活動日誌

  
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2012年12月18日

県史編さん室に新メンバー

 12月17日から余井(よい)古墳の鉄器実測が始まりました。
 今回の実測にはなんと岡山大学院生・渡瀨健太氏に協力いただいております。17日は鎌(かま)、18日は鏃(やじり)のトレース図を作成されるそうです。「17日から21日までの一週間、精一杯がんばります!」とのことです。湯村専門員は、渡瀬調査員の真剣に取り組む様子に全国をまわって遺物の実測をしていた頃の自分を思い出したそうです。一週間だけの新メンバー加入に、県史編さん室一同大喜びです。

渡瀬調査員の横からの写真
(写真1)トレース図作成中の渡瀬調査員(横から)

渡瀬調査員の正面からの写真
(写真2)実測中の渡瀬調査員(正面から)

県史編さん室

公文書館 2012/12/18 in 県史編さん室,考古

2012年1月27日

県史編さん室のお仕事紹介「考古遺物の実測作業」

 考古部会では、県内の主要遺跡のうち、未報告または不十分な報告にとどまっているものについて、出土品の再整理(実測作業)を行っており、整理作業員2人が実測作業を行っています。
 現在は、布勢遺跡(鳥取市布勢)から出土した縄文土器を実測中です。布勢遺跡は現在、コカ・コーラウエストスポーツパーク(鳥取県立布勢総合運動公園)辺りにあった遺跡です。実測作業は、コンパスの一種で寸法を移しとることなどに使うディバイダー、土器の輪郭を図面に写しとる道具の真弧(マコ)や、厚みを計測するキャリパーなどを使い正確に行わなければなりません。大変な作業ですが、後世に、正確な資料を伝えるために日々努力しています。

土器実測の様子の写真
(写真1)縄文土器(深鉢)を実測する様子

ディバイダーで土器を計測する様子
(写真2)縄文土器(蓋)をディバイダーで計測する様子

実測に使用する器具3点の写真
(写真3)実測に使用する器具。左からディバイダー、真弧(マコ)、キャリパー

県史編さん室分室での作業風景の写真
(写真4)日々、黙々と作業を行っています

土器の実測を行っている県史編さん室分室からの風景
(写真5)県庁第2庁舎8階に県史編さん室分室はあります。
分室の窓からの眺めは、実測作業で疲れた目を休めるのに役立ちます。

県史編さん室

公文書館 2012/01/27 in 県史編さん室,考古

2011年11月28日

学習院生涯学習センター・岡山県・鳥取県連携講座に講師派遣

 平成23年11月26日(土)に学習院生涯学習センター(東京都豊島区)で開催された学習院生涯学習センター・岡山県・鳥取県連携講座「吉備と山陰の弥生文化と社会」に、県史編さん室の湯村功専門員が講師として参加しました。
 同講座は二部構成となっており、湯村専門員は第二部を担当。「海を舞台とした山陰の弥生時代交流」と題し、弥生時代の山陰地方には「出雲・伯耆」と「因幡」の異なる地域文化があったこと、いずれも海・潟(ラグーン)を介した海上交流が特徴であることについて、青谷上寺地遺跡の事例を中心に講演を行いました。

湯村専門員による講義の様子の写真
(写真1)湯村専門員の講義の様子

会場の様子の写真
(写真2)会場の様子

県史編さん室

公文書館 2011/11/28 in 県史編さん室,考古

2011年10月31日

吉野ヶ里歴史公園特別企画展記念フォーラムに参加

 平成23年10月29日(土)に吉野ヶ里歴史公園(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)で開催された吉野ヶ里歴史公園特別企画展記念フォーラムに、県史編さん室の湯村功専門員がパネラーとして参加しました。
 フォーラムは「よみがえる邪馬台国 吉野ヶ里と出雲王国」と題され、第1部はマスコミ関係者、第2部は考古学・古代史の専門家による基調講演やパネルディスカッションが行われたものです。
 湯村専門員は、青谷上寺地遺跡の発掘調査に携わった経験をもとに、弥生時代の九州と山陰に関するパネルディスカッションに参加しました。

フォーラム会場の写真
(写真1)フォーラムの会場は、吉野ヶ里歴史公園の東口エントランス部分に設置されました

フォーラムにおけるパネルディスカッションの様子の写真
(写真2)第2部のパネルディスカッションには、全国から6名の専門家がパネラーとして参加しました

パネルディスカッションで発言中の湯村専門員の写真
(写真3)県史編さん室の湯村専門員(写真左)もパネラーとして議論に加わりました

県史編さん室

公文書館 2011/10/31 in 県史編さん室,考古

2011年10月24日

古墳の3次元測量を開始

 本日から向山6号墳(倉吉市巌城)の3次元測量を始めました。今後、馬ノ山4号墳、北山古墳(ともに湯梨浜町)の順に測量していきます。古墳を測量するためには地表面が見えていないといけないのですが、古墳の多くは樹木や雑草に覆われています。そのため測量前に雑草や雑木の刈り取りを行います(写真1)。
 写真2で使用しているの
は、3次元測量を行う機械です。測量の際は三脚の上の部分が測量対象にレーザーを照射しながら左右に動きます。後ろに見える白黒に塗り分けられたターゲットを測量範囲に設置します。
 写真3は、3次元測量作業の様子です。古墳全体にレーザーが当たらないので機械を移動させながら測量を進めていきます。最終的には計測データを合成しますので、左側の機械でターゲットに座標を与える作業も同時に行います。

向山6号墳での除草作業の様子の写真
(写真1)向山6号墳での除草作業の様子

向山6号墳での3次元測量の様子の写真(その1)
(写真2)向山6号墳での3次元測量の様子(その1)

向山6号墳での3次元測量の様子の写真(その2)
(写真3)向山6号墳での3次元測量の様子(その2)

県史編さん室

公文書館 2011/10/24 in 県史編さん室,考古,調査

2011年10月11日

今年度の古墳測量を開始

 新鳥取県史編さん事業に伴う古墳の測量が、今年度もいよいよ始まりました。
 今年度の対象は、馬ノ山4号墳(湯梨浜町)、北山古墳(同)、向山6号墳(倉吉市)です。前方後円墳という古墳の形を、3次元レーザーを使って図化します。10月7日(金)には、現地で測量範囲の確認を行いました。今後、除草作業等を行い、本格的な測量作業へ向かいます。

北山古墳での現地確認の様子の写真
(写真1)北山古墳での現地確認の様子

向山6号墳の写真
(写真2)向山6号墳(中央に見えるのは石室入口)

県史編さん室

公文書館 2011/10/11 in 県史編さん室,考古,調査

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