短期暴露評価により変更される農薬の使用方法について

1 短期暴露評価とは

  • 農薬の登録にあたっては、これまで、残留農薬の摂取量について、一日摂取許容量(ADI)※1を超えなければ食品安全上問題ないものとして評価(長期暴露評価)されてきました。
  • 農薬の安全性を一層担保するため、これからは、長期暴露評価に加えて急性参照用量(ARfD)※2を超えないかという点についても評価(短期暴露評価)されることとなりました。
  • 新たな評価方法が加わることにより、既に登録されている農薬についても、順次、ARfDが設定され、短期暴露評価が実施されることとなっています。


※1 一日摂取許容量(ADI:acceptable daily intake)

  • ヒトがある物質を毎日一生涯にわたって摂取し続けても、現在の科学的知見からみて、健康への悪影響がないと推定される一日あたりの摂取量

※2 急性参照用量(ARfD:acute reference dose)

  • ヒトがある物質を24時間又はそれより短い時間経口摂取した場合に、健康に悪影響を示さないと推定される一日あたりの摂取量

2 短期暴露評価により変更される農薬の使用方法に係る対応について

  • 短期暴露評価の結果、一度に多量に食べた場合の残留農薬の推定摂取量がARfDを超える農作物があれば、残留基準値が見直されることとなります。
  • そのため、農薬の使用方法も、新たに設定される残留基準値を超えない使用方法となるように変更(使用回数の削減、適用作物の削除等)する必要が生じます。
  • 農林水産省では各農薬メーカーに対しては、十分な時間的余裕をもって農薬の変更登録の申請をするよう要請していますが、十分な時間的余裕をもって変更登録の申請ができない場合も想定されるため、農薬によって、以下の対応をとっていただく必要があります(詳しくは、「3 短期暴露評価により使用方法が変更される農薬について」の記載を参照)。

 

対策1:農薬を使用する方は、変更申請中の農薬であっても、容器に表示された使用方法ではなく、変更後の使用方法に基づいて農薬を使用すること。

対策2:農薬使用について指導に当たる関係機関・団体等は、変更の登録を受ける前であっても、変更後の使用方法に基づいて、防除指針等に反映するよう努め、かつ、生産者団体等が作成する防除暦の変更の指導等に努めること。

3 短期暴露評価により使用方法が変更される農薬について

  1. 「2 短期暴露評価により変更される農薬の使用方法について」の項目に記載している対策1及び2の対応をお願いするもの。

  (1)アセフェート剤(平成26年11月17日付け変更登録済み)
     平成26年9月11日付け事務連絡(PDFファイル/1.52MB)
  (2)カルボスルファン剤、ベンフラカルブ剤
     平成26年11月21日付け事務連絡(PDFファイル/81kB)


  1. 「2 短期暴露評価により変更される農薬の使用方法について」の項目に記載している対策2の対応をお願いするもの。

  (1)フェナリモル剤(平成27年2月18日付けで変更登録済み)
     平成26年11月7日付け事務連絡(PDFファイル/132kB)
  (2)NAC剤(平成27年2月18日付けで変更登録済み)
     平成26年11月7日付け事務連絡(PDFファイル/73kB)
  (3)フルバリネート剤(平成27年2月18日付けで変更登録済み)
     平成26年11月7日付け事務連絡 (PDFファイル/73kB)
  (4)ジメトエート剤(平成27年2月4日付けで変更登録済み)
     平成26年12月18日付け事務連絡(PDFファイル/79kB)
  (5)シハロトリン剤
     平成27年3月23日付け事務連絡(PDFファイル/68kB)