。
 内容としては2点ありまして、1つが、海外へ普及を図るということで、例えば台湾の繁体字とかフランス語など、まだつくっていない言語のプレーガイド、ルールブックの作成を考えております。2点目が、市町村とか競技団体が行うグラウンドゴルフのブランド化の取り組みに対し補助をしようとするものです。補助対象の例としては、例えばグラウンドゴルフの競技の普及促進とか、あるいは環境整備であるとか公認コースの新設といった取り組みを対象にいたします。補助率は2分の1を考えております。
 9ページをお願いします。3番目のところですけれども、今申しましたグラウンド・ゴルフの聖地化事業につきまして、年度内に完了が困難であるため、全額について繰り越しをお願いするものであります。

◎福田委員長
 最後に、高橋地域振興課参事の説明を求めます。

●高橋地域振興課参事(地域づくり担当)
 先ほど部長が説明させていただきましたけれども、課長が合同選管用務で出張中のため、参事の私が代理で説明をさせていただきます。
 10ページをお開きください。専決事項の報告を1件させていただきます。
 鳥取県住民基本台帳法施行条例の一部改正を行いまして、昨年12月22日に専決をしたものでございます。
 内容は、住民基本台帳法が改正になりまして、住民基本台帳ネットを用いて本人確認情報を利用する事務の法律に基づいた事務が追加されたことに伴いまして、従来本条例で規定しておりました用務の中で重複する部分が出てまいりましたので、これを削除させていただくとともに、所要の文言改正をさせていただいたものでございます。
 なお、改正後の条例は、去る1月1日から施行されておりますので、あわせて御報告いたします。

◎福田委員長
 ただいままでの説明につきまして、質疑等はございませんでしょうか。ありませんか。

○前田委員
 2ページの空港の早朝便利用者おもてなし事業584万円。あそこはたしかニューオータニがやっているのだよね。普通の頭で考えると、ニューオータニが安価で出せばいいのを、この
584万円はどこに使うの。例えば定食700円を半分の350円にすると、こういう考えですか。

●寺口交通政策課長
 この早朝便対策ということにつきましては、鳥取空港に朝早く東京から着く飛行機、それから鳥取空港から7時過ぎに出ていく飛行機に乗られる方、ああいった方々を対象に、安価で、例えば500円といったワンコインの値段で、内容といたしましては、鳥取の食をふんだんに盛り込んだ値段以上の内容のものを提供させていただくことで、早朝便の利用者の方の搭乗率を上げたいというものでございますが、その部分につきましては、今、委員がおっしゃられました鳥取空港に現在既に入居しておられる飲食店、そのほかにももしも御希望等がございましたら他の業者の方の提案等も受けながら、食事の提供をお願いしたいと思います。それで、実際にかかる費用とお客様からいただく経費のあい差等、こういったものを助成させていただくことを考えておりまして、こういう経費を計上させていただいております。

○前田委員
 要はあい差ですな。必要経費を度外視して安く提供しますから、そのあい差を補塡しましょうかと、こういうことですか。

●寺口交通政策課長
 そういうことでございます。

○前田委員
 では、もう一つ。その上の空港案内機能強化事業、空港内に2名を配置する。どこに配置するの。今ANAが前に出て物すごくやっている中で、どこに配置するの。

●寺口交通政策課長
 これは、実は今年度も土日とか夏休みの期間とか、試験的にやらせていただいているところでもあるのですけれども、到着出口を出られて、向かってですと左側に総合案内のカウンターを今設けさせていただいておりまして、そちらのほうに、出たら右側に……。

○浜崎委員
 入ったら左。

●寺口交通政策課長
 今、浜崎委員のおっしゃるとおりでございますけれども、そこに2名、職員を配置させていただいておりまして、それで、空港からの二次交通の案内とか周辺の観光情報の案内、それから空港内の施設の案内をさせていただいておるところでございまして、こういった事業を引き続き展開させていただきたいというものでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 わかりました。

◎福田委員長
 ほか、ございませんでしょうか。

○浜崎委員
 ちょっと今の関連なのですけれども、今、前田委員が言われた早朝便利用おもてなし事業ということで、やはりPRしていくということは大事なことなので、そのあい差でというのはいたし方ないのかなと、朝から何ていいものが出るのだという部分はまた印象に残りますから。たしか当初予算で全部なくしますよね。国際ターミナルと。あれは予定はまだ先か。そういう予定があるのだけれども、そのときにはたしかここの航空内のレストランというのは直すという予定ではないかな。きのうの政調政審でそういう話があったのですが、その辺のところとの時系的な読みは全く関係ないのかどうかということが一つと、さっきおっしゃった空港案内機能強化事業のところで、スタッフ2名配置ということなのですが、これは担当所管は一生懸命しておられまして、私も見学に行きましたが、着いた人が出てすぐ左にコナンのプレゼンテーションがありますよね。コナンの声が出て。あれがあるのだけれども、そのときも案内の方が2人おられたのですが、ずっと座ったままで、せっかくあそこに案内があるわけですから、今現在その辺のところも検証されて、どういうふうな対応をしたらいいか。せっかくそういったプレゼンテーション用のいろんなハードのものもあるわけですし、行く行くはあそこを国内から国際、そういうような考え方もある中で、今現在の状況もしっかりと検証していただいて、人員的なそういった対応もやっていかないと、これをやったからといって用意ドンということではなくて、ちょっとその辺の動きについてはもう一つかなというふうに思いました。こういった事業をやる前に、まず今の状況がどうかということを含めた上でやっていくということが本当のおもてなしだと思うし、また、それがやはり観光振興、マンガもしっかり使ってPRしていこうということになっておるわけですから、ただ単に事業的なものの内容だけではなくて、今の現状ということを踏まえて、人員的なものを含めて、しっかりと精査してもらいたいなと思います。

●寺口交通政策課長
 まず、早朝便のおもてなし事業と、これを今後の施設の整備計画とあわせてどう位置づけていくかということだったと思いますけれども、まず、空港の今の国内ターミナルと国際化の施設の整備につきましては、これからまだ少し検討を進めさせていただきたいという段階でございますので、はっきりこういう姿にということはまだ確定したものはございませんが、いずれにしても、空港施設の中で、将来的に飲食、物販機能等の充実というのはやはり必要だと思いますし、施設に合わせてそういったものをきちんと整備するという位置づけが整ったときには、例えば今の(3)に上げております空港の早朝便のおもてなし事業ですとか、同じ表の中の(1)の(1)で上げさせていただいております出店トライアル支援ということで、今でも土日、休日等に一時的にでもそこで物販をやってみようかというような事業者さんの支援も考えさせていただいておりまして、こういったものが将来整備された後に常時設置されていくような方の候補といいますか、そういったものにもつながるようなことで今考えていきたいというふうに思っているところでございます。
 案内人の件につきましては、委員おっしゃられましたように、我々のほうもきちんと今の状況を点検させていただきながら、それに伴って今後ますますお客さんにとっておもてなしのいい形でこの案内人の機能というのが果たされていくように、一緒になって取り組んでいきたいと思います。

○浜崎委員
 ぜひお願いします。

◎福田委員長
 寺口課長、私からも一つ。空の駅化になって、広くなって、レストランが火も使えるようになるということなのですけれども、例えばコナンのランチとかコナン定食みたいな特色のあるものはできないものなのですか。

●寺口交通政策課長
 鳥取空港は、鳥取砂丘コナン空港という愛称化して、これだけ人気も高まって、乗客もふえてきているところですので、ぜひそういった取り組みについては、多少著作権者関連の協議も必要だとは思いますが、何とかそういうことが実現できるような形でも検討していきたいと……。

◎福田委員長
 済みません。私、ちょっとこの間、ある方から聞いたのですけれども、最近、お子様ランチというのがまた復活して、大変人気なのだそうです。オムライスか何かにコナンの旗1個もつけるだけで、それだけでも人がすごく来ると思います。岡山の高島屋がお子様ランチを復活して物すごく親子連れがふえたと、この間、山陽新聞か何かに出ていましたので、ぜひきとも取り組んでいただきたいなと思います。

○野坂副委員長
 済みません。ちょっと聞いていてわからなくなったので教えていただきたいなと思うのが、今の早朝便のおもてなし事業、これはそもそも店は早朝便のときにはあいているわけですか。あいていないところにあけてもらうから、そういったような経費等々のあい差分をやるということなのか。まずこれをちょっと教えてください。

●寺口交通政策課長
 今、早朝便の時間帯には経営されておりません。実際には手荷物のカウンター、体のチェックを受けまして、待合室に入ったところの簡単な売店でおにぎりだったりサンドイッチだったりというものは買うことはできるのですけれども、飲食提供という機能を持った部分は開店されていないものですから、こういう早朝対策というものを含めて、今、やっていこうというところでございます。

○野坂副委員長
 そうすると、これはいつまでされるのかなと思うのですよね。補助ですから、ずっとやっていくというわけでもないのでしょうし、どのくらいの期間を見込んでおられるのかということですね。
 それと、米子空港もあるわけですけれども、この点はどんなふうに考えられているのか。お願いします。

●寺口交通政策課長
 まず、期間につきましては、実はこういった取り組みは、最終的には事業者の方がみずから経営努力の中で最終的にはやっていただけるようになることを望みながら、そのきっかけといたしまして、こういう取り組みをさせていただきたいということで、まず来年度1年度間やらせていただきたいというふうに考えているところでございます。
 なお、米子空港との関係なのですけれども、これは実は鳥取空港の搭乗者対策というのも一つ基本に考えておりまして、鳥取空港は、米子空港に比べて朝の1便搭乗率が非常に悪うございます。搭乗率が低いという状況がここずっと長年続いてきておりまして、そういったところから、何とか鳥取空港の1便の利用を上げることが全体の搭乗率向上にもつながって、今の5便の継続、さらには拡充ということにもつながっていくということを念頭に置きまして、こういった取り組みをさせていただきたいということでございます。

○野坂副委員長
 いいのですけれども、例えば補助を打ち切ったら途端にサービスがなくなるということになると、これはこれですごく影響があると思うのですよね。逆効果というのも出てくるのだろうと思いますし。やはり事業者の意向とか考え方ですよね。ある程度同じ方向を向いてやっていかないと補助の意味もないと思うのですけれども、この点は事業者はどうなのですか。

●寺口交通政策課長
 おっしゃるように、これはあくまで事業者さんに継続していただけて初めてできる事業でございますので、そのあたり、事業者の方との間では協議は十分詰めていきながらやっていきたいというふうに考えております。我々、今、いろいろ候補として、こういったものに取り組まれる気持ちがないかと伺っている中では、かなり意欲的な事業者の方もおられますので、そういった方ともまずはいろいろこれから条件なりなんなり相談させていただいたり、実際に取り組んでいただいた結果なども見ていきながら検討していきたいというふうに思います。

◎福田委員長
 いかがですか、ほか。よろしいですか。

○長谷川委員
 ただいまの件なのですけれども、私が考えておりましたのは、利用者全員に軽く簡単なサンドイッチ的な、コーヒーとか、そういうものを準備がいただけるようなイメージでおったのですけれども、レストランを利用される方というのになると、時間的にもちょっと利用者が限られないでしょうか。着く人は早くやはりどこかに出かけたいし、空港にやっと来られた方がレストランに入ってということになると、かなり限られてきはしないでしょうか。そのあたりは考えられませんでしたか。

●寺口交通政策課長
 今回は、もし応募いただけるのであれば、今のレストランに入っている事業者に加えて、外からスペース貸しなどをしてでもやってみようかというような方も対象に考えておりますので、そのあたりは今のレストランに限らず対応していきたいというふうに考えているところでございます。

○澤委員
 済みません。こういう論議なので、一言だけお聞きしたいです。安価に提供されるのは、それは業者の方のあれなのですけれども、大体金額的なものというのはどのぐらいな感じなのですか。全然ちょっと目安がつかないのでお聞きしたいなと思うのですが。

●寺口交通政策課長
 今、500円ぐらいで、中身としましては、それよりも相当いいものというものになるような考えで検討を進めているところでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 いいですか。

○前田委員
 グラウンドゴルフですけれども、政調会で聞かなくて悪かったな。公認コースの新設、これはどこにやるのですか。

●小西スポーツ課長
 実は、今、具体な想定はまだなくて、市町村さんのほうに声かけをしていきたいというふうに思っております。

○浜崎委員
 関連なのですけれども、500万円という創生事業補助金で、公認コースの新設であるとか、新設コースへのレンタル用具配備というものが全て賄えるかどうか、その辺のところもちょっと危惧するところがあるのですが、その辺はスポーツ課なり、地域振興部全体でいろいろ考えた上での途中経過でのこういった数字かなと思うのです。それと同時に、これ、主な事業内容のところで多言語と書いてあるのですが、この辺のところの可能性という部分で、最初に多言語と書いてあって、括弧、繁体字、これはどういう意味かということと、フランス語等と書いてありますが、どれぐらいの見通しがあるのかということをまずお聞きしたいと思います。

●小西スポーツ課長
 補助金の500万円ですけれども、市町村さん、あるいは競技団体のほうの要望をよく聞きながらやっていきたいと思います。もしこれで少ないということであれば、また検討する必要があるかもしれません。
 多言語についてですけれども、済みません、ちょっと説明がうまく書いていなくて。繁体字というのは主に台湾で使われている字でして、今現在つくっているのは英語、中国語の簡体字という中国本土で使う字です。それから、韓国、モンゴル、ロシアというのをつくっておりまして、さらにヨーロッパあたりにも広げていきたいというので、台湾のほうにもグラウンドゴルフの協会ができているという状況がありますので、このたびは台湾とフランス語あたり、予算の範囲内でほかにもできればつくっていきたいと思っております。

○浜崎委員
 台湾は協会ができたということですから、今まで余りなかったのかな。それが鳥取県の影響もあってということなら、なおさらありがたいというか、喜ばしいことだとは思うのです。それはそれでしっかりやってもらいたいというふうには思うのですけれども、もう一つ、本県発祥の生涯スポーツというのは、これは結局、グラウンドゴルフというのが10年ぐらい前か、もっと前でしょうか、旧泊村、湯梨浜町で叫ばれて、以前サイパンに県の関係者も一緒に行かれて、交流でというようなことでグラウンドゴルフもありましたし、ほかでも結構あったのかもしれません。ただ、本県発祥の生涯スポーツ、グラウンドゴルフの聖地というのは鳥取県という意味で、全国にアピールし、ブランド化を目指すということなのですが、では、内容のところに書いてありますが、市町村や競技団体が行うようなということなのだけれども、県内のグラウンドゴルフをやっていらっしゃる人口というのは、各町内に至るまで、グラウンドゴルフというのは必ずあるわけですよ。物すごくみんなが元気でやっておられるのだけれども、果たしてそういう方が、まず一番大事なところ、鳥取県が全国に向けて聖地としてグラウンドゴルフを広めようとしておるということの意識づけをまずやはりやっていかれないと。県のほうが何でもアピール、アピールということで、台湾もいいです。フランス語のプレーガイド、ルールブックをつくるということも大事なことだとは思うのですが、まずうちがしっかりとある程度そういう認識をして、全国に向けてグラウンドゴルフを、マスターズもこれからあるわけですし、ねんりんピックも知事が表明されました。そういった流れの中で、鳥取がこれも一つ地方創生の位置づけとしてこの生涯スポーツをということで考えておられるのだったら、まず県内的な普及も町内公民館、各小学校校区ということになるかもしれませんが、そういった流れから、しっかりアピール、周知をされる必要が今まで以上にあるのではないかなということをちょっと聞きたいと思いまして、話をしました。

●小西スポーツ課長
 ありがとうございます。おっしゃいますとおりだと思います。海外に向けては、グラウンドゴルフ協会あるいは湯梨浜町さんが先頭になって出かけておられます。県内についてもグラウンドゴルフ協会の協会員というのは、わずかずつではありますが、ちょっと減ってきているというようなことも聞いておりますので、おっしゃいますように、県内にしっかりと意識づけをやっていって、PRなり、また新たな取り組みを模索するなり、しっかり考えていきたいと思っております。

○浜崎委員
 こっちも応援しますので、頑張ってください。

○野坂副委員長
 済みません。聖地にするためには公認コースというのはどのくらいつくられる考えなのですか。

●小西スポーツ課長
 今、県内に公認コースは5つぐらいはありまして、一番中心なのはやはり旧泊村の潮風の丘のコースということになります。こちらは既に公認になっておりまして、こちらを中心として、例えば年に1回開かれる発祥地大会を全国からたくさんの人が目指すというふうに持っていけたらなと思っております。

◎福田委員長
 いいですか。

○野坂副委員長
 今、泊にいいコースがあって、あんなようなものができるかどうかは別にして、東、中、西というエリアがあるとすれば、公認コースというのは大体県下にどのくらい普及させるというか、つくっていくお考えなのか。規模的なものとか何かあれば教えていただきたい。

●小西スポーツ課長
 現在のところ、公認コースを幾つつくろうというような目標数値みたいなものはありませんでして、もともとがグラウンドゴルフというのはいつでも、どこでも、誰でもできるというのをキャッチフレーズにしております。グラウンドあるいは芝があればやっていただけるというふうに思っておりまして、その中で幾つか公認を検討してみたいというような話もありますので、それについては支援をしていきたいというふうに思っております。

◎福田委員長
 ほかはございませんか。
 なければ、観光交流局に移りたいと思います。
 初めに、吉村観光交流局長に総括説明を求めます。

●吉村観光交流局長
 では、観光交流局でございます。よろしくお願いいたします。
 座らせていただいて、御説明させていただきます。
 観光交流局の議案説明資料をお開きいただきまして、1ページをお願いいたします。私ども観光交流局、地方創生の加速化交付金を活用いたしまして、観光体制の組織整備でございますとか外国人観光客の環境整備、あるいは大山1300年、さらには水木しげる先生の偉業を後世に伝えていただくような事業、そこに提示しております8つの事業をお願いするものでございます。後ほど担当課長等から御説明させていただきますので、よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
 本日、議案はございませんが、交流推進課の課長、小谷がちょっと所用で出張しておりますので、出席は課長補佐が代理しております。御承知いただければと思います。
 では、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めてまいります。

●岩下観光戦略課長
 同資料2ページをごらんください。山陰DMO「山陰観光推進機構(仮称)」設立・運営事業でございます。山陰の観光地のマネジメントを行うために、鳥取県、島根県が協力して
DMOを設立する事業でございます。
 事業の目的は、山陰一体となった海外プロモーション、山陰ブランドの確立を目指すものでございます。
 主な事業内容としては、項目2に書いております山陰ブランドづくり・戦略策定、それから国内外向けのプロモーションなどが中心となっております。
 引き続いて3ページをごらんください。外国人個人旅行者(FIT)対応鳥取モデル創造事業でございます。こちらは外国人個人旅行者の集客、PR及び利便性向上を目的として行うものでございます。
 具体的な内容は、世界最大のオンライン予約サイトでありますエクスペディア、それから、中国においては一番利用者が多いのはエクスペディアではなくてCTRIPというサイトが最大の旅行社ですので、そちらで鳥取県の宿泊施設を目立たせるキャンペーンを行うとともに、表の一番下に書いております共通の取り組みとして、鳥取に羽田から飛行機を使って入ってこられる外国人、それから関西空港からJRを使って入ってこられる外国人のために、鳥取県へのアクセス情報などを同サイトの中で紹介をしていくための予算でございます。
 引き続きまして、4ページをごらんください。同事業におきまして、入ってこられる外国人の方が利用できるテレビ電話による通訳案内の実証実験の「鳥取県バーチャル観光ガイド」実証予算でございます。それから、タクシーを使って二次交通として利用される外国人の方のために、倉吉駅または米子鬼太郎空港を発着するタクシープランを2,000円で御提供するための予算、それから、下、来年度、JRと協働して行いますインバウンド版「名探偵コナン鳥取ミステリーツアー」でお越しの外国人の方に、由良駅に着いた後、青山剛昌ふるさと館までの二次交通の御負担を軽くするための事業でございます。
 5ページをごらんください。国際リゾート鳥取加速化環境整備事業でございます。外国人観光客のニーズに対応するため、県内の宿泊施設について、ベッド、フローリング、ユニットバスを試行的に導入していただいて、外国人観光客の満足度向上を目指すものでございます。こちらは、今まで既に宿泊施設内の案内表示やチラシ、パンフレット、ホームページなどの多言語化に取り組んでおられる先進的な宿泊施設でありますとか、職員を対象にインバウンドに関する研修会をやっておられるところとか、本当にインバウンドに向かう意欲を持っているところのみに限って行うものでございます。
 その下の外国語表記の看板、パンフレット、ホームページのツールの支援については、これは重点的に補助率などを上げて進めていくものでございます。
 引き続きまして、一番最終ページ、14ページ、繰越明許費に関する調書ということでございますけれども、観光交流局から説明させていただく8つの事業については、全て地方創生加速化交付金充当事業でございまして、年度内に十分な事業期間が確保できないため、来年度に繰り越すものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、市村観光戦略課観光誘客室長の説明を求めます。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 それでは6ページをお願いいたします。海外新規重点市場メディアプロモーション事業、こちらも地方創生加速化交付金を充当させて補正を組ませていただきたいと思うものでございます。2,478万円を上げております。
 こちらは、今、外国人観光客が加速している中、より一層の誘客を目指していくために、伸びているところを重点的に対応していこうというところで、一つは香港、それからもう一つはタイでCMのロケ地誘致でありますとかテレビ等のメディア露出を高めていくための予算でございます。
 次に、もう一つ、ミシュランガイド、「食のみやこ鳥取」ということで、非常に食については高い可能性を持っております。旅の中においても非常に訴求力あるコンテンツであると思います。こちらを今後世界に打っていくためのブランド構築を目指しまして、世界が認めるミシュランガイドに掲載されるような地域になるための取り組みを始めていくという経費でございます。
 続きまして、7ページをごらんください。外国人観光客誘致推進事業でございます。こちららも地方創生加速化交付金を充当して補正を組ませていただくものでございます。2,300万円を上げております。
 こちらは、貸し切りバスの借り上げ料の助成事業であります。27年度に旅行会社への貸し切りバス借り上げ補助を新設したところでございますが、引き続きまして、この加速化交付金を活用いたしまして、貸し切りバスの借り上げ料の補助を行うというものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、土江西部総合事務所地域振興局西部観光商工課長の説明を求めます。

●土江西部総合事務所地域振興局西部観光商工課長
 資料8ページをごらんください。伯耆国「大山開山1300年祭」(仮称)推進事業でございます。こちらの事業、地方創生加速化交付金を充当させていただきたいと思っております。
 この事業は、11月補正で準備委員会を設立することを認めていただきまして、2月9日に設立を予定しております。2月補正では、その準備委員会で1300年の事業の具体的な中身について、官民一体となって中身の事業計画を策定する経費をお願いするものです。それとあわせまして、事業計画が策定できましたらば、ことしの10月を目途としておりますけれども、実行委員会を立ち上げたいと思っておりまして、あわせてその経費をお願いしております。それから、事業計画の作成と並行して、PR事業も行いまして、1300年に対する期待感を高めていきたい、そういった経費をお願いしたいと思っております。経費は、県が2分の1、地元自治体等で2分の1でございます。

◎福田委員長
 最後に、江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 資料の9ページをお願いします。まんが王国とっとり妖怪パワー発進事業ということで、これは昨年亡くなられました水木先生の偉業に応えるべく、一層の情報発信と観光誘客を図っていこうというものであります。
 内容としましては、妖怪にゆかりのあります鳥取、岩手、徳島の3県の連携事業といたしまして、怪フォーラムを鳥取で開催したいというものであります。
 また、そのほかに「ありがとう水木先生企画展」ということで、先生の人と作品を紹介しながら、その偉大さを改めて感じる巡回展などを開催したいと考えております。
 続きまして、10ページをお願いします。まんが王国・鳥取にコナンかい事業ということで、これはコナンの知名度を生かした国内外からの観光誘客を一層推進するための事業であります。
 一つは、既に11月補正で債務負担行為の設定を認めていただいておりますが、インバウンド版「名探偵コナンミステリーツアー」ということで、4月から韓国、香港、台湾、タイを対象として外国人観光客の誘致を行います。
 このほかに、「名探偵コナン」、アニメが放送開始されてから20周年の節目の年となりますので、全国的なキャンペーンとあわせて、鳥取ならではのイベントを開催し、全国からのファンを集めたいと考えております。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。

○前田委員
 6ページ、香港便です。きょうの新聞で見たのですけれども、たしか岡山空港はデイリーで春秋航空が香港とやるのですよね。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 香港航空です。

○前田委員
 香港航空。デイリーですよね。香港航空が米子にも入ってくる。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 はい。

○前田委員
 きょうの新聞に連携すると書いてあった。向こうは毎日飛んでくるのだよね。こちらは。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 こちらは週に2便。

○前田委員
 2便。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 はい。

○前田委員
 みんなとられはしないかな。連携できるの。それが質問です。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 委員の御心配はもっともです。私も本当にそこは案じているところではございますが、これを吹き飛ばさねばなりません。まずは、一番最初にやらないといけないのは、この新しい路線が就航しますということを世界に向けて発信していかねばなりませんので、岡山県と今連絡をとり合いまして、新しい岡山便、新しい米子便の就航が始まりますということをまずはタッグを組んでPRをしてまいりたいと思います。
 実際の誘客のほうでございますけれども、向こうはデイリー、週7日間、うちは週2便でございますけれども、今、香港航空を利用した旅行会社、一番大きい旅行会社はEGLツアーズですけれども、こちらの訪日旅行で一番当たっている旅行パターンといいますのが周遊型でございます。例えば九州でありますと、入ってくる空港と出ていく空港を別の空港にしてあります。ですので、今考えているのが、岡山イン・米子アウトであったり、米子イン・岡山アウトであったり、もしくは今後はもうちょっとほかの空港も考えていけるかもしれませんけれども、今、そのような方向も含めて、連携できるところはしっかり連携をして、単体でやらねばならないところは単体でやっていって、その辺をうまく考えながら対応をしていきたいと考えています。

○前田委員
 わかりました。アウト、イン、変えながら行くと。ただ、岡山、鳥取というのは空港間の二次交通がないのですよね。これは貸し切りバスでずっとツアーを組むという前提の話ですか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 基本は、団体の場合は貸し切りバスで移動ということになりますが、同時に、一部、旅行会社も個人向け商品を販売しております。その方向けには、今、JRと組んでおりまして、岡山と山陰のほうの外国人向けの割安の周遊型の切符がございます。また、空港から駅までというのは、どちらもリムジンバスが走っておりますので、その辺は何とか乗り継いで、個人の方でも動いていけると。あわせて、今、まだ今は需要が少ないですけれども、今後きっとふえてくるだろうと考えられているのがレンタカーでございますので、この辺のレンタカーを活用したものも含めて、需要を喚起していきたいというふうに思っております。

○前田委員
 この間、米子から特急に乗って帰ったのです。台湾の人だったと思うけれど、家族連れ、4人ぐらいおられて、鳥取駅の降りがけのところで駅員との会話が難しかったんだろうな。このJRの窓口に、外国人がたくさん来られ出したよ、その対応はどうしてもらいますねという確認はきちんとしてあるのですか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 非常に喜ばしいことなのですけれども、JRさんはここ1年ほど急速にインバウンドの意識が高まっておられます。海外のプロモーションも一緒に出かけていったり、JRさんがつくられるパンフレットも外国人の方を意識したパンフレットづくりというのを積極的に行っておられます。ただ、JRさんがおっしゃいますのは、今、委員御指摘のとおり、現地で人が直接接する部分の対応の仕方というところは、ちょっとまだまだ不足の部分があるということは御自身も十分認識していらっしゃいます。その辺は県とも連携をとりながら、改善策について早急に対応を考えていきたいと思います。

○前田委員
 最後にしますけれども、今回、多言語というのがたくさん出てきた。駅も多言語の案内表示してもらわないと困ると思うのですよね。鳥取駅は多言語になっていないですよ。

●寺口交通政策課長
 県内主要駅の多言語化の推進につきましては、先ほどの交通政策課の中で組んでおります公共交通施設の多言語化事業の中でも進めさせていただきたいと思いますし、まさに今ちょっと話に出ていました人と人とが接する場面になったときには、多言語で翻訳ができるようなタブレットの端末がございまして、こういったものを試験的に導入するという取り組みも先ほどの事業の中で組ませていただきたいと思いますので、そういったことも進めながら、JR駅の方々の外国人対応のおもてなし向上ということも進めていきたいと思います。

○前田委員
 以上でいいです。

◎福田委員長
 前田委員、終わりましたね。

○野坂副委員長
 2点ほどお聞きしたいのですけれども、まず、2ページです。クルーズ船の寄港について、これも心配事なのですけれども、全国的にバスの手配が大変だと報道されていますけれども、バスの確保に向けてどのように取り組まれているのかということが1点と、もう一つは、クルーズ船が接岸するのですけれども、そこに輸入木材から出るバークが未処理のままありますよね。空港港湾課ともいろいろ対策等も話をさせていただいているのですけれども、観光という部分でいけば結構悩ましいと思うのですよね。これをちょっと説明してもらえませんか。

●岩下観光戦略課長
 今お尋ねのクルーズ船に対するバスの確保でございますけれども、昨年のクァンタム・オブ・ザ・シーズ、一番大きな船ですけれども、そのときはバスを116台使いました。県外のバスも使わざるを得ないという状況でありました。
 昨今の軽井沢のバス事故のこともありますので、優良なバス会社を対象にして、県内のバスを総動員しても足らない部分については県外のバスを頼まないといけないということで、中国運輸局とも連携しながら、優良なバス会社については通常の営業エリア外でも営業できるような資格を持っているところを確認しながら、滞りなくやっていきたいと考えております。
 木材チップにつきましては、昨年の23回寄港に対しまして、ことしは40回ということで多くなりますので、どうしても木材チップが多い時期の寄港もやむを得ないということもありますけれども、一方で、王子製紙さんの貨物船を沖待ちをしてもらいながら、クルーズ船を優先的に入れるようにしてもらっているところもありますので、できれば平成31年の竹内南のターミナル竣工までは、できるだけ快適な状況が保てるように努力してまいりたいと思います。

○野坂副委員長
 今のバークの問題は早急に対応されないとだめだと思いますよ。ちょっと空港港湾課とも連携とりながらされたらいいと思います。これは要望しておきますけれども。
 5ページですけれども、外国人の宿泊受け入れの環境整備ですけれども、これは賃貸住宅、マンションとかアパートとか、民泊についてはどのように考えておられるのでしょうか。

●岩下観光戦略課長
 現在、県内の宿泊施設の状況といたしましては、ビジネスホテル、シティーホテル等についてはかなり稼働率上がっておりますけれども、旅館についてはまだまだというところはございます。バックパッカーに対するゲストハウスという需要があります。そういうところができておりますけれども、それとは別の民泊について、具体的に施設の改修とかについて県が財政支援をするとか、そういうところは考えておりません。ただし、修学旅行のお客さんで農村部で民泊を望まれる方がいらっしゃいます。そういうことについてのノウハウの支援とか、そういうことは向かっていきたいというふうに区別をして考えております。

◎福田委員長
 野坂委員、いいですか。

○野坂副委員長
 いいです。

◎福田委員長
 ちょっと関連なのですけれども、きのうも政調政審のときに申し上げたのですが、生活環境部のリノベーションのところだったのですけれども、去年の安倍総理大臣の施政方針演説の中で、徳島県の三好かどこかの祖谷集落ですか、小さな集落に4軒カヤぶき民家を改装したホテルができていて、そこはアメリカ人を初め欧米人が物すごく来ているのだそうですね。DMOのMというのはマーケティングだという話なのだけれども、欧米人が日本に来たいという理由の一つが、やはり日本の伝統文化とか、古いお屋敷にちょっと泊まってみたいとかあると思うのですけれども、さっき野坂委員が言われたように、例えば駅前のニューオータニであるとかビジネスホテルに泊まりたいというお客さんよりもむしろ、かえって農山村にある遊休の使われていないような空き家、ああいうものをリノベーションしてNPOあたりに運営させて、そういうことが外国人がもっともっと鳥取に来たくなるようなことなのではないかなと思うのですけれども、いかがですか。

●岩下観光戦略課長
 先ほど申し上げましたけれども、委員もおっしゃるとおり、さっき修学旅行というふうに申し上げましたけれども、農山村の体験のメニュー、それとあわせて農山村の宿泊というものも、外国人にも一定のニーズがあると考えておりますので、そこら辺は生活環境部とも連携しながら、必要なところは支援をしていきたいと思います。

◎福田委員長
 恐らく徳島あたりで、そうやって総理大臣が施政方針演説で紹介するぐらいなので、もう鳥取県だってやはりつくっていかないと、おくれていますよね。ホテルに泊まりたいというお客さんも確かにあるのでしょうけれども、鳥取に来て何がしたいか。やはり日本の伝統的な農村文化とか、そういうものの中で生活してみたいとかがあると思うのですよね。

●岩下観光戦略課長
 今、具体的に鳥取市の佐治町でありますとか倉吉市の関金町におきまして、その分野の開発も民間と協力しながら行っておりますので、進めていきたいと思います。

○野坂副委員長
 ちょっと委員長も言われたので、要望なのですけれども、例えばホテルの稼働は物すごく高まっていて、旅館はそこまで追いついていないとかということで、先にそのあたりを埋めていくという考えはいいのですよ。だけれども多分ニーズは全く違うのだろうと思うのですよね。民泊を希望する旅行者というのも、これははっきりニーズとしてあるのだろうと思うのですね。だから少なくとも対応可能な前段の調査であるとか、そういった準備みたいなのは取り組んでいかれたほうがいいのではないのかと思いますので、よろしくお願いします。

○横山委員
 政調政審でいろいろとお聞きしたので、ダブってしゃべると長くなっていけないなと思いながら聞いていたのですが、宿泊施設についてはいろいろなところが考えられるので、もっと掘り下げてみてください。今ごろの子たちは旅館よりはホテルが好きなのですよ。だからそういう面では、旅館が好きなタイプの人や、ホテルが好きなタイプの人や、民宿でも結構という人や、いろいろなパターンに分かれると思うのです。だからそこら辺も含めて考えられたらいいなと思います。ただし、旅館もどんどんホテルに近くなっていっているのです。だからそこら辺をどういうぐあいにして補助していくかということも考えてやってほしいなと思います。頑張ってください。

●岩下観光戦略課長
 ありがとうございます。掘り下げていきたいと思います。

◎福田委員長
 いかがですか。

○前田委員
 長くなって申しわけない。4ページ、ここにバーチャルとオンデマンドですよ。バーチャルというのは何だ。疑似世界ですか。

●岩下観光戦略課長
 そのとおりです。

○前田委員
 これ読んでみると疑似世界ではないですよ。実際やっていますよ。これは日本語で言えば鳥取県観光テレビ電話ガイドだな。次だって、オンデマンドというのは何ですか。

●岩下観光戦略課長
 需要に応じたという意味です。

○前田委員
 こんなのは観光タクシーサービスの支援でいい。だから何が言いたいかというと、誰を対象しておるのですかと言いたい。私たちを対象にしておる事業なのか、一般県民を対象にしておる事業なのか。私は役人の世界は自己満足はいけないと思う。目線は、やはり一般県民を対象にして、わかりやすい事業にしないと、タクシーの運転手さん、オンデマンドだなんてことで何がわかるのか。ちょっと訂正をお願いします。

●岩下観光戦略課長
 横文字の使い過ぎには注意してまいりたいと思います。大変失礼しました。済みません。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 岩下課長、もう一つお願いしたい。さっきの話と関連しますけれども、これも生活環境部さんに言ったら、それは観光交流局さんに言ってくださいと言われたのですけれども、8月11日が山の日で、祝日化されますよね。大山、氷ノ山とかというのは鳥取県の重要な観光資源ですよね。外国人、特に韓国の方などがたくさんお見えになられているのですけれども、大山のことはちょっと私はわからないのですけれども、氷ノ山は外国人どころか日本人の若い女性だって嫌がるぐらいな環境なのですよ。宿泊施設が。一方で県はエコツーリズムだとかなんとかですごく推進はするのだけれども、宿泊する環境は全くだめですね。トイレとかお風呂とかお部屋とか。これはもうぜひとも早急にこれこそ取り組んでいただきたいなというふうに思うのですけれども、お願いします。

●岩下観光戦略課長
 氷ノ山につきましては、氷太くんに外国人に実際泊まっていただくような企画をしたりした実績はありますけれども、おっしゃるのは舂米の周辺だとか、氷ノ山の周辺のほかの施設ということになるのでしょうか。

◎福田委員長
 いや、氷太くんでさえ。行かれたことありますか。畳はすり切れているし、クロスは剥がれているし、あれでは二度と多分行きたくないという人があると思いますよ。

●岩下観光戦略課長
 洋式トイレの導入も含めて……。

◎福田委員長
 ウォシュレットをね。

●岩下観光戦略課長
 ウォシュレット。はい。できる限りの支援をしていきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしくお願いします。
 ほか、ございませんか。なければ閉じたいと思います。
 意見が尽きましたので、以上で付議案の予備調査を終了したいと思います。
 暫時休憩いたします。再開は、次の本会議が休憩に入り次第いたします。

午前11時53分 休憩
午後1時41分 再開

◎福田委員長
 再開いたします。
 それでは、ただ今から、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)なしですね。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですね。
 討論がないようですので、これより採決に入りたいと思います。浜崎委員がおられませんがいいですか。
 それでは、議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、委員長報告の作成内容につきましては、私に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後1時43分 閉会 
 
 
  
 
 

 

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