○5月に入り、県内で細菌性赤痢の発生が相次いで確認されました。
うち1名は海外輸入例でした。もう1名は感染経路が不明な状況ですが、県内で感染した可能性があります。
○万が一、発熱とともにひどい下痢、血便などを場合は、早めに医療機関を受診してください。
○医療機関においても、受診した患者の症状で細菌性赤痢を排除できない場合は積極的に便検査していただくなどの
ご協力をお願いします。(陽性確定の際は、すみやかに保健所へご連絡ください。)
【1例目】判明日:5月15日
患者:米子市内の女性
感染経路:海外輸入例(インド旅行)
【2例目】判明日:5月29日
患者:東伯郡内の男性
感染経路:不明
【県民の皆さまへのお願い】
・海外では、生水や生ものの飲食は避け、水は煮沸後のものを用いましょう。
・排便後は、石けんと流水でよく手を洗いましょう。
・下痢症状があった場合は、速やかに医療機関を受診してください。
【赤痢菌の特徴と注意点】
<赤痢菌の特徴>
赤痢菌は、経口感染する急性腸炎です。世界的にまん延していて、日本でも発展途上国からの帰国者などから患者が多く発生しています。
感染力が極めて強く、少量の菌でも感染するこの菌は、便とともに排出されるので、感染者の手指や食品がほんの少し汚染されていても、口から体の中に入ることによって感染します。
<症状>
潜伏時間は1~5日(多くは3日以内)
発熱とともに腹痛、下痢が始まり、下痢回数が増加し、血便やしぶり腹を伴うことも多いです。
<参考>細菌性赤痢の発生状況
○全国 54名 (平成29年1月1日から5月14日)
○本県 平成24年に1件の発生があって以来、今回が5年ぶりの発生