鳥取県とジャマイカの交流

ウェストモアランド県との交流

 鳥取県は2016年にジャマイカ・ウェストモアランド県と姉妹提携を締結しました。

 それ以降、鳥取県とウェストモアランド県は、友好関係の深化及び相互協力の発展のため、青少年交流・マラソン交流・職員派遣・技術交流などを実施してきました。

青少年交流

 両地域の高校生の相互派遣を行っており、それぞれのテーマに沿って文化交流やホームステイ体験などを実施しています。

 2020年は、鳥取中央育英高校・米子南高校からウェストモアランド県の高校に向けたビデオメッセージを送付するなど、新型コロナウイルス感染症の影響により往来が難しい中でも、引き続き交流を継続しています。

リトルロンドン高校でのダンス交流 リトルロンドン高校での料理交流 鳥取湖陵高校での料理交流 鳥取湖陵高校での吟詠による交流

(青少年交流の様子)左から、リトルロンドン高校でのダンス交流、料理交流、鳥取湖陵高校での料理交流、吟詠による交流。

マラソン交流

 鳥取県とウェストモアランド県は、お互いマラソン大会が開催されている(鳥取マラソン、レゲエマラソン)ことが縁となり、双方のマラソン大会における上位入賞者の相互派遣を行っています。

 選手はマラソンに参加するだけでなく、高校生など県民との文化交流や観光地視察なども行い、交流を深めています。
 2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症の影響でレゲエマラソンがバーチャル開催(※)となったことに伴い、公募により選ばれたランナーでTottoriチームを結成し、鳥取県からレゲエマラソンに参加しました。

※バーチャル開催:参加ランナーは現地に行くことなく、各自で距離・タイムを計測して、結果を大会事務局に報告するという開催方法です。

 また、参加ランナーによるビデオレターも作成し、鳥取県からレゲエマラソンに参加している様子をジャマイカに届けました。

レゲエマラソンでの優勝の瞬間 レゲエマラソンでの表彰式後の記念撮影 鳥取マラソンへ参加する様子 鳥取マラソンでのゴールの瞬間

(マラソン交流の様子)左から、レゲエマラソンでの優勝の瞬間、表彰式後の記念撮影、鳥取マラソンへ参加する様子、鳥取マラソンでのゴールの瞬間。

職員派遣

 人材交流の一環として鳥取県とウェストモアランド県の職員を相互に派遣しています。
 鳥取県から派遣された職員は、ウェストモアランド県の抱える課題の支援(業務効率改善、土木技術の向上)を行うほか、鳥取県との交流事業の調整業務を行います。
 ウェストモアランド県からの派遣職員は、研修員として来県し、日本の自治や都市計画など希望したテーマを研修します。

技術交流

 ウェストモアランド県で課題となっている分野について、鳥取県の持つ技術力で支援を行い、より一層の友好関係の強化を図ります。 ウェストモアランド県の技術者が来県し、「農業技術」「水道技術」などの専門分野において技術交流・研修を行ってきました。

交流の経緯

姉妹提携 2016年(平成28年)3月

 2016年

(平成28年)

○鳥取県知事がウェストモアランド県を訪問

【職員交流】ウェストモアランド県の職員1名を1年間受入れ、都市開発などの研修を実施

【技術交流】ウェストモアランド県の技術交流団4名が来県し、道路・環境関係のインフラ施設を視察

【技術交流】ウェストモアランド県の技術者5名が来県し、農業関係施設を視察

【マラソン交流】レゲエマラソンに鳥取マラソン上位者の男女1名ずつを派遣

 2017年

(平成29年)

【職員交流】JICAを通じて鳥取県職員1名をウェストモアランド県へ派遣

【マラソン交流】レゲエマラソン出場選手1名が鳥取マラソンに出場。グラウンドゴルフ等の体験も実施。

【職員交流】ウェストモアランド県の職員1名を約10か月間受入れ、地方自治制度などの研修を実施

【技術交流】ウェストモアランド県の技術者2名が来県し、農業関係施設を視察

【青少年交流】八頭高校ほか10名を派遣。書道パフォーマンスの披露や鳥取県紹介を実施し、現地の高校生と交流

【技術交流】ウェストモアランド県の水道関係の技術者4名が来県し、水道設備関係施設を視察

【マラソン交流】レゲエマラソンに鳥取マラソン上位者の男女1名ずつを派遣

 2018年

(平成30年)

【マラソン交流】レゲエマラソン出場選手1名が鳥取マラソンに出場

【青少年交流】米子高校ダンス部5名、鳥取湖陵高校料理クラブ5名を派遣し、現地の高校生とダンス・料理を通じた交流を実施

【マラソン交流】レゲエマラソンに鳥取マラソン上位者の男女1名ずつを派遣

 2019年

(平成31年・令和元年)

【職員交流】JICAを通じて鳥取県職員1名をウェストモアランド県へ派遣

【マラソン交流】レゲエマラソン出場選手1名が鳥取マラソンに出場

【青少年交流】ウェストモアランド県内の学校に通う10歳~19歳の青少年9名が来県。鳥取湖陵高校との文化交流(料理・吟詠)やホームステイ体験などを実施

【マラソン交流】レゲエマラソンに鳥取マラソン上位者の男女1名ずつを派遣。現地の高校にてマラソン教室を開催

 2020年

(令和2年)

【青少年交流】鳥取中央育英高校書道部・米子南高校よりウェストモアランド県の高校生に向けてビデオメッセージを送付

【マラソン交流】バーチャル開催となったレゲエマラソンに、Tottoriチームとして参加。チームメンバーによるビデオレターを送付

  2021年

(令和3年)

【青少年交流】ウェストモアランド県の高校生等から、2020年の鳥取中央育英高校・米子南高校によるビデオメッセージに対する返信ビデオメッセージが届く。

【青少年交流】駐日ジャマイカ大使館の提案により、鳥取湖陵高校(12名)及び鳥取中央育英高校(40名)と大使館との間でそれぞれオンライン交流を実施。

【マラソン交流】バーチャル開催となったレゲエマラソンに、Tottoriチームとして参加。チームメンバー及び歴代レゲエマラソン派遣選手によるビデオレターを送付 

 2022年

(令和4年)

【職員交流】ウェストモアランド県の職員1名を約6か月間受入れ、プロジェクト・マネジメントなどの研修を実施

姉妹提携までの経緯

ジャマイカ陸上チーム事前合宿

ジャマイカ陸上チーム事前合宿

 2007(平成19)年8月、第11回IAAF世界陸上選手権大阪大会に参加するジャマイカ陸上チームの事前合宿を鳥取県が受け入れました。それから8年後の2015(平成27)年8月にも、第15回IAAF世界陸上選手権北京大会に参加する同チームの事前合宿を鳥取県が受け入れました。いずれの合宿でも、公開練習やサイン会、陸上競技を通じた青少年との交流が行われ、ジャマイカは県民にとって印象深い国となりました。

ウエストモアランド県からの提案

 2015(平成27)年8月、在ジャマイカ日本国大使館を経由して、ジャマイカの西端に位置するウェストモアランド県から書簡が届きました。書簡には、鳥取県がジャマイカ陸上チームの事前合宿地に選ばれていること、ウェストモアランド県と同じく、豊かな歴史的、文化的遺産を有し、美しい海と新鮮な魚介類があることを挙げ、鳥取県との姉妹都市提携を希望することが書かれていました。

副知事を団長とする交流協議団の派遣

副知事を団長とする交流協議団の派遣

 2015(平成27)年10月、副知事を団長とする交流協議団を派遣し、日本とカリコム諸国間で初めてとなる姉妹都市提携に向け、鳥取県・ウェストモアランド県の両県で具体的に調整を進めていくことを確認する覚書を締結しました。

■バーテル・モーア知事の来県と姉妹提携締結

バーテル・モーア知事の来県と姉妹提携締結

 2016(平成28)年3月24日(木)から29日(火)までの日程で、 バーテル・モーア ジャマイカ・ウェストモアランド県知事が本県を訪問され、本県とウェストモアランド県は姉妹提携を締結しました。モーア知事は、県内滞在中に布勢陸上競技場でのジャマイカ大使杯スプリント大会、とっとり花回廊での姉妹提携記念植樹等さまざまな行事に参加されました。

ジャマイカとの交流

ジャマイカオリンピック協会と2020年ジャマイカ代表選手団事前キャンプにかかる包括協定締結

 2017(平成29)年11月、ジャマイカオリンピック協会のサミューダ会長と幹部が来県し、県内競技施設を視察するとともに、2020年ジャマイカ代表選手団事前キャンプの包括協定を締結し、事前キャンプ決定記念レセプションを開催しました。

ジャマイカ首相との面談

 2019(平成31)年12月、ジャマイカのアンドリュー・マイケル・ホルネス首相が来日した際、ホルネス首相と平井知事が東京で面談し、2020年事前キャンプやウェストモアランド県との交流等について意見交換を行いました。

東京五輪ジャマイカ選手団オンライン壮行会の開催

 2021(令和3)年7月、ジャマイカ選手団選手村入村後、関係者による同国選手団をリモートで応援しました。

ブルーマウンテンコーヒーセミナーの開催

 2021(令和3)年11月、駐日ジャマイカ大使館との共催により、ジャマイカコーヒー輸出協会長を講師に招き、県民を対象としたジャマイカの名産品であるブルーマウンテンコーヒーに関するオンラインセミナーを開催しました。

ジャマイカ独立60周年記念式典への知事出席、祝賀動画披露

 2022(令和4)年9月、駐日ジャマイカ大使館が都内で開催したジャマイカ独立60周年記念式典に平井知事が出席。知事による挨拶及び岩美高校吹奏楽部のジャズ演奏による祝賀動画を披露しました。

西インド諸島大学と鳥取環境大学とのオンライン交流会を初開催

 2022(令和4)年9月、ジャマイカの首都キングストンにある西インド諸島大学モナ校と公立鳥取環境大学とのオンライン交流会を初めて開催。西インド諸島大学からは日本語を副専攻とする学生が参加し、英語と日本語を織り交ぜて交流しました。

  

ジャマイカの概要

【面積】10,990平方キロメートル
【人口】294.8万人(2019年世銀)

【首都】キングストン
【言語】英語、英語系パトア語
【宗教】プロテスタント等
【通貨】ジャマイカドル(J$)
【産業】サービス業、観光業、鉱業、農業
【日本との時差】-14時間

ウェストモアランド県の概要

【面積】807平方キロメートル(鳥取市よりもやや小さい)
【人口】144,103人(2011年国勢調査)
【県都】サバンナ・ラ・マール(サブラマ)
【位置】ジャマイカの最西端、首都キングストンの西約200キロメートル。最寄りの国際空港は、モンテゴベイ。
【地勢・産業等】
 海や川、山や丘陵に恵まれ、肥沃な沼地も存在。動植物の多様性で知られている。
 ネグリルのビーチと夕陽の眺めは、様々な世界的雑誌でトップ10の観光地に選定されており観光業がとても盛ん。ネグリルはビーチリゾートとして有名で、高級リゾートホテルが建ち並んでいるほか、毎年12月の市民マラソン「世界一楽しいレゲエマラソン」が大変有名。
 農業や漁業が盛んで、特にサトウキビの生産で有名。その他の農作物としては、バナナ、コーヒー、米、パンの木など。

写真:世界屈指のビーチリゾート世界一楽しいレゲエマラソン
写真:歴史ある教会が数多く点在ジャマイカ最西端の灯台

ジャマイカ・ウェストモアランド県のビデオ

青年海外協力隊でジャマイカ・ウェストモアランド県に派遣されていた高坂元隊員が作成した、ウェストモアランド県の紹介映像です。
ウェストモアランド県の美しい風景をぜひ御覧ください。

ショートバージョン(4分)


ロングバージョン(英語版)(70分)

ロングバージョン(日本語字幕版)(70分)
  

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