議員提出議案第6号

ナラ枯れ被害対策の強化を求める意見書

 この議案を別紙のとおり提出する。
平成22年10月8日 

  • 初田 勲
  • 横山 隆義
  • 興治 英夫
  • 森岡 俊夫
  • 内田 博長
  • 藤縄 喜和
  • 伊藤 保
  • 上村 忠史
  • 伊藤 美都夫
  • 石村 祐輔

ナラ枯れ被害対策の強化を求める意見書

 

 我が国の国土の7割を占める森林は、地球温暖化の防止、国土の保全・水源涵養など生活に欠くことのできない多面的機能を有しており、森林に対する国民の期待は、多様化・高度化してきている。

 しかしながら、近年、カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌により、ミズナラ等のナラ類が集団的に枯損するナラ枯れ被害が本州の日本海側地域を中心に発生し、被害地域は、平成21年度には23府県で2,510ヘクタールと拡大傾向にある。

 被害地域では、多額の経費を投入し、被害木の探査や立木駆除を行っているが、被害の拡大は続いており、このままの状態では、我が国の広葉樹林は壊滅的な被害を受け、多くの公益的な機能を失うことが懸念される。

 よって、国におかれては、カシノナガキクイムシに対する被害の拡大を防止するため、以下の事項について特段の措置を講じられるよう強く要望する。


1 ナラ枯れを始めとする広葉樹被害に対して、広域的な視点で国が中心となって効果的な防除技術を早急に開発するなど、防除対策の一層の推進を図ること。

2 被害の拡大防止のためには、広範囲に国・県・関係市町村が連携して一体的に被害木の駆除に取り組むことが必要であり、このための態勢を整えるとともにこれに伴う財政的措置を講じること。

3 県内の国有林の駆除実績は十分とは言えず、今後、国の積極的な防除・駆除対策を徹底すること。


 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成22年10月 8日

                                        鳥取県議会

内閣総理大臣
農林水産大臣
財務大臣        様
国家戦略担当大臣
衆議院議長
参議院議長

 

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