教育長あいさつ

子どもたちは地域の宝、地域の未来 

 山本教育長の写真   鳥取県教育委員会教育長 山本仁志

 新学期が始まり、児童・生徒の皆さんは気持ちも新たに学校生活のスタートを切られたことと思います。
 さて、昨年10月21日に鳥取県を襲った震度6弱の大地震は、中部地区を中心に県民の皆様に大きな被害をもたらしましたが、地域の支えあいの絆の力や県内外からの多くの支援に支えられ、今着実に復興へと歩みを進めています。そんな中にあって、子どもたちもこの震災から多くのことを学んだようです。「温かい食べ物のありがたさ」「普通の日常の中にこそ幸せがあるということ」「困難やつらい状況の中で前向きに考えることの大切さ」などなど。
 子どもたちがこれから生きていく21世紀の社会は、少子高齢化、グローバル化の進行やAI(人工知能)の発展などに伴って大きな変動が起こり、今回の地震以上に誰も経験したことのない課題やこれまでの知識や経験の集積だけでは解決が困難な課題が次々と起こる社会であろうかと思います。子どもたちがこうした社会や時代を生き、地域の未来を担っていくために、学ぶ意欲を高め、基礎・基本を確実に定着させて、自ら学び、自ら考え判断し行動していく力を育成することが大切です。また、人と人との絆の中で協働し、新しい考えや価値を生み出していけるようにすることも必要です。鳥取県では、知事と教育委員会が協議して「教育に関する大綱」を策定し、少人数学級を生かした主体的な学びによる学力向上やグローバル化に対応した英語教育の充実、土曜授業等の取組、ITCを活用した教育の充実、ともに生きるための特別支援教育の充実などに取り組んでまいります。
 また一方、「子どもたちは地域の宝、地域の未来」「地域の子どもは地域で育てる」という認識のもと、学校・家庭・地域が互いに連携・協力し、地域の未来を担う子どもたちの成長を地域全体で見守り、支えていくことが大切であり、そのことがひいては地域の発展につながるのだと思います。コミュニティスクールや学校支援ボランティアなど、地域で子どもたちの成長を見守る取組を進めるとともに、地域や地元企業と連携した教育活動やふるさと教育の充実等を進めてまいります。
 夢に向かってチャレンジし、失敗を重ねながらも可能性を最大限に発揮して伸びてゆく子ども、家庭や郷土に育まれる子どもを、県民の皆さんと一緒になって、見守り育てまいる所存でありますので、皆様のご理解とご協力をお願いします。