解説 裁判員制度

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裁判員制度もしもあなたが裁判員になったら・・・

  平成21年5月までに始まる裁判員制度。「裁判なんてわからない」と思っていても、有権者なら誰でも裁判員になる可能性があるのです。あなたの常識と良識を司法の場で発揮できるこの機会を活かし、積極的な態度で臨めば、私たち県民にとって貴重な経験になるはずです。今回は、この制度についてわかりやすく解説します。
解説
  裁判員制度Q&A
基礎編 ●裁判員制度とは?
  国民の中からくじで選ばれた6人の裁判員が、3人の裁判官とともに刑事裁判(犯罪に関係する事件の裁判)の審理(裁判所での取り調べ)に参加し、有罪・無罪を判断し、刑を決めるという新しい制度です。
●なぜ制度が導入されるの?
  今までの刑事裁判は、専門用語が多くて理解しにくく、判決が出るまでに長い時間を要することがありました。裁判に国民が参加することで、司法に市民感覚や裁判官でない普通の人の良識が反映されます。これを契機に、誰にでもわかりやすく、かつ争点を絞った短期間の裁判が期待されています。

●裁判員はどんな裁判に参加するの?
  裁判員制度の対象事件は、刑事裁判のうち、殺人や強盗致死傷、放火などの重大な犯罪に関するものです。その件数は平成17年で3629件(全国)、事件総数の3.2%に当たります。
図/裁判員制度の対象となる事件
図/裁判員制度の対象となる事件

裁判員制度が始まったら?
裁判員制度が始まったら?
裁判員候補者に選ばれてから裁判員としての任務終了まで
裁判員候補者に選ばれてから裁判員としての任務終了まで
あなたが裁判員に選ばれたら・・・
実用編 仕事が忙しいので断りたいのですが・・・
  原則、辞退することはできません。ただし、重い病気や同居親族の養育・介護など、やむを得ない事情がある場合に限って辞退することができます。
仕事が忙しいので断りたいのですが・・・
  原則、辞退することはできません。ただし、重い病気や同居親族の養育・介護など、やむを得ない事情がある場合に限って辞退することができます。

トラブルに巻き込まれたらどうしよう・・・
  裁判員の名前や住所などの個人情報は公開されません。裁判員は法律で保護され、裁判員やその家族を脅かしたり、圧力をかけたりした者は処罰されます。また、テロ事件など裁判員やその家族に危害が加えられる恐れがある事件では、裁判官だけで裁判をすることもあります。当然、裁判員にも守秘義務があり、評議の過程や裁判員の名前、事件関係者のプライバシーなど裁判員の仕事をする上で知った事実を外部にもらしてはいけません。違反すると刑罰が科せられることがあります。

法律のことは全くわからないのですが・・・
  裁判員として最低限必要な法律知識は、裁判官があらかじめ丁寧に説明するので大丈夫。心配はいりません。裁判では、被告人、証人の証言やそのほかの証拠をもとに、被告人が有罪であるかどうかを裁判官と議論します。このとき裁判員に求められるのは、専門的知識ではなく市民の感覚です。刑事事件における判決は、被告人の人生に大きく影響するものです。だからこそ公平かつ適切な判決のために、裁判員と裁判官が対等な立場で意見を出し合い、最良の結論を一緒に見つけ出すことが求められます。

裁判員になる可能性は?
  過去の事件数などから計算すると、一年間に全国で約4700人に一人が裁判員に選ばれます。鳥取県では対象事件が一年に10~20件程度あるので、年間60~120人が裁判員に選ばれることになります。

問合せ先
県庁政策法務室
電話  0857‐26‐7494
http://www.pref.tottori.lg.jp/seisakuhoumu

私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します。

豆知識  ほかの国では国民が裁判に参加しているの?
ここではアメリカとフランスの例を紹介します。
          

アメリカ
アメリカ
フランス
フランス
日本(予定)
日本(予定)
制度 陪審制 参審制 裁判員制度
人数 裁判官1人
陪審員12人
裁判官3人
参審員9人
裁判官3人
裁判員6人
対象事件
(刑事事件)
法定刑6月以上の重大犯罪について、無罪答弁をする場合 法定刑が無期または下限10年以上の事件 地方裁判所で審理する死刑または無期の懲役もしくは 禁錮にあたる罪に関する事件など
評決方法 全員一致 被告人に不利益な判断の場合は、3分の2以上の多数決 多数決(ただし、裁判官、裁判員各1人以上の賛成が必要)
量刑(刑の重さ) 関与しない 関与する 関与する
法律の解釈 しない する しない
「陪審制」とは?
  国民から選ばれた陪審員が、犯罪の事実の認定と有罪・無罪の判定をし、法律の解釈や刑の重さの決定などは裁判官が行うしくみ。(アメリカ、カナダ、イギリス、ロシアなど)

「参審制」とは?
  国民から選ばれた参審員が、裁判官と一緒に裁判を行うしくみ。参審員は、罪責と刑の判断まで委ねられ、裁判官と同等の権限が与えられる。(ドイツ、イタリア、フランスなど)
裁判員制度が映画『評議』に!!図書館でご利用ください
裁判などこれまで経験したこともない6人の裁判員たち。それぞれの思いを抱きながら殺人未遂事件の評議に参加する姿を描く。裁判員制度の仕組み、裁判員の役割などがわかりやすく描かれています。この映画は、県内の図書館などでご覧いただけます。また、県立図書館では裁判員制度など司法改革についての情報を積極的に提供しています。
評議
「Let's シンポジウム裁判員制度を知ろう@鳥取」を開催!(参加無料)
  裁判員制度について、クイズやドラマ上映などを交えながら楽しくわかりやすく勉強しましょう。
●日時  12月17日(日) 午後1時30分~4時45分
●場所  県民ふれあい会館大ホール(鳥取市扇町)
問合せ先
新日本海新聞社営業事業局事業課
電話  0857‐21‐2885