森林を守り育てるための色々な仕事

 林業は木を切ってそれを市場に売るだけの職業ではありません。森林を守り育てるために色々な仕事をしています。それらの一部を簡単に紹介します。(参考:RINGYOU.NET「緑の雇用」総合ウエブサイト)
  

林業で行う作業

地ごしらえ・植え付け

 天然林と違って、木材を生産するために手を加えてきた人工林では、苗木を植えないと、後々伐採できる木はなかなか育ちません。 苗木を植えるために土を耕したり、草を刈ったりする作業を「地ごしらえ」といいます。
 苗木は春季または秋季に植え付けます。

雪起し

 まだ細く弱い若い苗木は冬の間の雪の重みで倒されてしまうことがあります。倒れた若木を起し、また真っ直ぐ育つことが出来るように支えをしたりする作業を「雪起し」と言います。こちらも雪が解けるとすぐに始めます。

下刈、つる切り

 苗木や若木の成長が妨げられないように、周りの植物を刈り取る作業を「下刈」、つる性の植物がまきつき、締め付けなどにより木の成長を妨げないように刈り取る作業を「つる切り」と言います。

枝打ち、間伐等

 枯れた枝や、一定の高さまでの生きた枝を幹から絶つ作業を「枝打ち」と言います。枝が込みすぎて、地面近くまで光が届かなくなることや、木材にした際に評価が高くなる「節」(枝の付いていた跡等)のない木を育てるために行います。 一方で、木そのものについても、密度も高くなりすぎると光や養分の奪い合いが起こってしまい、立派に育たなくなるため、成長の状況を見て伐採し、適度な密度を保つ作業を行います。若い時期に、将来有望な木を見極め、そうでない木を間引く作業を「除伐」、一定の大きさに成長した木を、林内の密度を保つために伐採したり、徐々に出荷するために伐採する作業を「間伐」と言います。

主伐

 成長した木を出荷するために伐採する作業を「主伐」と言います。伐採した木は架線や、グラップル等林業機械を利用して一箇所に集められ、市場へ出荷されます。

作業道の開設

 もともと道が通っていない林の中でも、管理や伐採が必要なとなれば分け入らなくてはいけません。支障木を伐採し、重機で土を削り、固め、道を設置することもあります。 近年では、木材の出荷にかかるコストを減らし、利益を高めるために、低コストで丈夫な道を設置する方法や、森林への影響を少なくする方法の研究が盛んになっています。

機械の整備

 林業も機械化が急速に進んでおり、チェーンソウや草刈機等のようなおなじみのものから、伐倒、枝払い(伐倒した木の枝を除去する作業)、玉切り(伐倒した木を適当な長さで切り分ける作業)、集材といった作業をこなす大型の機械が普及し、これらの維持管理も重要な仕事になってきています。

仕事の様子を動画で見る

 『RINGYOU.NET「緑の雇用」総合ウエブサイト』では、仕事の様子を動画で見ることが出来ます。そのほかにも林業就労者の体験談等、林業に興味のある方に参考になる内容が盛りだくさんです。ぜひ、ご覧下さい。

  

最後に本ページの担当課    鳥取県農林水産部 森林・林業振興局林政企画課
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