砂丘に暮らす動物達

夏の間、日中の砂の表面温度は50℃を超える高温になることも!そんな環境の中、どのようにして動物達は生活を営んでいるのでしょうか?

鳥取砂丘は年間降水量が約2,000mmと、雨がたくさん降ります。砂の表面は乾いているように見えても地中には水分があり、温度は10℃以上も下がります。動物達は高温への対処として、(1)地中に穴を掘る、(2)植物の影に隠れるなどして、身を守っています。


イソコモリグモ
 ◆イソコモリグモ(クモ目コモリグモ科)
・環境省のレッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されている体長約2cmの大型のクモです。
・砂浜に直径約1cm、深さ10~20cmのたて穴の巣を掘って生息します。入口を糸で補強するため他の巣穴と区別ができます。(フタを作ることもあります)
・春に産卵して、孵化すると母グモは子グモを背中に乗せて子守りをすることから、その名前がつきました。

 


 

カワラハンミョウ
◆カワラハンミョウ(コウチュウ目ハンミョウ科)
・環境省のレッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されている体長約16mm、背中の黒い斑紋が特徴的なハンミョウです。
・細く長い足で体を支え、高温時には日陰に隠れたり、草に上ったりして、暑さをしのぎます。人の影の中にも入ってきて、じっとするので観察には好都合です。

 ・交尾の姿もよく見かけますが、オスはメスの上に乗って、離れないように首筋に噛みついています。



キンモウアナバチ 

◆キンモウアナバチ(ハチ目アナバチ科)
・体長約3cmの大型のハチです。キンモウ(金毛)の名の通り腹部に金色の毛が密生しています。
・砂に巣穴を掘ります。クダマキモドキ類などのキリギリスの仲間を毒針で麻痺させ、巣に運び込み、幼虫のエサにします。


オオハサミムシ
◆オオハサミムシ(ハサミムシ目オオハサミムシ科)
・体長約25~30mmで、赤褐色~暗褐色の色をしていて、尻に特徴的な大きなハサミを持っています。外敵から攻撃されるとこの尻のハサミを振り上げて威嚇します。
・植物群落や長者ヶ庭などの湿った場所に巣穴を掘って生活します。おもに他の昆虫の幼虫や羽化直後の成虫を捕食したり、死体などを食べています。
ハマスズ

◆ハマスズ(バッタ目ヒバリモドキ科)
・体長約7mm、砂地とそっくりの色と模様をしています。
・日中は海浜植物の陰などに潜んでいます。成虫は6月頃と9~10月頃の年2回見られます。
・オスは「ビィー(ジー)・ビィー(ジー)・ビィー・(ジー)・・・」と鳴いて、メスを呼びます。