平成26年1月6日(月)午前9時45分から

県庁講堂

 皆さま、明けましておめでとうございます。
 県職員の皆さまにおかれましては、県民とともに健やかな新春を輝かしくお迎えになられたこととお喜びを申し上げたいと思います。それぞれにしばらくご家族や地域の皆さまとひとときを過ごされたのではないかと思います。ぜひそうして養われた英気を今年一年、県民と地域のために生かしていただければありがたいと思う次第でございます。

 新しい年も明けました。まだまだ不透明感もある中でありますけれども、海外でもアメリカの方では株高が伝えられるなど、復調気配を感じさせる、そんなような幕開けではないかなというふうに思います。

 鳥取県の方でも、年末には相次いで大交流時代を予感させるような高速道路の接続がありまして、夢が開かれつつあるということではないかなというふうに思います。私たちはいくつもの課題を前に頑張ってきました。それに対する答えも出始めているかと思います。ぜひ皆さまにはこれから一年頑張っていただきまして、鳥取の未来を開いていただければありがたいと思います。

 今年一年は、「ともに生きる」ということを県政としてもテーマとして掲げてまいりたいと思います。いよいよ7月から全国障がい者芸術・文化祭が開かれることになります。これには鳥取県内はもとより、県外、あるいは韓国を初めとした国外からもお越しになることが見込まれております。ぜひ鳥取県の優しい包容力、そしてともに生きようとしている地域の魅力を発信をしていただければありがたいと思います。それはそんなに難しいことではないのではないかと思います。鳥取県民はもともと心優しき人々の集まりでありますし、豊かな自然の中で育まれたさまざまな感性があり、地域の絆がいまだ深く築かれているところであります。これは大都市にはない魅力ではないかと思います。それを私たちが前面に出していけば、障がい者の皆さまとともに生きる、そういうことを初めとした共生社会をつくり上げることができるのではないかと思います。

 去年は手話言語条例を制定しました。今、県庁の各職場では、朝礼で手話を学び合うことが、まるで風物詩のようになり始めているわけでありますし、さまざまな形でその努力も実りはじめております。ぜひそうした障がい者の方々とともに生きる、そのために視線を障がい者の視線にも落としていただければありがたいと思います。すなわち足元を見ていただきますと、まだまだバリアフリーができていないところがある。また、さまざまな県の情報発信を見ても、点字も含めて、まだまだ分かりにくいところがございます。数え上げればいろいろとあろうかと思います。身の回りの仕事の中から見出していただきまして、ともに生きる社会を鳥取県からつくっていただければありがたいと思います。

 「ともに生きる」というのは、別に障がい者だけのことではありません。若者、高齢者、女性、いろんなジャンルがあります。それらいろんな方々がバリエーションを持ってともに生きている私たちの社会、それを活気づけていく、元気づけていくことが大切でございます。

 子どもたちのことで言えば、教育も変わらなければなりません。土曜日授業を実施しようということも大切な課題になろうかと思います。このお正月、ある首長さんとお会いしましたら、ぜひやらさせていただきますというお話が返ってきました。地域とともにそのような教育の新しいフェーズを開いていくことも必要です。子育て王国とっとり条例を制定せんと、今、県民の皆さまと対話が進んできました。案文も煮詰まってきます。これは県庁の各領域にもつながってくることでございます。

 また、若い人たちが働く場、産業や雇用、これも大切な課題であります。確かに復調しつつあるとはいえ、銀行のトップの方々ともお話をさせていただきましたが、非常にばらばらな状況であるということです。メーカーさんの中には、まだ厳しさのあるところがあれば、素形材産業の方では韓国の製品と比べると、もう円安が進んできておりますので、競争力があるんだったら日本のを買おうという動きが顕著に出てきている、そんなような企業さんもあって、建設業も忙しくなってきている、人手も足りないぐらいだと、こんなような話も出てきていますが、それが全産業や全職種に行き渡っているわけではありません。例えば流通や卸など、消費と直結をしたところ、県民生活の豊かさと直結したところでは、まだまだ陰りが拭い切れないということであります。そういうことを打破していく、突き抜けていって産業や雇用の明るさを取り戻していかなければならないわけでございます。幸い0.97と年末に発表された有効求人倍率は、近年にない高水準までやってきました。あと一歩だというふうに思います。皆さまのお力をいただければありがたいと思います。

 また、自然とともに生きていく、グリーンウェイブを昨年は起こしました。自然とともに生きていくために、今年も緑や花の地域づくりを一層推し進めていく必要があろうかと思います。さらに、自然とともに生きていくための再生可能エネルギー、これも重要な要素となってきます。このたび私たちの鳥取県では、全国でも有数の規模のメガソーラー発電所が2月に通電を開始することになりました。年賀状の中に、東京の友人から1通やってきましたけれども、このメガソーラーの通電式に、その発足の式に自分は行くけれども平井も行くかいと、このような話が書いてありました。そんなように、全国にも私たちの取り組みは響いていると思います。さらに、バイオマス発電、これも新しいプロジェクトを起こしていこうと、最終局面に行っているところもございます。ぜひ力を振り絞って、こういう再生可能エネルギー、小水力発電や風力等もございますが、進めていければありがたいというふうに思います。

 また、エコな暮らしをつくっていくためのごみ等の循環型社会、これを力強く起こしていくことも必要であります。また、自然とともに生きていかなければならない私たちの宿命から、防災も重要な観点であろうかと思います。これも局所的に災害の起こりやすい箇所を潰していく、そういうハード面の投資も必要でありますし、また、片方で私たちの方ではそうしたソフトの事業、これは地域の防災の力などを高めていく、こういうことも大切であります。自然とともに生きていく産業、農林水産業は鳥取県の得意とするところでなければなりません。そういう意味で、農政が大転換をしようとしている今の時期、私たちも農業に活力増進をつくっていく必要がございます。そういう中で、水産業では守り育てる漁業等の試みも本格化しようとしていますし、林業でも森とともに生きていこうという去年の植樹祭、この勢いを駆っていこうという関係者のエネルギーもみなぎってきたところでございます。

 そういう中で、文化や観光ということも自然とともに生きていく、文化等の地域の風俗とともに生きていく、こういうあかしではないかと思います。去年は、香港からのお客様に沸きました。今年もそれを継続していかなければならないと思いますし、タイから観光業者も呼び込もうということで、年末もございましたし、この週末あたりからも来られるという動きもございます。こんなように、鳥取県が打って出て、エコツーリズム、スポーツツーリズムを初めとしたところに向かっていく、そんなような時代ではないかなと思います。

 それを支えていくために、飛行機の便がよくなろうとしています。大交流時代がやってきます。高速道路もつながりました。さらに船も到来して、クルーズ船もやってくる。こんなようなにぎわいを本当に県民の皆さまの手にするためには、もう一歩の工夫が必要であります。つながっただけで満足してはいけないわけでありまして、これがスタートであります。これからむしろ私たちはそれを使いこなして、産業や観光、あるいは若い人たちの魅力づくりにつなげていかなければなりません。

 今年は、私たちのこの鳥取県でもいろんな節目があろうかと思います。例えばスポーツ。これは今年の大きな話題になろうかと思います。2月からソチオリンピック、さらにはパラリンピックが開かれます。鳥取県からもアルペンスキーでの出場が決まりました。大変喜ばしいことかと思います。さらに、前回は宇佐美選手が金メダルを取ったアジア大会でありますとか、3月には鳥取マラソンが新装となって、コースも組織も一新されて行われることになりますが、もう既に出場者はあっという間に決まってしまうほど人気がございました。鳥取県は、実はスポーツに適したところではないかと思いますし、若い人たちも東京オリンピックを目指すべき舞台があろうかと思います。そういう意味で、スポーツについては鳥取県の組織を改める必要があろうかと思います。この4月からを目指しまして最終的な詰めをやっていきたいと思いますが、皆さまにも御協力をいただいて、ツーリズムだとか、それから人材育成だとか、さまざまなイベントの誘致、さらにはセーリングなどキャンプ地の誘致、こうしたことも本格化させていける体制をつくっていきたいと思います。

 また、地方自治の土俵をつくる税財源の確保等も重要な課題になりますし、また、ジオパーク、これが世界認定を再び取らなければならない年回りになってきました。いろいろと今年は課題が待っています。それを一つ一つ解いていくのが私たち県職員の務めであります。そのためには現場に出て県民の皆さま、地域の中で汗をかかなければなりません。

 年末までに私たちは、実はびっくりするようなことがありました。それはふるさと寄附であります。鳥取県のふるさと寄附、これは12月に新記録を出しました。実に一月で1億5,000万円も集まったんですね。年間をトータルしますと2億7,000万円を超える規模になることが、もう確定をしています。これは全国でナンバーワンの県なんです。それだけ鳥取県の県政、皆さんの働きに対する評価が高まってきていますし、ふるさと鳥取を目指そうという、そういう思いも強まってきたと思います。今年は唱歌「ふるさと」が生まれて100年目の年となりました。岡野貞一さんは、この近所で生まれ育った方でありますが、その岡野貞一さんの歌が生まれて100年、ふるさと鳥取を再興していく、それが私たちのテーマであります。

 午年の今年、「汗馬の労」という言葉があります。馬が汗をかくほど、それぞれの領域に深く分け入っていく、そして県民の皆さまと汗をかく、そんな年にしていただきたいと思います。皆さまの今年一年のご健勝と、そして皆さまのお力で鳥取県が歩みを力強く進めていくことを願いまして、私からの挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。