融資保証金詐欺の被害状況

融資保証金詐欺の被害状況

融資保証金詐欺の手口

融資保証金詐欺

資金繰りに悩む多重債務者や中小企業経営者等に融資勧誘のハガキやファックス等を送付し、電話等での融資申込みに対し、「あなたは、ブラックリストに登録されており融資できない。しかし、保証協会に保証金を納めれば融資を受けることが可能になります」などと、保証金を名目として、現金をだまし取る手口




融資に絡む振り込め詐欺の多発

 鳥取県下において発生している振り込め詐欺の約70%は融資に絡む詐欺です。大手クレジット会社や都市銀行の系列会社を装うダイレクトメールには特に注意し、被害に遭わないようにしてください。

第1 被害予防方策

 正規な貸金業者など金融機関は、融資をするに当たり、通常、窓口で直接対応しますし、電話などでの申し込みに対しても必ず、身分証明書などの郵送を受けて本人確認を実施します。電話一本だけで融資を実行したり、また、融資を実行する前に現金の振込を求めることはありません。そのようなことをするのは、振り込め詐欺の犯人グループです。
振り込め詐欺の、振込先は、そのほとんどが個人名義の口座です。
このような場合、振込前に必ず最寄りの警察に相談してください。

第2 融資に絡む振り込め詐欺被害の一例

【大手クレジット会社を装った事例】

1 発生日
平成18年5月から同年7月の間(計5回の振込)
2 被害合計額   125万円
3 被害者
県内に居住する30歳代の男性 会社員
4 被害状況
(1) 5月上旬、被害者方に大手クレジット会社を名乗る広告が入った封書が郵送された。
(2) 広告の裏面の融資申込書に住所、氏名、携帯電話番号、融資希望額(150万円)を記載して、FAX送信した。
(3) その後、相手方から被害者の携帯電話に電話があり、断続的にいろいろな名目の現金振込を要求され、振込被害にあった。
◆ 要求名目
○ 保険料
「150万円を融資しますが、登録料5万円と保険料10万円を振り込んでください。これは融資の時に返します」
○ 個人情報セキュリティロックの費用
「あなたの個人情報が漏れています。セキュリティロックをして個人情報を守らないと融資できません。専門の会社にセキュリティロックを依頼しますから費用として25万円を振り込んでください。融資の時に返します」
○ 海外に対するセキュリティロックの費用
「海外にあなたの個人情報が漏れています。海外にセキュリティロックをかけるには、あと15万円必要です。この15万円と、前回までの登録料などはすべて融資と一緒にお返しします」

【都市銀行系列会社を装った事例】

1 発生日
平成18年8月(計3回の振込)
2 被害合計額
約32万円
3 被害者
県内に居住する40歳代の女性  会社員
4 被害状況
(1) 8月中旬、被害者方に都市銀行と紛らわしい会社(「三井総合信用(株)」)を名乗ったダイレクトメールが郵送された。これに「融資可能額 ¥2,500,000※」等と記載されていた。
(2) ダイレクトメールに記載されたフリーダイヤルに電話をかけ、250万円の融資を申し込むと、男性社員が応対し、住所、氏名、生年月日、勤務先等を聞き取られた後、「審査した上で、10分後に電話します」と言って一旦電話を切った。
(3) その後、相手方から被害者の携帯電話に電話があり、断続的にいろいろな名目の現金振込を要求され、振込被害にあった。
◆ 要求名目
○ カード発行手数料:
「審査が通りましたので、250万円を融資します。融資するに当たりカードを発行しますので、その発行手数料として32,950円が必要です」
○ 保証料:
「融資金額が大きいので保証料として136,290円が必要です」
○ データブロック費用:
「あなたに関する間違った自己破産情報が流れています。このデータをブロックしないと融資できません。データのブロック費用として150,900円が必要です。この費用は、後で融資に上乗せしてあなたに返します」
  

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