本展覧会は、美術家たちが制作の過程や記録的な意味合いとして残した多岐にわたる「素描」の世界を紹介するものです。絵画や彫刻、建築といったあらゆる造形の基礎となる素描には、作品の制作過程を段階的に示すものや、必ずしも作品化することを意図しないスケッチ等、目的に応じて様々なタイプが含まれています。素描は早くも16世紀の西洋において諸芸術の根幹とみなされ、理論、実作ともに黄金期を迎えてその地位を高めたものの、現在では往々にして作品の制作背景や作家の興味関心を裏付けるための資料的な価値の方に比重が置かれています。
本展覧会では、当館のコレクションを基軸としつつ県内のミュージアムや個人が所蔵する素描を交えながら、近代以降に活動した郷土ゆかりの洋画家や彫刻家らによる様々な素描を展観し、紙に残された手の痕跡を通じて、素描そのものの魅力に迫る機会とします。
令和3年11月27日(土)~令和4年1月10日(月・祝)
※休館日:12月6日(月)、12月27日(月)、年末年始(12月29日~1月3日)
午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前)
一般180円(20名以上の団体は150円)
※大学生以下、学校教育活動での引率者、 70歳以上、障がいのある方、難病患者の方、要介護者およびその介護者は無料
★同時開催中の企画展をご覧の方は、当日に限り無料でご観覧いただけます。
展覧会の出品作品一覧をPDFデータ (pdf:152KB)でご覧いただけます。
チラシを拡大してごらんになられたい方はPDF画像で閲覧ください。 〉チラシ (pdf:646KB)
鳥取県立博物館 美術振興課 美術担当
友岡 真秀 (TOMOOKA, Maho)
画像右:木山義喬《うずくまる男》紙・木炭、制作年不明、米子市美術館蔵
鳥取県立博物館 美術振興課
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