平成26年12月26日(金)午後4時から

県庁講堂

 皆さま、こんにちは。
 本日は職員の皆さまを心からお労いを申し上げたく、私もこの場にまかりこした次第でございます。職員の皆さまと思いきや中には蟹も混ざっておりまして、珍しい仕事納めかなというふうに思います。皆さまにはですね、この1年間本当に職務に精励をしていただき、県民の皆さまの幸せ、そして鳥取県の活力の増進、様々なご功績を挙げていただいたと思います。今ほどは表彰式、そしてカイゼン大賞の受賞がございました。カイゼン大賞におきましては、それぞれの所属の知恵が溢れていたわけでござまして、これからもぜひそうした活動を続けてもらえればなと思います。会計管理者の方でやっておりました言わばヘルプデスクを作る、これによってですね、大幅な超過勤務の削減を伴うような職務の節減、合理化になりました。あるいは西部の県土整備局の方からそういうシステムなども活用したり、今までの発注のやり方を見直すことで大きな成果を得られたとか、そうした様々な効果が生まれたと思います。皆さまそれぞれの職場でも、こうしたカイゼン運動を実践していただきたいと思います。

 

 また、今はSKK48や高橋さんの功績の紹介もありました。先程司会者はSKEと言っていまして、それは本当のタレントではないかというふうに思いましたけれども、子どもたちの幸せのためとかですね、それから地域における木登りを活用しての心身の健康づくりなど、それぞれの取組みがあったと思います。これからはプラスワンと言っていいような公務員の活動が求められると思うんですね。そうした意味での模範的な活動であったのではないかなというふうに思います。表彰対象にもなったこと、それ以外のことも含めて、鳥取県を大きく皆さまに動かしていただけたと思っております。大きかったのは、やはり障がい者とともに生きていくというそういう社会づくり、前進したというふうに思います。障がいを知り、共に生きる。これを各部局のそれぞれの施策の中で活かしていただけたと思います。さらに大きなイベントを実現をすることもできました。正直申し上げまして、今年を迎えるにあたり、いろいろと準備も大変だったと思いますが、秋篠宮妃殿下、それから佳子内親王殿下がお二人揃って11月に2度もやって来られるというのは前例のないことであります。それほどまでに皆さんが今までやって来られた、また今年力を入れて来られた障がい者福祉に対する鳥取県の取組みが、国の一番中央のところから評価をされている、そういうことであったなというふうに思いました。

 

 何より嬉しかったのは、これを通じて共生社会というのを多くの方々が体験をしたことです。確かに私たちのこの地域社会の中に健常者の皆さんと障がい者の皆さんが共に住んでいる、支え合っている、これを今回のイベントや1年間の活動を通して多くの方が体験をしました。それでこれは素晴らしいことだというふうに声を挙げていただいたことだと思います。また、併せて、障がい者の方も自らの人生の輝きを見出すことができたと思うんです。糸賀一雄さんが言っておられたように、この子らに世の光をではなく、この子らを世の光にするんだ。それが自でいくかのように障がい者の皆さんが自分たちの中から輝きを見出し、その輝きを人々に伝えようと頑張られたことです。実際その中に参加されたいろんな障がい者の方から声が出て来ました。自分たちがやって良かったと。最初練習は大変だったけれども、これをやってみて楽しくなってきた。さらに、例えば村岡さんという盲聾の方がいらっしゃいますけども、そういう重い障がいを乗り越えてオブジェを作ることで自分自身の能力と言いますか、こういう芸術活動に携わることに喜びを覚えらえて、これからもやってみたいというふうに言われた、そんなことがあっちこっちで話が聞こえてきたことであります。そして手話パフォーマンス甲子園を通じまして感動を分かち合うことができました。それで、それは聞こえる人、聞こえない人1つになって体験をしたわけであります。そこも高校生たちの青春をかけてぶつかってきた甲子園のパフォーマンスに、私たちは深い感動を覚えたわけでありますけども、それと同時に未来に向かってこの国の子どもたちに鳥取県政が大きな動機付けをすることができた、そういう手応えも感じることができました。こんなわけでこの1年障がいを知り、共に生きるという、あいサポート運動の実践が県政の隅々まで行きわたり、そして県民の皆さまの共感の中に成功裏に終えることができたわけであります。本当にこれには全庁を挙げての取組みでありまして、多くの皆さまからご協力とご援助を賜わりましたこと感謝を申し上げたいと思います。 
 

 また、色んなところで改革の動きが進むことができました。例えば土曜日授業をやってみようということで、切り出したわけでありますけども、その実践例が各地で生まれてくることになりました。農林水産業の世界でも、今表彰がありました「百合白清2」のこと、あるいは「白鵬85の3」というものでありますが、BMSの値がなんと96とかですね、他では考えられないような日本一の名牛が鳥取から次々誕生するということに繋がってきたわけであります。さらに木質バイオマスを捉えようということで、その工場を造るとかいうような動きが顕在化をしてくるとか、さらにいろんな養殖事業等々、海の方でも動きが出てきた1年だったというふうに思います。

 

 また鳥取県内のインフラストラクチャーを整備しようということでも大変に力が発揮できた年ではなかったかなあと思います。特に教育委員会や市にも協力をいただきながら、鳥取西道路の動きをしてきたわけでありますが、さらに言えば北条道路に向けての道筋もつきつつある、境港の動きもある、いろんな動きが出てきたんではないかなというふうに思います。また、自然環境を活かしながら、これも様々に自然エネルギーを活用するそういう取組みが前進をしたわけでありますが、そういう中から来年度は、今度エコツーリズムの誘致でありますけども、トレッキングをやろうというアジアのトレイルズカンファレンスが誘致をされることが決まるなど、大きなムーブメントも出てきたところでございました。ジャパンエコトラックの第1号の指定も勝ち取ったところでございました。さらに観光面でいきましても、今日はウェルカニキャンペーン(キャンペーンのPRのため、複数の職員が会場内で蟹の帽子をつけていた。)がありますが、私も出掛けますと、向こうの人がウェエルカニとやってくれたりするぐらい広がりが出てきたわけでございます。ようやく鳥取県なりのアピール戦略があまり大きな経費をかけずとも前進をしたんではないかなあというふうに思えるところでございます。

 

 さらに、色々なところで交通の活性化を図ろうというような動きが出てきたり、さらに未来に向けての戦略作りが進んできたり、そういうように動き始めた1年だったかなあと思います。子育て面でも私どもの方でいち早く中山間地の無料化事業というのを保育料について導入をしたわけでありますが、移住者も出てくるなどの効果が表れてくる。また、高齢者の皆さま含めてコミュニティの中の支え愛の活動の前進等々あったと思います。私たちはこのように1年間かけて様々な動きをしてくることができました。これもひとえに県庁のそれぞれの職員が自らの使命を果たさんと頑張ってくれたその成果だと思います。ぜひともこの動きをこれから未来へ結びつけていきたいというふうに思います。

 

 そういう中で、地方創生が今、喧伝をされるようになってきました。新年明けてその動きが強まってくると思います。ただ、私は今の県庁の力をもってすれば、我々は地方創生のイニシアチブを取ることは十分可能だと思っています。危険ドラッグの条例がそうでありました。厚生労働大臣まで、そういうことは無理だと国会で答弁をしていたわけでありますが、現場の声、県民の声を聞けば、危険ドラッグはぜひとも取り締まらなければならない。そのためには違法としてレッテル付けをする必要があったわけでございます。そうしたことに私たちは取りかかることになりました。そういうことで我々の方で、そういう法化する条例を作り、新しいコンセプトを打ち立てたところ、兵庫県を初めとして他県に広がりましたし、さらに解散前の国会において薬事法の改正にも繋がったわけであります。こんな小さな鳥取県、人口規模が一番小さな鳥取県でも知恵を出せばやっていけるんだ、それを我々は実感をすることができました。災害対策もそうだと思います。鳥取県は広島の今回の大災害がございまして、色んな部隊が向こうに行ったりしました。そういう広域的な応援体制を組んだりしました。さらに徳島で豪雪がございますと、そこに除雪機を持って行ったりしたわけであります。昨日も徳島県知事からお礼の言葉がございました。それ関西広域連合の場であったわけでありますが、徳島県にはない除雪機をいち早く鳥取県が持ってきてくれて、操作の指導までしてくれたり、それからこういう災害に備えて危ない木を予め手入れをしておく等の指導までもらったと、こういうような話がありました。私たちが鳥取県西部地震以来、培ってきた災害のノウハウが、他の地域で活きているわけであります。

 

 こんなことを考えますと、私たちにはそうした世の中を変える力が生まれてきたんだと思うんです。それをぜひ皆さん、この1年の我々の1つのレッスンとして中心に置いていただき、自信を持って地方創生に今後あたっていただければありがたいと思います。ただ、皆さんにはいろんな職務に精励をする傍ら、地域やあるいはご家庭を離れるときも多かったと思います。今年は天のくれたプレゼントだと思いますが、少々長めの年末年始のお休みということになっています。残念ながらその予算編成作業が遅れている関係で、若干その情報収集等でご足労いただく職員のかたも一部おられたり、生活窓口等々でお世話になる職員もいらっしゃいますけども、多くの方々は、ここで思いっきり羽を伸ばしていただき、ご家庭あるいは地域に帰っていただきたいなと思います。そうして皆さまお揃いで素晴らしいお正月を迎えていただきたいというふうに思います。

 

 うつくしや年暮れきりし夜の空、小林一茶の歌であります。今年1年間皆さんのなさったチャレンジで私たちは鳥取県を大きく前へ動かすことができました。県民の皆さまがそれで喜ぶ笑顔も多数生まれたと思います。美しい年が暮れきった夜の空を皆さんはこれから仰がれることではないかなと思います。ぜひとも来るべき年が皆さまにとって素晴らしい年となることを祈念してやみません。皆さまのこの1年のご労苦に心から感謝を申し上げますとともに、ご家族、地域の皆さま共々の弥栄をお祈り申し上げまして私の方からの訓示とさせていただきます。どうもありがとうございました。